JPH03197411A - 皮膚化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は細胞接着活性ポリペプチドを配合してなる皮膚
化粧料（荒肌改善効果、保湿効果、美肌効果に優れた皮
膚化粧料）に関する。

〔従来の技術〕

皮膚は、個体を外的環境から守る役割、すなわち異物の
侵入を防ぎ、体液の喪失を防ぐ役割を果している。皮膚
の水分は、真皮から表皮の基底細胞層、更に角質層へと
外層に向うにつれて減少する水分含量の勾配が存在し、
常に皮膚内部から外層部へ移動し、角質層を通じて外部
へ蒸散している。

この水分蒸散は主に角質層のち密な細胞組織からなる防
御機能により制御されている。このような皮膚の防御機
能を表現する指標の一つとして、該蒸散量（Ｔ　Ｗ　Ｌ
値）が挙げられ、例えば健常な皮膚の正常な状態におけ
る前腕部皮表では０．２〜０．３　ｍｇ／　ｃｎｌ／　
ｈｒの範囲、通常は０．２５ｍｇ　／　ｅ♂／ｈｒ程度
以下に保持されている。これに対して、通常にみられる
乾燥皮膚（ドライスキン）では、その程度に応じてＴＷ
Ｌ値は上記の範囲の上限値若しくはそれより大きな値を
示し、皮膚の水分保持機能が低下していることがδ忍約
られる。これはそれら乾燥皮膚の場合、角質層の防御機
能による通常の制御限界を超えた状態にあることに由来
するものである。

したがって、角質層及び層板顆粒の組織をち密化し、そ
の防御機能を賦活することができれば、これによって皮
膚の水分保持機能が亢進され、皮膚は健常な状態に保持
されると共に、乾燥皮膚の改善となるのである。

〔発明が解決しようとする課題］ 従来、皮膚化粧料に代謝促進剤としてホルモン類等が使
用されたが、多量に使用すると副作用が生じるなどの問
題点があった。また、皮膚賦活効果のある線維芽細胞膜
タンパクフィブロネクチンを配合してなる皮膚化粧料が
特開昭５９−７６００７号公報に記載されている。しか
し、フィブロネクチン配合化粧料は、美肌効果、保湿効
果等において、充分に効果を発現するものではなく、ま
たフィブロネクチンを大量に、かつ安価に採取すること
も困難であり、ウィルス感染等の問題もあることから、
その利用も大幅に制限されていた。

本発明の目的は、荒れ肌改善効果、保湿効果と美肌効果
に優れ、安価で安全な皮膚化粧料を提供することにある
。

〔課題を解決するた狛の手段〕 本発明を概説すれば、本発明は皮膚化粧料に関する発明
であって、下記式Ｉに示される、２７４アミノ酸残基ポ
リペプチドが配合されていることを特徴とする。

ＰｒＯＴｈｒ　　八ｓｐ　　Ｌｅｕ Ｐｒｏ　　Ａｓｐ　　Ｔｈｒ　　ＭｅｔＰｒｏ　　Ｐｒ
ｏ　　Ｓｅｒ　　１ｌｅＶａｌ　　Ａｒｇ　Ｔｙｒ　　
Ｓｅｒ 八ｓへ　　Ｖａｌ　　Ａｌａ　　Ｇｌｕ八ｓへ　　Ａｓ
ｎ　　八ｌａ　　ＶａｌＰｒｏ　　Ｇａｙ　　Ｔｈｒ　
　ＧＩＬＩＳｅｒ　　Ｖａｌ　　Ｔｙｒ　　ＧＩＬｌ、
ｅｕ　　Ａｒｇ　　Ｇｌｙ　　八ｒｇＳｅｒ　　Ｐｒｏ
　　Ｔｈｒ　　ＧａｙＡｒｇ　　門＋ｅ　　Ｔｈｒ 八ｒｇ　　Ｖａｌ　　Ｔｈｒ 八ｓｐ　　Ｌｅｕ　　Ｔｈｒ Ｐｒｏ　　Ｖａｌ　　Ｌｙｓ Ｌｅｕ　　Ｓｅｒ　　１ｉｅ Ｖａｌ　　ｌ、ｅｕ　　Ｔｈｒ Ｔｙｒ　　Ｖａｔ　　Ｖａｌ Ｇｉｎ　Ｈｉｓ　Ｇｌｕ Ｇｌｎ　　Ｌｙｓ　　Ｔｈｒ ｌｉｅ　　Ａｓｐ　　Ｐｈｅ 八ｓｎ　　Ｉｌｅ　　Ｇａｙ Ｔｒｐ　　Ａｈａ　　Ｐｒ。

八ｓｎ　　Ｐｈｅ　　Ｌｅｕ Ａｓｎ　　Ｇｌｕ　　Ｇｌｕ Ｓｅｒ　　Ｐｒｏ　　５ｅｒ Ａｓｎ　　Ｌｅｕ　　Ｌｅｕ Ｓｅｒ　　Ｖａｌ　　５ｅｒ Ｓｅｒ　　Ｔｈｒ　　Ｐｒ。

Ｇｌｙ　　Ｌｅｕ　　Ａｓｐ Ｓｅｒ　　Ａｓｐ　　Ｉｌｅ Ｔｈｒ 八１ａ １ｅ Ａｒｇ 八ｒｇ Ｐｒ。

八１ａ Ｌｅｕ Ｖａｌ Ｔｈｒ Ａｈａ １ｅ Ｐｒ。

Ｌｙｓ Ｐｒ。

Ａｈａ 八１ａ Ｐｒ。

Ａｒｇ Ｐｒ。

Ａｓｎ Ｇ　］ｙ Ｌｅｕ １ｅ Ｐｒ。

Ｐｒ。

Ｐｒ。

Ｔｈｒ Ｖａｌ Ｓｅｒ Ｇａｙ Ｖａｌ Ａｓｎ 八ｒｇ Ｈｉｓ 八ｒｇ Ｓｅｒ Ｔｈｒ 八ｓｎ Ｇａｙ 八ｒｇ Ｔｈｒ 八１ａ Ｔｙｒ Ｇｉｎ Ｔｈｒ Ｖａｌ Ｔｈｒ Ｓｅｒ Ａｈａ Ｈｉｓ Ｇｌｕ １ｅ Ｇｌｕ Ｇａｙ Ｇｉｎ 八ｓｐ Ｓｅｒ Ｖａｌ １ｙ Ｇｌｕ Ａｈａ 八Ｓρ １ｙ 　ｈ　ｅ Ｔｈｒ Ｐｒ。

八ｓｐ Ｔｈｒ Ｔｙｒ 八ｒｇ Ｇｉｎ Ｌｅｕ Ｌ、　ｅ　ｖ Ｔｈｒ Ｇｌｕ Ｐｈｅ Ｔｈｒ Ｔｙｒ 八ｒｇ Ｔｈｒ Ｉｌｅ Ｇｌｕ Ａｒｇ Ｌｅｕ Ｖａｌ Ｇｌｕ Ｓｅｒ Ｇｌｕ １、、　ｅ　ｕ Ｖａｌ Ｔｈｒ 　ｈ　ｒ Ｉｌｅ Ｔｈｒ Ｇａｙ Ｖａｌ Ｔｈｒ Ｈｉｓ Ｖａｌ Ｔｈｒ Ｖａｌ 　Ｉ　ｕ Ｔｈｒ Ｖａｌ １ｅ 八ｒｇ Ｇａｙ Ｖａｌ Ｓｅｒ １ｅ Ａｓｎ Ｈ＋ｓ １ｙ Ｐｈｅ Ｐｒ。

Ａｓｎ Ｓｅｒ Ｓｅｒ Ｖａｌ Ｖａｌ Ｓｅｒ Ｔｙｒ １ｙ Ｐｒ。

１ｙ Ｔｈｒ Ｓｅｒ Ｔｒｐ Ｔｙｒ Ｓｅｒ ａｓ 　ｅ　ｕ Ｉｌｅ Ｐｒ。

Ｓｅｒ 八１ａ Ｔｒｐ Ｔｙｒ 八ｓｎ １ｙ Ｌｅｕ Ｖａｌ Ｐｒ。

１ｅ 八ｒｇ １ｙ Ｓｅｒ Ｔｈｒ Ｖａｌ Ｌｅｕ Ａｓｎ 八１ａ 八ｓｐ 八ｒｇ Ｓｅｒ Ｓｅｒ Ｌｙｓ Ｔｙｒ Ａｈａ Ｓｅｒ　　Ｓｅｒ　　Ｌｙｓ　　Ｐｒｏ　　ｌｌｅ　　
Ｓｅｒ　　Ｉｌｅ　Ａｓｎ　Ｔｙｒ　　ＡｒｇＴｈｒ　
　Ｇｌｕ　　ｌｉｅ　　Ａｓｐ　　　　　　　　　　　
　　　・　・　・　［：Ｉ’１本発明者らは生体内物質
であるフィブロネタチン（以下、ＦＮと略称する）の機
能性ドメインのヒト皮膚に対する作用効果に関して鋭意
研究した結果、本発明者らが、既に特許出願済みである
（特願昭６３−１６０９４９号）、上記式〔１〕で表さ
れる２７４アミノ酸残基ポリペプチドを化粧料中に配合
し、皮膚に適用した時には、皮膚の表面及び皮膚の最外
層である角質層に強い親和性を示し、それらの構造をち
密化し、水分保持機能を高め、乾燥皮膚を改善し、ある
いは皮膚を健常な状態に保持して、皮膚に湿潤性（しっ
とり感）、柔軟性（滑らか感）、弾力性を与える美肌効
果を有することを見出し本発明を完成するに至った。

以下本発明を詳述する。

本発明で用いられる２７４アミノ酸残基ポリペプチドは
遺伝子工学的手法により効率よく製造可能であり、２７
４アミノ酸残基ポリペプチド（ｐｒｏ＋２３９７，５ｐ
１５１２　）は上記式■で表されることを特徴とする。

その製造方法は特願昭６３１６０９４９号明細書に示さ
れており、以下具体的に説明する。

なお、本明細書において、アミノ酸に付された頁数字は
、ＢＭＢＬデータバンク　（［！ＭＢＬ　ＤＡＴＡ　Ｂ
ＡＮＫ）のＦＮアミノ酸に付与されたＮ末からのアミノ
酸残基数を示す。

２７４アミノ酸残基ポリペプチド（ｐｒｏ＋２３９Ａｓ
ｐ＋５１２　）は、既に特許出願している２７９アミノ
酸残基ポリペプチド（ｐｒｏ＋２３９−１ｅｔ１５１７
　）（特開平１−２０６９９８号）のＣ末端５アミノ酸
残基を欠失させたものである。２７４アミノ酸残基ポリ
ペプチド（Ｐｒｏ＋２３９　Ａｓ９１５１２　）を遺伝
子工学的に調製する方法としては、上述した２７９アミ
ノ酸残基ポリペプチド（Ｐ　ｒ　ｏ　ｌ　２３９Ｍｅｔ
１５′７）をコードするプラスミドｐＴＦＤ７０７を用
いるのが好都合である。２７９アミノ酸残基ポリペプチ
ドのＣ末端より５残基目のＬｙｓ１５１３のコドンＡＡ
、Ａを終止コドンＴＡＡに変換することにより２７４ア
ミノ酸残基ポリペプチド（Ｐｒｏ＋２３９　Ａｓ９１５
１２　）をコードするプラスミドを調製することができ
る。この塩基の変換は、部位特異的変異の導入により行
うことができる。

２７４アミノ酸残基ポリペプチド（ｐｒｏ＋２３９Ａｓ
ｐＩ５１２）を発現するプラスミドを導入した大腸菌Ｅ
ｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ　ｃｏｌｉ　ＪＭ　１０９／ｐＴ
Ｆ　？２２１は微工研条寄第１９１５号（ＦＢＲＭ　Ｂ
Ｐ−１９１５）として寄託されている。

組換え体からのこの細胞接着ポリペプチドの精製は、例
えば次のようにする。菌体ペレットをバッファーに懸濁
し、超音波処理により可溶性画分と不溶性画分に分ける
。後者は更に７Ｍ尿素を含むバッファーで可溶化する。

可溶性画分を集めて、ＦＮの細胞接着ドメインに特異的
な抗体を結合させたセファロース４Ｂのカラムにかけ、
アフィニティ精製を行う。溶出にはｐＨ２，３付近のバ
ッファーを用いる。イムノブロッティングで目的画分を
集約ることにより、細胞接着活性ポリペプチドを得るこ
とができる。必要とあれば、ＦＰＬＣ又はＩＩＰＬｃで
更に精製することができる。

２７４アミノ酸残基ポリペプチドの配合量は皮膚化粧料
（組成物）の総量を基準とじて０、００１〜５．０重量
％（以下、ｗｔ％と略記する）の範囲が好適である。こ
こで２７４アミノ酸残基ポリペプチドの配合量は、０．
００１ｗｔ％未満では効果が充分に達成されず、５．０
ｗｔ％を超えてもその増加分に見合った効果の向上は望
めない。

本発明の皮膚化粧料は、例えばローション類、乳液類、
クリーム類、パック類、浴用剤等に適用することができ
る。

なお、本発明の皮膚化粧料には上記のほかに色素、香料
、防腐剤、界面活性剤、顔料、抗酸化剤等を本発明の目
的を達成する範囲内で適宜配合することができる。

また、本発明の皮膚化粧料の効果を評価するために用い
た荒肌改善効果試験、保湿効果試験、美肌効果試験（官
能テスト）は下記の通りである。

（１）荒れ肌改善効果試験 荒れ肌、乾燥皮膚及び老人性乾皮症状を訴える中高年被
験者２０名の下脚を対象として４週０ 間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚試験部位に
１日１回約１ｇの試料を塗布し、試験開始前及び終了後
の皮膚の状態を下記の判定基準により判定した。右側下
脚は試料を塗布せず対照とした。

皮膚乾燥度の判定基準 正常 ±　　　：　軽微乾燥、落屑なし ＋　　　：　乾燥、落屑軽度 十十：　　乾燥、落屑中等度 ＋　十＋　　：　　乾燥、落屑顕著 試験前後の試験部位と対照部位の判定結果を比較し、皮
膚乾燥度が２段階以上改善された場合（例えば、十→−
１十−１−一±）を有効、１段階改善された場合をやや
有効、変化がなかった場合を無効とした。試験結果は有
効、やや有効となった被験者の人数で示した。

（２）保湿効果試験（Ｔ　Ｗ　Ｌ値低減率）前述の荒肌
改善効果試験開始前及び終了後の被験者皮膚を対象とし
て４週間連続塗布前及び塗布後のＴＷＩ−値及びＴ　Ｗ
　Ｉ−値の低減率（水分保持機能亢進効果）を下記のご
とく算出して、保湿効果を調べた。

■　Ｔ　Ｗ　Ｌ値 密閉した皮表上の空気の一定時間内の湿度変化を電気抵
抗にて測定する方法を用いた。

すなわち、被試験者の皮表を測定用セルで密閉し、セル
に強制乾燥した空気を通気してセル内を乾燥空気で充分
置換した後、乾燥空気の通気を停止してその時点でのセ
ル内の相対湿度ＲＨｓ　　（％）を求と、次いで１０分
間放置して再びセル内の相対湿度ＲＨＩＯ（％）を測定
し、この時の湿度変化から下記の式によりＴ　Ｗ　Ｌ値
（ｍｇ　／　ｃイ／ｈｒ）を算出した。

冊 ２ 但し、Ｄｔ：測定温度下（１１）での空気中の飽和水蒸
気の密度（ｍｇ／Ａ） Ｖ：セルの容積（ｊ２） Ｓ：測定面積（ＣＩＩｉ） ■　ＴＷＬ値の低減率 ＴＷＬ値の低減率は、試料塗布前後のＴＷＬ値、ＴＷＬ
Ａ及びＴＷＬＢを下記の式に代入して算出した。

ＴＷＬ値低減率−（１−ＴＷＬ値ＴＷＬ値）　Ｘ　１０
０　（％）ＴＷＬＡ＋試料塗布前のＴＷＬ値 ＴＷＬＢ　：試料塗布後のＴＷＬ値 ＴＷＬ値の低減率が２０％以上の場合を「有効」、低減
率が２０％未満の場合を１無効」とした。試験結果は、
２０人中の「有効」であった被験者の人数で表示した。

（３）　　美肌効果試験（官能テスト）荒れ肌、乾燥肌
及び老人性乾皮症状等を訴える中高年女子被験者２０人
が試料を１日２回（朝・夕）連続３か月間使用後の効果
を評価した。試験結果は、皮膚の湿潤性、平滑性、弾力
性の各項目に対して、皮膚に潤いが生じた、皮膚が滑ら
かになった、皮膚に張りが生じたと回答した人数で示し
た。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されない。

実施例１〜５、比較例１〜４ 〔スキンローション〕 下記の組成の如く、スキンローション基剤に、細胞接着
活性ポリペプチドをそれぞれ第１表に記載のごとく配合
した各試料を調製し、各試験に使用した。

（１）組成 ３ ４ プロピレングリコール グリセリン ３．０ ５．０ 炭酸水素ナトリウム 精製水 ０．５ 残量 （８）細胞接着活性ポリペプチド　第１表記載（２）調
製法 （Ａ）成分と（Ｂ）成分を各々８０℃に加温溶解したも
のを混合した。次いでかくはんしつつ３０℃まで冷却し
て各ローションを調製した。

（３）　　特性 各スキンローションの諸試験を実施した結果を第１表右
欄に記載した。

５ この結果より、２７４アミノ酸残基ポリペプチド配合の
スキンローションを使用した時の荒れ肌改善効果、保湿
効果、及び美肌効果は、当該ブランクのスキンローショ
ンを使用した時の効果と比較し、顕著であることが明ら
かとなった。

〔発明の効果〕

以上記載のごとく、本発明は荒れ肌改善効果、保湿効果
及び美肌効果に優れた有用なる皮膚化粧料を提供するこ
とは明らかである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、下記式〔 I 〕： 【遺伝子配列があります】 【遺伝子配列があります】 で表されるアミノ酸配列で示される細胞接着活性ポリペ
   プチドが配合されていることを特徴とする皮膚化粧料。