JPH03213586A - 合成樹脂成形品およびフイルム、並びに透湿性シート材 - Google Patents

合成樹脂成形品およびフイルム、並びに透湿性シート材

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JPH03213586A
JPH03213586A JP572890A JP572890A JPH03213586A JP H03213586 A JPH03213586 A JP H03213586A JP 572890 A JP572890 A JP 572890A JP 572890 A JP572890 A JP 572890A JP H03213586 A JPH03213586 A JP H03213586A
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leather
synthetic resin
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film
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Masuo Hosokawa
益男 細川
Masuhiro Morimoto
森本 益弘
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Hosokawa Micron Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、合成樹脂成形品を多孔質構造とする方法とそ
の方法を利用し、透湿性、吸排湿性に優れ、かつ柔らか
い感触を持った合成樹脂成形品およびフィルム、並びに
これを用いて透湿性シート材を提供するものである。
(従来技術) 多孔質構造を有する樹脂成形品を造るには、デンプンな
どを樹脂に混入した後、これらを溶出させる方法のほか
、分解型発泡剤を使用したり、樹脂の重縮合過程でガス
を生成させて発泡させるなどの方法があった。しかしな
がら、これら従来方法で樹脂成形品を多孔質化しても気
泡のほとんどが独立気泡か、あるいは連続気泡となる。
したがって、このようにして造られた合成樹脂成形品お
よびフィルムなどには透湿性、吸排湿性は無く、感触に
於いても冷たい感じを持ち天然物に近い持ち味という要
求にはほど遠いものであった。
(課題を解決するための手段) 本発明の特徴手段は、天然皮革片を密閉した容器内で蒸
気より加熱と同時に加圧した後、該圧力容器を瞬間的に
開放減圧させて膨化させ、更に乾燥、微粉砕して得た皮
革粉末を混入して造った樹脂成形品を温水または熱湯に
浸してその中の皮革粉末の一部を溶出させることにより
、ミクロン単位の微細な多孔質構造とすることにあり、
また成形品中に皮革粉末を残存させて皮革粉末が持つ固
有の特性を付与させるものである。また、同様の方法で
できた合成樹脂フィルムを繊維基材に添着させて透湿性
シート材を製造するものである。
(作用) 本発明は、水分を含んだ皮革を高温の蒸気雰囲気に晒す
と、皮革を構成するコラーゲンの一部がゼラチン質に近
い物性となり、比較的容易に温水または熱湯に溶ける性
質を利用したもので、水分を含む天然皮革片を密閉した
容器内で蒸気より所定時間加熱と同時に加圧させると、
該圧力容器内は高温多湿状態となり、所定時間後には皮
革片はゼラチン化している部分と未変性のコラーゲン組
織とに変性する。なお、この皮革片は含有水分量が多く
蒸気圧力が高いほど、圧力容器内での保持時間が長いほ
ど、コラーゲンのゼラチン質への変換率が高くなる。次
に、該圧力容器を瞬間的に開放減圧させると、皮革片組
織内部に含まれている高温高圧水の急膨張により皮革片
は膨化される。
そして、この膨化によって皮革片はコラーゲンとゼラチ
ンの微細な混合粒子片に細分化されるので、これを乾燥
粉砕して得た皮革粉末はコラーゲンとゼラチンがきわめ
て均一に混り合ったものとなる。
また、膨化された皮革片はコラーゲン組織が細分化され
ているため、きわめて粉砕し易くなり、しかも皮革組織
内部の空孔が拡張されているので、該皮革片を乾燥、微
粉砕して得た皮革粉末はこれら処理を行わないで皮革片
を単に粉砕して得た皮革粉末に比べ比表面積も大幅に増
大し、温水や熱湯により一層溶は易くなる。したがって
、このようにして得られた皮革粉末を合成樹脂に混合し
成形した後、該成形品を温水または熱湯に浸してゼラチ
ンのみを溶出させると、溶けた跡がミクロン単位の微細
な空孔となって残り、きわめて均一かつ微細な多孔質構
造を得ることができる。それによって、柔らかい感触を
持ち、柔軟性に富み、透湿性、吸排湿性に優れた樹脂成
形品およびフィルムを造ることができる。また、これら
樹脂成形品およびフィルム内には溶けずに残った皮革粉
末が空孔の壁面に露出、皮革の持つ固有の特性、すなわ
ち吸排湿性機能、透湿性などの効果をもたらすと共に、
ソフトな肌触り感と色調をもたらせることができる。更
に、こうしてできた合成樹脂フィルムを繊維基材に添着
することによって、柔らかい感触を持ち、柔軟性に富み
、透湿性、吸排湿性に優れた透湿性シート材を容易に造
ることができる。
(発明の効果) このように本発明によれば、従来に比べ柔らかい感触を
持ち、柔軟性に富み、透湿性、吸排湿性に優れた合成樹
脂成形品およびフィルムを提供できる。また、混入する
皮革粉末製造時に於ける皮革の膨化および微粉砕の処理
条件により皮革粉末自体の物性を変えたり、合成樹脂へ
の皮革粉末の混入割合、更に温水または熱湯処理での調
整により、風合や吸排湿性を任意に調整し使用目的に適
合した合成樹脂成形品およびフィルム、並びに透湿性シ
ート材となし得るようになった。
(実施例1) 水分を49%含むシェービング屑を密閉容器に投入し、
容器内に圧力2 kg / c+aの蒸気を6分間送り
込み加熱と同時に加圧し、次に該圧力容器を瞬間的に開
放減圧させて皮革を膨化し、乾燥後、衝撃式粉砕機で粗
粉砕し、32 mesh以下が67%の皮革粉末を得た
。この皮革粉末を更にジェットミルで微粉砕して比表面
積3600 crA/grの皮革粉末を得た。この皮革
粉末を固形分30%のポリエチレン樹脂に重量割合で5
0%混入してベレットを造り、これを用いてインフレー
シコン法によりフィルムを造った。次に、このフィルム
を100℃の温水に20分間浸漬し乾燥したところ、混
入した皮革粉末の20%程度が溶出され、その跡が微細
な空孔となり、多孔質構造を有した合成樹脂フィルムが
得られた。該フィルムはテストの結果、透湿性、吸水性
があり、柔軟性、引っ張り強度も充分であった。
(実施例2) 次に、前記実施例1と同じシェービング屑を用い、蒸気
の圧力を3.1kg/crAにし、粗粉砕および微粉砕
して比表面積8300 cJ/grの皮革粉末を得た。
この皮革粉末をポリウレタン樹脂に50%混入して造っ
たフィルムを100℃の温水に20分間浸漬したところ
、皮革粉末の約30%に当たるゼラチンが溶出して多孔
質構造となり、非常に柔軟性のある合成樹脂フィルムが
得られた。次に、このフィルムを繊維基材に接着して繊
維状シート材を造った。テストの結果、該繊維状シート
材は透湿性、吸排水性、柔軟性、引張り強度も充分で、
ソフトな肌触り感を有し、透湿性シート材として従来に
ない優れた特長をもっていた。
(実施例3) 前記実施例2で用いた比表面積8300 cf/grの
皮革粉末をポリウレタン樹脂液に固形樹脂に対する重量
割合で35%混入した樹脂混合液を、離型紙上にコータ
ーで均一に塗布し、乾燥して樹脂フィルムを得た。そし
て、該フィルムを離型紙より剥離する前に繊維基材に接
着し、その後離型紙を除去し、フィルムを繊維基材と共
に温水に浸して皮革粉末の一部を溶出させて透湿性シー
ト材を造った。こうしてできた繊維状シート材も前記実
施例のシート材と同様に良好なものであった。
(その他の実施例) 本発明の透湿性シート材における繊維基材は、繊維製品
であれば特に制限はなく、例えば織布、不織布、人工皮
革、合成皮革及び天然の皮革などが使用できる。また、
その他の基材として合成樹脂シートなども使用可能であ
る。なお、合成樹脂は熱可塑性樹脂であればよく、天然
皮革粉末もその種類を問わず使用可能である。また、合
成樹脂には発泡剤を混入してもよく、比較的厚く強い引
張力を必要としないフィルムの場合には、表面積を容易
に拡大することができるので有効である。
なお、本発明による合成樹脂成形品およびフィルム、並
びにこれを添着した透湿性シート材等の製品、更にこれ
ら製品の用途、加工方法などは不問である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本実施例の合成樹脂フィルムと透
湿性シート材の概要を示す断面図である。 図において、1・・・・・・ポリウレタン樹脂、2・・
・・・・皮革粉末、3・・・・・・空孔、4・・・・・
・繊維基材である。 以上

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)天然皮革片を密閉した容器内で蒸気により加熱と
    同時に加圧した後、該圧力容器を瞬間的に開放減圧させ
    て膨化し、乾燥、微粉砕して得た皮革粉末を混入した合
    成樹脂成形品を温水または熱湯に浸して皮革粉末の一部
    を溶出させ、多孔質構造としたことを特徴とする合成樹
    脂成形品。
  2. (2)天然皮革片を密閉した容器内で蒸気により加熱と
    同時に加圧した後、該圧力容器を瞬間的に開放減圧させ
    て膨化し、乾燥、微粉砕して得た皮革粉末を混入した合
    成樹脂フィルムを温水または熱湯に浸して皮革粉末の一
    部を溶出させ、多孔質構造としたことを特徴とするフィ
    ルム。
  3. (3)前記請求項2のフィルムを繊維基材に添着させて
    なる透湿性シート材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5552115A (en) * 1986-02-06 1996-09-03 Steris Corporation Microbial decontamination system with components porous to anti-microbial fluids

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5552115A (en) * 1986-02-06 1996-09-03 Steris Corporation Microbial decontamination system with components porous to anti-microbial fluids
US5833935A (en) * 1994-01-28 1998-11-10 Steris Corporation Microbial decontamination system with components porous to anti-microbial fluids

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