JPH0320458Y2 - - Google Patents
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- JPH0320458Y2 JPH0320458Y2 JP1984024079U JP2407984U JPH0320458Y2 JP H0320458 Y2 JPH0320458 Y2 JP H0320458Y2 JP 1984024079 U JP1984024079 U JP 1984024079U JP 2407984 U JP2407984 U JP 2407984U JP H0320458 Y2 JPH0320458 Y2 JP H0320458Y2
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Landscapes
- Fencing (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、立入禁止区域等に構築される仕切柵
用の金網を編成するための縦糸・横糸として、あ
るいは該仕切柵の支柱その他の用途に使用するこ
とのできる発光性線体に関する。
用の金網を編成するための縦糸・横糸として、あ
るいは該仕切柵の支柱その他の用途に使用するこ
とのできる発光性線体に関する。
空港周辺、鉄道敷き、高速道路の中央分離体や
その側部あるいは化学工場の危険物置場周辺、そ
の他の立入禁止区域等には金網等による仕切柵が
構築されることが多い。これらの仕切柵には、照
明灯、発光塗料で描かれた表示板、反射式標識等
を付設することによつて、夜間においてもその存
在が視認されるようにすることが一般的に行われ
ている。しかし、これらはいずれも局部的な表示
機能を有するに過ぎず、個々には次の欠点を有し
ている。
その側部あるいは化学工場の危険物置場周辺、そ
の他の立入禁止区域等には金網等による仕切柵が
構築されることが多い。これらの仕切柵には、照
明灯、発光塗料で描かれた表示板、反射式標識等
を付設することによつて、夜間においてもその存
在が視認されるようにすることが一般的に行われ
ている。しかし、これらはいずれも局部的な表示
機能を有するに過ぎず、個々には次の欠点を有し
ている。
すなわち、照明灯を付設する場合は設備費、施
工費、維持費その他の諸経費が膨大となる。発光
塗料で描かれた表示板を付設する場合は、耐候性
に乏しい発光塗料の特性のためにその耐用年数が
短く、定期的な取り替えを余儀なくされる等の煩
しさがある。反射式標識等を付設する場合は、自
動車のヘツドライト等が照射されたときのみ機能
するものであり、それ自体が発光しないからその
用途が限られていた。
工費、維持費その他の諸経費が膨大となる。発光
塗料で描かれた表示板を付設する場合は、耐候性
に乏しい発光塗料の特性のためにその耐用年数が
短く、定期的な取り替えを余儀なくされる等の煩
しさがある。反射式標識等を付設する場合は、自
動車のヘツドライト等が照射されたときのみ機能
するものであり、それ自体が発光しないからその
用途が限られていた。
本考案は上記に鑑みてなされたもので、光照射
によつて蓄光し、照射をやめた後は暗所において
明確に視認できる程度に発光する線体を提供する
ことにより、上述した従来の欠点を解消すること
を目的とする。
によつて蓄光し、照射をやめた後は暗所において
明確に視認できる程度に発光する線体を提供する
ことにより、上述した従来の欠点を解消すること
を目的とする。
すなわち本考案の発光性線体は、燐光性微粒子
を透明で柴外線吸収能を有する合成樹脂からなる
保護層によつて内包してなる線材が芯材の外周に
一体に設けられている点に特徴を有するものであ
り、以下その実施例を示す図面にしたがつて説明
する。
を透明で柴外線吸収能を有する合成樹脂からなる
保護層によつて内包してなる線材が芯材の外周に
一体に設けられている点に特徴を有するものであ
り、以下その実施例を示す図面にしたがつて説明
する。
第1図に例示した発光性線体1は、その芯材2
の外周に複数の線材3が設けられてなる。芯材2
は鋼管(鋼棒でもよい。)からなる芯線21に合
成樹脂の被覆層22を施してなり、この被覆層2
2によつて芯線21の発錆が防止されている。線
材3は燐光性微粒子31を透明で柴外線吸収能を
有する合成樹脂からなる保護層32によつて芯状
に内包してなる。そして、前記被覆層22および
保護層32を形成している合成樹脂は相溶性を有
するものであつて、両者は熱融着によつて一体化
されている。
の外周に複数の線材3が設けられてなる。芯材2
は鋼管(鋼棒でもよい。)からなる芯線21に合
成樹脂の被覆層22を施してなり、この被覆層2
2によつて芯線21の発錆が防止されている。線
材3は燐光性微粒子31を透明で柴外線吸収能を
有する合成樹脂からなる保護層32によつて芯状
に内包してなる。そして、前記被覆層22および
保護層32を形成している合成樹脂は相溶性を有
するものであつて、両者は熱融着によつて一体化
されている。
上記燐光性微粒子31は、第2図のように線材
3の全長にわたりその中心部に連続的に配置され
ていることが好ましいが、線材3の製造技術上の
問題からそのような連続配置が困難である場合
は、第3図のように断続的に配置されていてもよ
い。
3の全長にわたりその中心部に連続的に配置され
ていることが好ましいが、線材3の製造技術上の
問題からそのような連続配置が困難である場合
は、第3図のように断続的に配置されていてもよ
い。
燐光性微粒子31としては公知のもの、たとえ
ば活性化剤として微量の銅を含む硫化亜鉛燐光体
(ZnS:Cu)を使用することができる。ZnS:Cu
は蓄光性があり視感度の高い燐光を発する物質と
して知られているが、その反面で空気中の水分や
酸素と接触する比較的早期にその蓄光・発光特性
が劣化するばかりでなく、昼間の自然光中の紫外
線によつても早期に蓄光・発光特性が劣化する難
点を有している。このような耐水性、耐酸化性お
よび耐紫外線性に劣る性質のため、ZnS:Cuは
従来その用途が時計の文字板、各種計器類の目
盛・指針あるいは表示メモリ等に限られていた。
ば活性化剤として微量の銅を含む硫化亜鉛燐光体
(ZnS:Cu)を使用することができる。ZnS:Cu
は蓄光性があり視感度の高い燐光を発する物質と
して知られているが、その反面で空気中の水分や
酸素と接触する比較的早期にその蓄光・発光特性
が劣化するばかりでなく、昼間の自然光中の紫外
線によつても早期に蓄光・発光特性が劣化する難
点を有している。このような耐水性、耐酸化性お
よび耐紫外線性に劣る性質のため、ZnS:Cuは
従来その用途が時計の文字板、各種計器類の目
盛・指針あるいは表示メモリ等に限られていた。
しかし、上記した発光性線体1において、燐光
性微粒子31は透明な合成樹脂からなる保護層3
2によつて空気との接触が遮断され、紫外線の影
響も完全に回避される。したがつて燐光性微粒子
31は外的条件によつてもその特性が低下するこ
となく、半永久的に初期の蓄光・発光特性を維持
する。
性微粒子31は透明な合成樹脂からなる保護層3
2によつて空気との接触が遮断され、紫外線の影
響も完全に回避される。したがつて燐光性微粒子
31は外的条件によつてもその特性が低下するこ
となく、半永久的に初期の蓄光・発光特性を維持
する。
このことから保護層32に充当される合成樹脂
としては、ポリメチルメタクリレート(MMA)、
ポリカーボネツト(PC)、ポリスチレン、ポリエ
ステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)
あるいはポリ塩化ビニル等の合成樹脂が掲げられ
る。これらの合成樹脂はそれ自体が紫外線吸収能
を有するものもあるが、多くの場合紫外線吸収能
を完全にするために他の公知の紫外線吸収剤を添
加して使用する。
としては、ポリメチルメタクリレート(MMA)、
ポリカーボネツト(PC)、ポリスチレン、ポリエ
ステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)
あるいはポリ塩化ビニル等の合成樹脂が掲げられ
る。これらの合成樹脂はそれ自体が紫外線吸収能
を有するものもあるが、多くの場合紫外線吸収能
を完全にするために他の公知の紫外線吸収剤を添
加して使用する。
上記した発光性線体1に光が照射されると燐光
性微粒子31が蓄光し、光の照射が止まつた後は
この燐光性微粒子31が燐光を発する。この場
合、燐光性微粒子31は線材3の全長にわたつて
配置されているから、発光性線体1はその全体が
発光するものとなり、暗所においても発光性線体
1を明瞭に視認することが可能になる。しかも、
燐光性微粒子31は紫外線吸収能を有する透明な
保護層32によつて覆われているので空気中の水
分や酸素による浸蝕や酸化が阻止されるととも
に、紫外線による影響が完全に回避される。した
がつてその蓄光・発光特性は半永久的に持続され
る。
性微粒子31が蓄光し、光の照射が止まつた後は
この燐光性微粒子31が燐光を発する。この場
合、燐光性微粒子31は線材3の全長にわたつて
配置されているから、発光性線体1はその全体が
発光するものとなり、暗所においても発光性線体
1を明瞭に視認することが可能になる。しかも、
燐光性微粒子31は紫外線吸収能を有する透明な
保護層32によつて覆われているので空気中の水
分や酸素による浸蝕や酸化が阻止されるととも
に、紫外線による影響が完全に回避される。した
がつてその蓄光・発光特性は半永久的に持続され
る。
以上説明した発光性線体を縦糸・横糸とする金
網を冒頭で述べた立入禁止区域等の仕切柵として
使用すれば、該仕切柵は車のヘツドライト等によ
る照射によつて蓄光し、その全体が発光するか
ら、照明灯や夜光表示板、その他の標識等を部分
的に設置して局部的に機能させるものに比べて、
注意を換起するのに極めて効果的である。また、
第1図に示した発光性線体1のように鋼管からな
る芯線21に被覆層22を施しておけば、芯線2
1の発錆が確実に防止されるので、長期にわたつ
て堅牢な仕切柵用の縦糸・横糸として使用できる
利点がある。
網を冒頭で述べた立入禁止区域等の仕切柵として
使用すれば、該仕切柵は車のヘツドライト等によ
る照射によつて蓄光し、その全体が発光するか
ら、照明灯や夜光表示板、その他の標識等を部分
的に設置して局部的に機能させるものに比べて、
注意を換起するのに極めて効果的である。また、
第1図に示した発光性線体1のように鋼管からな
る芯線21に被覆層22を施しておけば、芯線2
1の発錆が確実に防止されるので、長期にわたつ
て堅牢な仕切柵用の縦糸・横糸として使用できる
利点がある。
次に発光性線体の製造方法の一例を説明する。
まず、連続押出成形用ダイの中心部から被覆層が
施された芯線を連続的に送り出す一方、この周囲
の一箇所または複数箇所から保護層によつて内包
された燐光性微粒子を連続的に送り出し、被覆層
と保護層とを熱融着させる。また、燐光性微粒子
を保護層に芯状に内包させるには、燐光性微粒子
を順次線状に送り出しながらその周囲へ溶融状態
の透明な合成樹脂を押し出す。
まず、連続押出成形用ダイの中心部から被覆層が
施された芯線を連続的に送り出す一方、この周囲
の一箇所または複数箇所から保護層によつて内包
された燐光性微粒子を連続的に送り出し、被覆層
と保護層とを熱融着させる。また、燐光性微粒子
を保護層に芯状に内包させるには、燐光性微粒子
を順次線状に送り出しながらその周囲へ溶融状態
の透明な合成樹脂を押し出す。
第1図ないし第8図においては、芯材2の周囲
に複数の線材3をその軸心と平行に設けたものを
説明したが、第4図のように線材3を芯材2に螺
旋巻き状に設けた発光性線体1としてもよい。
に複数の線材3をその軸心と平行に設けたものを
説明したが、第4図のように線材3を芯材2に螺
旋巻き状に設けた発光性線体1としてもよい。
以上の説明から明らかなように、本考案による
発光性線体は、燐光性微粒子が透明で紫外線吸収
能を有する合成樹脂からなる保護層で内包されて
いるから、燐光性微粒子自体は耐水性、耐酸化
性、耐紫外線性に乏しいものであるとしても、燐
光性微粒子に対して空気中の水分や酸素、光中の
紫外線の影響が及ばず、そのために燐光性微粒子
の蓄光・発光特性を苛酷な外的条件においても長
時間持続させることができる。したがつて本考案
による発光性線体を立入禁止区域等に構築される
仕切柵用金網の縦糸・横糸として使用した場合、
夜間においても何ら他の付帯設備を設置すること
なくその表示機能を長期的かつ十分に発揮し得る
ようになる。仕切柵の支柱として利用する場合も
同様である。
発光性線体は、燐光性微粒子が透明で紫外線吸収
能を有する合成樹脂からなる保護層で内包されて
いるから、燐光性微粒子自体は耐水性、耐酸化
性、耐紫外線性に乏しいものであるとしても、燐
光性微粒子に対して空気中の水分や酸素、光中の
紫外線の影響が及ばず、そのために燐光性微粒子
の蓄光・発光特性を苛酷な外的条件においても長
時間持続させることができる。したがつて本考案
による発光性線体を立入禁止区域等に構築される
仕切柵用金網の縦糸・横糸として使用した場合、
夜間においても何ら他の付帯設備を設置すること
なくその表示機能を長期的かつ十分に発揮し得る
ようになる。仕切柵の支柱として利用する場合も
同様である。
第1図は本考案の実施例による発光性線体の部
分斜視図、第2図は同発光性線体の部分断面図、
第3図は変形例の部分概略断面図、第4図は他の
実施例による発光性線体の部分斜視図である。 1…発光性線体、2…芯材、3…線材、31…
燐光性微粒子、32…保護層。
分斜視図、第2図は同発光性線体の部分断面図、
第3図は変形例の部分概略断面図、第4図は他の
実施例による発光性線体の部分斜視図である。 1…発光性線体、2…芯材、3…線材、31…
燐光性微粒子、32…保護層。
Claims (1)
- 燐光性微粒子を透明で柴外線吸収能を有する合
成樹脂からなる保護層によつて芯状に内包してな
る線材が芯材の外周に一体に設けられていること
を特徴とする発光性線体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2407984U JPS60135452U (ja) | 1984-02-21 | 1984-02-21 | 発光性線体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2407984U JPS60135452U (ja) | 1984-02-21 | 1984-02-21 | 発光性線体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60135452U JPS60135452U (ja) | 1985-09-09 |
JPH0320458Y2 true JPH0320458Y2 (ja) | 1991-05-01 |
Family
ID=30517898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2407984U Granted JPS60135452U (ja) | 1984-02-21 | 1984-02-21 | 発光性線体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60135452U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS413228Y1 (ja) * | 1964-04-27 | 1966-02-23 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5630867Y2 (ja) * | 1977-11-10 | 1981-07-22 |
-
1984
- 1984-02-21 JP JP2407984U patent/JPS60135452U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS413228Y1 (ja) * | 1964-04-27 | 1966-02-23 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60135452U (ja) | 1985-09-09 |
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