JPH03188104A - ラクトン化された2―ヒドロキシアクリル酸―アクリル酸共重合体の製法 - Google Patents

ラクトン化された2―ヒドロキシアクリル酸―アクリル酸共重合体の製法

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JPH03188104A
JPH03188104A JP32709789A JP32709789A JPH03188104A JP H03188104 A JPH03188104 A JP H03188104A JP 32709789 A JP32709789 A JP 32709789A JP 32709789 A JP32709789 A JP 32709789A JP H03188104 A JPH03188104 A JP H03188104A
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acid
acrylic acid
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hydroxyacrylic
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JP32709789A
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Yuji Sugiura
杉浦 雄次
Masahito Takagi
雅人 高木
Hideyuki Tawara
田原 秀行
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、金属キレート剤、洗剤用ビルグーとして有用
な、2−ヒドロキシアクリル酸塩−アクリル酸塩共重合
体の前駆体としてのラクト化された2−ヒドロキシアク
リル酸−アクリル酸共重合体の製法に関するものである
〔従来の技術〕
2−ヒドロキシアクリル酸塩重合体が金属キレート剤(
例えば、ドイツ特許2161727)洗剤用ビルグー(
例えば、ドイツ特許2136672.2211256.
2527290.2607656.2642071) 
、漂白安定化剤(例えば、特開昭55−76161、特
開昭56−41808、特開昭62−185797、特
開昭63−147804、ドイツ特許3337719.
3.423452.3622344)等の用途に有用で
あることは従来より公知であり実際使用されている。2
−ヒドロキシアクリル酸塩重合体はある用途分野におい
ては、類似の機能を有するアクリル酸塩重合体より優れ
た性能を示すこともあるが、その価格が高価であること
が利用程度を制限する結果となっている。
原料モノマーの2−へロアクリル酸が高価であるあるこ
とが、その−要因である。従って、2−ヒドロキシアク
リル酸塩重合体の機能性能を維持しつつ、コストを下げ
ることは重要な課題と言える。この点を改善するものと
して、ドイツ特許2327097に2−ヒドロキシアク
リル酸塩−アクリル酸塩共重合体が提案されている。
それによれば、2−ヒドロキシアクリル酸塩−アクリル
酸塩共重合体は、基本性能のひとつである多価金属イオ
ン封鎖能において、2−ヒドロキシアクリル酸塩−ポリ
マーの性能をしのぐとされている。
このように、2−へロアクリル酸とより安価なアクリル
酸の共重合体が利用できれば、原料コスト的には有利で
あり、意義は大きい。2−ヒドロキシアクリル酸塩−ア
クリル酸塩共重合体を得る従来公知の方法としては、2
−へロアクリル酸エステルとアクリル酸エステルを非水
溶媒中で共重合後、共重合体中のエステル及びハロゲン
をアルカリ加水分解する方法(油化学旦、211.19
84)があるが、この方法では共重合に非水溶媒を使用
する点及び加水分解に多大な時間−エネルギーを要する
点で工業的製造の意義は低い。他の方法として2−クロ
ロアクリル酸塩−アクリル酸共重合体を熱水処理してハ
ロゲンを加水分解する方法(ドイツ特許2327097
)が提案されている。
本発明者等の知見によれば、2−クロロアクリル酸を水
性媒体中で(共)重合に供すると必ずほぼ定量的に塩素
がヒドロキシル基と置換することから、上記2−クロロ
アクリル酸−アクリル酸共重合体を得るには2−クロロ
アクリル酸とアクリル酸を非水溶媒中で共重合せねばな
らないという問題を有していた。
2−ヒドロキシアクリル酸塩共重合体は、通常2−クロ
ロアクリル酸を水性媒体中で重合させ、水不溶性のラク
トン化された2−ヒドロキシアクリル酸として単離後、
アルカリ水溶液に溶解せしめて製造する。2−ヒドロキ
シアクリル酸−アクリル酸共重合体の製造においても製
造コスト低減化の意味から、水性媒体中で製造すること
が有利である。
〔解決すべき問題点〕
2−クロロアクリル酸とアクリル酸を水性媒体中で共重
合させ、2−ヒドロキシアクリル酸共重合体の性能に匹
敵する共重合体を得ることにある。
〔問題を解決するための手段〕
2−クロロアクリル酸とアクリル酸を水性媒体中で共重
合させてラクトン化された2−ヒドロキシアクリル酸−
アクリル酸共重合体を得る方法番ごつき種々検討した。
その結果、特定のpH領域、換言すれば特定のモノマー
中和率領域で共重合して得られるラクトン化共重合体だ
けが、これらアルカリ水溶液と接触して得られる最終的
使用形態である2−ヒドロキシアクリル酸塩−アクリル
酸塩共重合体としての基本性能のひとつである多価金属
イオン封鎖能の点で2−ヒドロキシアク+))し酸塩重
合体と同等以上の性能を有することを見出し本発明を完
成した。
すなわち本発明は、 モル比にて1:1から20=1の範囲にある2−クロロ
アクリル酸モノマー及びアクリル酸モノマー混合物の水
溶液をモノマー総量に対し、0゜9〜1.2倍当量の塩
基性物質で中和した後共重合せしめて、部分的に中和さ
れた2−ヒドロキシアクリル酸−アクリル酸共重合体を
含む水溶液を得た後、共重合体中の中和された部分の量
に対して1.0〜2.0倍当量の酸性物質を接触させる
ことによりラクトン化を進行させ生成してくる水不溶性
の目的物を単離することを特徴とするモル組成比1:1
から20:1の範囲にあるラクトン化された2−ヒドロ
キシアクリル酸−アクリル酸共重合体の製法に関するも
のである。
従来、2−クロロアクリル酸を単独で重合させラクトン
化された2−ヒドロキシアクリル酸を得るには重合時の
pHを1〜5(ドイツ特許3622344)ないしは0
.4〜2.2(特開昭63−95206)というように
、酸性側に制御することが提案されているが、これは重
合と同時に2−ヒドロキシアクリル酸重合体のラクトン
化を十分に進行させ、疎水性の沈澱の生成を容易ならし
める目的があった。
ところが、これに反して2−クロロアクリル酸とアクリ
ル酸を上記のようなpH領域で共重合させると、両者の
重合速度が異なるため(2−クロロアクリル酸の方が速
い)、2−クロロアクリル酸重合体が優先的に生成し、
ラクトン化し不溶化沈澱となるため結果としてアクリル
酸が共重合されにくいことが判明した。依って2−クロ
ロアクリル酸が重合し、2−ヒドロキシアクリル酸重合
体を与えてもこれをラクトン化し不溶化させないことが
共重合性を高めるためには必須である。このためには、
共重合時のpHを過度に酸性側にしないよう制御するこ
とが重要であり、そのためには、モノマーであろ2−ク
ロロアクリル酸及びアクリル酸の混合物をモノマー総量
に対して0.9〜1.2倍当量の塩基性物質で中和した
ものを共重合させることが重要である。
中和率が90%以下では、共重合時に不溶化が起こり結
果として共重合体は得られにくい。逆に共重合の点では
12%以上中和することに問題はないが、最終的には排
水中の塩分の量が増えるため好ましくない。中和に使用
する塩基性物質としては水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化カルシウム、アンモニア、低級アミンなど
が挙げられるが水酸化ナトリウムが好ましい。
共重合に供する2−クロロアクリル酸とアクリル酸の量
比は、モル比にして1:1〜20:1の範囲にあること
が好ましい。1:1以下では従来の酸処理によってラク
トン化させても水溶化したままであり、共重合体を容易
には回収できない。
逆に20:1以上では実質上2−ヒドロキシアクリル酸
の単独重合体に近く、コスト低減の意義が低い。共重合
は通常5〜30重量%のモノマー濃度で、開始剤として
過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム等の過硫酸塩;過酸化水素、過硫酸カリウム−重亜硫
酸ナトリウム、過酸化水素−第一鉄塩等のレドックス系
;2.2°−アゾビス[2−メチル−N−2−プロペニ
ルプロピオンアミジン]−2塩酸塩、4,4゛−アゾビ
ス(4−シアノ吉草酸)等の水溶性アゾ化合物などを使
用し、40〜150℃の温度範囲で行うことができる。
重合の方法としては全てのモノマーを初期に一括で仕込
む方法あるいは、2−クロロアクリル酸を滴下する方法
などが可能である0分子量範囲としては最終使用形態で
ある2−ヒドロキシアクリル酸塩−アクリル酸塩の形で
、4000〜20万の範囲、より好ましくは2万〜15
万の範囲にあることが好ましい。
共重合体の分子量を制御する目的のため、モノマー濃度
、開始剤量を調節すること以外に重亜硫酸ナトリウム、
次亜リン酸ナトリウム、メルカプトエタノール、チオグ
リコール酸、メルカプトプロピオン酸などのメルカプタ
ン系化合物などを連鎖移動剤として用いることも可能で
ある。
上記の中和率範囲で共重合したとき、初期のpHは概ね
6〜14である。共重合時に2−クロロアクリル酸より
脱離した塩素が塩酸となり、中和に用いた塩基性物質と
の塩酸塩となり、共重合体の中和率は下がり、共重合後
のpHはおよそ2〜5となる。この段階ではラクトン化
は進行していないか又は進行していてもごくわずかの程
度のため、見掛は上均−か均一に近い水溶液を与える。
次に、共重合体をラクトン化させ、不溶化沈澱させラク
トン化される共重合体を分離回収するのであるが、ラク
トン化′を進行させるには、系のpHをより酸性側に調
節する必要がある。そのために酸性物質と接触させるが
、酸性物質の量は共重合体中の中和部分に対し1.0〜
2.0倍当量であることが必要である。当量以下ではラ
クトン化の進行が遅(長時間を要することになる。逆に
2倍当量以上であってもラクトン化進行の効果は同等で
あり、いたずらに排液量を多くするだけであり意味はな
い。ここで言う中和部分とは、理論上算出規定されてい
る値のことであり、−例を挙げると例えば、2−クロロ
アクリル酸2モル当量及びアクリル酸1モル当量を3モ
ル当量の塩基性物質で中和(100%中和)し共重合し
たとき、2モル当量の塩酸塩を副生じ、従って共重合体
中の中和部分は1モル当量と算出されるので1〜2モル
当量の酸性物質を接触させることになる。
用いる酸性物質としては、塩酸、硫酸、硝酸などの無機
酸;酢酸、ギ酸、P−トルエンスルホン酸等の有機酸を
挙げることができるが塩酸が好ましい。
酸性物質と接触させる方法としては、所定量の酸性物質
を20〜70℃で共重合体水溶液の撹拌下に加え、さら
に30分〜3時間、20〜70℃で撹拌することにより
行なう。ラクトン化が進行するに従い水不溶性のラクト
ン化された2−ヒドロキシアクリル酸−アクリル酸共重
合体の沈澱が生成して(るので、これを公知の方法例え
ば濾過あるいは遠心分離などにより単離する。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、2−ヒドロキシアクリル酸塩重
合体の性能に匹敵する2−ヒドロキシアクリル酸塩−ア
クリル酸塩共重合体の前駆体であるラクトン化された2
−ヒドロキシアクリル酸−アクリル酸共重合体を水性媒
体中で製造することが可能である。
[実施例] 以下に実施例を具体的に示すが、本発明がこれにより制
限されるものではない。
参考例  2−クロロアクリル酸の合成撹拌装置、温度
計、塩素導入管、冷却管付きの四つ日丸底褐色の500
mgフラスコに重合促進剤として300 ppmのメト
キシヒドロキノンを含有するアクリル酸メチル172g
及びN、N−ジメチルホルムアルデヒド4.4gを仕込
み、撹拌下10〜20℃の温度で塩素を8ミリモル/分
の速度で、250分間吹き込み、2.3−ジクロロプロ
ピオン酸メチルを得た。ガスクロマトグラフィー分析に
よる純度は99%以上であった。次いで700gの20
重量%の水酸化ナトリウム水溶液を仕込んだ。攪拌装置
、温度計、滴下ロート、冷却管付き四つ日丸底の22フ
ラスコに、先に得られた2、3−クロロピロピオン酸メ
チルの全量を撹拌下25〜40℃の温度で、2時間かけ
て滴下した後、さらに室温で1時間撹拌し2−クロロア
クリル酸ナトリウムを含む水溶液を得た。2−クロロア
クリル酸の収率はHPLC分析によればほぼ定量的であ
り、この水溶液は23重量%の2−クロロアクリル酸ナ
トリウムを含んでいた。
実施例1   (100%中和 CAA/AA=2/1
 −括)参考例1で得られた2−クロロアクリル酸ナト
リウム含有水溶液67g(2−クロロアクリル酸ナトリ
ウムとして0.12モル)、37重量%のアクリル酸ナ
トリウム水溶液15g(アクリル酸ナトリウムとして0
.06モル)及び水79gを撹拌装置、温度計、窒素導
入管、冷却管付き300mffセバルブルフラスコに仕
込み、窒素気流下70℃に昇温し、過硫酸カリウム0.
24gを加え、反応混合物を70”Cで5時間撹拌し、
共重合を完了させた。共重合完了後のpHは3.3であ
り不透明ではあるが沈澱は生じていなかった。次いで、
室温に冷却後、撹拌下に35重量%塩酸水溶液9.4g
を加え、さらに70℃で3時間撹拌することにより水不
溶性のラクトン化された2−ヒドロキシアクリル酸−ア
クリル酸共重合体を得た。これを濾過し12.7gの目
的物を含む湿潤ケーキ40gを得た。
湿潤ケーキを4.9重量%の水酸化ナトリウム水溶液1
38gに室温で可溶化させることにより2−ヒドロキシ
アクリル酸ナトリウム−アクリル酸ナトリウム共重合体
の10重量%水溶液を得た。この共重合体のGPCによ
る分子量はポリアクリル酸ナトリウム換算で120,0
00であった。
実施例2  (117%中和 CAA/AA=2/1 
−括)共重合の際に、水酸化ナトリウムを1.2g加え
た以外は、実施例1に示したのと同様の方法で共重合さ
せた。共重合完了後のpHは4.5であり、透明な水溶
液を得た。次いで室温に冷却後、撹拌下に35重量%塩
酸水溶液12.5gを加え、実施例1に示したのと同様
の方法で12.7gの目的物を含む湿潤ケーキ36gを
得た。
湿潤ケーキを4.8重量%の水酸化ナトリウム水溶液1
41gに室温で可溶化させることにより2−ヒドロキシ
アクリル酸ナトリウム−アクリル酸ナトリウム共重合体
の10重量%水溶液を得た。この共重合体のGPCによ
る分子量はポリアクリル酸ナトリウム換算で133,0
00であった。
実施例3  (100%中和 CAA/AA=2/1 
 (1,AA滴下)37重量%のアクリル酸ナトリウム
水溶液15g及び水79gを撹拌装置、温度計、窒素導
入管、冷却管及び滴下ロート付き300mQセバルブル
フラスコに仕込み、窒素気流下70℃に昇温し、過硫酸
カリウム0.24gを加えた。以後70℃に保持しつつ
、参考例で得られた2−クロロアクリル酸ナトリウム含
有水溶液67gを2時間かけて滴下し、滴下終了後さら
に3時間撹拌し共重合完了させた。共重合完了後のpH
は3.3であり、はぼ透明な水溶液であった。次いで、
70℃で撹拌下に35重量%塩酸水溶液9.4gを加え
さらに70℃で撹拌下に2時間撹拌することにより、水
不溶性のラクトン化された2−ヒドロキシアクリル酸−
アクリル酸共重合体を得た。これを濾過し13.0gの
目的物を含む湿潤ケーキ31gを得た。
湿潤ケーキを4.7重量%の水酸化ナトリウム水溶液1
50gに室温で可溶化させることにより2−ヒドロキシ
アクリル酸ナトリウム−アクリル酸ナトリウム共重合体
の10重量%水溶液を得た。この共重合体のGPCによ
る分子量はポリアクリル酸ナトリウム換算で133,0
00であった。
実施例4  (100%中和 CAA/AA= 2/ 
L  高温は一括連鎖移動剤使用) 参考例1で得られた2−クロロアクリル酸ナトリウム含
有水溶液67g、37重量%のアクリル酸ナトリウム水
溶液15g、及び次亜リン酸ナトリウム−水和物0.5
7gを、実施例1に示したのと同様の重合容器に仕込み
、窒素気流下70℃に昇温し、過硫酸カリウム0.24
gを加え、反応混合物を70℃で4時間撹拌し、共重合
を完了させた。共重合完了後のpHは3.2であり不透
明であるが沈澱は生じていなかった0次いで、室温に冷
却後水56gを加えた後、10重量%塩酸水溶液33g
を加え、さらに70℃で2時間撹拌することにより水不
溶性のラクトン化された2−ヒドロキシアクリル酸−ア
クリル酸共重合体を得た。これを濾過し12.2gの目
的物を含む湿潤ケーキ37gを得た。
湿潤ケーキを5.0重量%の水酸化ナトリウム水溶液1
31gに室温で可溶化させることにより、2−ヒドロキ
シアクリル酸ナトリウム−アクリル酸ナトリウム共重合
体の10重量%水溶液を得た。この共重合体のGPCに
よる分子量はポリアクリル酸ナトリウム換算で55,0
00であった。
比較例1(50%中和 CAA/AA=2/1 −括)
参考例1で得られた2−クロロアクリル酸ナトリウム含
有水溶液67g(2−クロロアクリル酸ナトリウムとし
て0.12モル)、アクリル酸4−3g (0,06モ
ル)、35重量%塩酸水溶液3.1g及び水82gを、
実施例1に示したのと同様の重合容器に仕込み、窒素気
流下70℃に昇温し、過硫酸カリウム0.24gを加え
、反応混合物を70”Cで4時間撹拌し、共重合を完了
させた。共重合完了後のpHはO付近であり、撹拌停止
により白色沈澱が沈降した。これを濾過し共重合体12
.3gを含む湿潤ケーキ46gを得た。
湿潤ケーキを5,3重量%の水酸化ナトリウム水溶液1
25gに室温で可溶化させることにより、2−ヒドロキ
シアクリル酸ナトリウム−アクリル酸ナトリウム共重合
体の10重量%水溶液を、得た。この共重合体のGPC
による分子量はポリアクリル酸ナトリウム換算で86,
000であった。
実施例5〜8及び比較例2〜3 実施例1〜4及び比較例1で得られた2−ヒドロキシア
クリル酸ナトリウム−アクリル酸ナトリラム共重合体及
び、比較として、2−ヒドロキシアクリル酸ナトリウム
ホモポリマーについて、基本物性のひとつであるカルシ
ウムイオン(Ca″′″)キレート能を以下の2つの方
法により評価した。
イオンメータ法・・・・・・ 共重合体換算でLong
を秤取し、これり塩化カルシウムlXl0−”モル/氾
、塩化カリウム8X10−”モル/Cの水溶液50mf
2を加え、撹拌後、水溶液中に存在するフリーのCaa
4濃度を複合カルシウムイオン電極(■堀場製作所、6
503−06C型)を装備したカルシウム硬度計(@堀
場製作所、TS−7CA型)を用いて測定した。結果は
共重合体1gによりキレート能される炭酸カルシウムの
mg数で示した。
滴定法・・・・・・ 共重合体換算で0.3gを秤取し
、脱イオン水50m1210%ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム0.5tr+j2を加え、さらに必要に
応じて0.1規定水酸化ナトリウム又は0.1規定塩酸
でpHを10に調整した後100mβ比色管に移した。
撹拌下に1%酢酸カルシウム水溶液を滴下し、残存性白
濁が生じるまで滴定することにより測定した。結果を次
式により算出した。
滴定量−ブランク値X5.6g Ca”JLz−)能 (CacOsmg/g) =0、
 3 結果を第1表に示した。
第1表 ※2−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムホモポリマー、
分子3190,000 第1表の結果から、本発明の製法により製造された共重
合体は、比較例にあげた製法による共重合体あるいは、
単独重合体に比べてもより高い多価金属イオンキレート
能を示すことは明らかである。
手続補正書(自発) 平成2年4月16日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、モル比にて1:1から20:1の範囲にある2−ク
    ロロアクリル酸モノマー及びアクリル酸モノマー混合物
    の水溶液をモノマー総量に対し、0.9〜1.2倍当量
    の塩基性物質で中和した後共重合せしめて、部分的に中
    和された2−ヒドロキシアクリル酸−アクリル酸共重合
    体を含む水溶液を得た後、共重合体中の中和された部分
    の量に対して1.0〜2.0倍当量の酸性物質を接触さ
    せることによりラクトン化を進行させ生成してくる水不
    溶性の目的物を単離することを特徴とするモル組成比1
    :1から20:1の範囲にあるラクトン化された2−ヒ
    ドロキシアクリル酸−アクリル酸共重合体の製法。
JP32709789A 1989-12-19 1989-12-19 ラクトン化された2―ヒドロキシアクリル酸―アクリル酸共重合体の製法 Pending JPH03188104A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1150001A (ja) * 1997-07-31 1999-02-23 Nippon Shokubai Co Ltd 塗料組成物および塗膜並びに塗装品
JP2007070607A (ja) * 2005-08-11 2007-03-22 Nippon Shokubai Co Ltd 異物が少なくゲル化し難いラクトン環含有重合体およびその用途

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