JPH03194530A - 自動画像ブレ検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 この発明は被写体の移動またはカメラのブレを自動的に
感知して撮影者に何らかの警告を与え、ブレ写真の発生
を防止する自動画像ブレ検出装置に関する。

〔従来の技術〕

撮影する瞬間にカメラがプしたことを感知するために、
例えばカメラのレンズの両端部に加速度計を設け、両加
速度計の出力の差からカメラのブレを検出し、さらにバ
イパスフィルタと積分器とによってブレの速度を求めた
り、２階積分によってブレの変位を求める装置が提案さ
れている（例えば、特開昭６３−２５６３５号公報参照
）。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、前述の装置では、カメラ自体のブレは感知でき
るが、カメラのシャッターを切る瞬間に被写体が動いて
しまい、結果的に手ブレ写真となるようなブレは感知で
きない。また、カメラのブレを感知するために専用の部
品を必要とするため、低価格なカメラには不向きである
。

この発明は専用の部品を追加することなく画像信号に含
まれる画像情報の中からカメラのブレや被写体の動きを
感知し、シャンク−をロックしたりファインダー内に警
告サインを出すことにより撮影者に警告を発することの
できる自動画像ブレ検出装置を提供することを目的とす
る。

〔課題を解決するための手段］ この発明による自動画像ブレ検出装置は、入力画像デー
タを、フレーム毎に１ブロックｎ×ｎ画素からなる複数
のブロックに分割し、各ブロック毎に離散コサイン変換
する符号化手段と、変換して得られるｎ×ｎ個の変換係
数を、所定の時間間隔毎に比較して水平方向および垂直
方向の変化を検出し画像の相対的ブレを感知するブレ検
出手段とを備え、このブレ検出手段で画像のブレを検出
し撮影者に警告を与えるように構成されている。

撮影者への警告は、垂直方向の画像の相対的ブレは手ブ
レによるものとしてカメラのシャッターをロックし、水
平方向の画像の相対的ブレは被写体の動きと判断してフ
ァインダー内に警告サインを出すように構成する。

〔作　用〕

この発明による自動画像ブレ検出装置は、１最影すべき
画像の画像データを、符号化手段によってフレーム毎に
離散コサイン変換を施して各周波数成分に分解し、この
各同数成分の時間変化を観察することにより画像の相対
的ブレを感知する。

この場合、画像データの圧縮を行う符号化手段を利用し
て画像の相対的ブレを感知するようにしているので、専
用の部品を用いることなく感知することができる。

〔実施例〕

第１図はこの発明による自動画像ブレ検出装置の一実施
例を示すブロック図で、電子スチルカメラに適用した例
について示している。

この検出装置はレンズを通して結像される被写体像を電
気信号に変換して出力するＣＣＤ等の固体撮像素子を備
える撮像部１と、この撮像部１から出力される電気信号
を増幅するプリアンプ２と、増幅された電気信号をディ
ジタル信号に変換するＡＤ変換部３と、変換したディジ
タル信号を一時的に記憶するフレームメモリ４と、メモ
リ４に記憶したディジタル画像データを周波数領域に直
交変換して各周波数成分に分解する符号化部５と、各周
波数成分の単位時間毎の値を比較し画像のブレを検出す
るブレ検出部６とから構成される。

符号化部５はフレームメモリ４に記憶される画像データ
を、１ブロックｎ×ｎ画素からなる複数のブロックに分
割し、各ブロック毎に離散コサイン変換（Ｄ　ＣＴ　：
　Ｄｉｓｃｒｅｔｅ　Ｃｏ５１ｎｅ　Ｔｒａｎｓｆｏｒ
ｍ）を施して各周波数成分に分解するもので、例えば１
ブロック８×８画素の画像データに２次元ＤＣＴを施す
と、変換係数Ｆ　ｉｊ　（ｉ、ｊ＝１．２．・・・、８
）は、第２図に示すような８×８マトリクスの値として
得られる。この８×８マトリクスの値のうち一番左上の
数値は画像の直流成分の大きさを表し、下の数値はど縦
波の高周波成分、右の数値はど横波の高周波成分の大き
さを表している。従って、ＤＣＴ係数Ｆｉｊを見ればそ
の画像に含まれる縦波および横波の成分が同時に観測で
きる。

現在検討されている電子スチルカメラの国際標準化方式
は、このＤＣＴ係数Ｆｉｊを量子化したのちハフマン符
号化してデータ圧縮する方式である。

こうして得られるＤＣＴ係数Ｆｉｊはブレ検出部６に入
力されて単位時間毎に比較され、画像のブレを検出する
ために利用される。第３図はＤＣＴ係数Ｆ３ｊ（ｊ＝ｔ
〜８）の各係数を、１７３０秒間隔で測定した結果を示
すグラフで、横軸に示す時刻ｔ。

ＬＬ　、・・・、ｔ、６は連続する１７枚の画像フレー
ムを１ノコ０秒間隔で次々に観測することを意味する時
間の流れを示し、縦軸はＤＣＴ係数（無次元）である。

このグラフは画面の中で被写体が時刻ｔ２から動き始め
たときの画像符号化量の変化を表し、時刻ｔｌ＋から符
号化量が増加しているのは、被写体が移動した結果背景
が表れ、その画像の符号化量が計算されてしまったから
である。

この２次元ＯＣＴ係数を利用すれば、水平方向の成分の
急激な減少により画像の水平方向のブレが感知でき、逆
に垂直方向の成分の２、激な減少により画像の垂直方向
にブレが感知できる。

この場合、シャッターを切るときは上下方向にブレやす
いことが知られているので、ＤＣＴ係数の垂直方向の成
分が減少したときは、カメラを支えている手がブしたと
考えられる。また、一般に人物を撮影する場合、被写体
たる人物が動くのは主に水平方向であるので、水平方向
にブしたと判断した場合は、被写体が動いたと考えてよ
い。ただし、撮影者がスピード感を出すために意図的に
カメラを横に動かしながら撮影していることも考えられ
るので、このような場合にはシャッターをロックせずに
ファインダー内に警告サインのみを出すようにしてもよ
い。

〔発明の効果〕

この発明によれば、シャッターの第１ストローク（ブレ
レリーズ）が押されてから撮影すべき画像のＤＣＴ係数
を常に監視しているため、被写体の水平および垂直方向
の相対的ブレが感知でき、手ブレの場合はシャッターを
ロックして撮影できないようにし、被写体が動いたとき
は撮影者の意図を汲んでファインダー内に警告サインの
みを出すというように対応を使い分けることが出来る。

また、画像データの圧縮を行う符号化部を利用して画像
の相対的ブレを感知するようにしたので、専用の部品を
用いることなしに感知することができ、低価格のカメラ
にも適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による自動画像ブレ検出装置を電子ス
チルカメラに適用した場合の一実施例を示すブロック図
、 第２図は２次元ＤＣＴ係数を示す８×８マトリクスの表
、 第３図は２次元ＤＣＴ係数を単位時間毎に測定した結果
を示すグラフである。 １・・・撮像部、２・・・プリアンプ、３・・・ＡＤ変
換部、４・・・フレームメモリ、５・・・符号化部、６
・・・ブレ検出部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）入力画像データを、フレーム毎に１ブロックｎ×
   ｎ画素からなる複数のブロックに分割し、各ブロック毎
   に離散コサイン変換する符号化手段と、 上記変換して得られるｎ×ｎ個の変換係数を、所定の時
   間間隔毎に比較して水平方向および垂直方向の変化を検
   出し、画像の相対的ブレを検出するブレ検出手段とを備
   え、 上記ブレ検出手段で画像のブレを検出することにより撮
   影者に警告を与えることを特徴とする自動画像ブレ検出
   装置。
2. （２）上記撮影者への警告は、垂直方向の画像の相対的
   ブレは手ブレによるものとしてカメラのシャッターをロ
   ックし、水平方向の画像の相対的ブレは被写体の動きと
   判断してファインダー内に警告サインだけを出すように
   することを特徴とする請求項１記載の自動画像ブレ検出
   装置。