JPH0319516Y2 - - Google Patents

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JPH0319516Y2
JPH0319516Y2 JP11725885U JP11725885U JPH0319516Y2 JP H0319516 Y2 JPH0319516 Y2 JP H0319516Y2 JP 11725885 U JP11725885 U JP 11725885U JP 11725885 U JP11725885 U JP 11725885U JP H0319516 Y2 JPH0319516 Y2 JP H0319516Y2
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hull
ship
hull body
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boat
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は、異種材料構成された複合ボートの接
合構造に関する。更に詳しく述べると、本考案
は、繊維強化プラスチツクス(以下FRPという)
やアルミニウム合金若しくは合板等の剛性船材で
形成された船殻本体と弾性的な浮力体例えばゴム
チユーブ等から成る舷とを組合せた複合ボートの
船殻本体と舷の接合構造の改良に関する。
(従来の技術) この種の複合ボートの従来の接合構造は、第4
図に示すように、ゴムチユーブ製舷101に接着
されたコ形のフランジゴム102の溝103内に
FRP製船底104の縁を差し込み、これらを貫
通する締付ボルト105によつて強固に固着する
ように設けられている(実開昭59−196394号)。
そして、フランジゴム102とFRP船底104
との間には、これからの水洩れを防止するため例
えばシーラの充填などの止水処理が施されてい
る。
この接合構造は、モータボートとしては小型艇
に属する程度の大きさの複合ボート例えばレジヤ
ーボートやクルーザーのテンダー等への使用を主
用途とする定員数3〜5人、全長2〜4mの複合
ボートに応用する場合には、接合部にかかる負荷
もフランジゴム102部分やゴムチユーブ101
自体に亀裂や損傷を招く程大きくないことから特
に問題はない。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、この接合構造は、船体内に貫通
する締付ボルト105によつてゴムチユーブ製舷
101とFRP製船底104とを締付けるため、
防水性は充填シーラの性能及び締付力にのみ依存
しており、波の抵抗や落下衝撃が小型艇時とは比
較にならないほど大きく、接合部にかかる負荷も
相当なものとなる大形ボートに適用するには十分
なものとは言えない。特に、この種の複合ボート
を救助艇などとして使用するなどの近年の大形化
の要求に伴い舷と船底とを各々別個の浮力体とし
て構成しようとする場合、船底を貫通する接合構
造は好ましいものとは言えない。
そこで、本考案は、水密効果の高い接合構造の
複合ボートを提供することを目的とする。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) 斯かる目的を達成するため、本考案の複合ボー
トは船底と甲板とを一体的に成形して水密構造の
剛性浮力体からなる船殻本体を形成し、弾性的な
浮力体から成る舷を前記船殻本体に接合してなる
複合ボートであつて、前記船殻本体内に二重壁構
造部を形成し、当該二重壁構造部と前記船殻本体
とにより区画形成された空間に締付具受けを埋設
し、該締付具受けに締結具を該締付具受けを貫通
しないようにして止め付けて前記船殻本体と前記
舷とを接合することを特徴とする。
(実施例) 以下本考案の構成を図面に示す一実施例に基づ
いて詳細に説明する。
本考案の複合ボートは、柔なる舷1と剛なる船
殻本体2とを接合して、モータボートの航走性能
とゴムボートの安全性・軽便性とを併せ持つよう
にしたものである。
船殻本体2としては、通常、船体の軽量化を図
りかつ理想形状とするため、ガラスフアイバーや
炭素繊維等を補強材とする繊維強化プラスチツク
スを用いているが、この他アルミニウム合金や合
板等の剛性船材を使用することも可能である。そ
して、図示するように、船殻本体2は甲板11と
船底12とを一体に形成して、水密構造の中空体
となつている。
この船底12は、若干の例えば18゜ほどの傾斜
を有するV型を成し、必要に応じて適宜数のスト
ライプ3が一体形成されている。
また、舷1としては、通常、織布等で補強され
たゴムチユーブが用いられる。しかしその他の材
質から成るチユーブあるいは弾力的な浮力体例え
ば独立発泡プラスチツクスなどの採用も可能であ
る。この舷1は、舷側部と舷首部とが一体的に成
形された略U字形を成し、その断面形状は通常円
形あるいは楕円形を成す。ゴムチユーブから成る
舷1は、通常複数例えば2〜5室の気室に区画さ
れ、そのうちの一部が破れても浮いていることが
できるように設計されている。尚、チユーブ以外
の浮力体を舷1に使用する場合、ゴムチユーブと
同様に連結のためのフランジ4H,4Vを直接浮力
体に接着するようにしても良いが、粒状の浮力体
を筒袋(図示省略)で被覆して船殻本体2に取付
けることも可能である。
前記船殻本体2の舷1と当接する部位には、当
接部位の外周面形状に対応した形状の受座5が形
成されている。この受座5の形状は、舷1の断面
形状に合せて曲面、角形あるいは平坦な傾斜など
種々選択可能であるが、ゴムチユーブ製舷1を採
用している本実施例の場合、ゴムチユーブ1とほ
ぼ同一曲率の曲面から成る。また、この受座5
は、舷首と舷側部分を一体的に形成した略U字形
の舷1が通常採用されることから、これに合せて
船殻本体2の周縁の大部分に亘る略U字形に構成
されている。
前記船殻本体2と舷1とは、好ましくは、船殻
本体2の受座5に舷1をあてがつた状態で少なく
とも2箇所において水密に連結されている。この
船殻本体2と舷1の連結は、好ましくはほぼ水平
方向及び垂直方向の少なくとも2箇所において為
され、最も好ましくは舷1の中心(曲率中心)を
通過する水平面上及び垂直面上の2点において為
されることである。そこで、本実施例にあつて
は、曲面から成る受座5の円弧の中心角度を90゜
とし、その両端において舷1と船底2を連結する
ことにより、舷1の曲率中心を通過する水平面及
び垂直面上において連結し得るように設けられて
いる。
船殻本体2と舷1の連結は、ビス、木ねじ、埋
込みボルト等の公知の一般的締付具7あるいは新
規の締付具によつて適宜行なわれている。そし
て、この接合箇所には、内方にビス受け6所謂締
付具受けが埋設され、止着用のビス等の締付具7
が船体内に貫通しないように配慮されている。ビ
ス受け6は、例えば木材あるいはプラスチツクス
若しくはこれらの複合材等から成り、局部的ある
いは全体的に二重壁構造とされた船殻本体2の水
密壁内空間に設置されている。例えばFRP製船
殻本体2の場合、船殻本体2の所定箇所に内側か
らビス受け6例えば木材をあてがつた状態でその
上からオーバレイアツプによつてFRPの内張り
8を二次接着することにより、二重壁構造部を船
殻本体2に形成し、ビス受け6を船殻本体2内に
区画形成された空間内に埋設するようにしてい
る。ビス受け6を埋設した船殻本体2に対する舷
1の接合は、例えばゴムチユーブ製舷1の場合、
該舷1に接着されているフランジ4H,4Vをアル
ミニウム板9等の止水補助具で押えつつビス7を
ねじ込むことにより完了する。
また船底材料としてアルミニウム合金や合板等
を使用する場合には、内張り8は同材質あるいは
異種材質のものを採用して溶接ないし接着等によ
つて水密に取付けられる。
尚、本実施例の船底12は、甲板11と一体的
に形成して、水密性の向上のみならず、船体剛性
と安全性を高めるようにしている。
考案の効果 以上の説明より明らかなように、本考案の複合
ボートは船底と甲板とを一体的に成形して水密構
造の剛性浮力体からなる船殻本体を形成し、弾性
的な浮力体から成る舷を前記船殻本体に接合して
なる複合ボートであつて、前記船殻本体内に二重
壁構造部を形成し、当該二重壁構造部と前記船殻
本体とにより区画形成された空間に締付具受けを
埋設し、該締付具受けに締付具を該締付具受けを
貫通しないようにして止め付けて前記船殻本体と
前記舷とを接合するようにしたので、締付具が船
殻本体を貫通することがなく、接合部からの水洩
れの心配が全くない。しかも、この接合構造は、
船殻本体に埋設された締付具受けに対して締付具
を止め着けるようにしているので、舷と船殻本体
との連結作業を容易かつ迅速に完了でき、船殻本
体の内外においてボルト・ナツトを締付けていた
従来の連結作業に比してはるかに省力化できる。
また、この接合構造は、舷と船殻本体とを連結す
ることと水密性を保つことが切離されているの
で、舷と船殻本体とを各々独立した別個の浮力体
として構成する複合ボートの場合好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の複合ボートの一実施例を示す
一部切欠斜視図、第2図は同ボートの接合部の一
例を示す拡大横断面図、第3図はFRP製船殻本
体の接合部拡大横断面図、第4図は従来の複合ボ
ートの接合構造を示す横断面図である。 1……舷、2……船殻本体、4H,4V……フ
ランジゴム、6……締付具受け、7……締付具ビ
ス、11……甲板、12……船底。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 船底と甲板とを一体的に成形して水密構造の
    剛性浮力体からなる船殻本体を形成し、弾性的
    な浮力体から成る舷を前記船殻本体に接合して
    なる複合ボートであつて、前記船殻本体内に二
    重壁構造部を形成し、当該二重壁構造都と前記
    船殻本体とにより区画形成された空間に締付具
    受けを埋設し、該締付具受けに締結具を該締付
    具受けを貫通しないようにして止め付けて前記
    船殻本体と前記舷とを接合することを特徴とす
    る複合ボート。 (2) 前記締付具受けはオーバレイアツプによつて
    繊維強化プラスチツクス製船殻本体中に埋設す
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項に記載の複合ボート。
JP11725885U 1985-08-01 1985-08-01 Expired JPH0319516Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11725885U JPH0319516Y2 (ja) 1985-08-01 1985-08-01

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11725885U JPH0319516Y2 (ja) 1985-08-01 1985-08-01

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Publication Number Publication Date
JPS6226291U JPS6226291U (ja) 1987-02-18
JPH0319516Y2 true JPH0319516Y2 (ja) 1991-04-24

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