JPH0321674B2 - - Google Patents

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JPH0321674B2
JPH0321674B2 JP9593683A JP9593683A JPH0321674B2 JP H0321674 B2 JPH0321674 B2 JP H0321674B2 JP 9593683 A JP9593683 A JP 9593683A JP 9593683 A JP9593683 A JP 9593683A JP H0321674 B2 JPH0321674 B2 JP H0321674B2
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JP
Japan
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antibacterial
quaternary ammonium
present
treated
product
Prior art date
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JP9593683A
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English (en)
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JPS59223371A (ja
Inventor
Shozo Shigita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Exlan Co Ltd
Original Assignee
Japan Exlan Co Ltd
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Publication date
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、改善された抗菌加工繊維製品に関す
るものであり、更に詳しくは細菌、かびなどの微
生物に対して抗菌、防かび効果を有するオルガノ
シリコン第4級アンモニウム塩で処理された繊維
製品に、さらに特定の処理剤を付着させた吸水性
及び白度安定性の改善された抗菌加工製品に関す
るものである。 近年、社会の成熟化、高齢化が進むなかで、健
康の維持、増進に対する潜在的な要望は強く、よ
り清潔で快適な衣料、寝装、インテリア製品等の
開発ニーズが高まつてきている。また、我が国の
ように高温多湿な気候においては、細菌やかびな
どの微生物の繁殖が特に活発であり、そのために
例えば水虫に侵されたり、細菌、バクテリヤによ
る腐敗、発酵現象に伴なう不快臭の発生など、
衣、食、住の生活環境へ悪影響を及ぼすこととな
り、快適で衛生的な生活や健康がおびやかされる
状況に直面している。そうした中で、微生物の発
生を防ぎ、その生育、繁殖を抑え、衛生的で清潔
な生活環境を維持する一助として抗菌加工繊維製
品が注目されるところとなつており、各社活発な
開発が試みられている。 このような抗菌衛生加工された繊維製品は、少
なくとも衛生効果が大きいこと、耐久性があるこ
と及び安全性が高いことの3つの要件を満たす必
要があり、かかる要件を満足する抗菌加工剤とし
て、ジメチル・オクタデシル・(3−トリメトキ
シシリル)−プロピルアンモニウムクロライドで
代表される第4級アンモニウム塩が広く知られて
いる。 一方、上記3つの要件に加えて重要な点は、抗
菌、衛生加工を施すことによつて被加工繊維製品
が本来有していた製品性能、例えば外観、白度、
風合などが損われないことであるが、前記第4級
アンモニウム塩で処理された繊維の表面は長鎖ア
ルキル基が導入され疎水化されるため、例えば木
綿、アクリル繊維などが有している吸水、吸湿性
能或は水蒸気、水の浸透性が損われ、また、前記
第4級アンモニウム塩処理製品はヒートセツト等
乾熱或は蒸熱処理時に黄変しやすく、白度の高い
白色、染色鮮明性等が損われる問題点を内在して
いる。即ち、かかる第4級アンモニウム塩で処理
を行なうことにより抗菌性能が付与される反面、
それぞれの製品が本来有している重要な機能が損
われ、該加工品の商品価値が失われることとなつ
た。 このような状況下において、本発明者はかかる
欠陥のない抗菌加工製品について鋭意検討した結
果、前記第4級アンモニウム塩で抗菌加工の施さ
れた繊維製品に、スルホコハク酸ジオクチルエス
テルもしくはその塩を付着させることにより、吸
水性及び白度安定性を何ら損うことなく耐久性の
ある抗菌性能を付与させ得ることを見出し、本発
明に到達した。 即ち、本発明の目的は抗菌加工剤である第4級
アンモニウム塩処理に伴ない吸水、吸湿性能或は
水蒸気、水の浸透性及び白度安定性が損われるこ
とのない商品価値の優れた抗菌加工製品を提供す
ることにあり、本発明の他の目的は、以下に記載
する本発明の具体的な説明により明らかとなろ
う。 かかる本発明の目的を達成し得る抗菌加工製品
は、下記一般式 (但し、R1はC12〜18の長鎖アルキル基、R2、R3
及びR4はC1〜C3の低級アルキル基、XはCl、Br、
I、CH3COO又はSCNを表わす。) で示されるオルガノシリコン第4級アンモニウム
塩で処理されてなる繊維製品に、スルホコハク酸
ジオクチルエステルもしくはその塩が付着されて
なるものである。 以下に本発明を詳述するが、先ず本発明で用い
る上記一般式で示されるオルガノシリコン第4級
アンモニウム塩としては、例えばジメチル・オク
タデシル・(3−トリメトキシシリル)−プロピル
アンモニウムクロライドを挙げることができ、該
化合物は信越化学工業(株)製ポロンMF−50、ダウ
コーニング社製DC−5700などの商品名で市販さ
れているものであり、各種かび及び細菌に対して
優れた制菌、殺菌効果を有するもので、漁網など
の防藻剤としても知られている。 かかるかび及び細菌としては、例えば黄色ブド
ウ球菌、枯草菌などのグラム陽性菌、大腸菌、緑
膿菌、尿素分解菌、肺炎桿菌などのグラム陰性
菌、指間白癬菌、黒かびなどのかび類が挙げられ
る。 なお、かかるオルガノシリコン第4級アンモニ
ウム塩は通常約50%メタノール溶液として提供さ
れるが、被処理繊維製品に対して少なくとも0.1
重量%付与することにより効果を発揮するが、3
重量%を越えると製品の風合が異常となり、また
皮膚衛生上からも望ましくない。また処理法につ
いては何ら限定されるものではなく、例えばパツ
ド法マングル絞り、含浸後遠心脱水、所定時間の
浴中吸着処理後遠心脱水等加工剤処理に通常用い
られる方法を採用することができる。 本発明においては、上記第4級アンモニウム塩
で処理された繊維製品に、スルホコハク酸ジオク
チルエステルもしくはその塩を付着させる必要が
あり、かかる化合物を被処理繊維製品に対して少
なくとも0.01重量%、好ましくは、0.05〜5重量
%付着させることが望ましい。該化合物の付与法
については何ら限定されることなく常法を用いる
ことができ、例えばパツド法マングル絞り、含浸
後遠心脱水、スプレイ法脱水等を挙げることがで
きる。該化合物は付着させた後、風乾または加熱
乾燥するが、好ましくは80〜110℃の温度で乾燥
して固着を増進させることが望ましい。なお、該
化合物を前記第4級アンモニウム塩処理後の同一
浴に追液して付与させることができることは言う
までもない。また、該化合物は通常スルホコハク
酸ジ−2−エチルヘキシルエステルであり、その
ナトリウム塩は日本油脂(株)製ラビゾールB30又は
B80、ライオン油脂(株)製リバールSA又はSC、花
王石鹸(株)製ペレツクスOT、第1工業製薬(株)製ネ
オコールSWC、アメリカン・シアナミド社製
Aerosol OTなどの商品名で市販されているもの
である。 なお、本発明の抗菌加工処理される繊維製品の
素材としては、木綿、麻、羊毛、絹等の天然繊
維;レーヨン、キユプラなどの再生繊維;アセテ
ート、酢化アセテートなどの半合成繊維;ポリア
ミド系、ポリエステル系、アクリル系、ポリビニ
ルアルコール系、ポリ塩化ビニル系などの合成繊
維を挙げることができ、また該繊維の形態として
はフイラメント、糸などの糸状物、編織物、縫製
品、不織布等の繊維製品もしくはそれらの中間加
工品を挙げることができる。 かかる本発明に係る抗菌加工製品は、オルガノ
シリコン第4級アンモニウム塩に由来する繊維の
疎水性化、黄変化の問題点が改善され、耐久性の
ある抗菌、防かび性能と共に優れた吸水、吸湿性
能及び白度安定性を有するものであり、かかる商
品価値の高められた繊維製品を提供し得る点が本
発明の特筆すべき効果である。 かかる本発明品の出現により、特に抗菌、防か
び性能と共に吸水、吸湿性や白度等の実用性能の
要求される商品分野、例えばスポーツ衣料、スポ
ーツソツクス、台所、風呂場、トイレツトなど水
廻りで使用されるマツト類などに商品価値の高め
られた繊維製品を提供し得ることとなつた工業的
意義は大きい。 以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例の記載によつ
てその範囲を何等限定されるものではない。な
お、実施例に記載する部及び百分率は特に断りの
ない限り重量基準で示す。 実施例 1 アクリル繊維(日本エクスラン工業(株)製、商品
名エクスランK81.5d×51mm)100%糸からなるジ
ヤージ(1/64s、22Gポンチローマ)生成反を
湯洗いした後、処理液中に投入し、60分間浸漬し
て吸着させた後、脱水した。なお、処理液はジメ
チル・オクタデシル・(3−メトキシシリル)−プ
ロピルアンモニウムクロライドの42%メタノール
溶液をジヤージ反物重量に対して2.0%(純分換
算0.84%)秤取し、ジヤージ反物重量の30倍量の
水によく撹拌しながら注入し、50℃に調温して調
製した。 得られた加工反を2分割し、その一方をスルホ
コハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステル・ナト
リウム塩4g/水溶液に含浸して40℃×20分間
処理した後、マングル絞りで80%水分率まで脱水
し、次いで乾燥(95℃×10分間)して試料(A;
スルホコハク酸化合物付着量;0.23%o.w.f.)を
作製した。また、他方はそのまま乾燥して比較試
料(B)を作製した。 得られた2種類の試料(A及びB)について抗
菌性、吸水性及び白度評価を行なつた結果を下記
第1表に示す。
【表】 第1表から明らかなように、本発明品は抗菌性
が損われることなく吸水性が顕著に改善されてお
り、また熱処理時の黄変も少ない事実が理解され
る。 実施例 2 アクリル繊維(日本エクスラン工業(株)製)バル
キー糸をパイル糸とし、ポリプロピレンスプリツ
ト糸とで製織し、ポリウレタン樹脂フオームで裏
張り、整形してなる水廻りマツト(パイル長:5
mm、45cm×65cm、パイル目付:230g/枚)を、
カチオン染料を用いパドル染色機で染色した後、
実施例1と同じ第4級アンモニウム塩処理液(但
し、パイル糸重量に対して1.2%)を用い、50℃
×20分間浸漬処理し、続いて80℃まで昇温して吸
着させた後、脱水した。次いで、実施例1記載と
同様にしてスルホコハク酸ジオクチルエステルナ
トリウム塩処理(付着量:0.22%o.w.f.)して試
料(C)を作製した。 一方、比較例として、染色後、ブリアンMX−
I(松本油脂製薬(株)製吸水柔軟剤)3%を、付与
(浴比:1/20)後、遠心脱水、乾燥して試料(D)
を、更に第4級アンモニウム塩処理後、上記と同
様ブリアンMX−I処理して試料(E)を作製した。 得られた3種類の試料(C〜E)について、抗
菌性及び吸水性を評価した結果を第2表に示す。
【表】 第2表の結果より、従来品(E)が抗菌処理により
吸水性が著しく損われているのに対し、本発明品
は吸水性を維持したまま抗菌性能を発揮する事実
が明瞭に理解される。 実施例 3 綿糸(晒)、ナイロンテクスチヤード糸、ポリ
ウレタンフイラメントより編成されたスポーツソ
ツクス50足、2.5Kgを、100パドル染色機を用い
実施例1で使用した第4級アンモニウム塩1%液
中で40℃×20分間、撹拌しながら浸漬処理、吸尽
させた後、脱水した。 次に、4%o.w.f.ペレツクスOT処理浴(浴比
1/20)中に45℃×20分間浸漬したのち脱水、コ
ンベア乾燥機上70℃以下で乾燥して試料(F:ペ
レツクス付着量:0.12%o.w.f.)を、また第4級
アンモニウム塩処理、脱水後、乾燥して試料(G)を
作製した。 得られた試料(F及びG)を24〜26cmサイズ用
の型枠にはめ、125℃×3分間スチームセツトし
た後、諸性能を評価した結果を第3表に示す。
【表】 上表より、本発明品が吸水性及び白度安定性が
顕著に改善された抗菌製品である事実が理解され
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式 (但し、R1はC12〜18の長鎖アルキル基、R2、R3
    及びR4はC1〜C3の低級アルキル基、XはCl、Br、
    I、CH3COO又はSCNを表わす。) で示されるオルガノシリコン第4級アンモニウム
    塩で処理されてなる繊維製品に、スルホコハク酸
    ジオクチルエステルもしくはその塩が付着されて
    なる改善された吸水性及び白度安定性を有する抗
    菌加工製品。
JP9593683A 1983-05-30 1983-05-30 改善された抗菌加工製品 Granted JPS59223371A (ja)

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US5169625A (en) * 1988-08-11 1992-12-08 Dow Corning Corporation Antimicrobial water soluble substrates
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