JPH0321605Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は折畳傘、長い傘の両方に兼用できる水
滴受け袋付きの傘入れに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の傘入れに於て上端に傘の出入口
を有し下端を完全に閉塞された構成のものは公知
であつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記した従来のものは濡れた傘を入れられて水
滴が底部にたまつた場合には全体を逆さにして水
をすてる必要がある煩さがあり、また不用意に石
突で底部を破り同底部内にたまつている水を周囲
に撤きちらすことが往々にあり、更に雨あがりに
傘を入れて持ち歩くうちにうつかり底部を破りや
すい等のこともあつて携帯にはいささかも利用さ
れてなく殆どが店などに備え付けて使用されてい
るにすぎなく汎用性の不足がある等の欠陥があつ
た。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記のような問題点を解決しようとす
るものであつて、このために上端に傘の出入口を
下端に石突の突出口を有する折畳自在の防水布、
合皮、合成樹脂シート等防水材料製傘入れ本体
と、傘入れ本体の下端個所の外面に配され且つ上
辺縁を除いた全周縁を傘入れ本体に止着された反
転自在の水滴受け袋と、出入口部に設けられた同
出入口の開閉用引絞紐と、傘入れ本体の上辺個所
および下辺個所に同傘入れ本体を二つ折り状態と
した時に相互に係合する位置とに設けられたホツ
ク、両フアスナー等係止具とを備えたことを特徴
とする傘入れを提供するものである。

〔実施例〕

図に示す実施例は布帛の外面に軟質合成樹脂薄
膜を被着した防水材料製の長い逆二等辺三角形の
表裏両側版１，２を重合してこれ等表裏両側版
１，２の左右両側を相互に止着することにより上
端に傘イの出入口３を下端に石突イ′の突出口４
を夫々有する傘入れ本体５を構成し、出入口３の
口縁に一対の逆Ｕ字状提手６，６′を取付けると
共に裏側版２の下辺および同下辺の縁取部７の下
辺を二つ折りのままで延長し、この延長部８の基
端を折曲して当該延長部８を裏側版２の外面に重
合し且つ同延長部８の左右両側縁を上記の左右両
側の止着の際に一緒に止着することにより反転自
在の水滴受け袋９を設け、更に出入口３に近い個
所に紐通し用パイプ状部１０を周設して当該パイ
プ状部１０に同出入口３の開閉用引絞紐１１を引
絞自在に挿通し、傘入れ本体５の上辺個所および
下辺個所の外面に同傘入れ本体５を二つ折り状態
とした時に相互に係合する雌雄ホツク１２，１
２′を取付けたものである。

尚、提手は上記の実施例以外の構成でもよく、
また着けないで構成することも可能である。

〔作用〕

本考案は上記のような構成であるので、水滴が
落ちても大丈夫な場所たとえば街路上などでの携
帯の際には石突イ′を突出口４から外に出すよう
にして傘入れ本体５に傘イを入れると共に引絞紐
１１を絞り締めて傘入れ本体５を傘イから抜落ち
ないようにし、また水滴を落してはいけない場所
たとえば健物の中などでは先ず水滴受け袋９を反
転して表側版１の外側とする操作を行うことによ
り突出口４を閉止し即ち石突イ′を水滴受け袋９
内に納めた状態として傘入れ本体５に傘イを入れ
仍つて水滴を水滴受け袋９内にためて下に落ちに
くくし、更にたまつた水を捨てる際には上記の水
滴受け袋９の反転操作を適宜の場所で逆になして
行い、また折畳傘を折り畳んだ状態で傘入れ本体
５内に入れた時には同傘入れ本体５を二つ折りと
してホツク１２，１２′を相互に係止することに
より半サイズとする等の用法に供するようにする
ものである。

〔考案の効果〕

本考案は上端に傘の出入口を下端に石突の突出
口を有する折畳自在の防水布、合皮、合成樹脂シ
ート等防水材料製傘入れ本体と、傘入れ本体の下
端個所の外面に配され且つ上辺縁を除いた全周縁
を傘入れ本体に止着された反転自在の水滴受け袋
を備えているので、前記したような用法に供すれ
ば、濡れた傘を入れられて水滴が底部にたまつた
場合には全体を逆さにして水をすてる煩さは改善
でき、また不用意に石突で底部を破り同底部内に
たまつている水を周囲に撤きちらすことは少なく
することができ、更に建物の外でも内でも汎用で
きるものであつて極めて調法である著効があるは
勿論であるが、特に出入口部に引絞紐を設けたの
で傘を入れたのち当該引絞紐を絞り締めた時には
傘入れ本体が不測に抜け落ちることがなく紛失の
防止に役立つものであり、また傘入れ本体の上辺
個所と下辺個所にホツク等係止具を取付けたの
で、前記のように折畳傘に合せて半サイズとする
ことが可能であつて、即ち折畳傘、長い傘の両方
に兼用できる等の実用的効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は石突を突出させた状態で示す全体の側
面図、第２図は同じく要部の断面図、第３図は石
突を突出させない状態で示す全体の側面図、第４
図は同じく要部の断面図、第５図は折畳傘を収納
した状態で示す全体の側面図、第６図は第５図Ａ
−Ａ線に沿う断面図である。 １……表側版、２……裏側版、イ……傘、イ′
……石突、３……出入口、４……突出口、５……
傘入れ本体、６，６′……提手、７……縁取部、
８……延長部、９……水滴受け袋、１０……パイ
プ状部、１１……引絞紐、１２，１２′……ホツ
ク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端に傘の出入口を下端に石突の突出口を有す
   る折畳自在の防水布、合皮、合成樹脂シート等防
   水材料製傘入れ本体と、傘入れ本体の下端個所の
   外面に配され且つ上辺縁を除いた全周縁を傘入れ
   本体に止着された反転自在の水滴受け袋と、出入
   口部に設けられた同出入口の開閉用引絞紐と、傘
   入れ本体の上辺個所および下辺個所に同傘入れ本
   体を二つ折り状態とした時に相互に係合する位置
   とに設けられたホツク、面フアスナー等係止具と
   を備えたことを特徴とする傘入れ。