JPH0320849Y2 - - Google Patents

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JPH0320849Y2
JPH0320849Y2 JP1985003025U JP302585U JPH0320849Y2 JP H0320849 Y2 JPH0320849 Y2 JP H0320849Y2 JP 1985003025 U JP1985003025 U JP 1985003025U JP 302585 U JP302585 U JP 302585U JP H0320849 Y2 JPH0320849 Y2 JP H0320849Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は接地を必要とされるテープ状体が巻装
される接地用接片を備えたリールに関する。
〔従来の技術〕
電子写真フイルムは特開昭59−79234号にも示
されるように、その特性から文書資科の保存、検
索システムに適用した際等には、従来の銀塩感光
材料のフイルムを用いたものでは実質的に得るこ
とができない種々の利点を有している。この電子
写真フイルムはカセツト化されることで、管理・
保管・取扱等が簡便となり、より実用に即したも
のとなることが期待される。
ところで電子写真フイルムは、例えばポリエス
テルを主体とするテープ状の透明支持体と、支持
体上に順次積層された透明の導電層、透明の光電
性絶縁層とで形成され、導電層は帯電時等には接
地されていることが要求される。
カセツト化された電子写真フイルムから接地を
とる手段としては、電子写真フイルムが巻装され
ているリールを介することが合理的であると考え
られる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
カセツトに収容されるリールは一般に合成樹脂
で成形されたものであることがコスト、軽量化の
点で有利であるが、このリールにテープ状の電子
写真フイルムを巻装しただけでは電子写真フイル
ムとの間に電気的接続はなされない。また、電子
写真フイルムの端部をリールに固定及び接地する
場合には、通常、テープ状体の端部をリールに接
着等によつて強固に固着すると共に、テープ状体
の端部をリールに設けられた接地用接片にはんだ
付けする必要があり、作業性が極めて悪かつた。
本考案は上記事実を考慮し、テープ状体をリー
ルに設けられた凹部とクランプとの間に強固に固
定することができると共に、リールを介して容易
且つ確実にテープ状体の接地をとることができる
接地用接片を備えたリールを得ることが目的であ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係る接地用接片を備えたリールでは、
ハブ外周部に係合溝を備えた凹部が形成されたリ
ール本体と、該凹部に切欠部分が位置するように
してリール本体に配設された接地用接片と、該凹
部に嵌合されてリール本体のハブ外周部の一部を
形成する基本部と、基本部のリール周方向に沿つ
た両側からリールの内周側へ延出し接離方向へ互
いに弾性変形可能とされた一対の脚部と、この脚
部の先端部に設けられた係合凸部と、基本部の裏
面側へ突出する突部と、が一体に成形されたクラ
ンプと、を備え、前記凹部に前記クランプが嵌合
されることで前記クランプの脚部が弾性変形し前
記係合凸部と前記凹部の係合溝とでテープ状体を
挟むと共に、前記クランプの突部がテープ状体を
前記接地用接片の切欠部分へ押し込みテープ状体
を接地用接片に押圧当接されるようになつてい
る。
〔作 用〕
上記構成のリールによれば、リールの凹部にク
ランプが嵌合されることで、クランプの脚部が弾
性変形し、脚部の係合凸部と凹部の係合溝とでテ
ープ状体を挟む。このため、テープ状体の一方の
端部を凹部とクランプとの間に強固に固定するこ
とができ、テープ状体の他方の端部が他のリール
に巻き上げられた場合に、テープ状体の端部が凹
部とクランプとの間から外れることがない。ま
た、クランプの突部がテープ状体を接地用接片の
切欠部分へ押し込みテープ状体を接地用接片に押
圧当接させる。このため、テープ状体が接地用接
片と電気的に確実に接続され、接地用接片の他部
分から適宜手段で接地をとることができる。
〔実施例〕
第1図乃至第15図には本考案実施例に係る電
子写真フイルム用カセツトが示されている。以下
各部品毎に詳細に説明する。
(下カセツトケース) 第1図および第2図に示されるように下カセツ
トケース10には左右端部が前方側へ突出した略
コの字形形状の底板12の周囲および内面に周壁
が立設されている。周壁は底板12の後部に立設
された背面壁14と、底板12の左右の側部に立
設された左右の側面壁16,18と、底板12の
前部から左右の側部にかけて立設された前面壁2
0とから構成されている。背面壁14と左右の側
面壁16,18とはコの字形に一体となつて底板
12の最外周囲に位置している。
前面壁20は底板12の前部では底板12の最
外周囲に位置しており、底板12の左右の側部で
は左右の側面壁16,18の内側に位置してい
る。左側面壁16の内側に位置している部分の前
面壁20は、左側面壁16と平行して後部へ延出
し、途中から内側に湾曲して背面壁14へ連続し
ている。右側面壁18の内側に位置している部分
の前面壁20は、右側面壁18と僅かな間隙を隔
てて平行して後部側へ延出した後、外側に湾曲し
て右側面壁18へ連続している。
前面壁20には左側面壁16と平行する部分の
一部に他の部分よりも上方へ突出した突出壁22
が形成されている。この突出壁22の上端面には
半円断面の凹部24が形成されている。また前面
壁20には右側面壁18と平行する部分から前面
側にかけての一部に他の部分よりも上方へ突出し
た突出壁26が形成されている。この突出壁26
の右側面壁18と平行する部分の上端面には半円
断面の凹部28が形成されている。
下カセツトケース10には前記周壁の内方に後
述するように隔壁や円柱状、円筒状の突起、凹凸
部等が底板10の内面に形成されている。下カセ
ツトケース10はこれらが全て合成樹脂により一
体成形されて構成されている。
下カセツトケース10の内方には、一対のリー
ルが収容される左右のリール収容室30,32
と、一対のガイドローラが収容される左右のガイ
ドローラ収容室34,36と、リールのブレーキ
機構が収容されるブレーキ機構収容室38と、ガ
ードパネルを固定するロツクプレートが収容され
るロツクプレート収容室40と、爪部材が配設さ
れた独立室42とが隔壁によつて仕切られて形成
されている。
左右のリール収容室30,32は下カセツトケ
ース10の左右方向中央部から僅かに右寄りの位
置に底板12から立設された中央隔壁44の左右
に位置している。左右のリール収容室30,32
には各収容室中央の底板12に円形の貫通孔4
6,46が形成されている。これら貫通孔46の
開口周囲には底板内面に断面矩形状の凸部48が
環状に形成されている。これら環状凸部48の外
周囲には断面矩形状の凸部50が環状凸部48と
同心の環状に形成されている。環状凸部48と環
状凸部50との間は底板12の面から僅かに凹陥
して環状凹部51となつている。また貫通孔46
の底板12の外面側には大きく面取が施されてい
る(第8図参照)。
左右のガイドローラ収容室34,36はそれぞ
れ左右のリール収容室30,32と隣接して下カ
セツトケース10の前方側左右突出部に位置して
いる。左右のガイドローラ収容室34,36には
各収容室中央の底板12から円筒状突起52,5
2が周壁の高さまで突出形成されている。これら
の円筒状突起52の付根部にはフランジ52Aが
形成されている。フランジ52Aが形成されてい
る部分の底板12の外面には、円筒状突起52の
中空部内径より大きい内径の凹部52B〔第13
図B参照〕が形成されている。円筒状突起52の
中空部はこの凹部52Bに開口して外部と連通し
ている。
左右のガイドローラ収容室34,36と左右の
リール収容室30,32とを仕切る隔壁54,5
4は一部が開口していて、この開口に面する端部
にはガイドローラ収容室34,36側へ向かう隔
壁56,56が連続して形成されている。また左
右のガイドローラ収容室34,36に面する前面
壁20の一部には切欠58,58が形成されてい
て、左右のガイドローラ収容室34,36は外部
と連通している。
ブレーキ機構収容室38は左右のリール収容室
30,32と隣接して下カセツトケース10の後
方側中央部に位置している。ブレーキ機構収容室
38は前記中央隔壁44とそれぞれ平行な2面の
隔壁60,60によつてさらに3室に仕切られて
おり、中央室がレリーズピース収容室62、その
左右室がブレーキレバー収容室64,64となつ
ている。
レリーズピース収容室62には室中央の底板1
2に円形の貫通孔66が形成されている。貫通孔
66の底板12の外面側には面取が施こされてい
る。ブレーキレバー収容室64,64の底板12
には、それぞれ左右方向に隣接して2本の円柱状
突起68,70,68,70が周壁の高さを超え
て突出形成されている。これらの円柱状突起の
中、内方側に位置する円柱状突起68,68の付
根部にはフランジ68A,68Aが形成されてい
る。
レリーズピース収容室62と左右ブレーキレバ
ー収容室64,64とを仕切る隔壁60,60に
は一部に切欠72,72が形成されていて、両室
が連通するようになつている。また左右のブレー
キレバー収容室64,64と左右のリール収容室
30,32とを仕切る隔壁74,74も一部が開
口していて両室が連通するようになつている。こ
の開口部近傍の左右のブレーキレバー収容室6
4,64および左右のリール収容室30,32に
はそれぞれ両室に跨がつて凹部76,76が形成
されている。
ロツクプレート収容室40は下カセツトケース
10の前方側左側部に位置している。ロツクプレ
ート収容室40は左側面壁16と左側面壁16の
内側に位置している部分の前面壁20とによつて
左右方向が仕切られ、両壁に両端が連続している
隔壁80によつて後方側が仕切られた部分が後室
82となつている。後室82の底板12には円柱
状突起83が周壁の高さを超えて突出形成されて
いる。
またロツクプレート収容室40は内方側に屈曲
している左側面壁16の前端16Aに連続して前
方側へ延出したロツクプレート係止壁84と左側
面壁16の内側に位置している部分の前面壁20
とによつて左右方向が仕切られ、左側面壁16の
内側に位置する部分の前面壁20から左方へ延出
した前壁86によつて前方側が閉鎖された部分が
前室88となつている。ロツクプレート係止壁8
4は前壁86とは連続しておらず、ロツクプレー
ト係止壁84と前壁86との間は開口90となつ
ている。またロツクプレート係止壁84には切欠
92が形成されている。
独立室42はロツクプレート収容室40の後方
に隣接位置している。独立室42は左側面壁16
と左側面壁16の内側に位置している部分の前面
壁20とによつて左右方向が仕切られ、隔壁80
によつて前方側が仕切られ、隔壁94によつて後
方側が仕切られている。独立室42の底板12は
一部(2箇所)を除いて他の部分の底板12から
切離されていて、切離された部分の底板で爪片9
6となつている。この爪片96は指等で押圧され
ることで他の部分の底板12との接続部が容易に
破断し、下カセツトケース10から分離可能とな
つている。
下カセツトケース10の後方側左右隅部および
前方側中央部には、底板12の内面から円筒状突
起98,98,98が周壁の高さまで突出形成さ
れている。これら円筒状突起98の中空部は底板
12の外面にも開口している。またこれら円筒状
突起98の中空部には、先端から少し下がつた部
分に隔壁100が形成されていて中空部を上下に
2分している。この隔壁100の中央には円形の
貫通孔102が形成されていて上下に2分された
中空部はこの貫通孔102によつて連通されてい
る。この隔壁100には後述するタツピンねじ3
18の頭部が当接係止される。
下カセツトケース10の周壁の大部分、左右の
リール収容室30,32と左右のガイドローラ収
容室34,36との隔壁54,54、これら隔壁
54に連続する隔壁56,56および隔壁94に
は、後述の上カセツトケース104とインロウ接
合させるために、上端面の略半面が残りの面から
階段状に突出されている。
(上カセツトケース) 第1図および第3図に示されるように上カセツ
トケース104には矩形状本体部106Aの左右
端部106B,106Cが前方側(第3図では裏
返しとなつて示されているので同図では後方側に
位置している。)へ僅かに突出した形状の天板1
06の周囲および内面に周壁が垂設されている。
なお天板106の左右端部の突出部106B,1
06Cは矩形状本体部106Aと段差を有し、内
面側から見ては高所に、外面側から見ては低所に
位置している。周壁は前記下カセツトケース10
に立設された背面壁14、左右の側面壁16,1
8および前面壁20にそれぞれ対応して当接する
形状の背面壁108と、左右の側面壁110,1
12と、前面壁114とから構成されている。
前面壁114には左側面壁110と平行する部
分の一部に他の部分よりも凹陥した凹陥壁116
が形成されている。この凹陥壁116の下端面
(第3図の裏返し状態では上端面となる。)には半
円断面の凹部118が形成されている。凹陥壁1
16は下カセツトケース10の前面壁20に形成
された突出壁22と嵌合する形状で、嵌合して凹
部118と突出壁22に形成された凹部24とが
対面し円形断面の軸支孔120〔第13図B参
照〕を形成するようになつている。
また前面壁114には右側面壁112と平行す
る部分から前面側にかけての一部に他の部分より
も凹陥した凹陥壁122が形成されている。この
凹陥壁122の下端面には半円断面の凹部124
が形成されている。凹陥壁122は下カセツトケ
ース10の前面壁20に形成された突出壁26と
嵌合する形状で、嵌合して凹部124と突出壁2
6に形成された凹部28とが対面し円形断面の軸
支孔126〔第13図A参照〕を形成するように
なつている。
上カセツトケース104の内方には前記下カセ
ツトケースに形成されている各室にそれぞれ対応
してそれらの上部室となる左右のリール収容室1
28,130と、左右のガイドローラ収容室13
2,134と、ブレーキ機構収容室136と、ロ
ツクプレート収容室138と、独立室140とが
形成されている。
左右のリール収容室128,130は下カセツ
トケース10に形成された左右のリール収容室3
0,32のように左右室の間に隔壁が形成されて
おらず左右室が連通されている。左右のリール収
容室128,130には天板106の補強等の目
的で、いずれにも円弧状リブ142および放射状
に延出した直線状リブ144が天板106から突
出形成されている。
また左右のリール収容室128,130には非
対称にではあるが、いずれにも3個宛の円柱状の
短突起146が左右方向端部側に天板106から
突出形成されている。さらに右側のリール収容室
130にのみ右側端部に前後方向に直列して2個
の円形断面の貫通孔148,148が形成されて
いる。
左右のガイドローラ収容室132,134には
各収容室中央の天板106から円筒状突起15
0,150が周壁の高さ近傍まで突出形成されて
いる。これらの円筒状突起150の付根部にはフ
ランジ150Aが形成されている。これらの円筒
状突起150,150は上カセツトケース104
が下カセツトケース10に接合された際に、下カ
セツトケース10の左右のガイドローラ収容室3
4,36にそれぞれ突出形成された円筒状突起5
2,52の直上に位置する。この際両円筒状突起
150,52の両端部は当接するようになつてい
る。なお円筒状突起150の中空部は円筒状突起
52の中空部より内径が僅かに小さくなつてお
り、また付根部側は閉じていて外部とは連通して
いない。
左右のガイドローラ収容室132,134と左
右のリール収容室128,130とを仕切る隔壁
152,152は下カセツトケース10の場合と
同様に一部が開口していて、さらに同様にこの開
口に面する端部にはガイドローラ収容室132,
134側へ向かう隔壁154,154が連続して
形成されている。またさらに同様に左右のガイド
ローラ収容室132,134に面する前面壁11
4の一部には切欠156,156が形成されてい
て、左右のガイドローラ収容室132,134は
外部と連通している。これらの切欠156,15
6は上カセツトケース104が下カセツトケース
10に接合された際に、下カセツトケース10の
前面壁20に形成された切欠58,58とそれぞ
れ対面して矩形断面のテープ導出入口158,1
58〔第13図A参照〕を形成するようになつて
いる。
ブレーキ機構収容室136は下カセツトケース
10に形成されたブレーキ機構収容室38のよう
に3室には仕切られていない。また左右のリール
収容室128,130との隔壁160,160に
は開口は形成されていない。ブレーキ機構収容室
136の中央には上カセツトケース104の前後
方向に延出する平行な2面の低い案内壁162,
162が垂設されている。これら案内壁162の
外面側からは左右方向へ案内壁162と同一高さ
でそれぞれ2枚の案内壁164,164,16
4,164が僅かの長さ延出している。これら案
内壁164の延出端には階段状に突出部166,
166,166,166が突出形成されている。
またブレーキ機構収容室136には後方側の左
右に天板106から円筒状突起168,168が
周壁の高さ近傍まで突出形成されている。これら
の円筒状突起168は上カセツトケース104が
下カセツトケース10に接合された際に、下カセ
ツトケース10のブレーキ機構収容室38に突出
形成された突起68,68が内方中空部に嵌合さ
れるようになつている。
ロツクプレート収容室138には天板106か
ら円筒状突起170が周壁の高さ近傍まで突出形
成されている。この円筒状突起170は上カセツ
トケース104が下カセツトケース10に接合さ
れた際に、下カセツトケース10のロツクプレー
ト収容室40に突出形成された円柱状突起83が
内方中空部に嵌合されるようになつている。独立
室140の天板106には下カセツトケース10
の底板12に形成されているような爪片は形成さ
れておらず、独立室は一面のみが開口した直方体
の室となつている。
上カセツトケース104の天板106の前方左
隅部には内面から突起171が突出していて、こ
の突起171と左側面壁110に平行する部分の
前面壁114との間には凹部173が形成されて
いる〔第13図Bも併せて参照〕。
上カセツトケース104の後方側左右隅部およ
び前方側中央部には、天板106の内面から円筒
状突起172,172,172が周壁の高さを超
えて突出形成されている。なおこれらの円筒状突
起172の中空部は付根部側で閉じていて外部と
は連通していない。
上カセツトケース104の周壁の大部分、左右
のリール収容室128,130と左右のガイドロ
ーラ収容室132,134との隔壁152,15
2およびこれら隔壁152に連続する隔壁15
4,154には、前述の下カセツトケース10と
インロウ接合させるために、上端面の略半面が残
りの面から僅かに階段状に突出されている。また
独立室140の後方側を仕切る隔壁174は階段
状に突出した前記面と同一高さとなつていて、下
カセツトケース10に形成された独立室42の隔
壁94とインロウ接合されるようになつている。
上カセツトケース104の天板106の外面に
は、第1図に示されるように右側のリール収容室
130に形成された前記貫通孔148,148の
開口部を囲むようにして略コの字形に案内レール
となる凸部176が突出形成されている。この凸
部176の突出高さは僅かで、また凸部176の
途中4箇所には凹部178,178,178,1
78が形成されている。またこれら凹部178は
千鳥状に位置していて、上カセツトケース104
の左右方向に隣接するもの同士の間に貫通孔14
8の開口が位置するようになつている。
上カセツトケース104は下カセツトケース1
0と同様に全てが合成樹脂により一体成形されて
いる。
(リール) 第1図および第4図に示されるようにリール1
80はフランジ182とハブ184とが合成樹脂
により一体成形されている。フランジ182の外
周面には等間隔で矩形状の歯186が多数形成さ
れている。ハブ184は円筒状の内筒188と円
筒状の外筒190とから形成され、両筒は内筒1
88から放射状に延出する8本のリブ192によ
つて接続されている。内筒188は下面側が開口
し、外筒190は上面側が開口し、いずれも他側
の面は閉じている。
フランジ182の下面側にはフランジ182と
同心の断面矩形状の凸部194が環状に形成され
ている。この環状凸部194の環状外径は下カセ
ツトケース10に形成されている貫通孔46,4
6と遊動自在に嵌合する径に形成されている。ま
たこの環状凸部194の外周囲には断面矩形状の
凸部196が環状凸部194と同心の環状に形成
されている。
ハブ184は外筒190の略1/8区画が部分的
に開口していて、開口端面には内筒188から放
射状に延出した前記リブ192,192が連続し
ている。なおこれらのリブは他のリブと区別する
ために192A,192Aの符号が付与されてい
る。これらのリブ192Aは他のリブ192より
突出高さが高くなつていて、外筒190の上面と
同一高さとなつている。またこれらのリブ192
Aには外筒190との連続部に互いに対向する方
向へ突出する段部192B,192Bが形成され
ている。
外筒190の開口部に面する部分の内筒188
の外周面は平板面193(第5図も併せて参照)
に形成されている。この平板面193の周方向中
央には高さ方向に延びる凹溝195が形成されて
いる。
内筒188の上面には直径方向の2箇所に円柱
状の短突起198,198が突出形成されてい
る。なお、これらの短突起198は平板面193
に形成された凹溝195を通る内筒188の直径
線上に位置している。内筒188の中空部には内
面から中心に向かつて等間隔に9本の突起20
0,…200が突出形成されている。これらの突
起200は断面台形状で高さ方向に延出してい
る。
なお第6図に示されるように内筒188の下端
188Aはフランジ182の下面から突出してい
て、この突出部とフランジ182に形成されてい
る環状凸部194とを結んでリブ202,…20
2が形成されている。
前記ハブ184の外筒190に形成された開口
部にはクランプ204が配設されてリール180
にテープ222の端部が係止される。
(クランプ) 第1図および第4図Cに示されるようにクラン
プ204はハブ184の外筒190の外周曲率と
略等しい外周曲率を有する基体部206と、基体
部206の両端部から曲率中心へ向う脚板部20
8,208と、両端部が両脚板部208,208
へ連続するくの字形断面の屈曲板部210とから
構成されている。両脚板部208の先端部側の外
面には段部208B,208Bが突出形成されて
いる。クランプはこれらが合成樹脂により一体成
形されている。
クランプ204は前述のようにリール180の
ハブ外筒190に形成された開口部に配設される
が、その際接片金具212が同時に配設される。
(接片金具) 第1図および第4図に示されるように接地用接
片である接片金具212は曲げ加工、打出し加
工、剪断加工が施された金属製の一枚の平板で構
成されている。接片金具212は略中央部で直角
に折り曲げられている。折り曲げられた一方の面
212Aの略中央部には曲げ加工が施されて外方
へ突出する半円弧断面の凸面214が形成され、
この凸面214の頂部中央には打出し加工が施さ
れて外方へ突出する半球状凸部216が形成され
ている。また凸面214の板長手方向両端には剪
断加工が施されて孔218,218が形成されて
いる。
折り曲げられた他方の面212Bには剪断加工
が施されて矩形状の切欠220が形成されてい
る。この切欠220は板長手方向端部で外部と連
通している。またこの面は平板略中央部の前記直
角折り曲げ部の近傍で外方へ向かつて僅かに折り
曲げられ、さらに略中央部で内方へ向つて僅かに
折り曲げられている。
(テープ) 第1図に示されるようにカセツトケース内に収
容されるテープ222は、感材テープ224とメ
モリテープである磁気テープ226とリーダテー
プ228とがスプライシングテープ230によつ
て継ぎ合わされている。また感材テープ224の
反継合せ側の端部には導電性接着テープ232が
貼着されている。
感材テープ224はテープ状の電子写真フイル
ムで、透明なポリエステル等の絶縁性支持体上
に、アルミニウム等の導電層と、有機半導体であ
るポリビニルカルバゾール等の光導電性絶縁層と
が順次積層されて構成されている。導電性接着テ
ープ232は金属製の薄厚テープ上にカーボン等
の導電性粒子を分散して配合した粘着層が設けら
れて構成されている。
感材テープ224に導電性接着テープ232を
貼着する際には、感材テープ224の光導電性絶
縁層を一部剥離し、露出した導電層に導電性接着
テープ232を貼着する。
(リールへのテープの係止) リール180へのテープ222の係止は次のよ
うにして行われる。始めにリール180のハブ1
84へ接片金具212が配設される。接片金具2
12は一方の面212Aに形成された孔218,
218が、ハブ184の内筒188上面に形成さ
れた短突起198,198にそれぞれ嵌合され
る。孔218と短突起198との嵌合は締嵌とな
るように両者の径が設定されているので、嵌合の
ままでも差支えないが、嵌合後短突起198の先
端部で熱をかしめることにより確実に接片金具2
12の抜け出しを防止することができる。
接片金具212は一方の面212Aが上記のよ
うに位置することで、他方の面212Bは内筒1
88の外周面に形成されている平板面193に沿
つて位置し、この面212Bの上端部が平板面1
93と面接触し、下端が平板面193と線接触す
るようになる。
次いで第5図に示されるようにクランプ204
は周囲にテープ222の端部が巻回された状態で
ハブ184の外筒190に形成された開口部へ押
圧嵌入される。テープ222は右側リール収容室
に収容されるリール180には感材テープ224
の端部が係止され、左側リール収容室に収容され
るリール180にはリーダテープ228の端部が
係止される。なお感材テープ224は導電性接着
テープ232が表面となるようにクランプ204
に巻回される。
クランプ204は段部208B,208Bがリ
ブ192A,192Aに形成された段部192
B,192Bに係止されてリール半径方向への抜
け出しが阻止される。また第6図に示されるよう
にクランプ204は屈曲板部210の中央屈曲部
が接点金具212に形成された切欠220へ進入
し該孔を抜き抜けるので切欠220の開口上端面
に規制されて上方への抜け出しが阻止される。な
お屈曲板部210の中央屈曲部先端は平板面19
3に形成された凹溝195内に位置する。さらに
クランプ204は押圧嵌入されて脚板部208が
湾曲板部206との接続部から内方にすぼまるよ
うに撓み、同時に屈曲板部210も撓むので、形
状複原力により段部192B,192Bと押圧当
接される。従つてクランプ204はがたつきなく
ハブ184に配設される。
テープ222はクランプ204の脚板部208
とリブ192Aとの間で押圧挟持され、さらに多
数の角部で屈曲されるとともに、屈曲板部210
の中央屈曲部により接片金具212の切欠220
へ押し込まれるようにして支持されるので、リー
ル180に確実に係止される。
テープ222は切欠220へ押し込まれること
で、特に感材テープ224側では導電性接着テー
プ232が接片金具212へ確実に押圧当接され
て両者の電気的接続が確実となる。
上記のようにテープ222が係止されたリール
180,180は下カセツトケース10の左右の
リール収容室30,32に収容される。
(下カセツトケースへのリールの配置) 第7図および第8図に示されるようにリール1
80,180は下カセツトケース10の左右のリ
ール収容室30,32に形成されている貫通孔4
6,46へそれぞれフランジ182の下面に形成
されている環状凸部194が嵌合されて配置され
る。なおこの嵌合に先だつて、リール収容室3
0,32には、中央に環状凸部48の外径より大
きい内径の孔を有し、外径が環状凸部50の内径
より小さいテフロン等の表面摩擦係数の小さいす
べりシート234,234(第1図参照)が環状
凹部51,51に敷設される。リール180,1
80はリール収容室30,32へ収容されて第8
図に示されるように、フランジ182の下面に形
成された環状凸部196が環状凹部51に敷設さ
れたすべりシート234上に当接位置する。
この状態ではすべりシート234の厚さ分だけ
環状凹部51の溝深さが浅くなつているので、リ
ール収容室30,32に形成された環状凸部4
8,50はフランジ182の下面とは当接してい
ない。
両端がリール180,180に係止されたテー
プ222の中間部は左右のガイドローラ236,
236に掛回される。
(ガイドローラ) 第1図および第9図に示されるようにガイドロ
ーラ236はハブ部材238と2個のフランジ部
材240,240とが組み立てられて構成され、
それぞれの部材は合成樹脂により一体成形されて
いる。ハブ部材238は外筒242と内筒244
とがリブ246によつて接続されて一体となつて
いる。内筒244は外筒242よりも長く、両端
部は外筒242の端部から僅かに突出している。
内筒244の中央部には外周に大径部248が形
成されている。大径部248は他の部分の内筒外
周面から階段状に突出している。内筒244の中
空部は一端部側が中間部に比較して僅かに内径が
大の大径部250Aとなつており、他端部側が中
間部に比較して僅かに内径が小の小径部250B
となつている。
リブ246は等間隔に放射状に配設された合計
8枚で内筒244と外筒242とを連結している
が、内筒244の大径部248を境として一方に
4枚のリブ246が90゜間隔で配設され、他方に
前記リブ246と45゜位相をずらして4枚のリブ
246が90゜間隔で配設されている。
フランジ部材240は中央に開口を有する円板
状のフランジ部252とフランジ部252から垂
下する等間隔に配設された4本の脚部254,…
254とが一体となつている。フランジ部252
の開口周囲にはフランジ部252から階段状に突
出する環状凸部256が形成されている。脚部2
54は環状凸部256から延出し、内面側がフラ
ンジ部252の開口端面と連続面となつている。
各脚部254はその先端部に内方へ向つて屈曲す
る鉤形の係止部258が形成されている。係止部
258の裏面には内面へ向つて面取が施され、傾
斜面258Aが形成されている。
ハブ部材238とフランジ部材240との組立
は次のように行われる。フランジ部材240は脚
部254がハブ部材238の外筒242と内径2
44との空隙に挿入され、フランジ部252がハ
ブ部材238側へ押圧される。フランジ部252
が押圧されると脚部254は係止部258が内筒
244に形成された大径部248と押圧当接し、
係止部258に形成された傾斜面258Aが大径
部248に案内されて奥部へと進む。
係止部258は脚部254が外方向へ撓むこと
で大径部248を通過し、通過すると同時に脚部
254の形状が復原して大径部248の立ち上り
面に係止される。この状態ではフランジ部252
は外筒242の端面に当接し、フランジ部252
に形成された環状凸部256の外周面は外筒24
2の内周面と当接している。他のフランジ部材2
40は上記と同様にしてハブ部材238の反対側
から組み付けられる。なおこの際脚部252はす
でに組み付けられているフランジ部材240の脚
部254と45゜位相をずらして組み付けられる。
上記のように一体となつたガイドローラ23
6,236は第7図に示されるように下カセツト
ケース10の左右のガイドローラ収容室34,3
6に収容される。この際左右のガイドローラ収容
室34,36に形成されている突起52,52に
は予めローラ軸260,260(第1図参照)が
嵌合される。
これらローラ軸260は金属製の筒状体で第1
図に示されるように一端部側の外周には他の部分
より僅かに大径の大径部260Aが形成されてい
る。ローラ軸260,260は大径部260Aを
下側にして突起52,52へ嵌合される。ガイド
ローラ236,236はハブ部材238の内筒2
44の中空部が大径部250Aを下側にしてロー
ラ軸260へ嵌合される。ガイドローラ236は
内筒244の下端面が突起52の付根部に形成さ
れているフランジ部52Aに当接支持され、内筒
244の大径部250Aがローラ軸260の大径
部260Aに軸支され、内筒244の小径部25
0Bがローラ軸260の上部に軸支される。
(ブレーキレバー) 第1図および第10図に示されるようにブレー
キレバー262は円筒状の基部264と、基部2
64の外周面から延出するリール係合片266
と、リール係止片266と90゜離間して基部26
4の外周面から延出するレリーズピース係合片2
68とが、合成樹脂により一体成形されている。
リール係合片266は基部264の高さ方向全域
から延出し、先端部には反レリーズピース係合片
268側へ屈曲するとともに下方へ若干延出した
爪部270が形成されている。リール係合片26
6の上端面中間部には先端部がレリーズピース係
合片266側へ屈曲するばね受片271が上方へ
向つて延出している。
レリーズピース係合片268は基部264の付
根部からから先端部までがリール係合片266よ
り短い延出長さとなつていて、また基部264の
高さ方向には基部上端から中間部近傍にかけての
範囲から延出している。レリーズピース係合片2
68の先端部にはリール係合片266側へ屈曲す
るとともに上方へ若干延出したレリーズピース当
接部272が形成されている。
ブレーキレバー274はブレーキレバー262
と対称の形状となつている。
第7図に示されるようにブレーキレバー26
2,274は左右のブレーキレバー収容室64,
64に形成されている突起68,68へ基部26
4,264の中空部が嵌合されて、これらの収容
室に収容される。ブレーキレバー262,274
が嵌合された後、突起68,68にはねじりコイ
ルばね276,276(第1図参照)のコイル部
が嵌合される。これらねじりコイルばね276
は、一方のアームが左右のブレーキレバー収容室
64,64に形成されている突起70,70に係
止され、他方のアームがばね受片271,271
に係止されている。
ブレーキレバー262,274はこれらのねじ
りコイルばね276に付勢されて、ブレーキレバ
ー262には第7図時計方向への回転力が付与さ
れ、ブレーキレバー274には第7図反時計方向
への回転力が付与されている。ブレーキレバー2
62,274は、左右のブレーキレバー収容室6
4,64と左右のリール収容室30,32とを仕
切る隔壁74,74に形成されている開口を通つ
て、リール係合片266,266が左右のリール
収容室30,32に進入している。これらリール
係合片266の先端部に形成されている爪部27
0,270は、リール180,180のフランジ
182の外周囲に形成されている歯186と歯1
86の間に位置している。
一方、左右のブレーキレバー収容室64,64
とレリーズピース収容室62とを仕切る隔壁6
0,60に形成されている切欠72,72を通つ
て、レリーズピース係合片268,268がレリ
ーズピース収容室62に進入している。
なお、ブレーキレバー262,274は突起6
8,68の付根部に形成されているフランジ部6
8A,68Aに基部264,264の下端面が当
接支持されるので、リール係合片266,266
は下カセツトケース10の底板12と摺接するこ
とはない。またリール係合片266,266から
下方へ延出した部分を有する爪部270,270
は底板12に形成されている凹部76,76に位
置するので、前記フランジ68A,68Aの高さ
も付加されて底板12と摺接することはない。
(レリーズピース) 第1図および第11図A,Bに示されるように
ブレーキ解除部材であるレリーズピース278は
略直方体形状の本体部280と、本体部280の
底部から張り出した矩形状のフランジ部282
と、これらから突出したブレーキレバー当接部2
84,284とが合成樹脂により一体成形されて
いる。ブレーキレバー当接部284,284は本
体部280の後面壁の左右両端近傍から突出し高
さ方向に延びて下部がフランジ部282と一体と
なつている。
本体部280の内方は中空となつていて、この
中空部には中空部を前後方向に2分する隔壁28
6が形成されている。隔壁286は本体部280
の下部後方側開口端面から約60゜の角度で立ち上
る傾斜面286Aを有し、傾斜面286Aはさら
に途中で上方に屈曲して傾斜面286Bとなり、
本体部280の上面壁の一端と接続し、上面壁の
他端は前面壁へ連続している。前面壁は下方へ向
つて末広がりとなるように傾斜していて、この前
面壁と傾斜面286B部の隔壁286とにより凹
部288が形成されている。なお本体部280の
左右両側面壁は上面壁から突出していて、突出部
が上カセツトケース104との摺接部290,2
90となつている。
レリーズピース278はレリーズピース収容室
62へ収容されて、フランジ部282の裏面が下
カセツトケース10の底板12に当接し、ブレー
キレバー当接部284,284がブレーキレバー
262,274のレリーズピース係合片268,
268の先端部に形成されたレリーズピース当接
部272,272と対面する。またレリーズピー
ス収容室62の中央に形成されている貫通孔66
の上方に傾斜面286Aが位置する。
なおレリーズピース278は上記実施例の形状
に限られるものではなく、例えば第11図Cの如
き形状としても良いことはいうまでもない。
(ロツクプレート) 第1図および第12図に示されるようにガード
パネルのロツク手段であるロツクプレート292
は円筒状の基部294と、基部294の外周部か
ら延出したガードパネル係止片296と、ガード
パネル係止片296から180゜離間して基部294
の外周部から延出した板ばね片298とが合成樹
脂により一体成形されている。ガードパネル係止
片296は基部294の高さ方向には基部下端の
僅かに上方から中央部近傍にかけての範囲から延
出し、先端下部には係止ブロツク300が横方向
へ突出形成され、中央上部には係止解除ブロツク
302が係止ブロツク300と同方向へ突出形成
されている。
板ばね片298は基部294の高さ方向の長さ
が短く、かつ薄肉で途中から係止ブロツク300
の突出側へ屈曲している。板ばね片298の下端
面は基部294の下端より僅かに上方に位置して
いる。
ロツクプレート292は第7図に示されるよう
に基部294の中空部がロツクプレート収容室4
0に形成されている突起83に嵌合されてロツク
プレート収容室40に収容されている。ロツクプ
レート292は板ばね片298の先端が左側面壁
16の内壁と弾性的に押圧当接して、ガードパネ
ル係止片296が時計方向への回転力を付与され
ている。ガードパネル係止片296は付勢されて
ロツクプレート係止壁84に押圧当接して、係止
ブロツク300の先端側が開口90から突出し、
係止解除ブロツク302の先端側が切欠92から
突出している。
(リール押えばね) 第1図に示されるようにリール押えばね304
は曲げ加工、剪断加工が施こされた金属製の一枚
の平板で構成されている。リール押えばね304
は基部側に3個の孔306,306,306が形
成され、略3角形の自由端側に略3角形の開口3
08が形成されている。自由端側の先端は円弧状
となつている。
リール押えばね310は前記リール押えばね3
04と同様に構成され、自由端側は形状も同一と
なつているが、基部側はリール押えばね全体が略
くの字形となるように延出した形状となつてい
る。基部側には3個の孔312,312,312
と2個の孔314,314が形成されている。
外部接点である接点金具316は上面が球面状
に形成された太径の上部円柱部と細径の下部円柱
部とが一体に成形されている。2個の接点金具3
16,316は下部円柱部がリール押えばね31
0に形成されている2個の孔314,314へそ
れぞれ挿入された後下部円柱部の下端がかしめら
れてリール押えばね310に固定される。
リール押えばね304および2個の接点金具3
16が固定されたリール押えばね310は上カセ
ツトケース104の左右のリール収容室128,
130へ固定される。リール押えばね304は左
側のリール収容室128に形成されている3個の
短突起146に3個の孔306がそれぞれ嵌合さ
れた後、これら短突起146の先端が熱でかしめ
られて天板106に固定される。リール押えばね
310も同様にして右側のリール収容室130の
天板106に固定される。2個の接点金具316
は天板106に形成されている2個の貫通孔14
8に嵌合し、球面状の上端面が天板106の外面
から僅かに突出している。
(上下カセツトケースの接合) 下カセツトケース10と上カセツトケース10
4との接合は、底板12の内面を上向きにした状
態の下カセツトケース10に、天板106の内面
を下向きにした状態の上カセツトケース104を
重ね合せて行なわれる。両カセツトケース10,
104は前記したように周壁等に形成された突出
部の側面同士が隣り合つて接し、一方の突出部の
頂面が他方の突出部が立ち上がる面に接して両者
はインロウ接合される。
一方、上カセツトケース104に形成されてい
る円筒状突起150,150はローラ軸260,
260の中空部に嵌合して下カセツトケース10
に形成されている円筒状突起52,52とともに
ローラ軸260,260を支持する。上カセツト
ケース104に形成されている円筒状突起16
8,168は中空部が下カセツトケース10に形
成されている円柱状突起68,68に嵌合し、円
柱状突起68,68を両持支持する。上カセツト
ケース104に形成されている円筒状突起170
は中空部が下カセツトケース10に形成されてい
る円柱状突起83に嵌合し、円柱状突起83を両
持支持する。上カセツトケース104に形成され
ている円筒状突起172,172,172は下カ
セツトケース10に形成されている円筒状突起9
8,98,98の中空部に嵌合する。
前記円筒状突起52,52および98,98,
98の中空部には底板12の外面側開口からタツ
ピンねじ318,…318が挿入され、これらタ
ツピンねじ318は下カセツトケース10側の各
突起と嵌合している上カセツトケース104側の
各突起に螺合する。なおこれらタツピンねじ31
8の頭部は底板12の外面には突出していない。
このようにして下カセツトケース10と上カセツ
トケース104とは一体に固定され、第13図に
示されるように筐体のカセツトケース本体320
を構成する。
(ガードパネル) 第1図、第13図および第14図に示されるよ
うにカセツトケース本体320の蓋体であるガー
ドパネル322は前面壁324と、左右の側面壁
326,328と、上面壁330とから構成され
ている。左右の側面壁326,328の内面には
後方側上部に前面壁324と平行に突起332,
334が形成されている。左側面壁に形成された
突起332は付根部側が太径で先端部側が細径と
なつていて、太径部には半径方向へ突出する突起
336が形成されている。右側面壁328に形成
された突起334は前記突起332の細径部と同
径で、またこの細径部と略同一の突出長さとなつ
ている。
左側面壁326の内面には後方側下部に凹部3
38が形成されている。この凹部338は下面に
開口している。上面壁330の外面右方には上カ
セツトケース104の外面に形成されている案内
レールである略コの字形の凸部176と直列する
案内レールである2条の凸部340が形成されて
いる。この凸部340の突出高さは凸部176の
それと同一である。上面壁330の内面左方には
凹部342が形成されていて、この凹部342は
後面に開口している。前面壁324および前面壁
から右側面壁328にかけては、壁下部に4個の
切欠346A〜346Dが形成されている。
(ガードパネルのカセツト本体への取付) ガードパネル322は突起332にねじりコイ
ルばね344が配置された後にカセツトケース本
体320へ取り付けられる。ねじりコイルばね3
44はコイル部が突起332の太径部に嵌合さ
れ、一端が突起336へ係止され、他端のアーム
部が上面壁330に形成されている凹部342へ
仮係止される。カセツトケース本体320には下
カセツトケース10と上カセツトケース104と
の接合部に前述のように軸支孔120,126が
形成されており、これらの孔にガードパネル32
2に形成されている突起332,334が嵌合さ
れる。
始めにカセツトケース本体320の左側面に形
成されている軸支孔120へ突起332が嵌合さ
れる。突起332は先端側の細径部が軸支孔12
0へ嵌合されるが、その直前にねじりコイルばね
344のアーム部の係止位置が凹部342から上
カセツトケース104の凹部173に移される。
次いでカセツトケース本体320の右側面に形成
されている軸支孔126へ突起334が嵌合され
る。これによりガードパネル322はカセツトケ
ース本体320へ取り付けられ、第15図に示さ
れるようにカセツトの組立が完成する。なおこの
完成状態ではガードパネル322はねじりコイル
ばね344に付勢されていて、カセツト前面から
見て下方側へ回転力を付与されている。
(カセツトが装填される装置) 第16図には本実施例のカセツトが装填される
装置のカセツトホルダの概略が示されている。カ
セツトホルダ348はリンク式の昇降機構350
に支持されて装置上方へ上昇可能となつている。
カセツトホルダ348にはカセツト挿入側(図に
矢印Aでカセツトの挿入方向を示す。)から奥方
へ向つて下方へ延出する2枚の接点ばね352,
354がカセツト挿入方向と平行に配設されてい
る。接点ばね352,354はいずれも先端部近
傍で屈曲し、先端は上方側を指向している。
カセツトホルダ348の一方の側面に形成され
た開口には押圧ブロツク356が配置されてい
る。押圧ブロツク356は板ばね358の一端に
固設されていて、先端部は開口から突出してい
る。またカセツトホルダ348の底面には鉤形ス
トツパ360,362と、下カセツトケース10
の貫通孔46,46に対応する貫通孔364,3
64とが形成されている。
(実施例の作用) 次に本実施例の作用を説明する。
カセツトは保管時、移動時等の不使用時には、
第15図に示されるような外観を呈している。即
ち、下カセツトケース10と上カセツトケース1
04とが接合固定されて構成されたカセツトケー
ス本体320の前面には、第13図Aに示される
ようにテープ導出入口158から導出し、他方の
テープ導出入口158へ導入されているテープ2
22が露出している。このテープ222はガード
パネル322が閉状態となつていてカセツトケー
ス本体320の前面を覆つているので、ガードパ
ネル322の裏面側に位置している。ガードパネ
ル322はテープ222を覆つてテープ222が
他と接触することを防止しているとともに、テー
プ導出入口158,158をも覆つている。従つ
てテープ導出入口158,158は比較的良く遮
光されている。
カセツト不使用時にはテープ222の大部分は
巻戻されて一方のリール(本実施例では右側のリ
ール)に巻装されていて、その外周側にはリーダ
テープ228、磁気テープ226が位置してい
る。このため前記テープ導出入口158,158
からは実質的に光は侵入しないが、僅かの侵入光
があつても内周側の感材テープ224にに影響す
ることはない。
また前記のように閉状態となつていてカセツト
ケース本体320の前面を覆つているガードパネ
ル322は、ねじりコイルばね344に回動付勢
されてその状態を保つているが、付勢力に抗して
ガードパネルが開放されないように、ロツクプレ
ート292によりロツクがなされている。ロツク
プレート292は板ばね片298に回動付勢され
て係止片296の係止ブロツク300の先端が開
口90から突出していて、ガードパネル322の
左側面壁326の内面に形成された凹部338と
係合してガードパネル322の回動を阻止してい
る。なおガードパネル係止片296の係止解除ブ
ロツク302の先端は切欠92から突出してカセ
ツトケース本体320の外部へ露出している。
リール180,180は一体となつている接片
金具212,212の各凸部216がリール押え
ばね304,310に付勢されて下カセツトケー
ス10の底板12へ押圧当接されている。リール
180,180は底板12に形成されている貫通
孔46,46を閉塞していて、前述したように環
状凸部48,196,50からなる3重の隔壁に
よつてカセツトケース内方と外部とが遮断されて
いるので、リール180,180の浮上りがあつ
た場合でも実質的に塵埃や光の侵入は防止され
る。
ブレーキレバー262,274はねじりコイル
ばね276,276に回動付勢されて爪部27
0,270がリール180,180の各フランジ
182の外周囲に形成されている歯186と歯1
86との間に位置している。従つてリール18
0,180の回転は阻止されていてテープ222
の緩み出しが防止されている。レリーズピース2
78は下カセツトケース10の底板12に形成さ
れた貫通孔66の上方に位置して貫通孔66を閉
塞している。従つて貫通孔66から塵埃や光が侵
入することが防止されている。
カセツト使用時にはカセツトは装置へ装填され
る。第16図に示されるように装置に配設された
カセツトホルダ348は図示しないイジエクトボ
タンが操作されることで昇降機構350により装
置の上方へ繰りだされる。カセツトはガードパネ
ル322を先端にして第16図矢印A方向にカセ
ツトホルダ348へ挿入される。カセツトは先端
がカセツトホルダ348の略中央部に位置したと
ころで接点ばね354と当接を開始する。接点ば
ね354は先端屈曲部が始めガードパネル322
に形成されている2条の凸部340の一方に乗り
上げ、その後すぐに他方の凸部340に乗り上げ
る。接点ばね354はガードパネル322との当
接前には第16図Bに鎖線で示した位置にある
が、当接することで第16図Bに実線で示したよ
うに弾性変形する。
カセツトがさらに挿入されると接点ばね354
は凸部340,340から上カセツトケース10
4に形成されている2条の凸部176,176に
乗り移る。さらに接点ばね352も前記同様にし
て凸部340,340に乗り上げ、ついで凸部1
76,176に乗り移る。カセツトが挿入端に至
るとカセツトホルダ348に形成されているスト
ツパ360,362にガードパネル322に形成
されている切欠346B,346Dに面した部分
の下カセツトケース10の前面壁が当接する。
カセツトの挿入端においては、接点ばね35
2,354の先端屈曲部は、凸部176,176
の途中に形成されている凹部178,…178に
位置し、それぞれ挿入方向左右の凹部178,1
78の間に位置している接点金具316,316
と押圧当接している。また挿入端においては、押
圧ブロツク356がロツクプレート292の係止
解除ブロツク302と押圧当接して、ガードパネ
ル係止片296を板ばね298による付勢力に抗
して回動させている。このガードパネル係止片2
96の回動により係止ブロツク300は開口90
内へ後退してガードパネル322のロツクが解除
される。なお押圧ブロツク356はカセツトが挿
入端に至るまではカセツトケース本体320の左
側壁に押圧されて板ばね358が撓み、開口内に
退避している。
カセツトホルダ348へのカセツトの挿入が完
了すると、カセツトホルダは人手により押圧さ
れ、または自動で装置内の所定位置へ押し込まれ
る。この動作の途中、ガードパネル322に形成
されている切欠346Aが装置に配設されている
図示しない蓋開機構と当接して、ガードパネルは
ねじりコイルばね344の付勢力に抗して漸次開
放され、押し込み端において完全に開放される。
またカセツトホルダ348の押し込み動作の途
中、押し込み端近傍では装置に配設されている図
示しないブレーキ解除ピンが下カセツトケース1
0の底板12に形成された貫通孔66へ進入を開
始し、押し込み動作に伴つて漸次奥方へ進入して
行く。貫通孔66の上方にはレリーズピース27
8が位置しており、ブレーキ解除ピンはレリーズ
ピース278の傾斜面286Aと当接してこれを
押圧する。レリーズピース278はブレーキ解除
ピンに押圧されるが、レリーズピース278は上
カセツトケース104に形成されている案内壁1
62,162に摺接部290,290が当接して
上方への移動が阻止されている。
従つてレリーズピース278はブレーキ解除ピ
ンによる押圧力の水平方向分力により案内壁16
2,162と摺接しつつ移動される。この移動の
際にはレリーズピース278は案内壁164,…
164の突出部166,…166に規制されて横
方向への移動を阻止されている。押し込み端にお
いてはブレーキ解除ピンはレリーズピース278
の内方に形成されている凹部288内に位置して
いる。レリーズピース278は貫通孔66を閉塞
した状態で移動されるので、貫通孔66からの塵
埃や光の侵入は防止されている。
レリーズピース278の移動により、ブレーキ
レバー262,274はそれぞれのレリーズピー
ス当接部272がレリーズピース278のブレー
キレバー当接部284,284に押圧され、ねじ
りコイルばね276,276の付勢力に抗して回
動し、それぞれの爪部270がリール180,1
80から退避する。これによりリール180,1
80はブレーキが解除されて回転自在とされる。
リール180,180はカセツトホルダ348
の押し込み端において、第8図に示されるように
装置に配設されたリール台376に乗載され、内
筒188の中空部にリール台のシヤフト378が
位置し、シヤフトから半径方向に突出した複数の
係合片380が隣接する突起200,200の間
に位置している。なおこの状態でリール台376
はリール180,180を上方に押し上げていな
い。
カセツトホルダ348は押し込み端において、
装置に設けられた図示しないロツク機構によりロ
ツクされて押し込み状態に維持される。
カセツトはリール台376が駆動回転されるこ
とで、一方のリール180が回転され、他方のリ
ール180がテープ222に牽引されて従動回転
する。感材テープ224の導電層は導電性接着テ
ープ232を介してリール180に配設された接
片金具212と電気的に接続され、接片金具21
2は凸部216でリール押えばね310と電気的
に接続され、リール押さえばね310は接点金具
316を介して装置に配設されている接点ばね3
52,354と電気的に接続されて装置に接地さ
れている。従つて感材テープ224はリール18
0の停止中、回転中を問わず非常接地されてい
る。
カセツトは使用が終了すると装置から取り出さ
れて保管される。カセツトの使用が終了すると装
置に設けられた図示しないイジエクトボタンが操
作され、カセツトホルダ348が装置の上方へ繰
り出される。この状態ではガードパネル322は
図示しない蓋開機構との当接が解除されるので、
ねじりコイルばね344に付勢されて閉状態とな
る。またレリーズピース278は図示しないブレ
ーキ解除ピンとの当接が解除されるので、ブレー
キレバー262,274はねじりコイルばね27
6,276に付勢されて回動する。ブレーキレバ
ー262,274の回動によりレリーズピース2
78はブレーキレバー当接部284,284がブ
レーキレバーのレリーズピース当接部272,2
72に押圧されて始めの位置まで摺動する。同時
にブレーキレバー262,274は爪部270,
270がリール180,180のフランジ18
2,182の外周にそれぞれ形成された歯186
とこれと隣接する歯186との間に位置してリー
ル180,180の回動を阻止する。
ついでカセツトはカセツトホルダ348から引
き抜かれて保管される。カセツトの引き抜き動作
によりロツクプレート292の係止解除ブロツク
302が押圧ブロツク358による押圧を解除さ
れ、ガードパネル係止片296は板ばね片298
に付勢されて回動する。ガードパネル係止片29
6の回動により係止ブロツク300が開口90か
ら突出してガードパネル322の凹部338と係
合し、ガードパネル322をロツクする。
なお独立室42に形成された爪片96は本実施
例では特にその用途を限定していないが、爪片9
6を下カセツトケース10から切離することで、
爪片96が存在しなくなるので、装置側でその有
無を検出できるようにしておけば各種用途に適用
可能である。
(実施例の効果) このように本実施例の電子写真フイルム用カセ
ツトでは以下の効果を有する。
下カセツトケースと上カセツトケースとはイン
ロウ接合されているので、両ケースの接合部から
カセツトケース本体内方に光が侵入することがな
く遮光が完全である。
左右のガイドローラ収容室と左右のリール収容
室との間には隔壁が位置するので、遮光が完全で
はないテープの導出入口から光の侵入があつて
も、左右のリール収容室には実質的に到達しな
い。
ガードパネルを回動付勢するねじりコイルばね
は、ガードパネルの突起を軸支するカセツトケー
ス本体の軸支孔の外方側に配設されているので、
下カセツトケースと上カセツトケースとを接合し
た状態でもガードパネルの取付、取外が可能であ
る。
ガードパネルをロツクするロツクプレートは、
板ばね部と係止部とが一体に成形されているので
部品点数が減少し、組立が容易となりトータルコ
ストが減少する。
上カセツトケースには装置のカセツトホルダに
配設された接点ばねと摺接する部分に案内レール
が突出形成されているのでカセツトケースには摺
傷が発生しない。また外部接点を挟んで設けられ
る案内レールの凹部がカセツト挿入方向の中心線
に対し左右で位置がずれていて、1本の接点ばね
が平行する2本の案内レールの各凹部へ同時には
進入せず、また同時には離脱しないので、接点ば
ねの動きが円滑となる。また接点ばねを2本配設
し、外部接点も2個設けているので、万一いずれ
か一方に導通不良が生じた場合でも接地は確実に
なされる。
ガイドローラはハブ部とフランジ部とが別体で
製作され一体に組み立てられているので、一体成
形の際の金型のパーテイングラインが形成され
ず、高精度で滑度の高いローラ面が得られる。ま
たフランジ部とハブ部との組付も接着剤等を必要
とせずワンタツチで容易に行うことができる。ま
たフランジ部およびハブ部はそれぞれ一体成形品
として得ることができるのでコストも低い。
リールはフランジの裏面に形成された環状の凸
部が下カセツトケースの内面に形成された2重の
環状の凸部の間に位置するので、これら凸部が隔
壁となつて、カセツトケース内方と外部とは実質
的に遮断され、塵埃や光の侵入が防止される。ま
たリールがリール台に乗載されている状態でも、
従来のビデオカセツトのようにリールがカセツト
ケースから遊離しない構造なので、カセツトケー
ス内でのリールの遊びを少く設定することがで
き、テープ幅に対しカセツトの厚さを薄くするこ
とができる。
レリーズピースは直線往復動を行うようになつ
ていて、ブレーキ解除ピン挿入用の貫通孔を閉塞
した状態でブレーキレバーに変位を与えることが
できるので、該貫通孔からの塵埃や光の侵入が防
止される。
リールは接地用接片を備えているのでリールを
介して電子写真フイルムの導電層から接地をとる
ことができる。接地用接片はクランプとの当接部
が板ばね状となつていて、この板ばね状部分とク
ランプとの間で電子写真フイルムを押圧挟持する
ので、電子写真フイルムと接地用接片との電気的
接続が確実であり、かつ電子写真フイルムのリー
ルへの係止力も大きい。接地用接片には板ばね状
の部分に切欠部分が形成されていて、この切欠部
分にクランプに形成された屈曲板部が電子写真フ
イルムを押し込むようにして進入するので、前記
の電気的接続および係止力がさらに増大されてい
る。
接地用接片によりリールへ電気的に導かれた電
子写真フイルムの導電層は、リールをカセツトケ
ースへ押圧付勢するリールばねを介して外部接点
へ電気的に導かれているので、接地用接片と外部
接点とを電気的に接続する他の部品を必要とせ
ず、また両者の電気的接続はリールの回転中、停
止中を問わず確実に行われる。
なお、上記実施例では左側リール収容室30へ
収容されるリール180を右側リール収容室32
へ収容されるリール180と同一の構造とし、接
片金具212を備えた構成としている。これは部
品点数を減少させるために部品を共用化したもの
で、左側リール収容室へ収容されるリールは接地
機能を備えていないリールであつても良いことは
勿論である。
また上記実施例では本考案を電子写真フイルム
用カセツトに適用した例を示したが、接地を必要
とされるテープ状体が巻装されるリールには全て
適用可能である。
〔考案の効果〕
以上説明した如く本考案に係る接地用接片を備
えたリールでは、ハブ外周部に形成された凹部に
クランプが嵌合されることで、クランプの脚部が
弾性変形し係合凸部と凹部の係合溝とでテープ状
体を挟むと共に、クランプの突部がテープ状体を
接地用接片の切欠部分へ押し込みテープ状体を接
地用接片に押圧当接させるようにしたので、テー
プ状体をリールの凹部とクランプとの間に強固に
固定することができると共に、リールを介して容
易且つ確実にテープ状体の接地をとることができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第15図は本考案実施例に係る電子
写真フイルム用カセツトを示し、第1図は全体の
分解斜視図、第2図は下カセツトケースの内面
図、第3図は上カセツトケースの内面図、第4図
Aはリールの分解斜視図、第4図Bはリールを裏
面から見た斜視図、第4図Cはクランプの拡大斜
視図、第5図はリールの一部拡大平面図、第6図
は第5図の−線矢視断面図、第7図は各部品
が組み付けられた状態の下カセツトケースの平面
図、第8図は第7図の−線矢視図に相当する
断面図、第9図Aはガイドローラの分解斜視図、
第9図Bはガイドローラハブ部材の平面図、第9
図Cは第9図BのC−C線矢視断面図、第1
0図はブレーキレバーの斜視図、第11図Aはレ
リーズピースの一部破断斜視図、第11図Bは同
じく断面図、第11図Cはレリーズピースの他の
実施例を示す斜視図、第12図はロツクプレート
の側面図、第13図Aはカセツトケース本体とガ
ードパネルとの組付前の斜視図、第13図Bは第
13図AのB矢視図、第14図はガードパネ
ルを裏面から見た斜視図、第15図はカセツトケ
ース本体にガードパネルを組み付けた後の斜視
図、第16図Aは本考案実施例の電子写真フイル
ム用カセツトが装填される装置のカセツトホルダ
部の概略を示す斜視図、第16図Bは同じく断面
図である。 180……リール、182……フランジ、18
4……ハブ、188……内筒、190……外筒、
192,192A……リブ、192B……段部、
193……平板面、195……凹溝、204……
クランプ、206……湾曲板部、208……脚板
部、208B……段部、210……屈曲板部(突
部)、212……接片金具、220……切欠、2
22……テープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハブ外周部に係合溝を備えた凹部が形成された
    リール本体と、該凹部に切欠部分が位置するよう
    にしてリール本体に配設された接地用接片と、該
    凹部に嵌合されてリール本体のハブ外周部の一部
    を形成する基本部と、基本部のリール周方向に沿
    つた両側からリールの内周側へ延出し接離方向へ
    互いに弾性変形可能とされた一対の脚部と、この
    脚部の先端部に設けられた係合凸部と、基本部の
    裏面側へ突出する突部と、が一体に成形されたク
    ランプと、を備え、前記凹部に前記クランプが嵌
    合されることで前記クランプの脚部が弾性変形し
    前記係合凸部と前記凹部の係合溝とでテープ状体
    を挟むと共に、前記クランプの突部がテープ状体
    を前記接地用接片の切欠部分へ押し込みテープ状
    体を接地用接片に押圧当接されるようになつてい
    ることを特徴とする接地用接片を備えたリール。
JP1985003025U 1985-01-14 1985-01-14 Expired JPH0320849Y2 (ja)

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EP86100410A EP0191307B1 (en) 1985-01-14 1986-01-14 Cassette for accommodating electrically conductive film
DE8686100410T DE3676830D1 (de) 1985-01-14 1986-01-14 Kassette zum unterbringen elektrizitaetsleitender filme.
US06/819,077 US4685638A (en) 1985-01-14 1986-01-14 Cassette for accommodating electrically conductive film

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