JPH0319019Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、例えば、駅務で使用されるような
自動券売機や群管理自動券売機等の自動販売機の
硬貨収納装置に関する。

(ロ) 従来の技術 従来より自動券売機における硬貨の収納装置に
は、第３図に示すような、単体の自動券売機仕様
（例えば、実開昭49−78000号公報）と、第４図に
示すような群管理仕様（例えば、特開昭54−
44600号公報）とがある。

両図に示すそれぞれの自動券売機１はつり銭ブ
ロツク２、印刷ブロツク３を内装しており、第３
図の単体の自動券売機１では、投入された硬貨を
金種毎に硬貨収納箱４に収納するように構成し、
第４図の群管理仕様の自動券売機１では、機外へ
突出する搬送コンベヤ５を介して循環装置６の硬
貨回収箱７に金種別に一括回収するように構成し
ている。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 上述のように単体仕様の自動券売機と、群管理
仕様の自動券売機とでは、それぞれ構造や装置の
容積が異なるので、単体仕様の自動券売機を群管
理仕様として使用すること、また、反対に群管理
仕様を単体仕様に使用することができず、したが
つて、単体の自動券売機を複数台並設して群管理
仕様にしても、硬貨の一括回収が不可能であり、
各券売機毎の硬貨収納箱を脱着する必要があり、
係員の手間が必要となる。

この考案は、硬貨の収納位置に搬送機構を内蔵
し、これに特異な側壁ガイドを設けることで、単
体仕様と群管理仕様が一機種で容易に使用でき、
自動販売機を増設などにより複数台並設される群
管理仕様の場合に、硬貨の一括回収を可能にする
ことのできる自動販売機の硬貨収納装置の提供を
目的とする。

(ニ) 問題点を解決するための手段 この考案は、硬貨収納位置底部に硬貨を一側壁
がわに搬送する搬送機構を搬送側が上方となるよ
うに斜設し、上記搬送機構の傾斜上部側に、該硬
貨収納装置の側壁を形成する側壁ガイドを配設
し、該側壁ガイドの下部を、その自由端が機外に
突出回動可能に前記搬送機構の搬送面より下部位
置で装置に枢着し、上記側壁ガイドの自由端を、
該自由端が機外の傾斜下部側まで突出回動した
時、該機体と併設される処理装置に対してオーバ
ラツプする位置まで延在する長さに設定した自動
販売機の硬貨収納装置であることを特徴とする。

(ホ) 作 用 この考案の自動販売機の硬貨収納装置によれ
ば、単体仕様の時は、側壁ガイドを機体内に収め
て使用し、群管理仕様の時は、側壁ガイドを傾斜
下部側まで回動して、その自由端を次の搬送機構
の始端上部にオーバラツプさせて使用する。

(ヘ) 考案の効果 この考案によれば、一機種を単体仕様または群
管理仕様の処理装置、例えば、自動券売機として
使用できることは勿論、処理装置が増設された
り、また群管理処理装置の台数が増設された場合
に、簡単に連結して硬貨の一括回収を行なうこと
ができる。

上述の増設に際して、側壁ガイドが隣側搬送機
構への搬送ガイドとなるので、硬貨の流れをスム
ースに行なうことができる。

また、側壁ガイドを回動操作する操作だけで、
側壁を形成していた側壁ガイドが硬貨のガイドと
なるので、構造簡単で、部品点数を少なくし得
る。

(ト) 考案の実施例 この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述
する。

図面は自動券売機に内装した硬貨収納装置を示
し、第１図において、上述の従来例（第３図〜第
４図）と相当部分は同一符号を付す。すなわち、
１の自動券売機、２のつり銭ブロツク、３の印刷
ブロツク、６の循環装置、７の硬貨収納箱は上述
の従来例と相当部分を示す。

９は硬貨の収納装置で、この収納装置９は、側
壁方向に硬貨を搬送し、搬送側が情報になるよう
に傾斜した搬送ベルト１０と、該搬送ベルト１０
の搬送面より下部位置でその下部を支点として回
動する側壁ガイド１１と、上部を支点として回動
する側壁蓋１２と、搬送ベルト駆動用のモータ１
３とにより構成されている。

側壁ガイド１１は通常、収納装置９の側壁とし
て側部を密閉状態にしており、第１図の２点鎖線
に示すように、その自由端が機外へ回動可能にそ
の下部を枢着し、かつその自由端は、該自由端が
機外の傾斜下部側まで突出回動した時、該機体と
併設される処理装置に対してオーバラツプする位
置まで延在する長さに設定している。

そして、硬貨の回収時は側壁ガイド１１を機外
側方に突出回動させたのち、駆動モータ１３で搬
送ベルト１０を回転させることによつて、搬送ベ
ルト１０上の硬貨を回収車１４内に収納させる。

第２図は上述の券売機１を複数台並設して群管
理券売機としたものを示し、各収納装置９の側壁
ガイド１１を隣側搬送ベルト１０側に回動し、さ
らに両搬送ベルト間に位置する側壁蓋１２を上部
を支点として回動開口したものである。

各搬送ベルト１０上の硬貨は、次々と搬送され
るものであるが、両搬送ベルト１０，１０間には
側壁ガイド１１が配置されているので、硬貨搬送
がスムースに行なわれる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は硬
貨収納装置を内蔵した自動券売機の簡略正面図、
第２図は同群管理自動券売機の簡略正面図、第３
図は従来の自動券売機の簡略正面図、第４図は同
群管理自動券売機の簡略正面図である。 １……自動券売機、９……収納装置、１０……
搬送ベルト（搬送機構）、１１……側壁ガイド。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 投入された硬貨を受入れる自動販売機の硬貨収
   納装置であつて、 上記装置の硬貨収納位置底部に硬貨を一側壁が
   わに搬送する搬送機構を搬送側が上方となるよう
   に斜設し、 上記搬送機構の傾斜上部側に、該硬貨収納装置
   の側壁を形成する側壁ガイドを配設し、該側壁ガ
   イドの下部を、その自由端が機外に突出回動可能
   に前記搬送機構の搬送面より下部位置で装置に枢
   着し、 上記側壁ガイドの自由端を、該自由端が機外の
   傾斜下部側まで突出回動した時、該機体と併設さ
   れる処理装置に対してオーバラツプする位置まで
   延在する長さに設定した自動販売機の硬貨収納装
   置。