JPH03215601A - 溶射用Cr↓3C↓2―NiCr系複合粉末製造法 - Google Patents

溶射用Cr↓3C↓2―NiCr系複合粉末製造法

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JPH03215601A
JPH03215601A JP2010753A JP1075390A JPH03215601A JP H03215601 A JPH03215601 A JP H03215601A JP 2010753 A JP2010753 A JP 2010753A JP 1075390 A JP1075390 A JP 1075390A JP H03215601 A JPH03215601 A JP H03215601A
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powder
cr3c2
thermal spraying
nicr
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中川 邦彦
Yasuhiro Fukaya
深谷 保博
Sadato Shigemura
重村 貞人
Tsunetaka Hiromi
広実 常登
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は溶射用Cr3Cz−NiCr系複合粉末の製造
法に関し、特に製鉄用ロール等や高温耐摩擦性の要求さ
れる部材の溶射用に有利に適用しうる同複合粉末の製造
法に関する。
〔従来の技術〕
従来、複合粉末を得る方法としては、(1)物理的混合
法、(2)バインダを用いた造粒法、(3)メッキ被覆
法、(4)機械的圧着法、(5)金属溶湯接触法、(6
)物理的混合→焼結→粉砕法及び(7)メカニカルTロ
イング法などがある。
しかしながら、上記(1). (2)の方法は、複合粉
末を構成する各粉体が物理的に混合されたものであり、
これを[:r3Ci−NiCr系複合粉末に適用すると
、溶射時に単独で存在するCr3C2粉の分解消耗が多
いと共に物理的混合粉のため、溶射皮膜中にCr3C.
を均一に微細分散させることが難しい。
また、上記(3)〜(5)の方法は、複合粉を構成する
粉体のうち、金属成分を他粉体に、被覆させたものであ
り、Cr3Cz−NiCr系複合粉末に適用すると溶射
時のCraC2粉の分解消耗がNiCr被覆層の存在で
抑制されるが、被覆工程に多くの工数を要し、コスト上
難点があると共にCrsC2粉は上記(1). (2)
の方法と同様、物理的混合粉のため、溶射皮膜中にCr
.Czを均−に微細分散させることが難しい。
更に、上記(6)の方法は、複合粉を構成する粉体を物
理的に混合したあと焼結し、粉砕する方法であり、Cr
=一一NiCr系複合粉に適用すると、[r3C2粉及
びNiCr粉が焼結で一体化された粉体となるため、溶
射時のCr3C2粉の分解消耗が網目状に分布するN 
iCr層の存在で抑制されるが、Cr:+C2粉は上記
(1)〜(5)の方法と同様、物理的混合によるため、
溶射皮膜中にCr3Cgを均一に微細分敗させることが
難しい。
更に又、上記(7)のメカニカルアロイング法は、振動
ミル、了トリッションミル、転勤ミル等の高エネルギボ
ールミリングにより、複合粉を構成する各粉体を衝撃、
せん断、摩擦、圧縮現象を用いて、固相状態で超徴細分
敗させたものであり、これをCr3C2NrCr系複合
粉に適用する場合にはNiCr合金中にCr3Czが均
一に微細分散した複合粉末となり、溶射時のCr3C2
の分解消耗がこれらを包んでいるNiCrの存在で抑制
されると共に溶射皮膜中にCr3C,が均一に微細分散
するはずであるが、下記2項の不具合転がある。
■ メカニカルアロイングされたCr3C2NrCrl
i合粉末の粒径は平均粒径で10Am以下となり、粒子
1個あたりの質量が小さいため、溶射粉ポートから、溶
射ガンまでの飛翔搬走が困難となると共に、一部溶射炎
までと八゛いた該複合粉末も、十分な溶射飛翔速度が得
られず、良好な溶射皮膜が得られない。また、質量が小
さいたと、溶射炎で過熱され成分分解も生じる。
■ NiCr壜が15〜35wt%の範囲では、メカニ
カルTロイングに必要な圧縮延性を有する金属成分であ
るNiCr量が若干、不十分となりCr3C2粉の一部
がNi[:r中にアロイングされず、遊離することがあ
る。この場合、溶射時にこの遊離したCrs.C2粉の
分解消耗が発生する。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述したように、溶射用Cr3C2−NiCr系複合粉
末を従来法で製造すると、溶射時下記のいずれかの不具
合点を生じる。
■ Cr3C2の分解消耗が生じる。
■ 溶射皮膜中にCr3C2を均一に微細分散させるこ
とが難しい。
■ 溶射に適合した粒径を有する複合粉末とならない。
本発明は上記技術水準に鑑み、従来技術における不具合
を一挙に解決できる溶射用[:r3C−NiCr系複合
粉の製造法を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、50〜85wt%の[”r 3C2粉と15
〜50−t%のNiCr合金粉末をメカニカルTロイン
グにより複合粉末とする第1工程、該複合粉末を0.1
〜5 Ton/cm2の圧粉成形条件で冷間圧る第4工
程よりなるCr3[:a−NiCr系複合粉末製造法で
ある。
なお、第1工程でNiCr合金粉(例えば80wt%N
i−20wt%Cr)の比率を15〜50wt%とする
のは、圧縮延性を有するNiCr合金の量が15wt%
以下ではメカニカルTロイングが因難となるためであり
、50wt%以上ではCr3Cqの量が減少し、溶射皮
膜の高硬度が確保できないた狛である。
第2工程で圧粉成形条件を0,1〜5 Ton/cm’
としたのは、成形圧力が0. I Ton/cm2以下
(例えば0. 0 5 Ton/cm” )では圧力か
弱過ぎて、加圧後成形体としての形状が保持できず焼結
が困難であり、また圧形圧力が5 Ton/cm’以上
(例えば5. 5 Ton/cm’ )では成形体の焼
結が必要以上に進行し、クラッシャーなどによる粉砕が
困難なためである。
また、第3工程で仮焼結温度を950〜1270℃とす
るのは950℃未満では焼結が進まず、粉砕・分級した
時、第1工程で得られたものと全く変化がなく、127
0℃を超えると、焼結が進行し過ぎ、高密度化、高強度
化して粉砕・分級に多大の工数を要するためである。
〔作用〕
5 0 〜 8 5 Wt% Cr3C2  と 15
  〜 50wt% NiCr合金粉(例えば80wt
%Ni−20wt%Cr)をメカニカルアロイングする
ことにより、圧縮延性を有するNiCr合金粉中にCr
3Czを均一に微細分散させることができる。
上記メカニカルアロイングされた複合粉末は、粒径が平
均粒径で10μm以下となり、前述した如く、粒子1個
あたりの質量が小さいため、溶射ガンまでの飛翔搬走が
困難となり溶射そのものが成立し難くなると共に、一部
溶射された皮膜も不良皮膜となる。また、NiCr量が
15〜35wt%の範囲では同様に前述した如< Cr
3C.粉の一部がNiCr中にTロイングされず遊離す
ることがあり、溶射時にこのCr3Czの分解消耗を生
じるが、本発明では第1工程で得られた粉末を第2工程
で金型成形あるいはCIP等で圧粉成形.( 0. 1
 〜5 Ton/cm2) L、第3工程で該成形体を
真空中又はAr中で950〜1270℃で仮焼結したあ
と、第4工程で粉砕・分級することにより、平均粒径で
15μm以上の任意の粒径を有する粉末を得ることがで
きる。
即ち、仮焼結により、平均粒径10μm以下のものが焼
結合体し、かつ、NiCr量が15〜35wt%の範囲
の時でも、遊離したCr3C2がNiCrに包まれて焼
結合体するため、次工程の粉砕・分級によって、Cr.
C,が NiCr中に微細分散した複合粉を得ることが
できる。
また、仮焼結状態のため、高密度化しておらず、実施例
で述べる如く溶射に適した15〜50μmの任意の平均
粒径を有する複合粉末を容易に得ることができる。
〔実施例〕
表1に本発明の実施例と比較例の製造条件及びそれによ
って得られた粉末の物性を示す。
また、表2に該粉末を用いて溶射試験を行った結果を示
す。
本発明方法(サンプル2,3,6.7,10.11)に
よって得られた複合粉末は成膜体が良好で、かつCr3
C.の分解消耗が極めて少いと共に皮膜中に均一微細分
散した良質皮膜の得られることが判る。
〔発明の効果〕
本発明方法で得られた複合粉末を用いて溶射すると、他
方法で製造した複合粉末に比べ、成膜性にすぐれ、Cr
3C2の分解消耗が極めて少いと共に皮膜中に均一微細
分散した皮膜が得られ、以下の利点を生みだす。
■ Cr3C.の分解消耗が少いことより高硬度皮膜が
得られ、耐摩耗の向上した溶射体が得られる。また、当
然ながら、歩留りが向上することより、低コスト溶射と
なる。
■ 溶射皮膜中にCr.C.が均−に微細分散するため
、均質な硬度分布、熱伝導性、熱膨張係数が確保でき、
異常摩耗がなく耐焼付性や耐剥離性にすぐれる溶射体が
得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  50〜85wt%のCr_3C_2粉と15〜50w
    t%のNiCr合金粉末をメカニカルアロイングにより
    複合粉末とする第1工程、該複合粉末を0.1〜5To
    n/cm^2の圧粉成形条件で冷間圧縮する第2工程、
    該成形体を950〜1270℃で仮焼結する、第3工程
    、該焼結体を粉砕・分級する第4工程よりなることを特
    徴とするCr_3C_2−NlCr系複合粉末製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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