JPH03199386A - 酸浴管理方法 - Google Patents

酸浴管理方法

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JPH03199386A
JPH03199386A JP34375789A JP34375789A JPH03199386A JP H03199386 A JPH03199386 A JP H03199386A JP 34375789 A JP34375789 A JP 34375789A JP 34375789 A JP34375789 A JP 34375789A JP H03199386 A JPH03199386 A JP H03199386A
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Japan
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acid
concentration
bath
acid bath
concn
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JP34375789A
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English (en)
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Kiyoshi Takatsu
高津 清
Tsuguyasu Yoshii
吉井 紹泰
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Nisshin Steel Co Ltd
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、ステンレス鋼、チタン或いはチタン合金、ジ
ルコニウム或いはジルコニウム合金等に対して、酸洗、
エツチング、前処理等を施すときに使用する酸浴の管理
方法に関する。
【従来の技術】
たとえば、ステンレス鋼、チタン或いはチタン合金を酸
洗するとき、硝酸及びフッ化水素酸又はフッ化物を含む
渓酸等の酸液が使用される。ところが、酸洗の進行にと
もなって酸液に含まれている有効成分である酸分が消費
されて減少すると同時に、酸液に溶存する金属濃度が増
加する。その結果、酸液が老化し、酸洗能力が次第に低
下する。 低下した酸洗能力は、フッ化水素酸や硝酸等の酸を補給
することによって回復させることができる。このとき、
酸の補給量が多すぎると、斂を無駄に消費して酸洗コス
トが上昇するばかりか、過剰な酸洗に起因して金属表面
に肌荒れ等の欠陥を引き起こす原因となる。逆に、酸の
補給が少なすぎる場合には、必要な酸洗を金属材料に施
すことができない。 そこで、特開昭54−69526号公報においては、酸
洗中に酸液の遊離フッ化水素酸濃度を測定し、該測定値
を予め定めた基準値と比較しなから酸浴の管理を行う方
法が提案されている。 また、酸浴中に溶存する金属濃度が増加すると、酸洗能
力が低下するばかりでなく、酸分の補充によっても酸洗
能力が回復しない場合もある。そこで、特開昭54−6
9527号公報においては、溶存金属量を周期的に測定
し、この溶存金属量の増加率を基準値と比較することに
よって、酸洗能力を判定している。 [発明が解決しようとする課題] ところが、目f!!I m 戒からのズレに対応してフ
ッ化水素酸や硝澄の補給量を算出し、該算出値に基づい
て酸分の補給を行う方法では、酸分補給後の浴組成が目
標組成からずれるという問題があった。 このズレは、酸洗する金属材料の種類や酸分、熱処理条
件等の素材側の条件と重複して、酸洗後の金属材料の表
面性状にバラツキを与える要因となり、一定した品質を
もつ製品を得ることができないのが現状である。 この問題は、酸洗処理に限ったものではなく、酸液を使
用したエツチング等の他の処理においても共通するもの
である。 そこで、本発明は、フッ化水素酸、フッ化物及び硝酸を
含む酸浴を使用して金属材料の処理を行うに当たり、酸
濃度及び溶存金属濃度を最適な状態に維持することがで
きる酸浴管理方法を提供することを目的とする。
【n題を解決するための手段】
本発明の酸浴管理方法は、この目的を達成するため、フ
ッ化水素酸、フッ化物及び硝酸を含有する酸浴を使用し
て金属材料を処理するにあたり、前記酸浴のフッ化水素
酸、水素イオン濃度及び溶存金属濃度を測定し、前記酸
浴内のイオン平衡を基準としてこれら測定値から前記酸
浴の目標組成からのズレを検出し、該ズレに応じてフッ
酸補給量、硝酸補給量等の酸洛管理条件を算出し、該算
出結果に基づいてフッ化水素酸、硝酸等を補給すること
を特徴とする。 また、酸浴のフッ化物濃度とフッ素濃度のうち少なくと
も1種類と、トータル酸濃度と硝酸根濃度のうち少なく
とも1種類と、溶存金属濃度とを測定し、これら測定値
から同様にして必要量のフッ化水素酸、硝酸等を補給す
ることもできる。 [作   用1 酸浴内のイオン平衡は、次のようにして解析することが
できる。 フッ化水素酸に関しては、酸浴中で次式(1)のような
解離反応をとるため、そのイオン平衡は式(2)に従っ
て算出される。 HF≠H”十F−・・・・・(1) HFJ 或いは、式(3)の解離反応も行われることから、式(
4)の平衡を取り入れることもできる。 HF+F−≠HF2−     ・ ・ ・ ・ ・(
3)また、酸浴に含まれるN Ha HF e + N
 a F等のフッ化物についても、同様な手法によって
算出される。 他方、硝酸については、酸浴中で式(5)に従って部分
的な解離反応が行われるので、式(6)の平衡を取り入
れることができる。 HN O3≠H’ 十N O3−・・・・・(5)或い
は、硝酸がすべて解離しているものと仮定して、平衡状
態を算出することもできる。 また、硫酸、塩酸等の他の鉱酸類に関しても、同様な手
法によって算出することができる。 更に、溶存金属が三価の鉄であるとき、酸浴中で式(7
)、 (9)、 (11)の解離反応が行われているの
で、式(8)、 (10)、 (12)の平衡に基づき
算出するとき、溶存金属濃度が的確に算出される。 Fe3°十F−≠FeF21 ・・・・・(7)FeF
”+F−≠FeF2゛ ・・ ・ ・(9)FeF2”
+F−≠FeF3 ・ ・ ・ ・ ・(11)また、
溶存金属が三価のクロムの場合でも、同様な解離反応に
基づく平衡条件から算出することができる。 溶存金属がその他の金属の場合にあっても、同様に平衡
関係を考慮すればよい。また、ステンレス鋼の酸洗液の
ように、溶存金属の主成分が三価の鉄で、三価のクロム
や二価のニッケル等の他の溶解金属が少ない場合には、
三価の鉄の平衡関係で溶存金属の量を代表させることが
できる。 以上に掲げた各式の平衡常数に、Kl、に2及びに3は
、各種文献ですでに公表されている値を使用しても良い
し、或いは別途実験して予め求めた値を使用することも
できる。 このイオン平衡の解析方法は、どのようなイオン種が既
知であるかによって様々である。 たとえば、硝酸、フッ酸、鉄等を含む酸洗液に関して、
トータル硝酸濃度をCN(mol/1)、トータルフッ
化物濃度をCF (m o l/4)、鉄濃度をCIl
(mol/lとした場合、 CIl、 CF及びC,、
lは、それぞれ次式(13)〜(15)のように表され
る。 CN=[NO3−]       ・・・・・(13)
Cr=  [F−コ + [HFコ + [FeF2−
コ2[FeF2゛]+3[FeF3] ・・・(14)
Cn= [Fe”] + [FeF”] +[FeF2
°]  +  [FeF3]   ・ ・ ・ ・ ・
 (15)また、これと同時に、それぞれのイオンの間
で、次式(16)が成立している。 [H”]+  3 [F e3′″]+2[FeF”コ
+[FeF2°コ=[NO3−コ + [F−] ・ 
・ ・ (16)そこで、これらの各式を解くことによ
って、各イオンの濃度を求めることができる。 すなわち、[HF]= [FeF”コ及び[FeF”]
は、それぞれ(2)式、(8)式及び(10)式から、
次式(17)〜(19)のように表される。 [HF] = −[H”]  [F−1・・・・(17
)HF [FeF”コ =に+  [F−]   [Fe”コ 
−−・ (18)[FeF2°] =に2 [F−] 
 [FeF2’]  ・・(19)そして、式(19)
に式(18)を代入することにより、次式(20)が得
られる。 [FeF2”l  =KIK2  [F−]  2 [
Fe”](20) また、式(12)から、次式(21)が得られる。 [FeF3]=に3[F″] [FeF2゛] ・・(
21)この式(21)に式(20)を代入すると、式(
22)とな[FeF3] =KIK2に3 [F−] 
3[Fe”]・ ・ ・ ・(22) このようにして得られた式(18)、 (20)、 (
22)を式(15)にそれぞれ代入すると、次式(23
)、 (24)。 (25)が得られる。 CM: [Fe”] +に+ [F−]  [Fe”]
 ]+IK2  [F−]  2 [Fe”コ +KI
K2に3  [F−]  3 [Fe”]  ・ ・ 
・ ・ (23)Cn=  (1+に+  [F−1+
KIK2  [F−コ 2+KIK2に3  [F−コ
 3)  [Fe39] ・ ・ ・ (24)Fe”
=Cn/ (1+に+ [F−] ]+IK2 [F−
] 2+KIK2に3 [F−13)    ・・・・
(25)ここで。 γ =1+に+[F−コ +KIK2[F−コ 2+K
IK2に3 [F−] 3     ・ ・ ・ ・(
26)とおくと、Fe”は次式(26)で表される。 Fe39=C門/γ・・・・(27) そして、式(18)、 (20)、 (22)に式(2
7)を代入すると1次式(28)、 (29)、 (3
0)が得られる。 [FeF”コ =ChK+  [F−]  /y  ”
  ”  (28)[FeF2”] =CnK+に2[
F−] ”/γ・(29) [FeFal =CnKIK2に3[F−] 3/”f
・ ・ ・ ・(30) また、式(16)から[H゛]は、式(31)のように
表される。 [H”l  =  [N0a−1+  CF−コ −3
  [Fe”]−2[FeF”] −[FeF2’1 ・ ・ ・(31) この式(31)を式(13)に代入すると、次式(32
)となる。 [H−コ =CN+ [F−コ −3[Fe”] −2
[FeF2”]     [FeF2”コ ・ ・ −
−(32)また、式(14)に式(17)を代入して、
次式(33)を得る。 +[FeF””]+2[FeF2”l+3[FCFtl
・ ・ ・ ・(33) この式(33)を式(32)に代入すると、次式(34
)が得られる。 −2[FeF”]  [FeF”])[F−1+[Fe
F2”]+2[FeF2°コ+ 3[FeF3コ・ ・
 ・ ・(34) この式(34)を変形して式(35)とし、式(35)
に式(27)〜(30)をそれぞれ代入して式(36)
を得る。 −2[FeF”l−[FeF”])[F−]+[FeF
”]+2[FeF2”]]+3FeF3]=0・ ・ 
・ ・(35) 20口に+[:F−]/γ−C門KIK2[F−12/
γ)[F−1+CnK+[F−コ/γ + 2 CnK
+ K2[F−]2/γ千30口KIK2に3[F−1
’/γ=O・・・(36)この式(36)の両辺にγを
掛けることによって、次式(37)を得る。 [F−]γ−Cpγ+−(CNY+[F−]γK” 一3C門−2CMKI[F−]−CnK+に2[F−]
2)[F−:l+cnK+[F−1+2CnK+に2[
F−12+3CIIKIK2に3[F−コ3=O−−−
−(37)ここで。 [F−コ =X             ・ ・ ・
 ・ (38)とおくとき、式(26)は次式(39)
のように書き換えられる。 γ= 1 十K + X 十K IK 2 X 2+ 
K + K 2 K 3 X 3・ ・ ・ ・(39
) そこで、これらの式(38)及び(39)を式(37)
に代入すると、次式(40)が得られる。 X+KI X”+KIK2X3+KIK2に3X’−C
F−CpKt X−CFKIK2X2−CFKIK2に
3X’−一 ・ 3CnX HF ・2C門に+X2 HF ” CI、に+ K2 X 3 HF +CnK+χ +2CハKIK2X2 + 3CnK+に2に3X’=0 この式(40)を整理して、 ・ ・ ・ ・(40) 次式(41)が得られる。 ・K+ K2に3 X 5  HF 1−1F HF  HF  s F 1 sp I4F HF HF CF=0 ・ ・ ・ ・(41) 式(41)は、Xの高次式であり、X≧0の条件下でニ
ュートンラブフッ法等の高次式の解決を用いることによ
って、Xの値を算出することができる。 このようにして、X、すなわち[F−]を算出する。そ
の他の成分の濃度に付いても、順次容易に算出すること
ができる。 本発明に従った酸洛管理条件の計算方法は、次のように
して行われる。 なお、以下の説明においては、変数を次のように定めて
いる。 ・目標組成 フッam度       BF  (g/A)水素イオ
ン濃度(硝酸に換算)BN//溶存金属濃度     
 BM 液量          VB    (m3)・現在
の酸浴組成(実測値) フッ酸濃度       AF  Cg/l)水素イオ
ン濃度(硝酸に換算)ANtt溶存金属濃度     
 AM 液量          V A    (m 3)・
酸浴のコントロール条件 抜き出す酸液の容積   N U K U  (m 3
)補給するフッ酸の容積  VF 補給する硝酸の容積   VN 補給する水の容積    W 補給するフッ酸化の濃度 CF  (g / i、 )
補給するフッ酸の比重  SGF (g/am3)補給
する硝酸の濃度   CN  (g/ぶ)補給する硝酸
の比重   S G N (g /cm3)そして、各
成分の濃度を次の計算手順で割り出した。 ■ 先ず、目標組成のイオン平衡を計算して、トータル
フッ化物濃度(HFに換算) BFT (g/l)、ト
ータル硝酸濃度BNT (g/4)を求める。他方、現
在の酸浴組成のイオン平衡を換算して、トータルフッ化
物濃度(HFに換算)AFT (g#り、)−タル硝酸
濃度ANT(g/A)を求める。 ■ 溶存金属が目標値以下の場合は、VA−VM≦VB
/VMとなり、 VF/CF=VB/BFT−VA/AFTとして、VF
を求める。 VF<Oのときには、VF=Oとする。また、VN−C
N=VB/BNT−VA−ANTとして、VNを求める
。 VN<の場合には、VN=Oとする。そして、W=VB
−(VA+VF十VN) として、Wを求める。 W≧の場合には、次の酸浴コントロールを行りO 補g 7 ッ酸   1000−SGF−VF  (K
g)補iaa    1000 ・5GN−VN  (
Kg)補給水        W    (m3)W〈
の場合には、次式を解いて、VF、  VN。 NUKUを求める。 VF−CF=VB−BFT−(VA−NUKU) ・^
FTVN−CN=VB−BNT  (VA−NUKU)
 ・ANTNtlKU=VA+VF+VN−VB VF<の場合は、VF=Oとする。 VN<の場合は、VN=Oとする。 VF、VNを変更したい場合には、 NIJKU=VA+VF+VN−VB として、NUKUを求める。 NUKU≧Oの場合には、次の酸浴コントロールを行う
。 抜き出す酸液の容積   NUKU  (rn3)補給
7ツW11   1000・5GF4F  (Kg)W
a’tiaa     1000−3GN−VN  (
Kg)■ 溶存金属が目標値よりも多い場合には、VA
−AM>VB−BMであ’)、次式が成立する。 NUKU=VA  VB−BN/AM VF −CF= VB −BFT−(VA −NUK[
I) ・AFTVF<Oの場合には、VF=Oとする。 また、 VN −CN= VB −BNT−(VA−NtlKU
) ・ANTから、VN<Oの場合、VN=Oとする。 W=VA−(VB−NUKU+VF+VN)であるので
、W2Oの場合には、次の酸浴コントロールを行う。 抜き出す酸液の容積    NUKU  (m3)補給
フッ酸    1000・SCG・VF (Kg)補給
量let      1000−3GN−VN (Kg
)補給水            w  (m3)Wく
Oの場合、 VF −CF= VB −BFT−(VA −NUKt
l) ・AFTVN −CN= VB −BNT−(V
A −NUKU) ・ANTVB =VA+VN+VF
−NUKU とおいて、VF、VN及びNUKUを求める。 VF<Oの場合は、VF=Oとする。 VN<Oの場合は、VN=Oとする。 VF及びVNをOに変更した場合には、NUKU= V
A十VN+ VF −VBとして、NUKUを求める。 そして、以下に示す酸浴コントロールを行う。 抜き出す酸液の容積   NUKU   (m3)補給
フッ酸   1000−3GFIP   (Kg)補給
硝酸   1000−3GN−VN   (Kg)
【実
 施 例1 以下、実施例を説明する。 一実施例1− 酸洗液40m3を分析したところ、フッ化水素酸6 g
 / fL t 硝酸換算での水素イオン115g/4
゜溶存金属30.8 g/Jtであった。この酸洗液の
組成を目標濃度であるフッ化水素酸8 g / ft 
t 硝酸換算での水素イオン120g/、!、溶存金属
41g/l以下にするため、イオン平衡を用いて解析し
補給量を算出したところ、55%フッ化水素酸217K
g、硝酸114Kgとなった。そこで、これらの量のフ
ッ化水素酸及び硝酸を補給した後、酸洗液を再び分析し
たところ、フッ化水素酸濃度が8 g / 、! v硝
W1換算での水素イオン濃度が工18g/l、溶存金K
11c濃11カ30.6 g/j! トナリ、目標値に
良く一致した状態となった。 このようにして成分補給が行われた酸洗液を使用して鋼
材の酸洗を行ったところ、良好な酸洗仕上がりを得るこ
とができた。また、過剰に成分の補給を行うことがない
ため、酸洗コストの低減を図ることもできた。 これに対し、従来法にしたがって55%フッ酸145g
/4及び硝酸200Kgを補給し、補給後に酸液を分析
したところ、フッ酸7.3g/i。 硝酸換算での水素イオン濃度が124g/j!となり、
目標値からのズレが大きくなった。このようにして補給
された酸洗液を使用して酸洗を行ったところ、良好な酸
洗仕上がりを得ることができなかった。 一実施例2− 酸浴10m3を分析したところ、フッ化物濃度がHFと
して換算して23.5g/j!y 硝酸根濃度がHNO
3として126.5g/4.溶存金属としての鉄濃度が
15.4g/4であった。この値から溶液内イオン平衡
を用いて計算すると、フッ酸濃度が6.0g#!、水素
イオン濃度がHNO3として8−0g/12であった。 これを目標値であるフッ酸8.0g/i、水素イオン濃
度が硝酸として120.0 g/Jl、溶存金属20.
5g/J、以下に管理するため、イオン平衡を用いて補
給量を算出したところ、55%フッ化水素酸32Kg+
 硝酸439Kgとなった。そこで。 これらの量の成分を補給し、補給後に再び分析してイオ
ン平衡によってフッ酸と水素イオンの濃度を算出したと
ころ、フッ酸7.9 g/J!、水素イオンが硝酸とし
て119g/j!であり、溶存金属も14.9g/iと
、目標イ直に良く一致していた。この方法で、W1浴管
理を繰り返したところ、良好な酸洗仕上がりで鋼材を酸
洗することができた。また、酸洗コストの低減も図られ
た。 一実施例3− フッ化水素酸2〜Log/4.水素イオン濃度が硝酸と
して50〜150g/A、溶存金It21度が工0〜5
0g/i、の酸浴を使用して酸洗を実施したところ、第
1図に示した酸洗減量に対して、8.27(HF g/
J!、)0.19(HNO3g/l〉−0,81(溶存
金属 giぶ)+31.2の重回帰係数が得られた。 また、酸洗仕上がり後の外観を表した拡散反射率を第2
図に示す。この拡散反射率に対し、1.92(HF g
/A )−0,35(溶存金属g/’L )+48.2
の重回帰係数を得た。 これらの係数に従って、酸洗減量が5g/1以上で拡散
反射率が40以上の条件となるように酸浴の組成をコン
トロールした結果、良好な酸洗仕上がりを得ると共に、
品質向上に著しい効果があった。 【発明の効果】 以上に説明したように、本発明においては、溶液内イオ
ン平衡を使用して目標組成からのズレな補償するように
成分の補給を行うため、補相後の酸液の成分が精度良く
目標組成に一致したものとなる。そのため、酸洗等の処
理条件を常に一定に維持することができ、安定した条件
下で良好な酸化処理仕上げを得ることができる。また、
成分の補給を過剰に行うことがないため、処理コスト自
体の低減も図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は重回帰分析において酸洗減量に影響ありと検定
されたイオン種による酸洗減量の推定値と実測値との関
係を表したグラフ、第2図は重回帰分析において拡散反
射率に影響ありと検定されたイオン種による拡散反射率
の推定値と実測値との関係を表したグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フッ化水素酸、フッ化物及び硝酸を含有する酸浴
    を使用して金属材料を処理するにあたり、前記酸浴のフ
    ッ化水素酸、水素イオン濃度及び溶存金属濃度を測定し
    、前記酸浴内のイオン平衡を基準としてこれら測定値か
    ら前記酸浴の目標組成からのズレを検出し、該ズレに応
    じてフッ酸補給量、硝酸補給量等の酸洛管理条件を算出
    し、該算出結果に基づいてフッ化水素酸、硝酸等を補給
    することを特徴とする酸浴管理方法。
  2. (2)フッ化水素酸、フッ化物及び硝酸を含有する酸浴
    を使用して金属材料を処理するにあたり、酸浴のフッ化
    物濃度とフッ素濃度のうち少なくとも1種類と、トータ
    ル酸濃度と硝酸根濃度のうち少なくとも1種類と、溶存
    金属濃度とを測定し、溶液内イオン平衡を基準としてこ
    れら測定値からフッ酸濃度及び水素イオン濃度を算出す
    ると共に、前記酸浴の目標組成からのズレに対応するフ
    ッ酸補給量、硝酸補給量等の酸浴管理条件を算出し、該
    算出値に基づいてフッ化水素酸、硝酸等を補給すること
    を特徴とする酸浴管理方法。
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