JPH03197154A - イオンフロー記録ヘッド - Google Patents

イオンフロー記録ヘッド

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JPH03197154A
JPH03197154A JP34095089A JP34095089A JPH03197154A JP H03197154 A JPH03197154 A JP H03197154A JP 34095089 A JP34095089 A JP 34095089A JP 34095089 A JP34095089 A JP 34095089A JP H03197154 A JPH03197154 A JP H03197154A
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JP
Japan
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ion flow
sheet
flow passage
electrode
passage hole
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Application number
JP34095089A
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English (en)
Inventor
Masaharu Nishikawa
正治 西川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電極層と絶縁層との積層体にイオンフロー通
過孔を二次元マトリクス状に貫通形成してなる二枚のシ
ートを、互いに接合してイオンフロー制御体をつくり、
このイオンフロー制御体によりイオン源からのイオンフ
ローを制御し、記録をなし得るように構成されたイオン
フロー記録ヘッドに関する。
[従来の技術] 一対の電極層が平行に対向して離間配置される如く、上
記一対の電極層を絶縁層の両面に接合し、上記電極層と
絶縁層との積層体にイオンフロー通過孔を貫通形成し、
電極間に印加する電圧を制御する事によってイオンフロ
ー制御を行なう如く構成されたイオンフロー制御体を備
えたイオンフロ−記録ヘッドと、この記録ヘッドを用い
た記録方法はUSP3,689.935号等によって公
知である。
またイオンフロー通過孔を二次元マトリクス状に配列し
、このイオンフロー通過孔を横方向の開口列ごとに電気
的に連接してなる横電極と、縦方向の開口列ごとに連接
してなる縦電極との組合わせにより、いわゆるマトリク
ス駆動するようにしたイオンフロー記録ヘッドは、特公
昭59−43317号公報等において公知である。
なお本発明者は、記録速度を高めると共に、記録ヘッド
の製作上の課題を解決するために、より多層化した構造
のイオンフロー制御体を備えた記録ヘッドを開発した。
このイオンフロー制御体に関しては、本出願人の先願に
係わる特願平1−055487号として出願中である。
第9図は上記出願から引用した図である。10はイオン
フロー記録ヘッド本体とも言うべきイオンフロー制御体
である。このイオンフロー制御体10は、第1電極11
.第2電極12.第3電極13、第1絶縁層14.第2
絶縁層15.およびイオンフロー通過孔17A、17B
、からなっている。18は記録画像形成用の信号源であ
り、19はイオンフロー集束電界形成用の電源である。
また21はコロナイオンを発生させるコロトロン帯電器
、22はコロナイオン発生用の高圧電源である。さらに
23は記録媒体であり、絶縁層24と導電支持体25と
からなづている。26は記録媒体に印加するバイアス電
界を形成するための電源である。
なおイオンフロー通過孔17Aは、コロナイオンフロー
の集束用兼0N−OFF制御用の孔であり、イオンフロ
ー通過孔17Bは、0N−OFF制御を含むイオンフロ
ー制御用の孔である。
コロトロン帯電器21のコロナワイヤ21aに電源22
から高電圧が印加されると、コロナイオンが発生する。
このコロナイオンは、イオンフロー制御体10の方向へ
イオンフローとなって流れる。このイオンフローは、イ
オンフロー制御体10の集束用通過孔により集束作用を
受ける。すなわち集束用イオンフロー通過孔17Aには
電極11と12との間に印加される電圧によってつくり
出される電界が働いている。この電界の作用で、広い孔
径のイオンフロー通過孔17Aの内部に受は入れられた
イオンフローは、集束されて制御用イオンフロー通過孔
17Bへ送り込まれる。制御用イオンフロー通過孔17
Bには電極12と電極13との間に印加される電圧によ
ってつくり出される電界が働いている。この電界の作用
で、イオンフローはその通過を制御される。イオンフロ
ー通過孔17A、17Bを通過したイオンフローは、バ
イアス電源26がつくり出す電界により、拡散を抑制さ
れた状態で記録媒体23に導かれる。かくして記録媒体
23にはドツト状の静電潜像が形成される。
電極11.12..13の中のいずれか二つ、例えば1
1と13とは、互いにXY力方向クロスして対向するよ
うに、帯状に分割されたセグメント電極となっている。
かくしてマトリクス状に配列されているイオンフロー通
過孔を時間差をもってアクセス制御する如く構成されて
いる。
第10図は、イオンフロー通過孔がマトリクス状に配設
されたイオンフロー制御体の構成を示す部分平面図であ
る。同図において17−11〜・・・はイオンフロー通
過孔であり、太矢印で示す記録媒体の移動方向に直交す
る方向に、17−11゜17−21.〜17−m1で示
す如く配列されている。また太矢印で示す記録媒体の移
動方向に沿って、17−11.17−12.〜17−I
nで示す如く配列されている。結局「mXnjなる二次
元マトリクスを構成している。また11−1〜11−m
は第1電極であり、例えばイオンフロー通過孔17−1
1〜11−14を縦方向に電気的に連接する形状となっ
ている。13−1〜13−nは第3?I!極であり、例
えばイオンフロー通過孔17−11〜17−14を横方
向に電気的に連接する形状となっている。
第9図における残りの第2電極12は、ベタ電極であり
、イオンフロー通過孔を除いた部分は、いわゆるベタ状
に作られている。この電極12は、マトリクス駆動に際
して間接的に寄与する電極であって、この電極12には
基準となる電圧が印加される。
画像記録時には第3電極13の一つ、例えば13−1を
選択し、第2電極12との間に、所要電圧すなわちイオ
ンフローがイオンフロー通過孔17の内部を通過するに
十分な大きさの電圧を与える。また選択された電極13
−1の列上にあるイオンフロー通過孔17−11.17
−21.〜17−m1のうち、画像信号に従い記録ドツ
トを記録しようとする位置にあるイオンフロー通過孔を
有している第1電極11と第2電極12との間のみに、
所要の電圧すなわち画像信号に応じた量のイオンフロー
がイオンフロー通過孔の内部を通過するに十分な大きさ
の電圧を与える。かくして信号を与えた第1電極11と
第3電極13とがクロスした位置に設けられているイオ
ンフロー通過孔には、イオンフローを通過させるに十分
な大きさの促進電界が形成される。上記イオンフロー通
過孔以外のイオンフロー通過孔には、少なくともイオン
フロー通過孔を構成している二つの通過孔17A、17
Bのいずれかにイオンフローの通過が阻止される方向の
電界が形成される。第3電極13−1.13−2.〜1
3−〇の選択をシーケンシャルに一巡させれば、全イオ
ンフロー通過孔への1サイクルのアクセスが終了する。
上記1サイクルのアクセスに対応させて記録媒体23を
1ドツトピツチPだけ移動させるという動作を繰返すこ
とにより、記録は行なわれる。
[発明が解決しようとする課ffi] 上記した構成のイオンフロー記録ヘッドにおいては、複
数の電極層と複数の絶縁層とを積層した積層体に、イオ
ンフロー通過孔を貫通形成したイオンフロー制御体が備
えられている。この種のイオンフロー制御体を製作する
場合、全層を一体化したものを先ず形成し、しかるのち
電極層および絶縁層に孔加工を施すことは多大な困難を
伴なう。
その解決策として、本発明者は絶縁層と電極層とを積層
して一体化した部材にイオンフロー通過孔を貫通形成し
て第1のシートおよび第2のシートをつくり、この両者
を互いに接合して第9図示のものと同等の機能を有する
イオンフロー制御体を構成することを提案した。
しかしながら、第10図に示すイオンフロー通過孔17
および電極11.13等のマトリクス構造は複雑微細で
あって、第1のシートと第2のシートとを接合するため
の接着剤がイオンフロー通過孔17A、17Bの内部に
はみ出してくるのを確実に防止することができなかった
。その結果、記録ムラが発生する等のおそれがあった。
本発明の第1の目的は、マトリクス状に配設されたイオ
ンフロー通過孔の形成領域に接着剤がはみ出すことがな
く、接着剤はみ出しに起因する記録ムラ発生等のおそれ
がなく、しかも製作が容易なイオンフロー記録ヘッドを
提供することにある。
本発明の第2の目的は、第1の目的に加え、イオンフロ
ー通過孔形成領域の非接着部における第1のシートと第
2のシートとの間のギツヤツブが、均−且つ安定に保持
され得るイオンフロー記録ヘッドを提供することにある
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記課題を解決し目的を達成するために次の
ような手段を講じた。
(1)少なくとも第1の電極層、第1の絶縁層。
これら両者を貫通し二次元マトリクス状に配設された第
1のイオンフロー通過孔、を有する第1のシートと、 少なくとも第2の電極層、第2の絶縁層、これら両者を
貫通し二次元マトリクス状に配設された第2のイオンフ
ロー通過孔、を有する第2のシートと、 上記第1および第2のシートを、各イオンフロー通過孔
のセンターを一致させて接合する接合手段と、 を備え、前記接合手段は、二次元マトリクス状に設けら
れたイオンフロー通過孔の周辺を除く残余の領域に限り
接着剤を塗布し、第1のシートと第2のシートとを接合
するものとした。
(2)上記第1の手段に、第1のシートと第2のシート
とを接合したイオンフロー制御体を、支持体により円弧
状に湾曲支持する手段を加えた。
[作用] 第1の手段を講じた結果、次のような作用が生じる。イ
オンフロー通過孔の周辺部には接着剤が塗布されていな
い為、第1のシートと第2のシートとを密着接合させて
も接着剤がイオンフロー通過孔内へはみ出してくるおそ
れがない。
第2の手段を講じた結果、次のような作用が生じる。支
持体により湾曲支持されることによって、第1のシート
と第2のシートとが相互に接近し、互いに圧接するよう
な作用が生じる。その結果、第1のシートと第2のシー
トとの非接前部でのギャップが少くなり、安定な接合状
態を呈するものとなる。
[実施例コ 第1図(Jl)(b) 〜第3図(a)(b)は本発明
の第1実施例を示す図であって、第1図(a)(b)は
第1のシート30と第2のシート40との接合前の状態
を示す断面図であり、第2図は第1のシート30と第2
のシート40との接合後の状態を示す断面図である。ま
た第3図(a)(b)は上記第1図(a)(b)に示す
第1のシート30と第2のシート40とを各々接着面側
から見た平面図である。
第1図(a)に示すようにように、第1のシート30は
、ポリイミド樹脂のような絶縁シート31と、縦電極3
2と、イオンフロー通過孔33とからなっている。34
は絶縁シート上の接着剤塗布領域、35は位置合わせ孔
をそれぞれ示している。
第1のシート30は次のように製作される。まず絶縁シ
ート31の上に、金属層を被着した部材にエツチング処
理を施して縦電極32のパターン加工を行なう。さらに
パンチング、レーザ光照射等の処理を施すことによって
、イオンフロー通過孔33および位置合わせ孔35の加
工を行なう。
第1図(b)に示すようにように、第2のシート40は
、ポリイミド樹脂のような絶縁シート41と、横電極4
2と、イオンフロー通過孔43と、ベタ電極46とから
なっている。44は絶縁シート上の接着剤塗布領域、4
5は位置合わせ孔をそれぞれ示している。
第2のシート40は次のように製作される。まず絶縁シ
ート41の両面上に、金属層を被着した部材にエツチン
グ処理を施して横電極42のパターン加工およびベタ電
極46の加工を行なう。さらにパンチング、レーザ光照
射等の処理を施すことによって、イオンフロー通過孔4
3および位置合わせ孔45の加工を行なう。
なお第1のシート30のイオンフロー通過孔33は、イ
オンフローを集束し高密度化するためのものである。こ
のため孔径が大きく設定される。
また第2のシート40のイオンフロー通過孔43は、主
としてイオンフローを制御するためのものである。この
ため孔径が小さく設定される。イオンフロー通過孔33
.43が二次元マトリクス状に配設されている領域は、
例えば縦電極方向に5〜10mm程度の幅を有しており
、その両側に接着剤塗布領域34.44が形成されてい
る。上記第1のシート30の接着剤塗布領域34および
第2のシート40の接着剤塗布領域44の双方またはい
ずれか一方に接着剤を塗布した後に、第1シート30と
第2シート40とを重ね合わせて接合することにより、
両者は一体化される。その結果、第2図に示す断面構造
を有するイオンフロー制御体50が製作される。なお第
2図において51゜52は接着剤層を示している。また
両シート30゜40の接合時に−おけるイオンフロー通
過孔33゜43の位置合わせに際しては、各シート加工
時においてイオンフロー通過孔33.43と同様にして
加工しておいた位置合わせ孔35.45にガイドビンを
通した状態で接合する等の手段を講じることにより、容
品かつ高精度に位置合わせを行なえる。
この様に構成されたイオンフロー制御体においては、第
1のシート30のイオンフロー通過孔33、第2のシー
ト40のイオンフロー通過孔43が設けられている領域
が非接着状態になっている。
しかしイオンの流れは電極層32,46.42によって
形成される電界に依存している。したがって第1のシー
ト30と第2のシート4oとの間が非接着状態になって
いること自体は、イオンフローを制御する上で同等問題
がない。ただし、第1のシート30と第2のシート40
との非接着部の間隙が不均一であったり、イオンフロー
通過孔33.43のセンターがずれている場合には、影
響が出てくる。非接着部の幅が5〜10mm程度の狭い
幅である場合には、接着層51.52の厚みを薄くして
均一化を図ることにより、上記の障害を比較的容易に除
去できる。しかし非接触部の幅がより広くなると、第1
のシート30と第2のシート40との隙間に不揃いが出
るおそれがある。
また接着剤層51.52の厚みが厚いと、第1のシート
30と第2のシート40との隙間が増大してしまう。そ
の結果、安定性、記録性能等に欠けるものとなる。
第4図(a)(b)は上記不具合を解消すべく改善され
た本発明の第2実施例を示す図である。
第4図(a)に於て、60は第2図のイオンフロー制御
体50を得た場合と同様な手順によって作ったイオンフ
ロー制御体を示している。中央のイオンフロー通過孔二
次元マトリクス配列部を中心にして非接着領域Xが設け
られている。但しこの場合、マトリクスの縦方向の列数
が多くなっている為に非接着領域Xの幅が広くなってい
る。又接着剤層61.62の厚みtが比較的厚い為に、
第1のシート30と第2シート40とのギャップが大き
くなっている。このような理由から、このままの状態で
使用すると、ギャップの不揃いが無視できない上、その
ギャップの大きさが外力やシートに加わる熱歪等によっ
て不安定に変化する恐れを有している。
第4図(b)は上記のような不具合が発生しないように
、つまり上記ギャップの不安定性を除去すると共に、ギ
ャップの値を零に近ずける様に改良したものを示してい
る。図示の如くイオンフロー制御体60は支持体70に
より円弧状に支持されている。
図示例ではコロナイオン源側を内側INにし、記録媒体
に面する側を外側OUTにした円弧となる様に、イオン
フロー制御体60を湾曲させている。その結果、湾曲の
内側にある第1のシート30には第1のシート30を圧
縮する方向の力Vが作用し、湾曲の外側にある第2のシ
ート40にはシートを引き伸す方向の力Wが作用する。
上記の力v、Wは、内側の第1のシート30を外方へ押
し出す力Mと、外側の第2シート40を内側へ押し返す
力Nとを生ぜしめる。上記力MとNは、第1のシート3
0と第2のシート40とを相互に圧縮する様に作用する
。したがって第4図(a)に示す様に平面状態では不安
定であったイオンフロー通過孔形成部のギャップが、狭
くて安定的なものになる。加えてシー)30.40に作
用する抗張力、抗圧縮力の影響で、シート60全体の外
力に対する抵抗性が増す。その結果、イオンフロー制御
体60自体で円弧状を安定に保ち得ると同時に、外力が
加わっても変形しにくいものとなる。
なお第4図(a)(b)の例では、第1のシート30と
第2のシート40とを接合するに際しては平板面状態で
加工し、使用するに際して円弧状に支持する場合につい
て説明した。しかるに各シート30.40の厚みが大き
い場合、両シート30.40を接合したのち所定の曲率
に湾曲させることは極めて困難となる。この様な場合の
対応策としては、シート30.40を接合する段階で、
予め使用状態の湾曲度よりは若干小さな湾曲率で円弧状
に湾曲させておき、これを使用に際して十分大きな湾曲
率となるように湾曲させて使用すれば良い。この様にす
る事によって使用状態の湾曲率に容易に湾曲設定するこ
とができ、両シート30.40に作用する張力、圧縮力
を適正化する事が可能となる。
上述した第1実施例および第2実施例では、イオンフロ
ーの集束効果を持たせるための大径なイオンフロー通過
孔と、イオンフロー制御効果を持たせるための小径なイ
オンフロー通過孔とをもった複数の絶縁層と複数の電極
層とを有するイオンフロー制御体へ本発明を適用した例
を示した。しかし本発明はイオンフロー集束効果を持た
ない型式のイオンフロー制御体にも適用することができ
る。かかる型式のものは、機能的には単層の絶縁層と2
層の電極層とを積層することで構成できるが、製作の理
由で複数の絶縁層と複数の電極構成とする場合もある。
第5図(a)(b) 〜第7図(a)(b)は上記のよ
うなイオンフロー制御体に本発明を適用した第3実施例
を示す図である。第5図(a)(b)〜第7図(a)(
b)に示すイオンフロー制御体100は、絶縁層81の
一方の面にマトリックス電極82.他方の面にベタ電極
86を有する第1シート80と、絶縁層91の一方の面
にマトリックス電極92、他方の面にベタ電極96を有
する第2のシート90とを一体的に接合した構成となっ
ている。
第5図(a)(b) 〜第7図(a)(b)において、
83.93はイオンフロー通過孔、84゜94は接着剤
塗布領域、85.95は位置合わせ孔を各々示している
。第1のシート80の好ましい加工例を示すと以下のと
おりである。絶縁シート81の両側面に金属層を被着し
て成る部材を用意する。この部材にエツチング処理を施
すことによりA電極82と、ベタ電極86との加工を行
なう。しかる後に加工されたパターンをマスクとして、
エキシマレーザ光を照射することにより、照射部分のプ
ラスチック絶縁層を分解除去して孔あけ加工を行なう。
なおエキシマレーザ先照射時にA電極82側から照射す
ると、マトリックス電極間の隙間のプラスチック絶縁層
も分解除去されてしまう不都合がある。このため上記レ
ーザ光照射はC電極86側から照射するものとする。す
なわちこのようにすると、イオンフロー通過孔83と位
置合せ孔85以外の部分は、電極材料でカバーされてい
るから、分解除去さる事なく孔あけ加工を行なうことが
できる。
上記と同様に第2のシート90についても加工が行われ
る。
第1シート80と第2シート90とを製作した後、イオ
ンフロー通過孔形成領域Xの外側に位置する接着剤塗布
領域84.94に接着剤を塗布して両シートを接合する
。こうすることによって、所要のイオンフロー制御体1
00を製作することができる。
なおC電極86.96は同一電位に維持される必要があ
ること、又イオンフロー通過孔83.93の通過を阻止
されたコロイオン流が流れ込む通路などの理由により、
リード電極パターンを通してイオンフロー通過孔83.
93から離れた位置で外部回路に接続可能な如く構成さ
れている。
第3実施例で、C電極86.96が存在しなくともイオ
ンフロー制御体100は動作可能である。
しかしC電極86.96はレーザ加工時のマスクとして
必要である。C電極86.96を中間に設けてイオンフ
ロー制御体100を作成した場合、C電極86.96を
電気的に非接続なフロート状態にしておくこと事も可能
である。その場合イオンフロー制御体100は、絶縁層
とこれを挟む一対のマトリックス状クロス電極とからな
るものとして動作する。
しかしながら何らかの理由により、C電極86゜96の
部分に、電流ないしコロナイオン流が流れ込むと、その
電位が大きく変化してイオンフロー制御体、ひいては記
録ヘッドの動作特性を大きく歪ませてしまうおそれがあ
る。このような不具合を回避する為には、C電極を所定
の電位に保つようにする事が好ましいが、その場合には
イオンフロー制御の原理が異なったものとなる。
第1〜第3実施例に示したような絶縁シートに挟まれて
所定電位に保たれてるC電極を有するイオンフロー制御
体を備えた記録ヘッドの場合、第1のシートのイオンフ
ロー通過孔と、第2のシートのイオンフロー通過孔とは
、各々単独でイオン流を制御する能力を有している。従
ってベタ電極部に流れ込むイオン電流を外部回路に流し
去る必要がある。
第8図はこのような機能を備えた駆動回路例を示す図で
ある。第8図において、110はイオンフロー制御体で
あり、111は第1電極、112は第2電極、113は
第3電極、114は第1絶縁層、115は第2絶縁層、
117A、117Bはイオンフロー通過孔をそれぞれ示
している。また121はコロトロン帯電器、122はコ
ロナ用高電圧源、123,124はイオンフロー阻止電
源、125はバイアス電源、126は記録媒体、127
.128はイオンフロー促進用電源、129.130は
電極ドライバー回路である。
コロトロン帯電器121、高電圧電源122、バイアス
電源125、記録媒体126の作用は、第9図に示した
ものと同一機能を有しているので再度の説明は省略する
イオンフロー阻止電圧源123はイオンフロー通過孔1
17Aにイオンフロー通過阻止に十分な電界が形成され
るような電圧を第1電極111と第2電極112との間
に印加される様に設定される。イオンフロー阻止用電源
124は、イオンフロー通過孔117Bにイオンフロー
通過阻止に十分な電界が形成されるような電圧を印加す
るように設定されている。又イオン促進用電源127゜
128は前記電源123,124の効果を打消して各イ
オンフロー通過孔117A、117Bをイオン流が十分
に通過し得る電界を形成するようにその電圧値が設定さ
れる。
第1電極用ドライバー回路129は、第1電極111の
本数に相当する分だけ設けてあって、不図示の記録画信
号回路からの信号で駆動される。
かくしてこのドライバ回路129は、イオンフローの通
過面を阻止する場合にはP点の電位を出力し、イオンフ
ローを通過させない場合にはP点の電圧から電源127
の電圧分だけシフトした電圧を出力し、イオンフロー通
過孔117Aをイオンフローが通過する電界を形成する
同様にドライバー回路130は、第2電極112の本数
に相当する分だけ設けてあって不図示のシーケンスコン
トロール回路によって、サイクリックに駆動される。か
くしてこのドライバー回路130は非選択時にはQ点の
電圧値をそのまま出力しているが、選択が行なわれると
選択された回路の一つのみについてはQ点の電圧から電
源128の電圧分だけシフトした電圧を出力し、イオン
フロー通過孔117Bをイオンフローが通過する電界が
形成される。
かくしてイオンフロー通過孔117A117B共にイオ
ンフローの通過を許容する場合のみ、イオンフローは記
録媒体126に向けて放射するが、イオンフロー通過孔
117A、117Bのいずれか一方または双方が阻止状
態にある時は、イオンフローは通過孔を通り抜ける事は
できない。
ドライバー回路129がONで、ドライバー回路130
がOFFの場合、イオンフローは通過孔117Aを通る
が、通過孔117Bで阻止される。
この阻止されたイオンフローは電極112を通って電源
回路へ流れ込んで除去される。
すなわち本実施例に於ては、第1電極111と第3電極
113とのクロス部分に於て作られる電界によって、イ
オンフローの通過および阻止が支配されるのではなく、
第1電極111と第2電極112とによるイオンフロー
制御、および第2電極112と第3電極113によるイ
オンフロー制御、が独立的に行なわれるものとなる。つ
まり、第1*極111と第2電極112とによって動作
するイオンフロー制御体と、第2電極112と第3電極
113とで動作するイオンフロー制御体とが多重構造的
に一体化されたものと理解するべきである。このように
ベタ電極からなる第2電極の存在はイオンフロー制御体
の構成要素として極めて必要な役割を担うこととなる。
以上のべたように絶縁層と、電極とを積層し、これにイ
オンフロー通過孔を貫通して形成した二つのシートを互
いに接合する構成の各種イオンフロー制御体のいずれに
対しても本願は良好に適用することができる。
なお本発明は前記各実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であ
るのは勿論である。
[発明の効果] 本発明によれば次のような効果が期待できる。
第1に、マトリクス状に配設されたイオンフロー通過孔
の形成領域に接着剤がはみ出すことがなく、接着剤のは
み出しに起因する記録ムラ発生等のおそれがなく、しか
も製作が容易になる。
第2に、第1の効果に加え、イオンフロー通過孔形成領
域の非接着部における第1のシートと第2のシートとの
間のギッヤップが、均−且つ安定に保持され得るものと
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b) 〜第3図(a)(b)は本発明の
第1実施例を示す図で、第1図(11)(b)は第1の
シートと第2のシートとの接合前の状態を示す断面図、
第2図は第1のシートと第2のシートとの接合後の状態
を示す断面図、第3図(a)(b)は第1図(a)(b
)に示す第1のシートと第2のシートとを各々接着面側
から見た平面図である。第4図(a)(b)は本発明の
第2実施例を示す図で、同図(a)は第1のシートと第
2のシートとの接合後の状態を示す断面図、同図(b)
は支持体による湾曲支持状態を示す断面図である。m5
図(a)(b) 〜第7図(a3  (b)は本発明の
第3実施例を示す図で、第5図(a)(b)は第1のシ
ートと第2のシートとの接合前の状態を示す断面図であ
り、第6図は第1のシートと第2のシートとの接合後の
状態を示す断面図、第7図(a)(b)は第5図(a)
(b)(:示す第1のシートと第2のシートとを各々接
着面側から見た平面図である。第8図は第1実施例〜第
3実施例に示したイオンフロー制御体の駆動回路例を示
す図である。第9図および第10図は本発明の課題説明
のために示した本出願人による先願発明の内容を示す図
である。 10.50.60,100,110・・・イオンフロー
制御体、30・・・第1のシート、31・・・絶縁シー
ト、32・・・縦電極、33・・・イオンフロー通過孔
、34・・・接着剤塗布領域、35・・・位置合わせ孔
、40・・・第2のシート、41・・・絶縁シート、4
2・・・横電極、43・・・イオンフロー通過孔、44
・・・接着剤塗布領域、45・・・位置合わせ孔、70
・・・支持体、51.52,61,62,101.10
2・・・接着剤層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも第1の電極層,第1の絶縁層,これら
    両者を貫通し二次元マトリクス状に配設された第1のイ
    オンフロー通過孔,を有する第1のシートと、 少なくとも第2の電極層,第2の絶縁層,これら両者を
    貫通し二次元マトリクス状に配設された第2のイオンフ
    ロー通過孔,を有する第2のシートと、 上記第1および第2のシートを、各イオンフロー通過孔
    のセンターを一致させて接合する接合手段と、 を備え、前記接合手段は、二次元マトリクス状に設けら
    れたイオンフロー通過孔の周辺を除く残余の領域に限り
    接着剤を塗布し、第1のシートと第2のシートとを接合
    するものであることを特徴とするイオンフロー記録ヘッ
    ド。
  2. (2)第1のシートと第2のシートとを接合したイオン
    フロー制御体を、支持体により円弧状に湾曲支持する手
    段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のイオンフ
    ロー記録ヘッド。
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