JPH03217858A - 静電潜像用乾式二成分系現像剤及びそれを用いる静電潜像の現像方法 - Google Patents

静電潜像用乾式二成分系現像剤及びそれを用いる静電潜像の現像方法

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JPH03217858A
JPH03217858A JP2014657A JP1465790A JPH03217858A JP H03217858 A JPH03217858 A JP H03217858A JP 2014657 A JP2014657 A JP 2014657A JP 1465790 A JP1465790 A JP 1465790A JP H03217858 A JPH03217858 A JP H03217858A
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carrier
toner
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latent image
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Tetsuo Isoda
磯田 哲夫
Mitsuo Aoki
三夫 青木
Takahisa Kato
貴久 加藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法におい
て形成される静電潜像を現像するための乾式二成分系現
像剤及びそれを用いる現像方法に関する。
〔従来の技術〕
電子写真方式による画像形成方法は、一般に知られてい
る。通常の画像形成方法は、コロナ放電によって感光体
を全面帯電させ、次に画像に基いた露光をすると、感光
体の露光部分は導電性となり、電荷が消失し、未露光部
分が静電潜像として残る。この静電潜像に対して、逆極
性に帯電したトナーを近づけると、トナーは静電力によ
って引きつけられ、潜像が顕像化される。ゼログラフィ
一方式では、この顕像を普通紙に転写、定着する。
静電潜像の現像には、トナーからなる一成分系現像剤を
用いる方式と、トナーにキャリアを混合した二成分系現
像剤を用いる方式がある。後者の方式においては、一般
に、静電潜像を現像する際、現像剤中において、磁性キ
ャリアとの摩擦帯電接触により、絶縁性トナーを所定の
極性に帯電させる一方、該トナーと磁性キャリアとで磁
気刷子を形成させ、この磁気刷子を感光体表面に摺接さ
せて現像剤中のトナーにより、感光体表面に担持される
静電潜像を顕像化して現像することが行なわれる。
二成分系現像剤においては、キャリアとトナーとの摩擦
帯電性は、キャリア及びトナーで使用されている材料の
摩擦帯電列によって、適宜決めることが望ましい。トナ
ー材料とキャリア材料が摩擦帯電列で大きくへたたって
いる場合には、キャリア粒子とトナー粒子との間の吸引
力が静電潜像とトナー粒子との間の吸引力と競合するた
め、低濃度の画像しか得られなくなる。
画像濃度は現像剤中のトナー濃度を上げることによって
向上させることができるが、現像剤中のトナー濃度を過
度に高くすると: トナーの固着及び凝集が増える上に
、非画像部へのトナー付着が増加する。また、画像濃度
を上げるためには、感光体の荷電量を大きくすることも
考えられるが、感光体荷電を過度に高くすると、感光体
を高電位に維持するための消費電力量が増加するだけで
はなく、大きな電位はキャリア粒子を感光体表面に付着
させることになるので好ましくない。キャリア粒子が感
光体表面に付着すると、キャリア粒子のキャリーオーバ
ーがしばしば発生するようになるし、また転写時や表面
クリーニング時に該表面にひっかき傷等を生じ易くなる
キャリア表面の摩擦帯電特性を制御して、トナー及びキ
ャリアの好ましい物理的特性を維持しながら使用できる
ようにすることが極めて望ましいが、現像剤の摩擦帯電
特性の安定性に大きな影響を与える他の因子として、現
像剤粒子がトナー固着を受け易いか否かということがあ
る。即ち、現像剤粒子を繰り返し循環使用していると、
キャリア粒子と他の機械表面との間で起きる衝突によっ
て、キャリア粒子表面に保持されているトナー粒子がキ
ャリア表面に融着ないし押し付けられる。
キャリア表面に押し付けられたトナー材料が蓄積すると
、キャリアの比摩擦帯電量が変化し、キャリアのトナー
保持能力が失なわれて現像カが低下する。
また、トナー粒子及びキャリア粒子等の粒径については
、例えば米国特許第3,942,979号明細書には、
トナー粒子の数で約30%より少ないものが平均粒径が
約5声より小さく、粒子の約2錦が約8〜約12pmの
径を有し、トナー粒子の数の約5ぶより少ないものが平
均粒径が約20Rより大きくなっているような粒径分布
を有する分粒されたトナー材料を有する現像剤混合物が
記載されている。キャリアー材料は少なくとも約150
CIl/gの比表面積を有する。カスケード及び磁気ブ
ラシ型現像に対し、一般にキャリアー粒子は約30〜約
1 , 000声及び約30〜約2501Jmの平均粒
径を夫々有する。
現在市販されている磁気ブラシ現像剤では、主として平
均粒径約100〜約2ooIAnのキャリア粒子が用い
られ、その場合のトナー粒子はー、通常は1〜30癖の
粒径分布を有する。ただ、長期間安定して高品質複写画
像を与えるという要求に対しては、市販現像剤は未だ満
足されるものではない。
複写品質向上のためには、前述の比摩擦帯電量が適正な
値を持つことが重要であるが、通常二成分系現像剤にお
いては、この比摩擦帯電量(以下単に比帯電量と記す)
はブローオフ法と呼ばれる方法で測定されている。この
値が高いということは、トナーとキャリアの間に働く摩
擦帯電量が大きいということで、この場合、トナーをキ
ャリアから離して感光体上に現像するのには、大きな電
界を要する。キャリアからトナーを引き離す力は、感光
体と現像スリーブの間の電界の強さで決定される。比帯
電量が適正な範囲よりも高いと、感光体と現像スリーブ
の間の電界ではトナーが現像されなくなってしまい、像
の濃さは薄いものとなってしまう。
他方、比帯電量が適正な範囲よりも低いと、キャリアと
トナーとの間の力が弱いため、回転するスリーブ等の空
気流の流れによってもトナーがキャリアから離脱し、ト
ナーが飛散して、現像装置や複写機内の各部にトナーが
付着し、機械を汚染してしまう。また,比帯電量が低い
と、感光体と現像剤が接触した場合、画像のない部分に
もトナーが付着し、いわゆるかぶりが発生する。ただし
、比帯電量が低い現像剤は、トナーがキャリアから分離
する場合に強い電界を必要としないため、像の濃さは充
分に得られる。
即ち、比帯電量が10μC/g以下では、現像剤はトナ
ー飛散が激しくなるが像の濃さは充分得られ、逆に比帯
電量が30μC/g以上では、トナー飛散はなくなるも
のの充分な像の濃さが得られないものとなってしまう。
従って、現像市販されている現像剤においては、比帯電
量の範囲が10〜30μC/gのものが主流である。し
かし、複写中、比帯電量を10〜30μC/gの間に絶
えずコントロールすることは困難であり、特に現像剤を
機械内部で繰り返し使用してコピー画像を撮ると、キャ
リア表面にトナーが融着し、本来の摩擦帯電の機能を果
たさなくなり、帯電量が低下して、ついにはトナー飛散
を発生するようになる。
また、現像剤中の磁性キャリアとしては、樹脂被覆層を
有するものと、有しないものがあり、それぞれ長所及び
短所を持っている。
即ち、被覆層を有するもの、いわゆるコートキャリアに
おいては、キャリア芯材の表層に樹脂層を薄くコーティ
ングするために、キャリアの表層抵抗が高くなり、電荷
を維持する能力が高く、帯電量の制御が容易なことが長
所として挙げられる。
また、被覆層の中には、帯電量を制御するための極性制
御剤や、被覆層の削れ防止のためのフィラー(通常は無
機微粒子)や、被覆層の抵抗を調整するための導電性物
質等を添加することができるので、キャリアに必要な磁
気特性、電気特性、帯電特性を制御し易いという長所を
有する。
しかしながら、コートキャリアは、現像時にトナーと逆
極性の電荷がキャリアに残り易く、この電荷が画像にい
ろいろな悪影響を及ばずどいう欠点を有する。現像時に
おいては、このキャリアに残るカウンターチャージは、
トナーを引き戻そうとするので、画像の先端部分が充分
に現像されない、いわゆる白抜け現象を発生させる。ま
た、キャリアに残った電荷が大きくなると、キャリア自
身が感光体の非画像部に現像される、いわゆるキャリア
付着が発生する。
他方、被覆層を持たない、いわゆるノンコートキャリア
においては、キャリアの抵抗が低いために、発生した電
荷を保持しにくく、高い比帯電量が得られず、帯電量制
御が困難であり、比帯電量が低いと階調性のない画像に
なってしまうという欠点があり、そのためにトナー側に
高価な極性制御剤を使用する必要があった。一般に比帯
電量とキャリアの抵抗の間には関係があり、キャリア抵
抗が高いと電荷が保持され易く、キャリア抵抗が低いと
電荷が漏洩し易い。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解決し
た、即ちトナーの比帯電量が高くトナー飛散の少ない現
像剤でありながら、現像時には低抵抗になり、充分満足
される画像濃度が得られる現像剤及びそれを用いる静電
潜像の現像方法を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、一層安定な静電写真特性を
有する現像剤を提供することにあり、更に別の目的は、
一層長い使用寿命を有する現像剤を提供することにあり
、更に他の目的は、トナー固着を受けにくい現像剤を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本発明によれば、キャリア及びトナーからなる静
電潜像用乾式二成分系現像剤において、キャリア平均粒
径が70声以下、トナー平均粒径が14.以下、トナー
/キャリア平均粒径比が175以下で且つ比帯電量が3
0μC/g以上であり、しかも該キャリアが少なくとも
磁性体及び樹脂からなり、樹脂中に光導電性物質を含有
したものであることを特徴とする静電潜像用乾式二成分
系現像剤が提供され、また乾式二成分系現像剤を用いる
静電潜像の現像方法において、前記の現像剤を用い、し
かも絶縁性トナーとキャリアとの摩擦帯電時には光を照
射せずに混合撹拌し、且つ現像直前に現像剤に光を照射
することを特徴とする静電潜像の現像方法が提供される
なお、ここでいう平均粒径は体積平均粒径を看味し、ま
ま比帯電量はトナー濃度1〜7重量%で、ブローオフ法
により測定されたトナーとキャリアとの間に発生したト
ナー単位重量当たりの帯電量を意味する。
摩擦帯電で最も重要なことは、キャリアとトナーとが効
率よく接触することである。特にキャリア表面には、ト
ナーが付着している部分と付着していない部分がある。
複写機内でコピーが繰り返し撮られていくと、キャリア
に付着していたトナーがキャリアから離れ、感光体に現
像され,また新しいトナーが現像機内に補給される。こ
の新しく補給されたトナーは、キャリアのトナーが付着
していない部分に接触することにより、帯電を得る。こ
の一回当たりの接触で得られる帯電量は、トナーの化学
的性質及びキャリアの化学的性質によって異なってくる
・ トナー粒子は、通常、バインダー樹脂とカーボン等の着
色剤とからなり、その他にも帯電制御のための極性制御
剤(CCA)や流動性向上のための酸化チタン、シリカ
等の添加剤を含んでいる。従って、トナー1個の粒子内
においても種々の化学的組成物らなっているため、トナ
ーとキャリアとの接触による帯電は非常に複雑である。
トナー粒子1個の中でも帯電は均一ではなく不均質であ
るが、電界がかかった時のトナーの挙動は、トナー1個
の総電荷量で決定される。
ブローオフ法で測定される比帯電量[Q/M)は、個々
のトナーの帯電量ではなく、トナー全体の平均的帯電量
である。この平均的帯電量が低い場合,個々の帯電を帯
電量分布測定装置等で調べてみると、トナー1個の帯電
の総和が逆になるものも、数多く見出される。通常摩擦
帯電すると,キャリアとトナーとは逆極性に帯電するた
め,キャリアとトナーとの間には静電的なクーロン引力
が発生する。しかし、逆極性に帯電したトナーが存在す
るとすれば、それはキャリアと同極性の電荷を持つため
クーロン反撥力となり、特にキャリア表面から離れ易く
、トナー飛散し易い。この逆極性を持つトナーは,感光
体上の非画像部に現像され、地肌汚れを発生する。この
逆極性トナーの量を減らし、トナー飛散を改善するため
には、トナーの平均比帯電量を高く設定すればよい.即
ち、キャリア及びトナーの化学的性質を変化させ、一回
の接触に多く電荷が移動するようになれば、個々の帯電
おいても逆帯電トナーの発生量が少なくなる。
通常、キャリアとトナーの比帯電量を高く設定すると、
キャリアとトナーの間に働くクーロンカも強くなり、感
光体に現像されにくくなってしまう。そこで、本発明者
らは、比帯電量を高く設定したままで、現像能力を向上
させることについて鋭意検討を行なった。トナーをキャ
リアから引き離す力は、現像スリーブと感光体の間にか
かる電界とトナー1個の持つ電荷量である。他方、トナ
ーはキャリアからクーロン引力で引き付けられ、このク
ーロン引力はキャリアの電荷保持能力に関係している。
キャリアからトナーを引き離す場合、問題となるのは、
トナー粒子の持つ電荷のカウンターチャージが、キャリ
ア表面に残留することである。この残留電荷はキャリア
の抵抗と関係する。トナーがキャリアから離れた直後に
、キャリア表面にはトナーと逆極性の電荷が瞬時に発生
し、この電荷はキャリア表面に付着しているトナーとの
クーロン力を更に強いものとする。通常、キャリア抵抗
が高いと摩擦帯電量も大きくなり、キャリア抵抗が低い
と、キャリアとトナーの間に発生した摩擦帯電電荷は減
衰してしまう。本発明においては,比帯電量が30μC
/g以上という高い値を得るために,光導電性キャリア
を用いる。
摩擦帯電が有効に行なわれるためには、キャリア抵抗が
高い方が望ましい。トナーとキャリアとの間に発生した
電荷は、キャリア表面抵抗が高いほど漏洩しにくい。他
方、現像時には、キャリア抵抗が高いと、キャリアのカ
ウンターチャージが残り易く、トナーナが現像されるの
を妨げようとする力が働くために、現像時にはキャリア
の抵抗は低い方が望ましい。摩擦帯電時にはキャリア抵
抗が高く、現像時にはキャリア抵抗が低くなるようなキ
ャリアが最も望ましいキャリアである。
本発明の現像剤においては、そのキャリアの樹脂中に光
導電性物質を含有させたことにより、摩擦帯電時には高
抵抗で,しかも現像時には低抵抗なものとすることがで
きる。即ち、摩擦帯電させるときには光を照射せず(即
ち高抵抗を保たせる),且つ現像の直前に現像剤に光を
照射し、光導電性物質が光が当たったことにより抵抗が
低くなる性質を利用して、抵抗を低くすることができる
更に、本発明者らは、平均キャリア粒径と平均トナー粒
径が夫々70IIa以下及び14p1n以下であって,
しかもトナー/キャリア平均粒径比が175以下の場合
には、現像能力が向上することを見出した。キャリア粒
径の効果は、図面に基いて説明すると、以下のように考
えられる。第1図において、lはキャリア粒子、2はト
ナー粒子及び3は感光体を夫々示す。
キャリア粒子1が第1図に示されるように感光体3と接
触しているとき、キャリア粒子表面上のトナー粒子2の
うち最も現像され易いのは、斜線部の領域にあるトナー
粒子であり、この領域に存在し得る最大のトナー粒径は
、キャリア粒径を1としたとき、3−2v’Tで表わさ
れ、キャリア粒径との比は約175である。二成分系現
像剤のキャリアは磁気ブラシを形成し、トナーを感光体
上に運ぶ機能を有しているが、キャリアに付着している
トナーのうち画像に有効に利用されるのは、キャリアの
上半分に付着しているトナーである。トナー粒径が大き
いと、キャリアに付着できるトナーの個数が減少するた
め、現像能力は向上しない。また、キャリア粒径が小さ
い程、感光体に近づくため、現像能力は向上するが、キ
ャリア粒径を小さくした場合は、トナー粒径も小さくし
ないと現像能力は向上しない。なお、従来はキャリア粒
径が100−200一で、比帯電量が10〜30μC/
gのものが主流として用いられてきたが、トナーの飛散
を防止するためには30μC/g以上が望ましい。
本発明の現像剤におけるキャリアは、樹脂中に光導電性
物質を含有することを特徴とする。該キャリアは、キャ
リア芯材を被覆している被覆層中に、光導電性物質を含
有しているものであってもよいし、また樹脂中に磁性体
を分散させたバインダー型キャリアの樹脂中に,光導電
性物質を分散させたものであってもよい。
この光導電性キャリアは公知の方法、例えばコーティン
グ法及びスプレードライ法などで作成することができる
。具体的には、熱可塑性樹脂を溶解した溶液中に光導電
性物質を分散させ,流動床等で磁性体をコーティングす
る方法、あるいは溶媒を使用せず、熱可塑性樹脂、磁性
体及び光導電性物質を熱混練法によって混合し、粉砕化
処理又は球形化処理をしてキャリア粒子を製造する方法
などが挙げられる。
本発明で使用されるキャリアにおける被覆層用の樹脂又
はバインダー型キャリアに用いられる樹脂としては、例
えば以下のようなものが挙げられ、これらは単独である
いは混合して用いられる。
アクリル樹脂、メタクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂
、ボリスチレン、ポリエチレン,ポリプロピレン、ポリ
弗化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン,ポリ塩化ビニル
、エチレンー酢酸ビニル共重合体、スチレンーアクリル
酸エステル共重合体,スチレンーメタクリル酸エステル
共重合体、スチレンーブタジエン共重合体、スチレンー
塩化ビニリデン共重合体、スチレンーアクリ口ニトリル
共重合体、エボキシ樹脂、変性ロジン、ポリエチレンワ
ックス、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂等。
また、本発明で使用されるキャリアで用いられる光導電
性物質としては、例えば無定形セレン、三方品系セレン
、セレンー砒素合金、セレンーテルル合金、硫化カドミ
ウム、セレン化カドミウム、硫化水銀、酸化鉛、硫化鉛
、無定形シリコン、酸化亜鉛等の無機物質やモノアゾ、
ジスアゾ、トリスアゾ等のアゾ系色素、ベリレン系色素
、アントラキノン系色素、多環キノン系色素、インジゴ
イド系色素、フタロシアニン系色素、カルボニウム系色
素、キノンイミン系色素、メチン系色素、キノリン系色
素、ニトロソ系色素、ニトロン系色素、ペンゾキノン及
びナフトキノン系色素、ベリノン系色素あるいはオナク
リドン系色素等の有機物質が挙げられる。特にジスアゾ
、トリスアゾ、ペリレン系、多環キノン系、フタ口シア
ニン系の色素を使用するのが好ましい。これらは単独で
あるいは2種以上併用して用いられる。
本発明で使用されるキャリアで用いる光導電性物質の使
用量は、一般に樹脂100重量部に対し、1〜90重量
部、好ましくは5〜50重量部である。使用量が1重量
部未満では光感度が不足し、キャリア抵抗が充分に低く
ならないし、逆に90重量部を越えると樹脂との相溶性
が悪くなり、キャリア被覆及びキャリアとしての充分な
強度が保てない。
本発明で使用されるキャリアの主体をなす磁性体として
は、フエライト、マグネタイトなどをはじめとする鉄、
コバルト、ニッケルなどの強磁性を示す元素を含む合金
あるいは化合物などの微粉末又は強磁性元素を含まない
が適当に熱処理することによって強磁性を示すような合
金、例えばマンガンー銅一アルミニウムあるいはマンガ
ンー銅一錫などのマンガンと銅を含むホイスラー合金と
呼ばれる種類の合金の微粉末又は二酸化クロムの微粉末
などが挙げられる。
なお、本発明で用いられるトナーは、結着樹脂と着色剤
を主成分とする公知のものが用いられる。
この場合の、結着樹脂としては、ボリスチレン、ポリρ
−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン
及びその置換体の単重合体:スチレンーp−クロロスチ
レン共重合体、スチレンープロピレン共重合体、スチレ
ンービニルトルエン共重合体、スチレンービニルナフタ
レン共重合体、スチレンーアクリル酸メチル共重合体、
スチレンーアクリル酸エチル共重合体、スチレンーアク
リル酸ブチル共重合体,スチレンーアクリル酸オクチル
共重合体,スチレンーメタクリル酸メチル共重合体、ス
チレンーメタクリル酸エチル共重合体、スチレンーメタ
クリル酸ブチル共重合体、スチレンーα−クロルメタク
リル酸メチル共重合体、スチレンーアクリロニトリル共
重合体、スチレンービニルメチルエーテル共重合体、ス
チレンービニルエチルエーテル共重合体、スチレンービ
ニルメチルケトン共重合体、スチレンーブタジエン共重
合体、スチレンーイソプレン共重合体、スチレンーアク
リロニトリルーインデン共重合体、スチレンーマレイン
酸共重合体,スチレンーマレイン酸エステル共重合体等
のスチレン系共重合体:ポリメチルメタクリレート、ポ
リブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ポリウレタン、ボリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニル
ブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン
、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭
化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パ
ラフィンワックスなどが挙げられ、これらは単独である
いは混合して使用される。
また、着色材としては、従来公知の染・顔料が使用でき
、例えばカーボンブラック、ランプブラック、鉄黒,群
青、ニグロシン染料、アニリンブルー、フタロシアニン
ブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、
ローダミン6Cレーキ、カルコオイルブルー、クロムイ
エロー、ウルトラマリンイエロー、メチレンブルー、デ
ュボンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブル
ークロライド、マラカイトグリーンオクサレート、キナ
クリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリ
アリルメタン系染料、モノアゾ系染顔料、ジスアゾ系染
顔料等が挙げられ、これらは単独であるいは混合して使
用される。
次に、本発明の現像剤を用いる本発明の静電潜像の現像
方法について説明する。
本発明の静電潜像の現像方法は、乾式二成分系現像剤を
用いる静電潜像の現像方法において、現像剤として前記
の物性値を有するトナーと光導電性キャリアからなるも
のを用い、しかも該トナーと該キャリアとの摩擦帯電時
には光を照射せずに混合撹拌し、且つ現像直前に現像剤
に光を照射することを特徴とする。
即ち、トナーとキャリアとの摩擦帯電時には、トナーと
キャリアとの間に発生した電荷は、キャリア表面抵抗が
高いほど漏洩しにくいので、キャリア抵抗が高いことが
望ましく、そのために摩擦帯電時には光が照射されない
ような条件下におく。
続いて、現像の直前に現像剤を照射すると、キャリアの
樹脂中に含まれる光導電性物質が、光が当たったことに
より抵抗が低くなり、その結果、現像時にキャリアのカ
ウンターチャージが残りにくくなり,白ぬけやキャリア
付着のない高品質の画像が形成される。なお、現像直前
の現像剤への光照射に際しては、感光体に光が当たらな
いよう,遮閉板等を設ける必要がある。
〔発明の効果〕
本発明の乾式二成分系現像剤及び該現像剤を用いる静電
潜像の現像方法は、前記の構成としたことから、次のよ
うな卓越した効果を奏する。
(イ)比帯電量が30μC/g以上あるため、トナー飛
散がない。
(口)キャリアの平均粒径が70IIrn以下で且つキ
ャリアが光導電性物質を含有しているため,現像時には
帯電量が高いにもかかわらず、光照射によりキャリアカ
ウンターチャージを減衰することができ、その結果満足
される画像濃度が得られる。
(ハ)トナー平均粒径及びキャリア平均粒径が、幾何学
的形状より最も適正な値を有しているため、比帯電量が
30μC/g以上であっても、満足できる画像濃度が得
られる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
なお、部は重量部を表わす。
実施例1 先ず,下記組成の混合物からなるキャリア被覆用樹脂液
を、高剪断撹拌により均一に分散撹拌して調製した。
(キャリア被覆用樹脂液) トルエン                100部ジ
ブチルチンジラウレート      0.5部網フタ口
シアニン           30部次に、上記樹脂
液と平均粒径70μsの鉄粉1000部とを、流動造粒
乾燥装置に供給し、流動層で鉄粉と樹脂液を混合した後
,90℃の雰囲気下で乾燥し,更に250℃の電気炉内
に30分間放置してシリコーン樹脂の焼成をして、光導
電性キャリアを得た。
別に、下記組成の混合物を充分撹拌混合後、加熱溶融し
室温まで冷却した後,得られた混線物を粉砕、分級して
トナーを調製した。
(トナー) スチレン/ノルマルブチルメタクリ カーボンブラック           10部このト
ナーの平均粒径は7声であった。
次に、前記キャリアと該トナーを混合して現像剤を製造
し、比帯電量[Q/M]を測定したところ、32μC/
gであった。この現像剤を用いて、リコー社製複写機F
T4820で画像を出し、濃度をマクベス濃度計で測定
したところ、1.02の濃度しか得られなかった。
そこで、複写機を改良し、感光体への光照射防止のため
の遮閉板を有する光照射部分を設け、現像直前に現像剤
に光を照射したところ、画像濃度1.30が得られた。
この現像剤で6万枚繰返しコピー後、現像剤の比帯電量
を測定したところ23μC/gであり、トナー飛散は見
られなかった。
比較例1 実施例1において、キャリア被覆用樹脂液中の光導電性
物質である銅フタ口シアニンを用いなかった以外は、実
施例lと同様にしてキャリアを作成した。
次に、実施例1と同様にして、このキャリアを用いて現
像剤を作成し、比帯電量を測定したところ、30μC/
gであった。この現像剤を用い、複写機にてコピーした
ところ、画像濃度は1.03であった。
そこで、実施例1で用いた光照射部分を備えた複写機に
て、現像直前に現像剤に光を照射したが、得られたコピ
ー画像には、光を照射しなかった場合と差が見られなか
った。
以上の結果から、光導電性キャリアを用いた場合にのみ
、画像に改良効果がみられ,しかも比帯電量が30μC
/g以上であっても、充分な現像能力を有することが分
かった。
実施例2〜3及び比較例2〜5 種々の平均粒径のキャリア及び種々の平均粒径のトナー
を用いて、実施例1と同様にして、比帯電量を測定し且
つ複写後の画像濃度を測定した。
その条件及び測定結果を表−1に示す。
表−1から、比帯電量が30μC/g以上において、画
像濃度が1.20以上あるのは、キャリア平均粒径が7
0声以下で且つトナー/キャリア平均粒径比が0.20
以下であって、しかも光照射を行なった場合であること
が分かる。
【図面の簡単な説明】
第1図はキャリア粒子が感光体と接触している場合にお
ける、キャリア粒子表面へのトナー粒子の付着を説明す
るための模式断面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)キャリア及びトナーからなる静電潜像用乾式二成
    分系現像剤において、キャリア平均粒径が70μm以下
    、トナー平均粒径が14μm以下、トナー/キャリア平
    均粒径比が1/5以下で且つ比帯電量が30μC/g以
    上であり、しかも該キャリアが少なくとも磁性体及び樹
    脂からなり、樹脂中に光導電性物質を含有したものであ
    ることを特徴とする静電潜像用乾式二成分系現像剤。
  2. (2)乾式二成分系現像剤を用いる静電潜像の現像方法
    において、請求項(1)記載の現像剤を用い、しかも絶
    縁性トナーとキャリアとの摩擦帯電時には光を照射せず
    に混合撹拌し、且つ現像直前に現像剤に光を照射するこ
    とを特徴とする静電潜像の現像方法。
JP2014657A 1990-01-23 1990-01-23 静電潜像用乾式二成分系現像剤及びそれを用いる静電潜像の現像方法 Pending JPH03217858A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010008674A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Sharp Corp 電子写真用キャリア及びその用途
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