JPH0320285A - 重合性不飽和基を有する有機ケイ素化合物 - Google Patents

重合性不飽和基を有する有機ケイ素化合物

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JPH0320285A
JPH0320285A JP15618189A JP15618189A JPH0320285A JP H0320285 A JPH0320285 A JP H0320285A JP 15618189 A JP15618189 A JP 15618189A JP 15618189 A JP15618189 A JP 15618189A JP H0320285 A JPH0320285 A JP H0320285A
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JP15618189A
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Keiji Kabeta
壁田 桂次
Kiyoaki Shudo
周藤 清明
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Momentive Performance Materials Japan LLC
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Toshiba Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は分子中に反応性の高いビニルフェニル基を含有
する新規な有機ケイ素化合物に関するものである。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
トリメチルシリル基あるいはシロキサン結合を含有する
化合物は、酸素透過性が良い、耐熱、耐候性が良い等の
理由から、各種ボリマーのー戒分として導入されること
がしばしばある。このうち、反応性官能基とシロキサン
結合を有する部分とを同一分子内に持つ化合物は、反応
性官能基を利用して、既存の有機樹脂に様々なシリコー
ンの持つ特性を付与できる有用な材料となっている。
たとえば、反応性の高い二重結合を有する化合物として
は、 に生産され、使用されている。この化合物は、メチルメ
タクリレートと共重合させることで、高酸素透過性ハー
ドコンタクトレンズ材料として[米国特許第3. 80
8. 178号明細書(1974)]利用されているが
、まだその酸素透過性能は不充分であり、また或型物の
硬さが小さすぎる等の欠点があった。
一方、コンタクトレンズ用材料等の気体透過性材料とし
てビニルフェニル基を含有する化合物が種々提案されて
おり、特公昭62−55122号公報、特開昭63−2
77210号公報ではビニルフエニル基にシロキサンが
直接結合した例が、特開昭62−296118号公報、
Makromol., Chem. . 53. 19
2(1962)ではビニルフエニル基とシロキサンの間
に非置換のアルキレン基が導入されている例が挙げられ
る。
しかし、いずれの化合物もまだ満足できるような気体透
過性を示す材料ではなく、さらに新しい材料が望まれて
いた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、このような欠点を解消し、反応性の高
いビニルフエニル基を含有する不飽和基含有有機ケイ素
化合物を見出すことである。
〔発明の構成〕
本発明は、以上の目的を達或すべく鋭意検討した結果、
ジビニルベンゼンと水素化有機ケイ素化合物をパラジウ
ム触媒の存在下で反応させることを含む工程を行うこと
により、一般式(1)(式中、R1ま置換または非置換
の1価の炭化水素基、Xはアルコキシ基またはハロゲン
原子、ロキサニル基、R2は置換または非置換の1価の
炭化水素基、pは1以上の整数、qは2〜l1の整数、
nは0〜2の整数、kはO〜3の整数、Eは0またはl
で、k及びlが同時にOであるあることはなく、k+2
1+nは2または3である)で示される重合性不飽和基
を有する有機ケイ素化合物が生或することを見出し、そ
の構造を確認し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、上記反応性の高い二重結合を有する不飽
和有機ケイ素化合物に関する。
本発明の一方の製造原料であるジビニルベンゼンは、バ
ラ体、メタ体、オルト体のいずれでも良く、またこれら
の混合物であっても良い。
この化合物は分子内に反応性の高い二重結合を2個有し
ているため本発明の原料として選択されたものである。
又、もう一方の製造原料である水素化有機ケイ素化合物
は式}1siR’nW3−n(ただしwn前記X及び/
又はY及び/又はZを示し、RI.nは前述の通り)で
表わされる化合物である。
またR’, R2は、置換または非置換の1価炭化水素
基を表わし、メチル基、エチル基、プロビル基、ブチル
基、ヘキシル基のようなアルキル基;シクロペンチル基
、シクロヘヰシル基のようなシクロアルキル基;2−フ
ェニルエチル基、2−ビニルフェニルエチル基、1−ビ
ニルフエニルエチル基のようなアラルキル基、フェニル
基、トリル基のようなアリール基;ビニル基、アリル基
のようなアルケニル基およびクロロメチル基、クロロフ
ェニル基、3.3.3−トリフル才ロプロビル基のよう
な置換炭化水素基などが例示されるが、特にメチル基、
ブチル基、フエニル基、1−ビニルフェニルエチル基、
ビニル基が入手の容易さから好ましい。
また、上記水素化有機ケイ素化合物においてm カx 
ノみの場合、即ち、アルコキシ基、ハロゲン原子の場合
はその後公知の方法(例えば、Makromol, ,
 Chem. , 186. 685 (1985)な
ど)により、シロキサン結合を持つ化合物に変換される
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ブロ
ボキシ基、ブトキシ基などが例示される。ハロゲン原子
としてはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが例示される
が、加水分解性や入手の容易さから塩素原子が特に好ま
しい。
これら有機ケイ素化合物としては、例えばトリクロロシ
ラン、メチルジクロロシラン、ジメチルク口ロシラン、
トリメトキシシラン、メチルジメトキシシラン、トリエ
トキシシラン、メチルジエトキシシラン、ジメチルエト
キシシラン、トリブロボキシシラン、フェニルジクロロ
シラン、ジフェニルクロロシラン、フエニルジメトキシ
シラン、フェニルジエトキシシランなどが例示される。
また、Yに相当するシロキサニル基を与えるような水素
化有機ケイ素化合物としては、例えば、 メチルビス(トリメチルシロキシ)シラン、トリス(ト
リメチルシロキシ)シラン、ジメチル(ジメチルフエニ
ルシロキシ)シランなどが例示される。
また、Zに相当するシロキサニル基を与えるような水素
化有機ケイ素化合物としては、一般式 で表わされる環状ポリシロキサンが例示される。
しかし、反応収率の点からは、ハイドロクロロシランを
用いて反応させ、しかる後に本発明化合物に変換するの
が望ましい。
次に本発明化合物の合成方法について説明する。マス、
ジビニルベンゼンと水素化有機ケイ素化合物のパラジウ
ム触媒存在下での反応は下下式に示す反応により行うこ
とができる。
本発明化合物において、Yの1価シロキサニル基の数k
は0〜3、Zの2価シロキサニル基の数lは0またはl
であるが、シロキサン部位を持つことが必要であるため
、k(!:,が同時に0であることはない。又、Xの加
水分解性基の数[3− (k+2,g+n) ]は0ま
たは1である。
本発明に用いられるパラジウム触媒としては、パラジウ
ムチャコールのようなパラジウム金属、ジクロロビス(
トリフェニルホスフイン)パラジウム(IF)、.テト
ラキス(トリフエニルホスフィン)パラジウム(0)の
ようなパラジウム(n)価あるいは(0)価錯体などの
群から選ぶことができる。パラジウム触媒の量はジビニ
ルベンゼン100重量部に対し、o.ooi〜5。0重
量部が好ましい。
ジビニルベンゼンに対する水素化有機ケイ素化合物の仕
込みモル比は、実用面から0.4〜1.0の範囲が好ま
しいが、特に限定するものではない。
ヒドロシリル化の反応温度は、通常、常圧でなされるが
、必要であれば加圧または減圧の状態であっても良い。
反応に使用する溶媒は、特に必要とするものではないが
、原料や触媒の溶解性を高めたり、温度制御を行うため
に使用しても差し支えない。
このような溶媒としては、トルエン、キシレンのような
炭化水素系溶媒、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水
素系溶媒、テトラヒドロフランのようなエーテル系溶媒
、酢酸エチルのようなエステル系溶媒、アセトン、メチ
ルエチルケトンのようなケトン系溶媒などが例示される
反応は通常の方法によってなされる。
又、原料、生成物の安定を図るべく、適当な重合禁止剤
や酸化防止剤を添加することは、常套手段として何等差
支えないことである。
〔発明の効果〕
本発明の有機ケイ素化合物は、その構造から明らかなよ
うに、ビニルフェニル基とシロキサン結合を持つ部分を
同一分子内に含有する化合物であるので、種々の有機高
分子にシロキサン部分を導入するための原料となる。ま
た既存の有機高分子にグラフト化することでシロキサン
部分を導入するという変性剤としても有用であり、効果
のあるものである。さらにコンタクトレンズ材など気体
透過性材料の原料としても有用である。
〔実施例〕
本発明をさらに具体的に説明するため以下に実施例を挙
げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。なお、実施例中、部は重量部を表わす。
実施例1 滴下ロート、温度計、冷却管のついたフラスコに水50
0部、メタノール500部、ヘキサン500部を入れた
。この混合物の中に、1−(4−ビニルフェニル)エチ
ルトリメトキシシラン145部とトリメチルクロロシラ
ン390部の混合物を5時間かけて滴下した。滴下終了
後、さらに3時間攪拌を続け、静置した。有機層を分離
後、水洗を3回行い、減圧下で低沸点分を除去し、無色
透明の液体を249g得た。このものの各種分析から得
られた化合物は1−(4−ビニルフェニル)二チルトリ
ス(トリメチルシロキシ)シランであることがわかった
。NMRチャートを第1図に、IRチャートを第2図に
示した。収率は97%であった。
NMR(CCI.,  δ) : 0.00(s, 2
?H. St−CL)1. 30 (d. J4Hz.
 3H, C−C}13)2. 03 (Q. IH,
 Si−CI)4. 79 (d, J=11Hz, 
1}1, olef inic)5. 47 (d, 
J=17Hz, IH, olef inic)6. 
43 (dd, J=11. 17Hz, IH, o
lef inic)6. 80〜7. 20(m. 4
H, aromatic)IR(c+c’)    :
 3090. 3050. 2950.  163G,
1610.  1510.  1250.  1050
:426 Mass (M”) 実施例2 窒素雰囲気下で乾燥テトラヒドロフラ,ン400部、1
. 1. 3. 3. 5. 5−へキサメチルシクロ
トリシロキサン222部の混合物中にn−ブチルリチウ
ムの1. 6Mヘキサン溶液104部を加え、室温で3
時間攪拌した。さらに1−(4−ビニルフエニル)エチ
ルジメチルクロロシラン37.3部を1時間かけて滴下
し、さらに2時間攪拌した。この反応混合物をメタノー
ルで4回洗浄し、減圧下で低沸点分を除去することで、
無色透明の液体250部を得た。各種分析により得られ
た化合物は、次の構造を有することがわかった。収率は
95%であった。
NMR(CロC14,δ)  :  0.0 (s,1
14H,Sl−CH3)0.60〜0, 83(m, 
2}1, Si−CH2−)0. 93 (t, J=
7Hz. 3tl, Si−C−C−C−CH−)1.
 20”” 1. 60 (m, 4H, C−CH2
CH.−C)1. 3 (d, J=7Hz, 3N.
 C−CL)2. 0 (q. J=7Hz, IH.
 Si−C−H)4.8(d,J=11Hz,IH,o
lefinic)5. 5 (d. J=17Hz. 
IH, olef in ic)6. 4 (dd, 
J=11. 17Hz, LH, olef in i
c)6. 8〜7.2(m, 4}1, aromat
ic): 3090.  2950.  1630, 
 1610.1510.  1250.  1050I
R(cm−’)
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた本発明化合物のNMRチャ
ートを示す図、第2図はそのIRチャートを示す図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (式中、R^1は置換または非置換の1価の炭化水素基
    、Xはアルコキシ基またはハロゲン原子、Yは▲数式、
    化学式、表等があります▼で表わされる1価のシロキサ ニル基、Zは▲数式、化学式、表等があります▼で表わ
    される2価のシ ロキサニル基、R^2は置換または非置換の1価の炭化
    水素基、pは1以上の整数、qは2〜11の整数、nは
    0〜2の整数、kは0〜3の整数、lは0または1で、
    k及びlが同時に0であることはなく、k+2l+nは
    2または3である)で示される重合性不飽和基を有する
    有機ケイ素化合物。
JP15618189A 1989-06-19 1989-06-19 重合性不飽和基を有する有機ケイ素化合物 Pending JPH0320285A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012508277A (ja) * 2008-10-03 2012-04-05 モーメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・インク 親水性シリコーンモノマー、それらの調製方法およびそれを含有する薄膜

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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