JPH03213514A - ナイロン6繊維の製造方法 - Google Patents

ナイロン6繊維の製造方法

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JPH03213514A
JPH03213514A JP669190A JP669190A JPH03213514A JP H03213514 A JPH03213514 A JP H03213514A JP 669190 A JP669190 A JP 669190A JP 669190 A JP669190 A JP 669190A JP H03213514 A JPH03213514 A JP H03213514A
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JP
Japan
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yarn
nylon
temperature
heat
discharged
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Pending
Application number
JP669190A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Ikeda
均 池田
Kazuhiro Shibagaki
和広 柴垣
Norihisa Yamaguchi
山口 紀久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はナイロン6繊維の簡略化された直接紡糸延伸法
に関する。更に詳しくは、本発明は溶融吐出されたナイ
ロン6糸条を冷却した後で加熱して延伸し、しかる後高
速度で巻取る高生産性の製造方法の改良に関するもので
ある。
〈従来の技術〉 従来より、ナイロン6繊維の生産工程を合理化するため
に、溶融吐出したポリアミド糸条を冷却固化してから第
10−ルで引取り、引き続き第20−ルとの間で延伸し
巻取る方法は知られている。
この方法では、延伸のために前述の如く2つのローラー
に糸条を多数回巻回させる延伸方式が採用されることか
ら、紡糸引取り速度を1000m/分程度にして、しか
る後3〜4倍に延伸し熱処理して巻取るのが通常である
。というのは紡糸引取り速度を高くするにつれて糸条の
内部構造が配向するため、引き続いて行われる延伸にお
いて延伸倍率を低くしないと延伸できず、結果的には高
速度で引き取った結晶構造を崩すことができずγ型結晶
が多いものとなる。従って、このようにして得られた糸
条は本質的にはpoy (部分配向糸〉と同じで、初期
ヤング率が低く、染色堅牢性の低いもので、3000m
/分以上の引取り速度で紡糸し、引き続いて延伸する、
いわゆる高速紡糸延伸方法はその生産性が高いにもかか
わらずあまり採用されていない。
一方、ローラー間での延伸は行わず、代りに吐出糸条を
高速で引き取って、加熱筒中で延伸して巻取る方法が種
々提案されている。そして、ナイロン6繊維については
、特開昭54−15024に具体的方法が紹介されてい
る。しかし、このような方法で得られた繊維は、高速で
紡糸されて配向度が高くなっているにもかかわらず、フ
ロー延伸されるために、残留収縮応力が少く、続く工程
で熱処理をしなくても巻取れるが本質的にはPOY (
部分配向糸)と同じもので結晶構造がγ型になっている
一方、吐出糸条を高速で引き取る際に加熱面に接触させ
て結晶配向延伸させることが西独特許公開公報第211
7659号に開示されている。しかし、この方法も特開
昭56−4710号公報に示されているように、引取速
度を3500m/分以上に高めると、糸切れが多発し工
業的生産が不可能となる。このような問題の解決策とし
て、特開昭56−4710号公報には加熱面の長さを2
〜30cmに短くして、かつその表面温度を450〜6
50℃にして、高速で引き取る方法が提案されている。
しかし、この場合は糸条の融点よりはるかに高い温度で
処理するなめに、実質的にはフロー延伸されており、依
然としてγ型結晶の多いポリアミド繊維になってしまう
ナイロン6吐出糸条を高速で引取り、延伸された繊維を
得るに際して問題となるγ型結晶の多い構造生成を避け
るために、特開昭63−243319号公報では10.
000m/分以上の速度で巻取ることが提案されている
。しかし、現下の情勢では8,000m/分を越す高速
紡糸巻取装置の価格が高く、むしろ、2つの延伸ローラ
ーを用いて延伸して巻取る方式の方がコストが安くなる
ばかりでなく、高速で引き取っても曳糸中に糸切れが少
くなるようなナイロン6ポリマーもなく実際的でない。
く解決しようとする問題点〉 上述したように生産性を高めるなめに、ナイロン6の溶
融吐出糸条を高速で引取り、巻取るに際して最終的な結
晶構造をα型にし、かつ低廉な設備で、しかも糸切れの
少い状態で生産する手段が待ち望まれていた。従って、
本発明はこれらの問題を解決する方法を提供するもので
ある。
〈問題を解決するための手段〉 本発明者らは、上記問題点を解決するなめ鋭意検討した
結果、溶融吐出後冷却されたナイロン6糸条を、特定の
状態に維持された加熱板上で摺動延伸させることによっ
て、糸切れの発生しない状態で結晶配向延伸できること
を発見し、またその様な延伸で生じる残留収縮応力は特
殊な熱処理によって緩和させることができ、従って巻取
りが可能であることを着想して本発明を完成させるに至
っな。
かくして、本発明によれば、溶融吐出されなナイロン6
糸条を冷却した後で、その結晶化開始温度(Tc)より
も高く、かつ融点(Tm)よりも低い温度に加熱された
プレートに35〜70cm接触させることにより延伸し
、次いで4000〜6000m/分の速度で引き取り、
しかる後150℃より高くTmより低い温度で熱処理し
て巻取ることを特徴とするナイロン6繊維の製造方法が
提供される。
本発明を更に詳細に説明する。本発明によれば、溶融吐
出されたナイロン6糸条を冷却固化した後、その結晶化
開始温度よりも高い温度に加熱されたプレートに接触さ
せ引取るときに、0.7g/de以上の張力があると、
結晶配向延伸が生じることが発見されなのである。そし
て、この0.7g/de以上の張力を付与させるために
は4500m/分以上の速度で引き取ることが必要であ
る。一方、引取速度を6000m/分を越える状態にす
ると引き取り張力が高くなりすぎて吐出糸条がその張力
に抗しきれなくなってフィラメント切れを起すので本発
明の目的を達成することができなくなる。
これに対して、別延工程のように低速で、かつ延伸前の
糸条の配向が進んでいない場合は、常温においても、結
晶配向延伸が可能である。しかし、高速度で吐出糸条を
引取る場合には、分子配向が進んでいることもあって、
前記の加熱温度を特定の温度、すなわちナイロン6の結
晶化開始温度(Tc)よりも高い温度にする必要があり
、その際フロー延伸ができないように融点よりも低い温
度に抑える必要がある。
さらには、結晶配向延伸を生じしめるなめには、延伸点
の固定が必要である。そのためには、吐出・冷却された
糸条を加熱し糸条の温度が結晶化開始温度より高くかつ
、融点より低い温度に達したときに一気に延伸が生じ、
ネックを形成するように加熱プレートに糸を接触させる
必要がある。高速度で引き取られた冷却糸条を結晶化開
始温度まで高めるためには、35cm以上の接糸長が必
要である。35cm未満の加熱プレート長で、融点以上
の温度のプレートに冷却糸条を高速度(高張力)で接触
させると糸条を構成するフィラメントが切断するか、フ
ロー延伸が生じる。
一方、この加熱プレート長を79cm以上にすると、摺
動、擦過時間が長くなりすぎ、フィラメントに疵かつい
たり、フィラメント切れが生じる。
なお、本発明において、溶融吐出されたナイロン6糸条
を十分に冷却せずに加熱されたプレートに接触させると
、結晶配向を行うことができずフロー延伸になってしま
うので、吐出糸条は完全に冷却、固化されて後加熱プレ
ートに接触させて延伸しなければならない。
本発明において、結晶配向延伸されたナイロン6繊維は
残留収縮応力が高く、紡糸・延伸をワンステップで行い
巻取る際には、加熱セットを行うことが必要である。そ
のときの温度は150℃ないしTmが適切である。熱セ
ツト温度がTcより高いと再結晶化の懸念もあるが、−
旦配向結晶化した糸条は、高速度で処理する限り、その
ようなことは起らず、非晶分子鎖の歪が解消し残留収縮
応力が低下し、巻取った後のパッケージの形状の経時変
化の少い、良好な巻姿のものが得られる。加熱セット温
度が150℃未満では、熱セツト効果が十分でなく、他
方Tmを越えると結晶の融解が開始するので好ましくな
い。
本発明において、結晶開始温度(Tc)とは、冷却され
たポリマーを昇温させなときに、結晶化速度がピークに
なる温度で、ナイロン6の場合的130℃と求められる
。また、ここでは融解エントロピーがピークを示す温度
を融点(Tm)というが、本発明ではα型結晶の融点2
24℃を指すくちなみにγ型のそれは218℃である)
本発明でいうナイロン6とはカプロラクタム出発原料と
して公知の重合法によって得られるもので、艶消割等添
加剤を含んでいてもよく、結晶構造を本質的に変化させ
ない程度の共重合体でもよい。
〈発明の作用と効果〉 本発明は以上のような構成を採るので、高速で引取った
ナイロン6吐出糸条を加熱して高張力延伸をさせること
により、結晶配向延伸を可能ならしめ、その結果α型結
晶構造を形成し、染色堅牢性が、従来の低速紡糸延伸糸
差みとなる繊維を簡略なかつ安価な設備で高効率で生産
することができるばかりでなく、操業糸切れも少いナイ
ロン6繊維を製造することができるのである。
〈実施例〉 以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 図面に示す工程で、極限粘度1.20. TiO2を0
.06wt%含有するナイロン6を265℃で溶融し口
金1より吐出し、28℃の冷却空気2で冷却固化させ、
口金下500cmに設置した加熱プレート3に接触させ
た後、オイリングローラ−4で油剤を付与し、引き取り
ローラー5及び熱セツトローラー6を介してワインダー
7に70デニール/34フイラメントのナイロン6繊維
を巻取った。尚、熱セツトローラーにはセパレートロー
ラーを用いて5.5ターンさせた。
その際、紡糸引取り速度、ヒーター長、ヒーター温度、
熱セットローラー温度を変えて巻取り、強伸度、(2%
伸長時)初期モジュラス、およびDSCによる融解熱ピ
ークを測定した。α型結晶は224℃、γ型結晶は21
8℃に融解熱ピークを示す。
0 No、2.3.4.7.10および14は本発明に従っ
たもので操業性ならびに巻取った繊維の染色堅牢性は問
題なかっな。No、 5及び6は染色堅牢性は良かった
が弱糸化しており、操業に耐えられないはど断糸が多発
した。No、 13は熱処理が十分でないなめに、巻取
った後でパッケージが収縮して巻姿が悪く、商品価値の
ないものであった。No、 14は結晶の再融解のため
弱糸となった。No、 6および9はプレートヒーター
上で結晶配向延伸が行われず、またNo、 11および
12はプレートヒーターの温度が高すぎたなめにフロー
延伸が生じ、γ型結晶が混在して染色堅牢性が劣悪なも
のであった。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の工程の一実施態様を示す路線図である。 1・・・口金 2・・・冷却空気 3・・・加熱プレート 4・・・オイリングローラ− 5・・・引取りローラー 2 6・・・熱セツトローラー 7・・・ワインダー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 溶融吐出されたナイロン6糸条を冷却した後で、その結
    晶化開始温度(Tc)よりも高く、かつ融点(Tm)よ
    りも低い温度に加熱されたプレートに35〜70cm接
    触させることにより延伸し、次いで4000〜6000
    m/分の速度で引取り、しかる後150℃よりも高くT
    mより低い温度で熱処理して巻取ることを特徴とするナ
    イロン6繊維の製造方法。
JP669190A 1990-01-16 1990-01-16 ナイロン6繊維の製造方法 Pending JPH03213514A (ja)

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