JPH032060Y2 - - Google Patents

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JPH032060Y2
JPH032060Y2 JP15038486U JP15038486U JPH032060Y2 JP H032060 Y2 JPH032060 Y2 JP H032060Y2 JP 15038486 U JP15038486 U JP 15038486U JP 15038486 U JP15038486 U JP 15038486U JP H032060 Y2 JPH032060 Y2 JP H032060Y2
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JP
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valve
valve stem
seat ring
box
stem
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はバタフライバルブに関する。
〔従来の技術〕
従来、実公昭48−28331号公報に記載されるよ
うなバタフライバルブが用いられている。このバ
タフライバルブは、第3図に示すように、弁箱
1、シートリング2、弁棒3、弁体4、操作部5
からなる。シートリング2は、弾性体からなり、
弁箱1の内部に装着される。弁棒3は、弁箱1の
上支持孔部1Aに支持される上軸部3A、および
弁箱1の下支持孔部1Bに支持され、上軸部3A
より外径が小なる下軸部3Bを備え、上軸部3A
と下軸部3BのそれぞれにOリング6,7が装着
されている。弁体4は、弁棒3の中間部に装着さ
れてシートリング2の内部に配置され、弁棒3の
回転とともに回転してシートリング2を開閉す
る。操作部5は、弁箱1に取着され、ハンドル5
Aによつて駆動されるウオーム歯車装置を内蔵す
るとともに、弁棒3の上端部に結合して該弁棒3
を回転操作する。
上記バタフライバルブは、弁棒3のまわりのシ
ートリング2と弁体4とを相互に圧接する状態下
で、弁棒3の上軸部3A、下軸部3Bまわりへの
流体のリークを1次シールしている。
ところが、上記バタフライバルブにおいては、
弁体4を開閉する時、シートリング2と弁体4
の上記圧接部分における面圧が弾性体からなるシ
ートリング2をねじれ変形させ、弁体4を全閉
にした状態下で弁棒3を介してシートリング2に
作用する流体圧、およびシートリング2に直接的
に作用する流体圧がシートリング2を圧縮変形さ
せる。これにより、弁棒3のまわりのシートリン
グ2が大きくひずみ、上記1次シールが極端に低
下する。
そこで、上記バタフライバルブにあつては、上
記1次シールの低下により、弁棒3の上軸部3
A、下軸部3Bまわりへの流体のリークが生じて
も、該流体が弁箱1の外部にまでリークしないよ
うに、弁棒3の上軸部3A、下軸部3Bと弁箱1
の上支持孔部1A、下支持孔部1Bとの間にOリ
ング6,7を設けている。
〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記従来のバタフライバルブに
おいては、長期使用等により、弁体4とシートリ
ング2の1次シールが低下した場合、弁棒3の上
軸部3Aおよび下軸部3Bの周りのわずかな〓間
に流体がリークすることにより、このリークした
流体の流体圧(即ち、内圧)がOリング6,7に
作用することになる。この結果、上軸部3A側で
は、Oリング6の受圧面積(Oリング6が装着さ
れる環状装着溝の、弁棒3の軸心に垂直な平面で
切断した際の面積に対応する)に流体圧を乗じた
力が、実質的に弁棒3に上向きの力として作用す
ることになる。また、下軸部3B側では、Oリン
グ7の受圧面積(Oリング7が装着される環状装
着溝の、弁棒3の軸心に垂直な平面で切断した際
の面積に対応する)に流体圧を乗じた力が、実質
的に弁棒3に下向きの力として作用することにな
る。
そして、前述のように、従来のバタフライバル
ブにおいては、弁棒3の上軸部3Aの外径は下軸
部3Bの外径より大きくなされているので、リー
クした流体の流体圧が作用するOリングの受圧面
積は上軸部3Aに装着されているOリング6のほ
うが、下軸部3Bに装着さているOリング7より
も大きくなる。この結果、Oリング6,7の受圧
面積の差に流体圧を乗じた力が実質的に弁棒3に
上向きの力として作用することになる。そして、
通常はこの弁棒3に作用する上向きの力は、弁箱
1に取着され弁棒3の上端部に結合されている操
作部5の存在により押さえられ、見かけ上は均衡
を保つている。
しかしながら、操作部5の保守点検や交換、あ
るいはシートリング2の交換のために、操作部5
を弁箱1から取外す場合には、第4図に示すよう
に、上記Oリング6に作用するリークした流体の
流体圧に起因する上向きの力が、弁棒3を弁箱1
の上支持孔部1Aから勢いよく飛び出させること
になる。この結果、人体を傷つけたり、配管ライ
ン内の薬液等の流体を外部に飛散させる等の危険
を招くおそれがあつた。
本考案は、操作部を弁箱から取外しても、弁棒
が弁箱から飛び出したり、流体が外部に飛散する
ことを確実に防止することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、弁箱と、弁箱内に装着されるシート
リングと、弁箱およびシートリングを上下に貫通
し、弁箱の上支持孔部に支持される上軸部、およ
び弁箱の下支持孔部に支持され、上軸部より外径
が小なる下軸部を備え、上軸部と下軸部のそれぞ
れにOリングが装着されてなる弁棒と、弁棒の中
間部に装着されてシートリングの内部に配置さ
れ、弁棒の回転とともに回転して弁箱内の流体通
路を開閉する弁体と、弁箱に取着され、弁棒の上
端部に結合して該弁棒を回転操作する操作部とを
有してなるバタフライバルブにおいて、弁箱の下
支持孔部から外部に臨む弁棒の下端面に、下支持
孔部の内径より大なる係止部材を設けるようにし
たものである。
〔作用〕
本考案によれば、弁体の開閉時に該弁体がシ
ートリングに及ぼす圧接力によつてシートリング
がねじれ変形し、もしくは弁体の全閉時に弁棒
を介してシートリングに作用する流体圧、および
シートリングに直接的に作用する流体圧がシート
リングを圧縮変形させ、これにより、弁棒まわり
のシートリングが大きくひずみ弁棒の上軸部、下
軸部まわりに流体がリークしても、該流体は上軸
部、下軸部に装着されているOリングの存在によ
つて外部へのリークを防止される。
さらに、本考案によれば、操作部が弁箱から取
外され、弁棒が、両Oリングに作用する流体圧に
両Oリングの受圧面積差を乗じた上向きの力によ
つて飛び出そうとしても、弁棒の下端面に設けら
れている係止部材が下支持孔部まわりの弁箱に係
止して上記飛出しを防止する。
すなわち、操作部を弁箱から取外しても、弁棒
が弁箱から飛出したり、流体が外部に飛散するこ
とを確実に防止できる。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例に係るバタフライバ
ルブを示す一部切断断面図、第2図はバタフライ
バルブを示す正面図である。
バタフライバルブ10は、弁箱11、シートリ
ング12、弁棒13、弁体14、操作部15から
なる。シートリング12は、エチレンプロピレン
ゴム(合成ゴム)等の弾性体からなり、弁箱11
の内部に装着される。弁棒13は、弁箱11およ
びシートリング12を上下に貫通し、弁箱11の
上支持孔部11Aに支持される上軸部13A、お
よび弁箱11の下支持孔部11Bに支持され、上
軸部13Aより小外径の下軸部13Bを備え、上
軸部13Aと下軸部13BのそれぞれにOリング
16,17を装着されている。18A,18B
は、上軸部13A、下軸部13Bに設けられるO
リング装着溝である。弁体14は、ポリプロピレ
ン等からなり、弁棒13の中間部に装着されてシ
ートリング12の内部に配置され、弁棒13の回
転とともに回転してシートリング12を開閉す
る。操作部15は、弁箱11にボルト19により
取着され、ハンドル15Aによつて駆動されるウ
オーム歯車装置を内蔵するとともに、弁棒13の
上端部に結合して該弁棒13を回転操作する。
バタフライバルブ10は、弁体14の上下端部
で弁棒13の周囲に位置する部分を平坦状シール
部14Aとするとともに、シートリング12の弁
体14と接する部分を平坦状シール部12Aと
し、両シール部12A,14Aを圧接する状態下
で、弁棒13の上軸部13A、下軸部13Bまわ
りへの流体のリークを1次シールしている。
しかして、バタフライバルブ10は、弁箱11
の下支持孔部11Bから外部に臨む弁棒13の下
端面に、下支持孔部11Bの内径より大なる頭部
を備える小ねじ(係止部材)20を設けている。
小ねじ20は皿ボルトでもよい。ここで、小ねじ
20は、弁棒13の回転とともに回転する時に弁
箱11に接してゆるまないように、弁箱11との
間に1〜2mm程度のクリアランスが形成されるよ
うな位置に、位置決めされる状態で螺着される。
なお、21はキヤツプである。
次に、上記実施例の作用について説明する。
上記実施例によれば、弁体14の開閉時に該
弁体14のシール部14Aがシートリング12の
シール部12Aに及ぼす圧接力によつてシートリ
ング12がねじれ変形し、もしくは弁体14の
全閉時に弁棒13を介してシートリング12に作
用する流体圧、およびシートリング12に直接的
に作用する流体圧がシートリング12を圧縮変形
させ、これにより、弁棒13のまわりのシートリ
ング12が大きくひずみ、弁棒13の上軸部13
A、下軸部13Bまわりに流体がリークしても、
該流体は上軸部13A、下軸部13Bに装着され
ているOリング16,17の存在によつて外部へ
のリークを防止される。
さらに、上記実施例によれば、操作部15が弁
箱11から取外され、弁棒13が、両Oリング1
6,17に作用する流体圧に両Oリング16,1
7の受圧面積差を乗じた上向きの力によつて飛び
出そうとしても、弁棒13の下端面に設けられて
いる係止部材としての小ねじ20が下支持孔部1
1Bまわりの弁箱11に係止して上記飛出しを防
止する。
すなわち、操作部15を弁箱11から取外して
も、弁棒13が弁箱11から飛出したり、流体が
外部に飛散することを確実に防止できる。
なお、弁棒13を弁箱11、シートリング12
から分解しようとする場合には、小ねじ20を取
外せばよい。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案に係るバタフライバルブ
によれば、操作部を弁箱から取外しても、弁棒が
弁箱から飛び出したり、流体が外部に飛散するこ
とを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るバタフライバ
ルブを示す一部切断断面図、第2図はバタフライ
バルブを示す正面図、第3図は従来例に係るバタ
フライバルブを示す断面図、第4図は従来のバラ
フライバルブにおいて弁棒が飛出す状態を示す断
面図である。 10……バタフライバルブ、11……弁箱、1
1A……上支持孔部、11B……下支持孔部、1
2……シートリング、13……弁棒、13A……
上軸部、13B……下軸部、14……弁体、15
……操作部、16,17……Oリング、18A,
18B……Oリング装着溝、20……小ねじ(係
止部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弁箱と、弁箱内に装着されるシートリングと、
    弁箱およびシートリングを上下に貫通し、弁箱の
    上支持孔部に支持される上軸部、および弁箱の下
    支持孔部に支持され、上軸部より外径が小なる下
    軸部を備え、上軸部と下軸部のそれぞれにOリン
    グが装着されてなる弁棒と、弁棒の中間部に装着
    されてシートリングの内部に配置され、弁棒の回
    転とともに回転して弁箱内の流体通路を開閉する
    弁体と、弁箱に取着され、弁棒の上端部に結合し
    て該弁棒を回転操作する操作部とを有してなるバ
    タフライバルブにおいて、弁箱の下支持孔部から
    外部に臨む弁棒の下端面に、下支持孔部の内径よ
    り大なる係止部材を設けたことを特徴とするバタ
    フライバルブ。
JP15038486U 1986-09-30 1986-09-30 Expired JPH032060Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15038486U JPH032060Y2 (ja) 1986-09-30 1986-09-30

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15038486U JPH032060Y2 (ja) 1986-09-30 1986-09-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6356363U JPS6356363U (ja) 1988-04-15
JPH032060Y2 true JPH032060Y2 (ja) 1991-01-21

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ID=31066479

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JP15038486U Expired JPH032060Y2 (ja) 1986-09-30 1986-09-30

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JPS6356363U (ja) 1988-04-15

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