JPH0320745Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はフアイバーを介して光伝送をする際の
波長を測定するための測定器であるオプテイカル
パワーメータに関する。

（従来の技術） フアイバーによる光伝送には種々の波長が使用
されている。これらの波長を測定する際には、測
定すべき波長に合つた受光波長特性を有するセン
サーを用いなければならない。したがつて、測定
すべき波長が異なるごとにセンサーを交換する必
要があつた。

そこで従来は、測定器の側部に外部ユニツトと
してセンサーユニツトを接続し、必要に応じてそ
のセンサーユニツトを他の波長特性を有するセン
サーユニツトと交換する方式か、または測定器内
に調整トリマーを設けてセンサーを内蔵し、該調
整トリマーによつてセンサーの受光波長特性を調
整する方式をとつていた。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、センサーユニツトを外部ユニツ
トとして測定器の外側部に接続する方式だと、測
定器の側部にセンサーユニツトが突出することに
なり、携帯に不便である。そこで携帯時にはセン
サーユニツトを取り外すことになるが、これは面
倒であるばかりでなく、使用時に誤つて他のセン
サーユニツトを接続してしまう虞れがあつた。

また、センサーを内蔵する方式のものでは、携
帯時の不便さはないが、調整トリマーによる波長
の調整は使用者自身の手で行うことができない。
したがつて、波長の調整が必要となつたときは、
その測定器を製造元に持ち込んで調整を依頼しな
ければならないという不便さがあつた。

（課題を解決するための手段） 本考案は上述したような従来の問題点を解決す
ることを目的としており、本考案によれば、測定
部と、センサーユニツトと、該測定部およびセン
サーユニツトを収容するケースとを備えたオプテ
イカルパワーメータにおいて、前記センサーユニ
ツトは、センサーを内蔵し且つ先端に受光部を有
するユニツト本体と、該ユニツト本体を前記測定
部に接続するための接続部とからなり、前記ケー
スは、該ケース内に位置決め保持された前記セン
サーユニツトのユニツト本体の受光部をケース側
面部に露呈させる窓となり且つ該ユニツト本体の
最大径よりも大きな径を有する開口を備えてい
る、オプテイカルパワーメータが提供される。

（実施例） 本考案によるオプテイカルパワーメータは、ケ
ース１と、該ケース１内に収容された測定部（図
示せず）およびセンサーユニツト３とを備えてい
る。ケース１は、互いに嵌合してネジビスにより
一体的に結合される下ケース１１および上ケース
１２とからなる。下ケース１１の側部には開口１
３が設けられている。下ケース１１内には開口１
３に接続してハウジング２が設けられている。こ
のハウジング２は、下ケース１１の底板と一体形
成された一対の壁板２１と、該壁板２１の上部を
ふさぐ蓋板２２とから構成されている。蓋板２２
はねじ受部２７にてねじ止めされる。それぞれの
壁板２１の内側には嵌合溝２３が縦に設けられて
いる。また、ハウジング２の底面にあたる下ケー
ス１１の底板には、センサーユニツト３の取り外
し用窓孔２４が設けられている。該窓孔２４内に
はスライド板２５が組み込まれており、該スライ
ド板２５と開口１３との間のハウジング底面には
センサーユニツト位置決め用の溝２６が形成され
ている。スライド板２５の下面には、窓孔２４内
に突出する突起が形成されており、該突起をケー
ス１の外部から操作することにより、スライド板
２５は溝２６内を第２図で見て左右方向にスライ
ド移動することができる。

第４図に示すように、センサーユニツト３は、
センサーを内蔵し且つ先端に受光部３１を有する
ユニツト本体３０と、該ユニツト本体３０を測定
部に接続するための接続部３２とからなる。この
ユニツト本体３０と接続部３２とは、周知の典型
的な構成においては、軸方向に相互に着脱可能と
なされている。接続部３２の周知にはフランジ３
３が形成されており、該フランジ３３は第１図に
示すように下ケース１１の壁板２１の嵌合溝２３
内に嵌合可能となされている。一方、ユニツト本
体３０の段差部には肩３５が形成され、下側面に
は、位置決め用溝２６内（第２図参照）に収まる
案内突条３４が形成されている。また、開口１３
は、上述のようにしてケース１内に位置決め保持
されたセンサーユニツト３のユニツト本体３０の
受光部３１をケース１の側面部に露呈させる窓と
なつているので、携帯時および使用時のいずれに
おいてもセンサーユニツト３はケース１内に収容
したままでよい。さらに第１図および第２図から
明らかなように、ケース１の開口１３の大きさ
は、センサーユニツト３のユニツト本体３０の最
大径よりも大となされ、したがつて、該ユニツト
本体３０は開口１３を軸方向に通過可能である。

センサーユニツト３が、上述したようにユニツ
ト本体３０と接続部３２とが軸方向に着脱可能な
周知の典型的な構成である場合、センサーの受光
波長特性を変えるのであれば、接続部３２はその
ままで、ユニツト本体３０のみを取り出してセン
サーの交換を行えばよい。ユニツト本体３０をケ
ース１から取り出すには、窓孔２４にドライバー
などの先端を差し込んでスライド板２５の突起に
係合させ、該スライド板２５を開口１３側へと押
圧する。このとき、スライド板２５の先端がユニ
ツト本体３０の肩３５（第４図参照）に当接しな
がら該ユニツト本体３０を開口１３側へと付勢す
るので、ユニツト本体は接続部３２から離れ、該
ユニツト本体の受光部３１側の端部は開口１３か
ら突き出される形になる。開口１３から突出した
ユニツト本体３０の端部をつかんで引き出せば、
該ユニツト本体３０をケース１から取り外すこと
ができる。その後、受光波長特性の異なるセンサ
ーを有するユニツト本体３０を開口１３から差し
込んで押せば、該ユニツト本体３０を接続部に装
着することができる。このとき、スライド板２５
は、ユニツト本体３０の肩３５に押されて自動的
に第２図の位置へと戻る。

下ケース１１の壁板２１の嵌合溝２３と、これ
に嵌め込まれているセンサーユニツト３の接続部
３２の周囲のフランジ３３とは、上述したユニツ
ト本体３０の着脱の際に接続部３２を測定部との
接続位置に保持するための係止手段として作用す
る。

（考案の効果） 本考案によるオプテイカルパワーメータは、携
帯時および使用時のいずれにおいてもセンサーユ
ニツトがケース内に収容されているため、携帯性
に優れているばかりでなく、センサーユニツトの
取り付け取り外しの煩わしさもなく、誤つて他の
センサーユニツトを接続してしまう虞れもない。
また、センサーユニツトのユニツト本体と接続部
とが互いに軸方向に着脱可能な周知の典型的な構
成である場合には、ケース側面部の開口を通して
使用者自身が容易かつ迅速にセンサーの交換を行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるオプテイカルパワーメー
タの一実施例のセンサーユニツト収容部分を示
す、上ケースを取り除いた状態での平面図であ
る。第２図は本考案によるオプテイカルパワーメ
ータの一実施例のセンサーユニツト収容部分を示
す縦断面図である。第３図は本考案によるオプテ
イカルパワーメータの一実施例の斜視図である。
第４図は本考案によるオプテイカルパワーメータ
におけるセンサーユニツトの一実施例の側面図で
ある。 １：ケース、２：ハウジング、３：センサーユ
ニツト、１１：下ケース、１２：上ケース、１
３：開口、２１：壁板、２２：蓋板、２３：嵌合
溝、２５：スライド板、３０：ユニツト本体、３
１：受光部、３２：接続部、３３：フランジ、３
５：肩。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 測定部と、センサーユニツトと、該測定部およ
   びセンサーユニツトを収容するケースとを備えた
   オプテイカルパワーメータにおいて、前記センサ
   ーユニツトは、センサーを内蔵し且つ先端に受光
   部を有するユニツト本体と、該ユニツト本体を前
   記測定部に接続するための接続部とからなり、前
   記ケースは、該ケース内に位置決め保持された前
   記センサーユニツトのユニツト本体の受光部をケ
   ース側面部に露呈させる窓となり且つ該ユニツト
   本体の最大径よりも大なる径を有する開口を備え
   ている、オプテイカルパワーメータ。