JPH0320474B2 - - Google Patents

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JPH0320474B2
JPH0320474B2 JP11439483A JP11439483A JPH0320474B2 JP H0320474 B2 JPH0320474 B2 JP H0320474B2 JP 11439483 A JP11439483 A JP 11439483A JP 11439483 A JP11439483 A JP 11439483A JP H0320474 B2 JPH0320474 B2 JP H0320474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum
corrosion
water
mercaptobenzothiazole
tanks
Prior art date
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Expired
Application number
JP11439483A
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English (en)
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JPS609886A (ja
Inventor
Tsutomu Matsushita
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はタンク用防食剤、特に低コストかつ無
公害で、優れた防食性を有するアルミニウム又は
アルミニウム合金タンク用防食剤に関する。 液化ガス、液化天然ガス等を貯蔵するためのタ
ンクにはアルミニウム合金が使用される。これら
のタンクは、完成時に水圧試験あるいは水荷重試
験を行つている。 アルミニウムは、酸・アルカリの両性において
表面被膜の溶解度が大きい。中性域においては比
較的に被膜は安定であるが、局部的に孔食を発生
することがある。 液化天然ガス等を貯蔵するアルミニウム合金タ
ンクは巨大なものが多く、水圧試験或いは荷重試
験を行う場合、数千トンから1万数千トンにも及
ぶ水量を使用するものがある。このような場合に
は、アルミニウムタンクに注水、排水する時間も
含めて、水とアルミニウムとが接触している時間
は比較的長く、数日から数週間を要する程であ
る。 ここで、アルミニウムタンクに上水道水、工業
用水を注入した場合、溶接線の近傍やサンダー等
で表面を処理した部分に腐食が発生し、白いアル
ミニウム水酸化物が析出する場合がある。 これらの腐食は、水質、水張り期間、水温等に
よつて程度の相違があり、一概にこの腐食によつ
て構造上重大な影響を与えるということは言えな
いが、品質管理と信頼性のうえから重要な問題で
ある。特に液化天然ガスが貯蔵されるタンクにあ
つては、これらの腐食部に析出したアルミニウム
水酸化物が剥落することによつて、液化ガスを移
送するポンプのフイルターの目詰り、およびポン
プの焼付等の障害を与えることが指摘されてい
る。 大容量のタンクにおいては、水圧あるいは水荷
重試験に使用した水を排出したのち、タンク内の
手直し、清掃を行うことは莫大な設備と工数を要
するため、上記の試験工程における防食対策は重
要な問題となつている。 一般に水と接触するアルミニウムの合金の腐食
防止には、従来、クロム酸塩、重クロム酸塩を水
溶液として使用することが有効であるとされてき
たが、現在は公害防止、環境保全の面からこれら
を使用することは不可能である。 よつて、クロム酸塩、重クロム酸塩に代わる新
しい防食剤が求められており、その具備すべき用
件として、アルミニウムに対する防食性能が優れ
ること、低コストであることは勿論、さらに使用
済みの大量の使用水を廃水処理を行つて排出する
ことは極めて困難であるので、配合粗成物は使用
条件において排出の規制値を十分満足するもの
で、使用済み後はそのまゝ排出できるものが要求
される。 本発明者等は上述の実情に鑑み、環境汚染がな
く、低コストで、しかも優れた防食性を示すアル
ミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤を
提供するものである。 ここで本発明者等は、特願昭57−211442号(特
公昭63−17909号)において、メルカプトベンゾ
チアゾール又はその塩類とアルミン酸塩を溶解し
た水溶液よりなるアルミニウム又はアルミニウム
合金タンク用防食剤をすでに提案している。 ところで、タンクの建造現場では、他の作業場
から微小鉄粉が飛来してアルミニウム表面に付着
しがちで、これに水が注入されると鉄粉直下のア
ルミニウム部は電食による孔食が発生することが
ある。このような電食はメルカプトベンゾチアゾ
ールとアルミン酸塩の配合では抑止することがで
きないことが判明した。 そこで本発明者らは種々実験、検討したとこ
ろ、上記防食剤にさらに亜硝酸塩を添加すること
により、鉄粉による電食が完全に防止し得ること
を見出し、本発明を完成した。 すなわち本発明は、メルカプトベンゾチアゾー
ル又はその塩類と、アルミン酸塩と亜硝酸塩とを
溶解した水溶液からなるアルミニウム又はアルミ
ニウム合金タンク用防食剤に関するものである。 ここでメルカプトベンゾチアゾールの塩類とし
ては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、アミン
塩等が挙げられ、アルミン酸塩としては、例えば
アルミン酸のナトリウム塩、カリウム塩等が挙げ
られ、亜硝酸塩としては亜硝酸ナトリウム、亜硝
酸カリウム、亜硝酸アンモニウム、その他の亜硝
酸塩が挙げられる。 次に実施例により本発明の効果をさらに詳細に
説明する。 実施例 1 アルミニウム合金、寸法50×60×12mmで中央に
溶接線を有する試験片を用いて防食試験を行つ
た。使用水は上水道水でその分析結果を第1表に
示す。
【表】 この上水道水に、メルカプトベンゾチアゾール
とアルミン酸ナトリウムと亜硝酸ナトリウムをそ
れぞれ第2表のように濃度を変えて溶解して調製
した水溶液中に前記の試験片を浸せきするが、そ
の上に微小鉄粉を散布した。この試験液の温度は
30±2℃、期間は15日間であつたが、アルミニウ
ム合金と鉄による電食による孔食発生の有無を目
視観察した。その結果を第2表に示す。
【表】
【表】 ○は電食・電食生成物が多い。×は電
食・電食生成物を認めない。
第2表にみられるように、メルカプトベンゾチ
アゾールとアルミン酸ナトリウムの各配合物は鉄
による電食を防止することができないが、これに
亜硝酸ナトリウムを少量添加したものはこれを抑
止することができる。しかもメルカプトベンゾチ
アゾールとアルミン酸ナトリウムの場合、表面に
変色を生じない特長があるが、その特長はいささ
かも阻害されていなかつた。 すなわち、メルカプトベンゾチアゾールとアル
ミン酸ナトリウムの配合組成物によつても、又、
アルミン酸ナトリウムと亜硝酸ナトリウムの配合
組成物によつても完全に電食を防止することはで
きないが、メルカプトベンゾチアゾールとアルミ
ン酸ナトリウム及び亜硝酸ナトリウムを混合した
ものではアルミニウム又はアルミニウム合金の当
初の表面が変色することもなく、電食・電食生成
物の発生も認めることができなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 メルカプトベンゾチアゾール又はその塩類と
    アルミン酸塩と、亜硝酸塩とを溶解した水溶液か
    らなるアルミニウム又はアルミニウム合金タンク
    用防食剤。
JP11439483A 1983-06-27 1983-06-27 アルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤 Granted JPS609886A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11439483A JPS609886A (ja) 1983-06-27 1983-06-27 アルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11439483A JPS609886A (ja) 1983-06-27 1983-06-27 アルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS609886A JPS609886A (ja) 1985-01-18
JPH0320474B2 true JPH0320474B2 (ja) 1991-03-19

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JP11439483A Granted JPS609886A (ja) 1983-06-27 1983-06-27 アルミニウム又はアルミニウム合金タンク用防食剤

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JPS609886A (ja) 1985-01-18

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