JPH0321232B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はスクリーニングにより材料を揺動ふ
るい分けする装置、さらに詳細にはそのスクリー
ニング面が直接揺動する揺動スクリーニング機に
関する。

この発明は、最も好適には採鉱、冶金、化学工
業、建設資材産業、及び粉体工業に用いられる。

従来の技術 現在、マルチデツキ型スクリーニング機が実用
上最も広範に用いられており、この装置において
は、多種混合材料のサイズによる分離は、該材料
を、上下に並べられたメツシユの異なる数枚のス
クリーンを通すことにより行われる。この場合、
材料の効率的な分離のために、独立した最適の振
幅の揺動が、製造パラメータに応じて、各スクリ
ーンに与えられることが必要であり、最も重要な
のは分類するサイズである。

公知の技術ものとしては、西ドイツのRhewun
により製造されているWAシリーズの揺動スクリ
ーニング機（G.Erlensta¨t：
“Schallsiebmaschinen−Weiterentwicklung
und Betriebsergebnisse”、Aufbereitungs−
Technik、No.７、1977−７、pp.333−336）があ
り、それは、フレームと、そのフレーム内に上下
に配置されたメツシユの異なるスクリーン、スク
リーンの下に配置されて、支軸上にマウントされ
かつスクリーンの面に接触しているように設けら
れたインパクトレバーからなるプツシヤー、及び
電磁揺動装置からなつている。この電磁揺動装置
は、ある角度範囲内で両方向回転可能に支軸に枢
支されている。そのため、上記インパクトレバー
は該軸に止められ、揺動源からその下のスクリー
ンに特定の振幅の揺動を伝える。

その装置の欠点は、しかし、高価な揺動源を複
数用いることによる、コスト上昇であり、その数
はスクリーニング機のスクリーンの数とともに増
加する。

その他の公知の技術としては、フレーム、フレ
ーム内に上下に設けられた少なくとも２枚のスク
リーン、ダブルアームレバーからなりスクリーン
の間のスペースに置かれて軸に固着されかつ各ス
クリーンに接触しているプツシヤー、及び揺動源
とからなる、揺動スクリーニング機（西ドイツ特
許C1239919）がある。この揺動源はある角度の
範囲に両方向回転可能に一方の軸に結合し、他方
の軸は上記軸に枢支されかつ運動伝達機構に相互
に結合している。各レバー型プツシヤーは、軸線
上に対称に配置された等長のアームを有してい
る。これらのプツシヤーが、揺動源からスクリー
ンに特定の振幅の揺動を伝える。

上記した装置では、スクリーンに伝えられた揺
動は揺動源の揺動の振幅で定まるある同一の振幅
を有している。このようなスクリーンの揺動は、
各スクリーン上の材料が異なる操作条件下にある
ため所望のスクリーニング効果が得られない。

解決されるべき問題点 この発明は、一連のスクリーンと、該スクリー
ンに種々の振幅の揺動を与えて、スクリーニング
効率を上げるように設計されたプツシヤーとから
なる、揺動スクリーニング機を提供しようとする
ものである。

問題点を解決するための手段 上記問題は、フレーム、該フレーム内にそれぞ
れ異なるメツシユで上下に設けられた一組のスク
リーン、該スクリーン間に各レバーが支軸に枢支
され前記スクリーンの各々に上記各レバーのアー
ムの端部が接触する、ダブルアームレバーからな
るプツシヤー、及び上記プツシヤーに揺動を伝え
る揺動源を有している揺動スクリーニング機にお
いて、この発明においては、上記各レバーのアー
ムは長さが異なつており長い方のアームの端部は
メツシユの大きい方のスクリーンに接触している
ような揺動スクリーニング機を提供することによ
り解決される。

アームの長さが異なるレバーからなるプツシヤ
ーは、各スクリーン上でふるい分けされる材料の
操業特性によつて決まる振幅での揺動を各スクリ
ーンに伝えることを可能にするが、ここで最も重
要なのは分離するサイズである。大きい方のメツ
シユのスクリーンに接触するプツシヤーの長い方
のアームは、大きな振幅の揺動を伝える。ふるい
分けされる材料の操業特性に応じたプツシヤーの
アームの長さの選択は、用いるスクリーンに適し
た振幅を与え、各スクリーン上でなされる最適な
サイズ分け操作をし、結果的にスクリーニング効
率を上げる。

これらのプツシヤーは、好ましくはＶ字形状の
レバーからなる。プツシヤーのこの形状は、この
装置を小型化するか、又は、外形寸法を不変のま
ま、多数のプツシヤーのマウントにより、スクリ
ーンの運転能力を増大させ、このスクリーニング
機の出力を引き上げる。

この装置のその他の実施態様においては、揺動
スクリーニング機が、好ましくは、この発明にお
いて、少なくともさらに１枚のスクリーンを有
し、前記スクリーン間のスペースにそれぞれ置か
れた２例のプツシヤー列を有し、第１列のプツシ
ヤーのレバーのアーム端部が、第２列のプツシヤ
ーのレバーアームの端部と互いに対抗して同一の
スクリーンに接している このように隣接するスクリーン間のスペースに
前記レバーを配設することにより、されに加えた
スクリーンに揺動を伝えるための別の揺動源の追
加が回避される。

この発明は、以下に図面に基づいて詳細に開示
した該揺動スクリーニング機の実施例を考察する
ことにより、より明瞭になろう。

実施例 揺動スクリーニング機は、上スクリーン２及び
下スクリーン３が上下に傾斜して配設されたフレ
ーム１（第１図）を有している。メツシユ４が、
上スクリーン２及び下スクリーン３にあり、前者
のメツシユは後者のメツシユより大きい。スクリ
ーン２及び３は、共にそれに所望の元応力を与え
る張力付与手段６を含む。プツシヤーは、スクリ
ーン２及び３の間に配設され、ダブルアームレバ
ー７からなつている。

該レバー７は、好ましくは、Ｖ字形状をしてい
る。

該レバー７は、支軸８に枢支されている。この
ダブルアームレバーの支軸へのその他の枢支手法
としては、例えば、フレームのホルダー内に旋回
可能にマウントした、支軸へのレバーの固着があ
る（簡単化のため、図示はしない）。

プツシヤー７のアーム９（第２図）は、該プツ
シヤー７のアーム１０より長く、前者はメツシユ
４の大きい方の上スクリーン２に接触している。

下スクリーン３の下側には揺動源１１があり、
ロツド１２を介して、スクリーン３を通じてプツ
シヤー７のアーム１０を駆動する。該揺動源を上
スクリーン２の上に置いて、それを介して駆動す
ることも可能である。

スクリーン２，３に接触するアーム９，１０及
びロツド１２の先端には、それらの操業寿命を延
ばすため、エラストマーコーテイングされた保護
チツプ１３が取り付けられている。スクリーン２
及び３に点状の揺動以上の直線状の揺動をさせる
必要がある場合は、該チツプ１３は、長い形状の
インパクト素子に取り替えるとよい（簡明化のた
め図示しない）。

挿入口１４は、フレーム上、スクリーン２の上
端の上に置かれ、さらに、該フレームに、排出口
１５があつて、スクリーン以下、中間、及びスク
リーニング以上に分類さた製品を排出する。

この発明のその他の実施例においては、このス
クリーニング機はさらにもう１枚のスクリーン１
６（第３図）があり、レバー７のアーム９，１０
の先端が、隣接するスクリーン間のスペースに配
設され、同一のスクリーンに互いに反対方向に接
触している。

この発明のその他の実施例は、プツシヤーへの
加振のその他の手法を含み、例えば、プツシヤー
とそれに固着された軸と駆動体との直付けのよう
なものがある。

該スクリーニング機の組立て、分解の作業時に
スクリーン２，３の取り外しに便利なように、ス
リーブ１７がプツシヤー７内に挿入されており
（第２図）、このスリーブはプツシヤーが重力で回
転するのを回避するためエラストマー材でできて
いる。

この揺動スクリーニング機は、下記のように動
作する。

揺動源１１が駆動されると、ロツド１２がスク
リーン３に揺動を伝え、該スクリーン３に垂直方
向にそれを通つて、支軸８の軸まわりに回転方向
にプツシヤー７のアーム１０に伝達される。プツ
シヤー７の他方のアーム９はスクリーン２に揺動
を伝える。

スクリーン２，３の最適揺動振幅は、スクリー
ニングされる材料の製造特性によつて決められ各
スクリーンに特定のものであり、その特性のうち
最も重要なものは分類されるサイズである。この
振幅は、レバー７のアーム９，１０の長さの適当
な選択により与えられる。

スクリーンの最適揺動振幅は、スクリーニング
の最大効率をもたらす。必要ならば、この振幅の
揺動は、プツシヤー７のアーム９，１０を他の長
さのものに替えられることにより、得られる。

原材料は、挿入口１４を通つて揺動スクリーン
２，３に供給され、揺動で降下して、３種の製品
に分類されて、排出口１５を通つて該スクリーニ
ング機から排出される。

発明の効果 この発明の実施は、多種複合材料のスクリーニ
ングの効率をあげることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明による、ダブルデツキスク
リーニング機の概略図、第２図は、この揺動スク
リーニング機のプツシヤー、第３図は、トリプル
デツキスクリーニング機の概略図、である。 図面において、１：フレーム；２，３：スクリ
ーン、４：スクリーン２のメツシユ、５：スクリ
ーン３のメツシユ、６：張力付与手段；７：レバ
ー型プツシヤー、８：支軸；９：長い方のアー
ム、１０：短い方のアーム；１１：揺動源、１
２：ロツド；１３：チツプ、１４：挿入口；１
５：排出口１６：スクリーン；１７：弾性スリー
ブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ フレーム１、該フレーム１内にそれぞれ異な
   るメツシユ４，５で上下に設けられた２枚のスク
   リーン２，３、該スクリーン２，３間に各レバー
   ７が支軸８に枢支され前記スクリーン２，３の
   各々に上記各レバー７のアーム９，１０の端部が
   接触するダブルアームレバー７からなるプツシヤ
   ー、及び上記プツシヤーに揺動を伝える揺動源１
   １を有しており、さらに、上記各レバー７のアー
   ム９，１０は長さが異なつており長い方のアーム
   ９の端部はメツシユ４の大きい方のスクリーン２
   に接触していることを特徴とする揺動スクリーニ
   ング機。 ２ 特許請求の範囲１記載の揺動スクリーニング
   機であつて、前記レバー７がＶ字形状をしている
   ことを特徴とする揺動スクリーニング機。 ３ 特許請求の範囲１記載の揺動スクリーニング
   機が少なくともさらに１枚のスクリーン１６を有
   し、前記スクリーン間のスペースに置かれた２列
   のプツシヤー列を有し、第１列のプツシヤーのレ
   バー７のアーム１０と第２列のプツシヤーのレバ
   ーアーム９とが互いに対抗して同一のスクリーン
   ２に接していることを特徴とする揺動スクリーニ
   ング機。