JPH03208714A - 車両用サスペンション装置 - Google Patents

車両用サスペンション装置

Info

Publication number
JPH03208714A
JPH03208714A JP26865689A JP26865689A JPH03208714A JP H03208714 A JPH03208714 A JP H03208714A JP 26865689 A JP26865689 A JP 26865689A JP 26865689 A JP26865689 A JP 26865689A JP H03208714 A JPH03208714 A JP H03208714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
vehicle
control
steering
turning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26865689A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Terada
哲也 寺田
Hideaki Okamoto
英明 岡本
Yasutaka Taniguchi
泰孝 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP26865689A priority Critical patent/JPH03208714A/ja
Publication of JPH03208714A publication Critical patent/JPH03208714A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2202/00Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
    • B60G2202/30Spring/Damper and/or actuator Units
    • B60G2202/31Spring/Damper and/or actuator Units with the spring arranged around the damper, e.g. MacPherson strut
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/418Bearings, e.g. ball or roller bearings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/90Maintenance
    • B60G2206/91Assembly procedures

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は旋回走行時に発生する車体のロールを低減する
ようにした車両用サスペンション装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、ショックアブソーバの減衰力や空気ばねのばね定
数を電子的に制御して乗心地や操縦安定性を向上させる
ようにした車両用サスペンション装置が考えられている
。そして、このような車両用サスペンション装置におい
てはハンドルを操舵して旋回するとき生じる車体のロー
ル変位をより効果的に抑制することが望まれている。
また、操舵時の操向安定性を高めるために、特公昭62
−47723号公報に示されるように、ショックアブソ
ーバを備えたサスペンション装置においてステアリング
ホイールの操舵速度が速い場合のみ前輪側ショックアブ
ソーバまたは後輪側ショックアブソーバの少なくともい
ずれか一方の減衰力を制御して、前輪側ショックアブソ
ーバの減衰力を後輪側ショックアブソーバの減衰力より
高くなるように構或し、急操舵時にアンダステア特性と
し操向安定性を確保しようとしたものが提案されている
一方、特公昭61−47724号公報では、ばね常数可
変のばね手段が設けられたサスペンション装置において
、ステアリングホイールが操舵されたとき前輪サスペン
ションのばね常数を後輪サスペンションのばね常数より
低くなるように構戒し、操舵時にアンダステア特性を弱
め、オーバステアに近づけて回頭性を高めるようにし、
非操舵時には弱められるアンダステア特性を望ましい強
さに維持させて直進安定性をはかったものが提案されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上述の特公昭61−47723号公報に示さ
れる装置にあっては、上記設定操舵速度の値を小さく設
定しておくと、操舵時はほとんど常にアンダステア特性
となるため摸向安定性には侵れるが、回頭性は劣ること
となる不具合が生じる。逆に上記設定操舵速度の値を大
きく設定しておくと、通常操舵時は減衰力制御が実行さ
れないため、車体のロールが増大してしまうという不具
合が生じる。
また、上述の特公昭6 2−4 7 7 2 3号公報
では操舵時オーバステア特性となり回頭性は良くなるも
のの、その後も操舵を続けて旋回走行をする場合には、
オーバステア特性を維持するため収斂性を悪化させるだ
けでなく、場合によっては車両が旋回内方ヘスビンして
しまうこともあるという問題点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記に鑑み創案されたもので、前輪および後輪
の各サスペンションに設けられたロール剛性可変手段と
、車両の旋回状況を検出する旋回状況検出手段と、上記
旋回状況検出手段により検出された値に基づき車体のロ
ールを検出して所要の上記ロール剛性可変手段を制御し
て車体のロールを低減するロール制御を実行する制御手
段を備えた車両用サスペンション装置において、上記制
御手段は上記ロール制御を実行するときに、上記旋回状
況検出手段により検出された値が設定値より小さい場合
は大きい場合と比べて後輪側のロール剛性の前輪側のロ
ール剛性に対する比が高くなるように制御することを特
徴とする車両用サスペンション装置である。
〔作用〕
本発明によれば、旋回走行時に旋回状況検出手段により
検出された値に基づきロール制御が実行されるが、その
際旋回状況検出手段により検出された値が設定値より小
さい場合は大きい場合と比べて後輪側のロール剛性の前
輪側のロール剛性に対する比が高くなるように制御され
るので、直進走行から旋回走行に移行するためにステア
リングホイールを操作した旋回開始時、上記旋回状況検
出手段により検出された値が設定値より小さいと、後輪
側のロール剛性が相対的に高く制御される。
その後もステアリングホイールを切り続け操舵速度が増
大して上記旋回状況検出手段により検出された値が設定
値より大きくなると、旋回開始時に比較して前輪側のロ
ール剛性が高く制御される。
さらに、上記ロール制御を実行後に上記旋回状況検出手
段により検出された値に基づき車体がロ−ルしていない
ことが検出されると、上記ロール制御は解除されて車両
の操向特性は上記ロール制御実行前の特性に戻される。
〔実施例〕
以下、本発明に係る車両用サスペンション装置の第1実
施例を第1図〜第5図を用いて説明する。
なお、車両の操向特性は初期設定において弱アンダステ
アとされているものとする。
2はストラット型減衰力切換式ショツクアブソーバであ
り、このショックアブソーバ2は前車輪あるいは後車輪
側に取り付けられたシリンダ4と、このシリンダ4内に
おいて摺動自在に嵌装されたピストン6とを備えている
上記ピストン6には相互に連通接続されたオリフィス通
路部分が形或されており、このオリフイス通路によって
ピストン6で仕切られる第1チャンバ4aおよび第2チ
ャンバ4bとを連通遮断できるようになっている。なお
、各チャンバ4a,4bには作動油が充填されている。
また、ピストン6にはピストンロッド8が連結されてお
り、このピストンロッド8は上方へ延在し第1チャンバ
4aを流体密に貫通してピストンロッド上端部がベアリ
ング10およびマウントゴム12を介してボデーフレー
ム14に支持されている。この支持はボルト等で行われ
数箇所で固定される。なお、ピストンロッド8は上下へ
の動きはナット等によって規制されてはいるが、回転は
ベアリング10等によって許容されている。
ところで、ピストンロッド8内にはコントロルロッド1
6が設けられており、このコントロールロッド16はピ
ストンロッド8の長手方向に延在し、かつピストンロッ
ド8に対し相対的に摺動できるように設けられている。
また、コントロールロッド16の下端はピストン6内の
オリフィス通路の一部を形或するスペース内まで延在し
ており、このコントロールロッド16の下端には制御弁
体としてのシャッタ16aがオリフィス通路6a,6a
を開閉し得るように取り付けられている。
さらに、コントロールロッドl6の上端はピストンロッ
ド8の上端よりもさらに上方へ延在しており、このコン
トロールロッド16の上端にはシャッタ16aをコント
ロールロッド16を介して駆動するアクチュエー夕とし
ての駆動用ソレノイド機構18が連結されている。
ショックアブソーバ2をソフト状態にするには、ソレノ
イド機構18によってコントロールロッド16を所定位
置まで回転させて、シャッタ16aの孔部がピストン6
の孔部と向かい合う連通位置にしオリフィス通路部分6
aを全開状態とさせる。
すなわち、オリフィス通路はオリフィス通路部分6a,
6b,6cを有効流路としてその作動油の流れる有効流
通面積が大きくなるため、ショックアブソーバ2がソフ
ト状態となる。
また、ショックアブソーバ2をハード状態にするには、
ソレノイド機構18によってコントロールロッドl6を
所定位置まで回転させて、シャッタ16aの孔部がピス
トン6の孔部と向かい合わない非運通位置にしオリフィ
ス通路部分6aを全開状態とさせる。すなわち、オリフ
ィス通路はオリフィス通路部分6b,6cを有効流路と
してその作動油の流れる有効流通面積が小さくなるため
、ショックアブソーバ2がハード状態となる。
このようにソレノイド機構18が駆動されることにより
減衰力の切換えが可能となり、ソレノイド機構18やコ
ントロールロッド16あるいはシャッタ16a等で減衰
力切換機構が構或される。
したがって、この減衰力切換式ショックアブソーバ2は
、車輪の上下動に応じボデー外側のシリンダ4がピスト
ンロッド8に対し上下動することにより、シャッタ16
aの位置に応じたダンピング機能を発揮してショックを
吸収できるようになっている。
ところで、ショックアブソーバ2の上部にはピストンロ
ッド8と同軸的に主空気ばね室20が配設されており、
さらに主空気ばね室20の直上においてピストンロッド
8と同軸的に副空気ばね室22が配設されている。また
、これらの空気ばね室20.22は、コントロールロッ
ド16およびピストンロッド8にわたって穿設された連
通路24を介して相互に連通接続されており、この連通
路24には開閉弁26が介装されている。なお、開閉弁
26は第1の弁部分26aと第2の弁部分26bとを備
えて構或されている。
第1の弁部分26aは、ピストンロッド8に穿設されて
副空気ばね室22に連通する通路と、コントロールロッ
ド16に穿設されて連通路24に連通ずる通路がコント
ロールロッド16の回転にLっで整合位置あるいは非整
合位置となることにより弁の開閉制御をなすように構或
されていて副空気はね室22と連通路24との連通遮断
を行えるようになっている。また、第2の弁部分26b
は、ピストンロッド8に穿設されて主空気ばね室20に
連通する通路と、コントロールロッド16に穿設されて
連通路24に連通ずる通路とが同じくコントロールロッ
ドl6の回転によって全部整合位置あるいは一部整合位
置となることにより弁の開閉度を制御するように構或さ
れていて主空気ばね室20と連通路24の連通関度が制
御できるようになっている。したがって、弁部分26a
が全開モードのときは主空気ばね室20と副空気ばね室
22とを連通状態にして、ばね定数を小さくしソフト状
態にすることができ、弁部分26aが全閉モードのとき
は主空気ばね室20と副空気はね室22とを遮断状態に
して、ばね定数を大きくしハード状態にすることができ
る。すなわち、コントロールロッド16を回転させるこ
とによって開閉弁26を開閉し、この開閉度合によりば
ね室容量を変化させることができ、ばね室容量の変化に
よってサスペンションのばね定数を変えることができる
。なお、コントロールロツドl6は、ばね定数がハード
状態のときに減衰力もハード状態に、ばね定数がソフト
状態のときに減衰力もソフト状態になるように構威され
ている。
ところで、圧縮空気は第2図に示すように、圧縮空気発
生装置としてのコンプレッサ28からドライヤ30、ジ
ョイント32、リャソレノイドバルブ34、フロントソ
レノイドバルブ36およびこれらを各々接続する配管3
8と一部バイブ状のコントロールロッドl6内の連通路
24とを介してサスペンションユニットSへ供給される
ようにl 1 なっている。
サスペンションユニッ}Sは、自動車の各車輪に取り付
けられていて、第2図においては左側リャサスペンショ
ンユニットSIILを詳細に示シテイる。なお、第2図
では右側リャサスペンションユニットSllll1左側
フロントサスペンションユニットSFLおよび右側フロ
ントサスペンションユニッ}SFRは詳細な図示を省略
されている。
コンプレッサ28はエアクリーナ40から送り込まれた
大気を圧縮してドライヤ30へ供給するようになってお
り、ドライヤ30のシリカゲル等によって乾燥された圧
縮空気は、第2図の各実線矢印で示すようにサスペンシ
ョンユニッ}Sへ供給される。また、圧縮空気がサスペ
ンションユニッ}Sから排出されるときは、第2図の各
破線矢印でしめすように排気ソレノイドバルブ42を介
して圧縮空気が大気側へ開放される。なお、ドライヤ3
0にはリザーブタンク44が接続されており、圧縮空気
の一部はリザーブタンク44から吸気ソレノイドバルブ
46を介して各サスペンショ12 ンユニットSへ供給される。なお、45はリザーブタン
ク44内の圧力を検出する圧カセンサである。
また、48は車高センサであり、この車高センサ48は
自動車の前部右側サスペンションのロアアーム50に取
り付けられて自動車の前部車高を検出するフロント車高
センサ48Fと、自動車の後部左側サスペンションのラ
テラルロッド52に取り付けられて自動車の後部車高を
検出するリャ車高センサ48Rとを備えて構威されてい
て、これら車高センサ48Fと48Rからコントロール
ユニット54へ検出信号が供給される。なお、車高セン
サにおける各センサ48F.48Rは、ノーマル車高レ
ベルおよび低車高レベルあるいは高車高レベルからの距
離をそれぞれ検出するようになっている。
さらに、スピードメータには車速センサ56が内蔵され
ており、このセンサ56は車速を検出してその検出信号
を上記コントロールユニット54へ供給するようになっ
ている。
また、車体の姿勢変化を検出する車体姿勢センサとして
の例えば、差動トランス型Gセンサ58のような左右方
向の加速度を検出する加速度センサが設けられている。
このGセンサ58は加速度Gが大きくなるとその出力電
圧Vが大きくなるもので、その出力電圧の一例を第3図
に示す。
60はステアリングホイールの回転速度、すなわち操舵
速度を検出する操舵センサであり、その検出信号は上記
コントロールユニット54に送られる。
62は図示しないエンジンのアクセルペダル踏込み角を
検出するアクセル開度センサであり、その検出信号は上
記コントロールユニット54に送られる。
コントロールユニット54は、上述の各検出信号を受け
ると共に、ソレノイド機構18および各ソレノイドバル
ブ34.36,42.46並びにコンプレッサ28へ制
御信号を出力しそれぞれオンオフ制御するようになって
いる。そして、本サスペンション装置の所定車高位置へ
のセットは、コントロールユニット54が車高センサ4
8からの信号に基づく車高と目標車高とを比較し、両者
が一致する方向に所要のソレノイドバルブ34.36.
42.46を制御することにより行われる。
このとき、開閉弁26aは開にしておくことにより副空
気ばね室22内も主空気ばね室20と同圧力に調整され
る。
なお、64は悪路等においてショックアブソーバ2のシ
リンダ4が相対的に上昇することにより主空気ばね室2
0の壁面等が損傷されるのを防止するためのバンブスト
ッパ、66は主空気はね室20の一部を形戒するベロー
ズ、68はコイルばね、70はコイルばね68を支承す
るばね受である。
また、コントロールユニット54は、図示しないが制御
に必要なインタフエイス、駆動回路、メモリおよびマイ
クロコンピュータ等を備えている。
次に、上記のように構或された本発明の一実施例の動作
について説明する。イグニッションキースイッチをON
すると、第4図に示したフローチl5 ャ一トの処理が開始される。まず、ステップS1におい
て、コントロールユニット54内の操舵角速度dh,左
右方向の加速度61車速Vを記憶する各メモリががリセ
ットされ、ステップS2において、フロントサスペンシ
ョンユニットS,.,SFLおよびリャサスペンション
ユニットS IIl+  S ILの各減衰力およびば
ね定数をソフト状態とする制御信号がソレノイド機構l
8へ出力される。次にステップS3に進んで、後で説明
するタイマTおよびフラグ八がそれぞれリセットされる
。そして、ステップS4に進んで車速センサ56、操舵
センサ60、Gセンサ58において検出される車速■、
操舵角速度6h,左右方向加速度Gがコントロールユニ
ット54に読み込まれる。次にステップS5に進んで上
記ステップS4で検出された現在の車速、操舵角速度は
第5図の車速一捏舵角速度マップにおける領域■または
■のどちらかの領域に属しているか否か判定される。す
なわち、比較的急なステアリングホイールの操作で旋回
されているかどうかが判断される。このステップS5に
おl6 いてrYEsJと判定されるとステップS6に進み、第
5図の車速一操舵角速度マップが再び参照されて現在の
車速、操舵角速度が領域■に属しているか否かを判定さ
れる。現在の車速、操舵角速度が第5図のマップの領域
■に属している場合は、ステップS6において「NO」
と判定されてステップS7に進み、コントロールユニッ
ト54内に設定されたフラグ八が「1」であるか判定さ
れる。
ここでは、すでにステップS3で「0」に設定されてい
るため、「NO」と判定されてステップS8に進み、フ
ロントサスペンションユニットをソフト、リャサスペン
ションユニットをハードとする制御信号がソレノイド機
構18に出力されると共にフラグAが「1」に書き換え
られる。したがって、リャサスペンションユニットがハ
ードとなることによって、車体のリャ側のロール剛性が
高められ車両はオーバステア特性となる。
そして、ステップS8の処理を終えると再びステップS
4の処理に戻り、再度車速V,操舵角速度6h、左右方
向加速度Gがコントロールユニット54に読み込まれて
ステップS5に進む。ここで、第5図の車速一操舵角速
度マップにおける現在の車速、操舵角速度の値が領域■
に属しているか否か判定される。前回属していた領域■
から今回領域■に移った場合にはステップS5からステ
ップS6に進み、このステップS6において「YESJ
と判定されてステップS9に進み、フロントサスペンシ
ョンユニットおよびリャサスペンションユニットをハー
ドとする制御信号がソレノイド機構18に出力されると
共にフラグAがrlJにされる。したがって、フロント
サスペンションユニットおよびリャサスペンションユニ
ットが共にハードとなることによって、車両はロール剛
性が高められると共に初期設定の弱アンダステア特性と
なる。
ステップS9の処理を終えると再びステップS4の処理
に戻り、再度車速■、操舵角速度6h,左右方向加速度
Gがコントロールユニット54に読み込まれてステップ
S5に進む。ここで、第5図の車速一操舵角速度マップ
における現在の車速、操舵角速度の値が前回属していた
領域■から今回領域■に移った場合には、ステップS5
からステップS6に進み、このステップS6において「
NO」と判定されてステップS7の処理に進む。ステッ
プS7では、現在フロントサスペンションユニットおよ
びリャサスペンションユニットが共ニハードでありフラ
グ八が「1」となっているため、rYESJと判定され
てステップSIOに進み、フロント、リャ共にハード状
態を保持する制御が行われる。一方、第5図の車速−操
舵角速度マップにおける現在の車速、操舵角速度の値が
前回属していた領域■から今回領域■に移った場合には
、ステップS5からステップSllに進み、左右方向加
速度Gが設定値G1より大きな値であるか判定される。
ここで、ステアリングホイールを切り込まないで旋回を
続けているような場合には、左右方向加速度Gが設定値
G1より大きな値となり、ステップSllでrYESJ
と判定されてステップS9の処理に進む。すなわち、加
速度Gに基づくアンチロール制御が行われ、フロントサ
スペン19 ションユニットおよびリャサスペンションユニットが共
にハード状態とする制御信号がソレノイド機構18へ出
力される。また、ステップSl’lで「NO」と判定さ
れた場合にはステップSL2に進み、フラグAが「1」
となっているか、すなわち、アンチロール制御が行われ
ている状態であるかが判定される。ステップ512で「
YES」と判定されるとステップS13に進み、タイマ
Tがセットされていないと判定されれば、ステップS1
4においてタイマTがセットされてからステップ515
に進んでタイマTがカウントされ始める。
次にステップS16に進んで、タイマTの時間が設定時
間T,(例えば、2秒間)を経過したか判定され、「N
O」と判定されると、ステップS4の処理に戻り以下ス
テップS5以降の処理が繰り返されることになり、rY
Es」と判定されると、ステッ7’S17に進んでフロ
ントサスペンションユニットおよびリャサスペンション
ユニットが共にソフト状態とする制御信号が出力される
。このようにして、アンチロール制御が行われている状
20 態からの復帰制御が行われる。ところで、ステップSI
Tの処理が終了するとステップS3に戻り、タイマTお
よびフラグ八がリセットされ、以下ステップS4以降の
処理が繰り返されることになる。
したがって本実施例によれば、ステアリングホイールが
比較的急に摸作されている状態であり、しかも旋回開始
時てあると判断された場合、すなわち、車速一操舵角速
度マップにおいて現在の車速、操舵角速度で示される地
点が領域■にあることが検出された場合には、フロント
サスペンションユニットがソフト、リャサスペンション
ユニットがハードとなることによって車体のリャ側のロ
ール剛性が高められるので、旋回開始時に車両はオーバ
ステア特性となり回頭性が高まる。
また、旋回開始後さらにステアリングホイールを切り続
けた場合、すなわち車速一操舵角速度マップにおいて現
在の車速、操舵角速度で示される地点が領域■から領域
■に移った場合には、フロントサスペンションユニット
およびリャサスペンションユニットが共にハードとなる
ことによって、車両はロール剛性が高められると共に初
期設定の弱アンダステア特性となるので、旋回中のロー
ルが抑制され、かつ旋回開始後の収斂性が良くなる。
さらに、ステアリングホイールが急激に摸作されていた
り、高速で運転されている場合、すなわち車速一捏舵角
速度で示される地点が領域■から領域■に移った場合に
は、フロントサスペンションユニットおよびリャサスペ
ンションユニットが共にハードとなることによって、車
両はロール剛性が高められると共に初期設定の弱アンダ
ステア特性が維持されるので、旋回中のロールが抑制さ
れ、かつオーバステア特性では発生しやすいスピンが防
止されることになる。
また、ステアリングホイールを極めて緩やかに切った場
合、あるいはハンドルが中立位置に保持されて旋回する
ような場合には、左右方向加速度Gが設定値61以上で
あることが検出されれば、加速度Gに基づくアンチロー
ル制御が行われので、上述のような急旋回のみならず定
回転半径を旋回する定旋回走行時においてもアンチロー
ル制御を行うことができる。
なお本実施例では、減衰力およびばね定数をソフト、ハ
ードの2段階として同時に制御していたが、多段階に制
御することや個々に制御することも可能である。
なお、本実施例では、ロール制御を実行しないときに弱
アンダステア特性となり、リャのみのロール制御を実行
したとき弱オーバステア特性となり、フロント、リャ共
にロール制御を実行したときに弱アンダステア特性とな
るように構或されているが、本発明はこれに限定される
ことなく、例えばリャのみのロール制御を実行したとき
にニュートラルステア特性を、フロント、リャ共にロー
ル制御を実行したときにニュートラルステア特性を得る
ように構成することも可能であり、旋回開始時、予め設
定された車両のステア特性を相対的にオーバステア特性
方向に変えるものであればよい。
次に、本発明に係る車両用サスペンション装置の第2実
施例を第3図〜第10図を用いて説明す23 る。
第6図において、102はフロントサスペンションにお
ける図示しない車体に揺動可能に支持された一対の懸架
アームの内の一方のロアア一ムを示している。ロアアー
ム102は、それぞれの支点102a,102bを揺動
支点として揺動自在である。ロアアーム102は、可変
スタビライザ104によって図示されない他方のロアア
ーl、と互いに連結されている。可変スタビライザ10
4は、車幅方向に延び中間部を図示しない車体に回動自
在に支持されると共に両端部を車体後方に折曲されたス
タビライザバ−106と、同スタビライザバ−106の
一端106aをロアアーム102に連結している油圧シ
リンダ108と、この油圧シリンダ108に設けられた
油圧制御バルブ1lOと、同油圧制御バルブ110の端
邪に連結されているアクチュエータ機構112とからな
っている。なお、スタビライザバ−106の一端106
aは、第7図に示すように、油圧シリンダl08の上端
部に設けられたボールジョイントアッパ24 114にナット116で締結固定されている。また、ス
タビライザバ−106の図示しない他端は図示しない他
方のロアアームに図示しない固定長のリンクを介して連
結されている。
油圧シリンダ108は、第7図に示すように、シリンダ
本体118と、このシリンダ本体118に揺動自在に挿
通されたピストン120とを備え、シリンダ本体118
上部のピストン上室118aとシリンダ本体118下部
のピストン下室118bにはオイルが充填されている。
ピストン120は、その他端122aをシリンダから突
出させたピストンロッド122の一端122bに固定さ
れている。ピストンロッド122の他端122aには、
ボールジョイントアッパ114が連結されている。シリ
ンダ本体118の下端には、ロアアーム102に連結さ
れるボールジョイントロアl24が設けられている。シ
リンダ本体118の上端はヘッド126で閉塞されてい
る。ピストン室118a,118bは、オイル通路1 
18c, ’1 18dを介してリザーバ室118eと
連通されている。また、シリンダ本体118の長手方向
における略中央部とリザーバ室118eとは、オイル通
路118fで連通されている。ピストン110は、シリ
ンダ本体118内において、スプリング128a.12
8bの弾力によって付勢されていて、静止状態において
はオイル通路118fを閉塞する位置に置かれるように
なっている。そして、各オイル通路とピストンショック
アブソーバ室113a.118bにはオイルが充填され
ている。オイル通路118c,11’8dには、次に述
べる油圧制御バルブ110が設けられている。
油圧制御バルブl10は、第8図に示すように、オイル
通路118cの途中に設けられたバルブシ一ト130を
閉じる向きにスプリング132で付勢されたチェックバ
ルブ134と、スプリング132の弾力より大きい弾力
のスプリング136で付勢されチェックバルブ134を
強制的にその開放位置に変位させることができるプッシ
ュロッド138と、スプリング136を付勢係止するキ
ャップ140とからなっている。そして、この油圧制御
バルブ110は、自由状態にあるチェックバルブ134
がピストン上室118aからリザーバ室118eへのオ
イルの流れを阻止するようにオイル通路118cに設け
られている。第8図には一方のオイル通路118cに設
けたバルブ機構のみを示したが、他方のオイル通路11
8dにも同一構造のバルブ機構が配設されている。なお
、オイル通路118dにおいても、油圧制御バルブI1
0はピストン下室118bからリザーバ室118eへの
オイルの流れを阻止するように設けられている。そして
、両プッシュロッド138,138は、ナット142.
142とリンク144で互いに連結されている。油圧制
御バルブ110は、第6図に示すようにミ油圧シリンダ
108の外側に設けられている。
アクチュエー夕機構112は、プッシュロッド138.
138の端部に連結されており、アクチュエー夕機構1
12を駆動させると図示されないソレノイドの引張力に
より、プッシュロッド138をスプリング136の弾力
に抗して第8図にお27 いて矢印(右方向)に移動させ各チェックバルブ134
をチェックバルブとして作用させる機能を有している。
可変スタビライザ104がソフト状態とされる場合には
、アクチュエータ機4iI112は駆動されない。した
がって、油圧制御バルブ110のバルブ134は第8図
に示すように、スプリング136の弾力によって押動さ
れてオイル通路118c(118d)が開放される。こ
れにより、第7図に示すようにシリンダ本体118のピ
ストン上室1 18aとピストン下室118bはリザー
バ室118eを介して互いに常時連通していることにな
る。ピストン上室118aとピストン下室118bが連
通した状態において路面の突起乗越しや車線変更によっ
て車体にある方向のロールが発生すると、第7図におい
てピストン120がシリンダ本体118に対して下方に
摺動する。このとき、ピストン下室1 18bのオイル
は、オイル通路l18d,バルブ110、リザーバ室1
18e,オイル通路ll8C1バルブ110、オイル通
路I28 18cを介してピストン上室118aに流動する。
ロールの向きが逆の場合、ピストン上室118aのオイ
ルはリザーバ室118eを介してピストン下室118b
に流動する。このように油圧制御バルブ110がオイル
の流動を許しているときには、ピストン120は車体の
ロール伴って上下動する。
このとき、ピストン120はスプリング128a.12
8bを圧縮することになり、その12ね定数分力をシリ
ンダ本体118に伝達する。したがって、ピストン12
0はオイル通路118cを塞ぐ位置とオイル通路118
bを塞ぐ位置との間を比較的少ない抵抗の下に変位する
ことができ、このため両位置の間の変位ではスタビライ
ザバ−106の捩じれ量が小さく、これを超える変位が
左右ロアアーム間にあったときに初めてスタビライザバ
−106が強く効き出す。〕である。なお、例えばピス
トン120がシリンダ本体118に対して下方に変位し
た場合、ピストン上室118a内にピス゜・ンロッド1
22が侵入するために、ピストン下室118bから排出
されるオイル量とピストン下室118aが吸入するオイ
ル量との間に差があるが、その差はリザーバ室118e
により吸収される。
また、可変スタビライザ104がハード状態とされる場
合には、アクチュエー夕機構112は駆動されない。し
たがって、第8図においてプッシュロッド138がスプ
リング1360弾力に抗して右方向に移動させらt−る
。これにより、第9図に示すようにチェックバルブ13
4がスプリング132の弾力によって押動されてバルブ
シ一ト130に衡合してオイル通路1 18c (1 
18d)内のりザーバ室118eに向かうオイルの流れ
を禁止する。したがって、スタビライザバ−106をよ
り捩じる方向の変位に関して、ピストン120はチェッ
クバルブ134によりその変位を禁止されるので、ピス
トン120がシリンダ本体1l8に対して実質上ロック
されたことになる。特にピストン120がオイル通路1
18fを閉塞した位置にある場合にはピストン120は
シリンダ本体118に対して上方にも下方にもロックさ
れたことになる。すなわち、少なくともスタビライザバ
−106をより捩じる方向に関してピストンl20の移
動が停止させられたということはスタビライザバ−10
6の両端が懸架アームにそれぞれ固定された状態となる
ため、車体のロールはスタビライザバ−106本来のば
ね定数により抑止されることになる。
なお、図示しないがリャサスペンションにおいてもスタ
ビライザバ−106、油圧シリンダl08、油圧制御バ
ルブ110およびアクチュエー夕機構112からなる可
変スタビライザ104と同様の可変スタビライザが設け
られている。また、本サスペンション装置はフロントお
よびリャの可変スタビライザがソフト状態に保たれたと
きに弱アンダステア特性を示すように構或されている。
ところで、スピードメータには車速センサ140が内蔵
されており、この車速センサ140は車速を検出してそ
の検出信号をコントロールユニット142へ供給するよ
うになっている。
また、車体の姿勢変化を検出する車体姿勢セン31 サとしての例えば差動トランス型Gセンサ144のよう
な左右方向の加速度を検出する加速度センサが設けられ
ている。このGセンサ144は加速度Gが大きくなると
それに伴ってその出力電圧が大きくなるもので、その出
力電圧の一例を第3図に示す。
146はステアリングホイールの回転速度、すなわち操
舵角速度を検出する操舵センサであり、その検出信号は
コントロールユニット142に送られる。
なお、コントロールユニッ}142は、第1実施例のコ
ントロールユニット54と同様に、図示しないが制御に
必要なインクフェイス、駆動回路、メモリおよびマイク
ロコンピュータ等を備えている。
次に、上記のように構威された本発明の第2実施例の動
作について説明する。なお、第2実施例の動作を示すフ
ローチャートは上述した第1実施例における第4図に示
すフローチャートと実質的に同一であるため同第4図に
示すフローチャート32 にしたがって説明する。イグニッションキースイッチを
ONすると、ステップS1において、コントロールユニ
ッ}142内の操舵角速度dh,左右方向の加速度G1
車速Vを記憶する各メモリがリセットされ、ステップS
2において、フロントスタビライザSTFおよびリャス
タビライザST,のばね定数をソフト状態とする制御信
号が各アクチュエー夕へ出力される。次にステップS3
に進んで、後で説明するタイマTおよびフラグA,Bが
それぞれリセットされる。そして、ステップS4に進ん
で車速センサ140、操舵センサ146、Gセンサ14
4において検出される車速V1摸舵角速度θh1左右方
向加速度Gがコントロールユニッ}142に読み込まれ
る。次にステップS5に進んで上記ステップS4で検出
された現在の車速、操舵角速度は第5図の車速一操舵角
速度マップにおける領域■または■のどちらかの領域に
属しているか否か判定される。すなわち、比較的急なス
テアリングホイールの操作で旋回されているかどうかが
判断される。このステップS5において「YES」と判
定されるとステップS6に進み、第5図の車速一操舵角
速度マップが再び参照されて現在の車速、操舵角速度が
領域■に属しているか否かを判定される。現在の車速、
操舵角速度が第5図のマップの領域■に属している場合
は、ステップS6において「NO」と判定されてステッ
プS7に進み、コントロールユニット142内に設定さ
れたフラグAが「l」であるか判定される。ここでは、
既にステップS3で「0」に設定されているため、rN
OJと判定されてステップS8に進み、フロントスタビ
ライザをソフト、リャスタビライザをハードとする制御
信号がアクチュエー夕機構112に出力されると共にフ
ラグ八が「1」に書き換えられる。したがって、リャス
タビライザがハードとなることによって、車体のリャ側
のロール剛性が高められ車両はオーバステア特性となる
そして、ステップS8の処理を終えると再びステップS
4の処理に戻り、再度車速VS操舵角速度θh1左右方
向加速度Gがコントロールユニット142に読み込まれ
てステップS5に進む。ここで、第5図の車速一操舵角
速度マップにおける現在の車速、操舵角速度の値が領域
■に属しているか否か判定される。前回属していた領域
■から今回領域■に移った場合にはステップS5からス
テップS6に進み、このステップS6においてrYEs
Jと判定されてステップS9に進み、フロントスタビラ
イザおよびリャスタビライザをハードとする制御信号が
アクチュエー夕機構112に出力されると共にフラグ八
が「l」に書き換えられる。したがって、フロントスタ
ビライザおよびリャスタビライザが共にハードとなるこ
とによって、車両はロール剛性が高められると共に初期
設定の弱アンダステア特性となる。
ステップS9の処理を終えると再びステップS4の処理
に戻り、再度車速■、操舵角速度θh1左右方向加速度
Gがコントロールユニット142に読み込まれてステッ
プS5に進む。ここで、第5図の車速一摸舵角速度マッ
プにおける現在の車速、操舵角速度の値が前回属してい
た領域■から35 今回領域■に移った場合には、ステップS5からステッ
プS6に進み、このステップS6において「NO」と判
定されてステップS7の処理に進む。
ステップS7では、現在フロントスタビライザおよびリ
ャスタビライザが共に八−ドでありフラグ八が「l」と
なっているため、「YES」と判定されてステップS1
0に進み、フロント、リャ共にハード状態を保持する制
御が行われる。一方、第5図の車速一操舵角速度マップ
における現在の車速、操舵角速度の値が前回属していた
領域■から今回領域■に移った場合には、ステップS5
からステップSllに進み、左右方向加速度Gが設定値
G,より大きな値であるか判定される。ここで、ステア
リングホイールを切り込まないで旋回を続けているよう
な場合には、左右方向加速度Gが設定値G1より大きな
値となり、ステップS11でrYEsJと判定されてス
テップS9の処理に進む。すなわち、加速度Gに基づく
アンチロール制御が行われ、フロントスタビライザおよ
びリャスタビライザを共にハード状態とする制御信号3
6 が出力される。また、ステップ311でrNOJと判定
された場合にはステップS12に進み、フラグAまたは
Bが「1」となっているか、すなわち、アンチロール制
御が行われている状態であるかが判定される。ステップ
S12でrYEs」と判定されるとステップS13に進
み、タイマTがセットされていないと判定されれば、ス
テップS14においてタイマTがセットされてからステ
ップS15に進んでタイマTがカウントされ始める。
次にステップ516に進んで、タイマTの時間が設定時
間T+(例えば、2秒間)を経過したか判定され、rN
OJと判定されると、ステップS4の処理に戻り以下ス
テップS5Ja降の処理が繰り返されることになり、r
YEsJと判定されると、ステップS17に進んでフロ
ントスタビライザおよびリャスタビライデを共にソフト
状態とする制御信号が出力される。このようにして、ア
ンチロール制御が行われている状態からの復帰制御が行
われる。ところで、ステップSl?の処理が終了すると
ステップS3に戻り、タイマTおよび各フラグかリセッ
トされ、以下ステップS4以降の処理が繰り返されるこ
とになる。
したがって本実施例によれば、ステアリングホイールが
比較的急に操作されている状態であり、しかも旋回開始
時であると判断された場合、すなわち、車速一操舵角速
度マップにおいて現在の車速、操舵角速度で示される地
点が領域■にあることが検出された場合には、フロント
スタビライザがソフト、リャスタビライザがハードとな
ることによって車体のリャ側のロール剛性が高められる
ので、旋回開始時に車両はオーバステア特性となり回頭
性が高まる。
また、旋回開始後さらにステアリングホイールを切り続
けた場合、すなわち車速一操舵角速度マップにおいて現
在の車速、操舵角速度で示される地点が領域■から領域
■に移った場合には、フロントスタビライザおよびリャ
スタビライザが共にハードとなることによって、車両は
ロール剛性が高められると共に初期設定の弱アンダステ
ア特性となるので、旋回中のロールが抑制され、かつ旋
回開始後の収斂性が良くなる。
さらに、ステアリングホイールが急激に操作されていた
り、高速で運転されている場合、すなわち車速一摸舵角
速度で示される地点が領域■から領域■に移った場合に
は、フロントスタビライザおよびリャスタビライザが共
にハードとなることによって、車両はロール剛性が高め
られると共に初期設定の弱アンダステア特性が維持され
るので、旋回中のロールが抑制され、かつオーバステア
特性では発生しやすいスピンが防止されることになる。
また、ステアリングホイールを極めて緩やかに切った場
合、あるいはステアリングホイールが中立位置に保持さ
れて旋回するような場合には、左右方向加速度Gが設定
値G1以上であることが検出されれば、加速度Gに基づ
くアンチロール制御が行われので、上述のような急旋回
のみならず定回転半径を旋回する定旋回走行時において
もアンチロール制御を行うことができる。
なお本実施例では、スタビライザのばね定数を39 ソフト、ハードの2段階として同時に制御していたが、
多段階に制御することも可能である。
なお、本実施例では、ロール制御を実行しないときに弱
アンダステア特性となり、リャのみのロール制御を実行
したとき弱オーバステア特性となり、フロント、リャ共
にロール制御を実行したときに弱アンダステア特性とな
るように構或されているが、本発明はこれに限定される
ことなく、第l実施例と同様に例えばリャのみのロール
制御を実行したときにニュートラルステア特性を、フロ
ント、リャ共にロール制御を実行したときにアンダステ
ア特性を得るように構或することも可能であり、旋回開
始時、予め設定された車両のステア特性を相対的にオー
バステア特性方向に変えるものであればよい。
〔効果〕
以上のように本発明によれば、旋回走行時にはロール制
御が実行されて車体のロールが低減され、乗心地が向上
すると共に車輪の接地性が良好に保たれるばかりでなく
、以下の効果を得ることがで40 きる。すなわち、上記のロール制御を実行する際に、旋
回状況検出手段により検出された値が設定値より小さい
場合は大きい場合と比べて後輪側のロール剛性の前輪側
のロール剛性に対する比が高くなるように制御されるた
め、直進走行から旋回走行に移行するためにステアリン
グホイールを操作する旋回開始時、上記旋回状況検出手
段により検出された値が設定値より小さいと、後輪側の
ロール剛性が高く制御されることになり、旋回開始時に
は車両の操向特性がオーバーステア特性方向に変化する
こととなって回頭性が高まる。その後も旋回を続けて上
記旋回検出手段により検出された値が設定値より大きく
なると、旋回開始時に比較して前輪側のロール剛性が高
く制御されることになり、前輪側のロール剛性も高まり
、ステア特性が上記旋回開始時と比べてアンダステア傾
向となって操安性が良くなる。これにより、直進走行か
ら旋回走行へ移行する際に、ステアリングホイールの切
り始めはステア特性が回頭性に優れたオーバステア特性
側へ変化し、その後は摸安性に優れたアンダステア特性
側へ変化することになり、操縦性に関して極めてフィー
リングの良いステア特性をもつサスペンション装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第l実施例における車両用サスペンシ
ョン装置の要部断面図、第2図は同サスペンション装置
の全体構戒図、第3図はGセンサの出力電圧の一例を示
す図、第4図は本発明の動作を示すフローチャート、第
5図は車速一操舵角速度マップ、第6図は本発明の第2
実施例における車両用サスペンション装置の要部を示す
斜視図、第7図は同サスペンション装置の油圧シリンダ
の一例を示す図、第8図は同サスペンション装置の油圧
制御バルブの一例を示す部分断面図、第9図は同サスペ
ンション装置の油圧制御バルブの使用図、第10図は同
サスペンション装置の全体構或図である。 2・・・ショックアブソーバ、18・・・ソレノイド機
構、20・・・主空気ばね室、54.142・・・コン
トロールユニッ}、56.140・・・車速センサ、5
8.144・・・Gセンサ、60.146・・・操舵セ
ンサ、104・・・可変スタビライザ、108・・・油
圧制御シリンダ、110・・・油圧制御バルブ、112
・・・アクチュエータ機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 前輪および後輪の各サスペンションに設けられたロール
    剛性可変手段と、車両の旋回状況を検出する旋回状況検
    出手段と、上記旋回状況検出手段により検出された値に
    基づき車体のロールを検出して所要の上記ロール剛性可
    変手段を制御して車体のロールを低減するロール制御を
    実行する制御手段を備えた車両用サスペンション装置に
    おいて、上記制御手段は上記ロール制御を実行するとき
    に、上記旋回状況検出手段により検出された値が設定値
    より小さい場合は大きい場合と比べて後輪側のロール剛
    性の前輪側のロール剛性に対する比が高くなるように制
    御することを特徴とする車両用サスペンション装置。
JP26865689A 1989-10-16 1989-10-16 車両用サスペンション装置 Pending JPH03208714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26865689A JPH03208714A (ja) 1989-10-16 1989-10-16 車両用サスペンション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26865689A JPH03208714A (ja) 1989-10-16 1989-10-16 車両用サスペンション装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03208714A true JPH03208714A (ja) 1991-09-11

Family

ID=17461582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26865689A Pending JPH03208714A (ja) 1989-10-16 1989-10-16 車両用サスペンション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03208714A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007145175A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Toyota Motor Corp 車輌の走行制御装置
JP2011178226A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Equos Research Co Ltd 車両用制御装置
JP2013159312A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Toyota Motor Corp 車両用サスペンションシステム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007145175A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Toyota Motor Corp 車輌の走行制御装置
JP2011178226A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Equos Research Co Ltd 車両用制御装置
JP2013159312A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Toyota Motor Corp 車両用サスペンションシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4598929A (en) Vehicle suspension system
JP2004066996A (ja) 車両用接地荷重制御装置
JP2021194924A (ja) 車両用スタビライザシステム
JP2022024696A (ja) スタビライザシステム
JPH048619A (ja) 車両用スタビライザ装置
JPS61169310A (ja) 後輪のサスペンシヨン制御装置
JP2515364B2 (ja) 車輪キャンバ角制御装置
JPH03208714A (ja) 車両用サスペンション装置
JPH0585135A (ja) 車両のサスペンシヨン装置
JPS6231641B2 (ja)
JPH03208713A (ja) 車両用サスペンション装置
JPS60191812A (ja) 車両用サスペンシヨン制御装置
JPH048620A (ja) 車両用スタビライザ制御装置
JPH0521443Y2 (ja)
JPH0747366B2 (ja) 自動車のサスペンシヨン装置
JPS5970258A (ja) 後輪補助操舵装置
JP2770026B2 (ja) ショックアブソーバの減衰力制御方法
JPH0899519A (ja) 車両用エアサスペンション装置
JP3085059B2 (ja) 4輪操舵車両の車両特性制御装置
JPH0733923Y2 (ja) 電子制御サスペンション装置
JP3060803B2 (ja) 4輪操舵車両の車両特性制御装置
JP2004359181A (ja) 車両用サスペンション装置
JP2022029359A (ja) スタビライザシステム
JP2022024697A (ja) スタビライザシステム
JPS59186710A (ja) 自動車のサスペンシヨン