JPH0319320B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0319320B2
JPH0319320B2 JP18751083A JP18751083A JPH0319320B2 JP H0319320 B2 JPH0319320 B2 JP H0319320B2 JP 18751083 A JP18751083 A JP 18751083A JP 18751083 A JP18751083 A JP 18751083A JP H0319320 B2 JPH0319320 B2 JP H0319320B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hanger
article
coating
plated
coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP18751083A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6082697A (ja
Inventor
Yoshiji Shimizu
Masao Fukuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Co Ltd filed Critical Shimizu Co Ltd
Priority to JP18751083A priority Critical patent/JPS6082697A/ja
Publication of JPS6082697A publication Critical patent/JPS6082697A/ja
Publication of JPH0319320B2 publication Critical patent/JPH0319320B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は物品のコーテング、とくに金属めつき
を施したのち、さらにアニオン電着塗膜を形成さ
せる全工程を、ストレートな工程となすことによ
り、塗装工程の合理化を図つたものである。
金属めつきされた物品は、金属特有の光沢を緩
和するため、および金属めつき層の腐食を防止す
るため合成樹脂塗料の塗装が施こされる。その場
合塗膜厚さがコントロールでき、しかも物品表面
に施した微細な凹凸形状のデテールを、害うこと
なく再現できるという観点から電着塗装法が推奨
せられる。
周知のように物品表面に金属の電解めつきを施
こすには、めつきさるべき物品を通電性ハンガー
に係着した状態で、電解浴たる所定金属塩含有水
溶液中に懸吊して通電し、それによつて物品表面
に所定厚さのめつき層を形成させる。また、電着
塗装工程では、被塗物品を同様ハンガーに係着さ
せ、(+)に帯電させた状態で、(−)に帯電させ
たアニオン電着料浴中を通過させ、それによつて
物品表面に塗料を電気的に吸着させる。ついで、
塗料浴から引き上げ、焼付と呼ばれる塗料ビヒク
ルの加熱硬化処理に付される。この処理条件は、
通常160〜200℃、30分というかなり高温長時間で
ある。
上述したプロセスからわかる通り、このプロセ
スを最も効率的、合理的に行おうとするならば、
電解めつきの際に使用するハンガーと、電着塗装
工程ないしは焼付処理工程なる全工程を通じて、
同一のハンガーを使用し、工程ごとに物品の懸け
替えをしないつようにすることである。そうすれ
ば全工程はストレートに結合され、労力、時間等
経費の節減に資することは明らかである。
ところが、このような工程の結合は、実際には
知られていない。というのは電解めつき工程で使
用されるハンガーは、通常銅を骨材とし、これに
ステンレス線もしくはピアノ線で製した物品係着
用爪をハンダ溶接し、接点たる爪以外の部分は、
ポリ塩化ビニルとかポリオレフインとかの熱可塑
性樹脂系の膜で被覆されている。
この樹脂被覆は、電解めつきにおける電力の節
減と、効率のアツプにとつて欠くことのできない
条件であつて、その省略はなし得ない。しかもそ
の耐熱温度はせいぜい140℃どまりである。した
がつて、電着塗装に使用したハンガーに懸吊した
まゝの状態で、前記焼付処理に服せしめることは
できない。なぜなら該処理の加熱によつて、被覆
は溶解してしまうからである。
本発明者らは、この難点を解決するため、さき
に電着塗装後の物品を、ハンガーに係着したまま
の状態で特定な前処理液例えば有機溶剤5〜90
%、酸5〜90%、界面活性剤1〜15%、金属塩
0.1〜1%を含む溶液中に浸漬し、ついでこれを
75℃前後で少くとも30分加熱するという低温硬化
方法(特願昭58−83795号)を見出したが、工程
としては、上記前処理液への浸漬という新たな工
程が付加されるので、未だ十分な対策とは云い難
い。また、他の方法として、電着塗装後の物品
を、そのハンガーに係着したまゝで焼付前80〜
100℃でセツテングし、ついで焼付用治具に掛け
かえて焼付を行つたが、これも一工程余分で繁鎖
である。
本発明は如上観点から為されたものであつて、
めつきさるべき物品を、フツ素樹脂でコートした
ハンガーに懸吊し、金属の電解めつきを施したの
ち、こゝに得られためつきされた物品を、前記ハ
ンガーから取り外すことなく、アニオン電着塗装
に付し、該塗装後の物品を、前記ハンガーより取
外すことなく、焼付処理に服せしめることを特徴
とするものである。
こゝにめつきさるべき物品とは、鉄、銅、アル
ミニウムその他各種金属ないし合金、および導電
性の付与されたポリオレフイン、ABS樹脂、ナ
イロン、ポリエステル等各種樹脂製の物品、例え
ば電子機器の摘み、ハンドル、押ボタン類などを
指称し、このような物品に金属の電解めつきを施
こすための電解浴、電解条件、ないしアニオン電
着塗装の樹脂の種類、電着条件、ならびに焼付条
件とも、従前のものと異らない。
もつとも、上記金属めつきされた物品表面にア
ニオン電着塗装を施こすことについては、本発明
者らが創始した技術であるので、念の為に若干付
言しておく。即ち、めつき後の物品塗装に使用す
るアニオン電着塗装用の塗料は、水性、つまり水
溶性ないし水分散性樹脂、例えばアクリル−メラ
ミン系樹脂、エポキシ−メラミン樹脂、アルキツ
ドーメラミン樹脂、ポリエステル樹脂などから選
ばれた水性樹脂を主成分とし、若干の溶剤、中和
剤等を含有したものであつて、それ自体は公知に
属する。
電着塗装に当つては、上記塗料を電解浴として
固形分5〜30%程度に調整し、めつきされた物品
を陽極とし、カーボン板もしくはステンレス板を
対極として10〜200V、3秒〜3分間通電するの
である。
本発明に使用するハンガーは、その骨骼におい
ては従来のものと、とくに異らない。即ち、銅棒
に物品係着用の爪として、適宜長さのピアノ線な
いしはステンレス線などをネジ込み捲きつけ差込
みネジ止めなど機械的に取り付けたもの、および
ハンダ付け以外の溶接、溶射等を利用して枝状に
固着したものである。
このようなハンガー骨骼表面を被覆するに使用
するフツ素樹脂とは、四フツ化エチレン樹脂、三
フツ化塩化エチレン樹脂、四フツ化エチレン−六
フツ化プロピレン共重合樹脂などを指称する。そ
の融点は、上記記載の順序で云えば327℃、210〜
212℃、285℃である。いずれにせよ、本発明の連
続的に適用される最高温度約180℃に耐えうれば
足る。なお、耐熱性のみに着目するならば、ポニ
フエニレンオキサイド、ポリスルフオン、ポリイ
ミド、ポリベンゾイミダゾールなどの各種耐熱性
樹脂も考慮内に入つて来るが、本発明方法におい
て、とくにフツ素樹脂が選用せられる理由は、そ
れら何れの耐熱性樹脂にも勝して、ハンガーなる
電解用治具の要求する諸性質、すなわち、吸水
性、透湿性はゼロ、化学的には不活性、つまり、
めつきの場合とくに重要な耐酸、耐アルカリ、耐
溶剤等耐薬品性であること、また、電気絶縁性も
ズバ抜けて高く、非粘着性、低摩擦性であるから
である。
このようなフツ素樹脂をハンガー骨骼に被覆す
るには、ハンガーの形状に基いて1つにはペース
ト押出成形法によるのが適当とされる。即ちフツ
素樹脂のうち、フアインパウダーと称される粉末
を、ソルベントナフサなどによりペースト化した
ものを用い、ハンガー骨骼材料の棒状である主軸
や線材である爪を別々に、電線被覆の手法により
被覆し、あとからハンガーに組立てるのである。
また、他の方法は、乳化重合によつて得たフツ
素樹脂の水性分散液を濃縮して非イオン活性剤に
よつて安定液であるフツ素樹脂デスパージヨン中
に前記金属骨骼を浸漬したのち引上げて焼成す
る、もしくは市販エナメル、例えばダイキン工業
(株)製、商標名ポリフロンエナメルを、ハンガー骨
骼に塗布してから乾燥しついで焼成する。いずれ
にせよハンガー骨骼表面に被覆した被覆層の厚さ
は200μ程度で十分である。
むろんハンガーは、めつきさるべき物品に、電
解用の電流が通ずるものでなければならないか
ら、ハンガー本体の給電バーと接触する部分、ハ
ンガーの爪のうち、物品が係着される部分だけに
は、該フツ素樹脂コートを施こさないか、または
一旦コートしたあとであるならば、その部品を機
械的に削除し金属骨骼を露出させ、通電に支障の
ないように加工しなければならない。
本発明にあつては、上記したフツ素樹脂で被覆
したハンガーを用いて、一旦物品を係着したなら
ば、その物品は、該ハンガーから取り外されるこ
となく、電解法により金属めつきされ、ついでア
ニオン電着塗装され、さらに焼付処理に付され、
該処理完了後、はじめて物品は製品として取り外
され、前記ハンガーは、新たにめつきされる物品
の係着用に循環再用される。
もつとも、アニオン電着塗装に際しては、それ
に使用した水性塗料が、、ハンガー表面に付着す
ることはない。フツ素樹脂被覆は、本来的にすぐ
れた電気絶縁性であるから電気的に付着しないこ
と、また非粘着性であるから物理的にも付着しな
いのである。また何らかの原因で付着することは
あつても、容易に剥離除去できる。むろん、ハン
ガーの骨骼や爪において、通電のために露出させ
た部分には、塗料が電着されている。それは、焼
付処理に際し、同時に硬化するが、その硬化塗膜
は、通常の塗料剥離剤の使用によつて剥離でき
る。そのような剥離剤として、水酸化ナトリウム
や、アミンなどを含む高アルカリ型のものと、塩
化メチレンなどの溶剤型が知られているが、その
何れによつても容易に剥離でき、しかもフツ素樹
脂コーテングは、全く影響されないので、本発明
に係るハンガーを用いれば、めつき−電着塗装−
焼付−めつきという循環が可能となつたのであ
る。
本発明者らは、直径7mm、長さ800mmの銅製丸
棒を本体とし、その外表面に、φ2mmのステンレ
スを爪として、20本ネジ止めしたABS樹脂で被
覆したハンガー(従来品)を用い、各爪にタテ10
×ヨコ5mmの鉄板を係着して、クロムめつきした
のち、アニオン水性塗料の電着を行い、ハンガー
を掛けかえて焼付を行つた場合と、前記ハンガー
表面に既出ダイフロンエナメル塗装した本発明に
係るハンガーを用い、全工程に全く物品の掛け替
を行わなかつた場合と比較したが、後者の方が1
サイクルで20分も時間の節約が可能となつた。
つぎに、前述した従来品のハンガーと、本発明
に係るハンガーとの耐用試験を行つた。即ち、各
ハンガーを200℃に1時間加熱したのち、塗膜剥
離液として苛性カリ40.0%と塩化メチレン20%と
を含有する60℃の水溶液中に、2時間浸漬し、こ
の操作を1サイクルとして、何サイクルで欠陥が
生ずるかを調べるのである。
その結果従来品ハンガーでは1イクルで変色融
解したが、本発明に係るハンガーでは、20サイク
ルでも全く異常が認められなかつた。
したがつて、本発明に係るハンガーは著しく堅
牢で、何十回もの循環再用に耐えることは明白で
ある。換言すれば、めつきと電着塗装という2重
のコーテング物品製造の作業能率は従来より格段
に向上したのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 めつきさるべき物品を、フツ素樹脂で被覆し
    たハンガーに懸吊し、金属の電解めつきを施した
    のち、こゝに得られためつきされた物品を、前記
    ハンガーから取り外すとなく、アニオン電着塗装
    に付し、該塗装後の物品を、前記ハンガーより取
    り外すことなく、焼付処理に服せしめることを特
    徴とする物品をコーテングする方法。
JP18751083A 1983-10-06 1983-10-06 物品をコ−テングする方法 Granted JPS6082697A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18751083A JPS6082697A (ja) 1983-10-06 1983-10-06 物品をコ−テングする方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18751083A JPS6082697A (ja) 1983-10-06 1983-10-06 物品をコ−テングする方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6082697A JPS6082697A (ja) 1985-05-10
JPH0319320B2 true JPH0319320B2 (ja) 1991-03-14

Family

ID=16207323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18751083A Granted JPS6082697A (ja) 1983-10-06 1983-10-06 物品をコ−テングする方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6082697A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101515919B1 (ko) * 2014-08-20 2015-05-04 주식회사 코리아카코 수중 강재 절단용 성형폭약 장약용기 및 이를 이용한 수중 강재 절단 공법

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2530893B2 (ja) * 1988-08-05 1996-09-04 日新製鋼株式会社 常温型溶融塩電気アルミニウムめっき装置及びその給電装置
JPH0647013Y2 (ja) * 1990-04-18 1994-11-30 鐘淵化学工業株式会社 電着塗装用治具
JP2740067B2 (ja) * 1991-11-22 1998-04-15 木田 潔 電子部品のメッキ用治具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101515919B1 (ko) * 2014-08-20 2015-05-04 주식회사 코리아카코 수중 강재 절단용 성형폭약 장약용기 및 이를 이용한 수중 강재 절단 공법

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6082697A (ja) 1985-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101622380B (zh) 表面粗化铜板的制造方法和装置、以及表面粗化铜板
CA1079680A (en) Continuous electrolytical treatment of aluminum or its alloys
US4297197A (en) Electroplating rack
EP0727511B1 (en) Method of producing hollow electroformed product of precious metal
US6379523B1 (en) Method of treating surface of aluminum blank
US4492615A (en) Process for plating a long span of metal with a metal layer
JPH0319320B2 (ja)
US5705219A (en) Method for coating surfaces with finely particulate materials
KR101801331B1 (ko) 전착 도장 방법
US2966448A (en) Methods of electroplating aluminum and alloys thereof
US3420762A (en) Electrocoating process with pretreatment of articles
JPS629198B2 (ja)
Pinner TYPICAL PLATING SEQUENCES, CHAPTER 15 FROM COPPER AND COPPER ALLOY PLATING
US3888755A (en) Cylinder plating rack
JP3506826B2 (ja) アルミニウム材及びその製造方法
US2764538A (en) Method of plating chromium over antimony
KR970005444B1 (ko) 목재의 전기도금 방법
JP2003003295A (ja) アルミニウム合金の表面処理方法
JPH01208494A (ja) 亜鉛、亜鉛合金又は亜鉛めっき材の表面に弗素樹脂被膜を形成する方法
KR890003587B1 (ko) 동도금 접지봉의 제조방법
JPH02149695A (ja) マグネシユウム材上への表面処理方法
SU1663057A1 (ru) Способ нанесени композиционных покрытий
JPH0351798B2 (ja)
JPS6338437B2 (ja)
JPS61166998A (ja) プラスチツク成形品の電着塗装方法