JPH03186608A - 動圧気体軸受 - Google Patents
動圧気体軸受Info
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- JPH03186608A JPH03186608A JP32428789A JP32428789A JPH03186608A JP H03186608 A JPH03186608 A JP H03186608A JP 32428789 A JP32428789 A JP 32428789A JP 32428789 A JP32428789 A JP 32428789A JP H03186608 A JPH03186608 A JP H03186608A
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- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
この発明は、モータや気体タービンにより駆動される回
転スリーブを固定軸に対して非接触で保持する動圧気体
軸受、特にレーザビームプリンタ等に使用される ポリ
ゴン旦う−を駆動するための小型の動圧気体軸受に関す
る。
転スリーブを固定軸に対して非接触で保持する動圧気体
軸受、特にレーザビームプリンタ等に使用される ポリ
ゴン旦う−を駆動するための小型の動圧気体軸受に関す
る。
従来のポリゴンミラー駆動用モータに使用される小型の
動圧気体軸受について説明する。第3図は従来の動圧気
体軸受の断面図である。 円筒の上下両端部にへの字状溝を円周にわたり形成し、
一端に第1のフランジ3を有する固定軸lと、前記第1
のフランジ3と接する面に第2のフランジ5を有し、前
記固定軸lに狭い隙間を保ってはめ合わされる中空円筒
状の回転スリーブ4とから動圧気体軸受が構成される。 前記第2のフランジ5の前記第1のフランジ3と接する
面には、回転スリーブ4の回転方向に応して第4図に示
すスパイラル状溝6を刻んである。 回転スリーブ4の第2のフランジ5と反対側の端面には
、ポリゴンミラー7が取り付けられていて、回転スリー
ブ4とともに回転する。また回転スリーブ4の外周には
着磁されたリング状の磁性体からなるロータ8が取り付
けられており、これと対向するステータ9から発生する
回転磁界の作用により、前記回転スリーブ4を回転させ
る。 回転スリーブ4が第5のポリゴンミラー7の上から見て
反時計方向に回転すると、固定軸lの円筒外周面に形成
されたハの字状溝2のポンピング作用により、周囲の気
体がこのハの字状溝2に沿って吸引されるため、ハの字
状溝2の中心部12の気体圧力が周囲の気体圧力に対し
て上昇し、その結果回転スリーブ4は固定軸1に対して
非接触に保持され、前記上部ラジアル軸受部11と下部
ラジアル軸受部12とは、ラジアル軸受として作用する
。 また回転スリーブ4が第3図のポリゴンミラー7の上か
ら見て株時計方向に回転すると、回転スリーブ4の第2
のフランジ5の表面に生成されたスパイラル状溝6のポ
ンピング作用により、周囲の気体がこのスパイラル状溝
6に沿って吸引されるため、スパイラル状溝6の中心に
近い部分の気体圧力が周囲の気体圧力に対して上昇し、
その結果第2のフランジ5は第1のフランジ3に対して
非接触に保持される。従って回転スリーブ4が固定軸I
に沿って持ち上げられスラスト軸受となる。
動圧気体軸受について説明する。第3図は従来の動圧気
体軸受の断面図である。 円筒の上下両端部にへの字状溝を円周にわたり形成し、
一端に第1のフランジ3を有する固定軸lと、前記第1
のフランジ3と接する面に第2のフランジ5を有し、前
記固定軸lに狭い隙間を保ってはめ合わされる中空円筒
状の回転スリーブ4とから動圧気体軸受が構成される。 前記第2のフランジ5の前記第1のフランジ3と接する
面には、回転スリーブ4の回転方向に応して第4図に示
すスパイラル状溝6を刻んである。 回転スリーブ4の第2のフランジ5と反対側の端面には
、ポリゴンミラー7が取り付けられていて、回転スリー
ブ4とともに回転する。また回転スリーブ4の外周には
着磁されたリング状の磁性体からなるロータ8が取り付
けられており、これと対向するステータ9から発生する
回転磁界の作用により、前記回転スリーブ4を回転させ
る。 回転スリーブ4が第5のポリゴンミラー7の上から見て
反時計方向に回転すると、固定軸lの円筒外周面に形成
されたハの字状溝2のポンピング作用により、周囲の気
体がこのハの字状溝2に沿って吸引されるため、ハの字
状溝2の中心部12の気体圧力が周囲の気体圧力に対し
て上昇し、その結果回転スリーブ4は固定軸1に対して
非接触に保持され、前記上部ラジアル軸受部11と下部
ラジアル軸受部12とは、ラジアル軸受として作用する
。 また回転スリーブ4が第3図のポリゴンミラー7の上か
ら見て株時計方向に回転すると、回転スリーブ4の第2
のフランジ5の表面に生成されたスパイラル状溝6のポ
ンピング作用により、周囲の気体がこのスパイラル状溝
6に沿って吸引されるため、スパイラル状溝6の中心に
近い部分の気体圧力が周囲の気体圧力に対して上昇し、
その結果第2のフランジ5は第1のフランジ3に対して
非接触に保持される。従って回転スリーブ4が固定軸I
に沿って持ち上げられスラスト軸受となる。
以上のように従来装置では、回転開始時と回転停止時に
おいて一時的に第1のフランジ3と第2のフランジ5と
の対向面は直接接触するので、強い回転力により摩擦作
用を受ける。そのため、第1のフランジ3と第2のフラ
ンジ5の対向する面が焼付したり、液体や粉体等の異物
の混入をきらうこの種ポリゴンミラー回転用動圧気体軸
受へ摩耗粉が浸入するという問題があった。 この発明は、回転開始時と回転停止時に第1のフランジ
と第2のフランジとの接触面の摩擦を少なくするように
した動圧気体軸受を提供することを目的とする。
おいて一時的に第1のフランジ3と第2のフランジ5と
の対向面は直接接触するので、強い回転力により摩擦作
用を受ける。そのため、第1のフランジ3と第2のフラ
ンジ5の対向する面が焼付したり、液体や粉体等の異物
の混入をきらうこの種ポリゴンミラー回転用動圧気体軸
受へ摩耗粉が浸入するという問題があった。 この発明は、回転開始時と回転停止時に第1のフランジ
と第2のフランジとの接触面の摩擦を少なくするように
した動圧気体軸受を提供することを目的とする。
上記目的は固定軸の第1のフランジが前記回転スリーブ
の第2のフランジに対向する面に、硬質コーティングま
たは低摩擦コーティングのうちいづれか一方のコーティ
ングを施し、前記回転スリーブの前記第2のフランジが
前記固定軸の前記第1のフランジと対向する面に、他方
のコーティングを施した動圧気体軸受によって達成され
る。但しここで硬質コーティングとは、Ti Nコーテ
ィング、Tic:2−ティング、Ni −Cr ’:1
−ティングのいずれか一種、また低摩擦コーティングと
は4フン化エチレン−Niコーティング、Mo5tコー
テイングのいずれか一種とする。
の第2のフランジに対向する面に、硬質コーティングま
たは低摩擦コーティングのうちいづれか一方のコーティ
ングを施し、前記回転スリーブの前記第2のフランジが
前記固定軸の前記第1のフランジと対向する面に、他方
のコーティングを施した動圧気体軸受によって達成され
る。但しここで硬質コーティングとは、Ti Nコーテ
ィング、Tic:2−ティング、Ni −Cr ’:1
−ティングのいずれか一種、また低摩擦コーティングと
は4フン化エチレン−Niコーティング、Mo5tコー
テイングのいずれか一種とする。
TiNコーティング、Ti Cコーティング、 N
i−Crコーティングといった硬質コーティングは硬度
が高くコーティングを施した面は摩擦しない。 また47フ化エチレン−Niコーティング、M。 S2コーテイングといった低摩擦コーティングは摩擦係
数が小さくコーティングを施した面は摩擦しない。よっ
て第1のフランジと第2のフランジとの接触面の一方に
上記のうちいずれかの硬質コーティングを、他方に上記
のうちいずれかの低摩擦コーティングを施せば、回転開
始時と回転停止時の動圧気体軸受の摩耗を低減すること
ができる。
i−Crコーティングといった硬質コーティングは硬度
が高くコーティングを施した面は摩擦しない。 また47フ化エチレン−Niコーティング、M。 S2コーテイングといった低摩擦コーティングは摩擦係
数が小さくコーティングを施した面は摩擦しない。よっ
て第1のフランジと第2のフランジとの接触面の一方に
上記のうちいずれかの硬質コーティングを、他方に上記
のうちいずれかの低摩擦コーティングを施せば、回転開
始時と回転停止時の動圧気体軸受の摩耗を低減すること
ができる。
以下図面に基づいてこの発明の詳細な説明する。第1図
はこの発明の第1の実施例による動圧気体軸受の断面図
である。第1図において第3図と同じ部位は同じ番号を
付しである。 第1図において、動圧気体軸受は、支軸の円筒の上部に
ハの字状溝2を円周にわたり形成した上部ラジアル軸受
部11と、円筒の下部にハの字状溝溝2を円周にわたり
形成した下部ラジアル軸受部12と、前記円筒の下端に
固定された第1のフランジ3とを有する固定軸lと、前
記第1のフランジ3の上部に位置し前記第1のフランジ
3と接する面にスパイラル状の溝を形成する第2のフラ
ンジ5と、この第2のフランジ5に固定され前記固定軸
lに狭い隙間を保ってはめ合わされる中空円筒状の回転
スリーブ4とからなる。 この回転スリーブ4の上部にポリゴンミラー7が取り付
けられ、回転スリーブ4の外周に着磁されたリング状の
磁性体からなるロータ8が取り付けられていて、このロ
ータ8と対向するステータ9から発生する回転磁界の作
用により回転スリーブ4を回転させる。回転スリーブ4
が第1図のポリゴンミラー7の上方から見て反時計方向
に回転すると、固定軸1の外周面に形成されたハの字状
溝2のポンピング作用により、周囲の気体がこのハの字
状溝2に沿って吸収されるため、への字状溝2の中心部
即ち上部ラジアル軸受部11と下部ラジアル軸受部12
の気体圧力が周囲の気体圧力に対して上昇し、その結果
回転スリーブ4は固定軸1に対して被接触に保持され、
前記上部ラジアル軸受部11と下部ラジアル軸受部12
とは、ラジアル軸受として作用する。 また回転スリーブ4が第1図のポリゴンミラー7の上か
ら見て反時計方向に回転すると、回転スリーブ4の第2
のフランジ5の表面に形成されたスパイラル状溝6のポ
ンピング作用により、周囲の気体がこのスパイラル状溝
6に沿って吸引されるため、スパイラル状溝6の中心に
近い部分の気体圧力が周囲の気体圧力に対して上昇し、
その結果第2のフランジ5は第1のフランジ3に対して
被接触に保持される。従って回転スリーブ4が固定軸1
に沿って持ち上げられスラスト軸受となる。 さらに、回転スリーブ4の上部ラジアル軸受部11に対
向する上端に、複数の貫通穴22−■を設け、下部ラジ
アル軸受12の近くに複数の貫通穴22−2を設ける。 貫通穴22−1.22−2は回転スリーブの回転により
外部気体が吸収される方向に貫通されている。このため
回転に伴い外部気体が回転スリーブ4へ吸引され上部ラ
ジアル軸受部11及び下部ラジアル軸受部12に供給さ
れ、これらの部分の剛性が増す。 第1図において、固定軸1の第1のフランジ3が前記回
転スリーブ4の第2のフランジ5に対向する面に、Ti
N硬質コーティング14をイオンブレーティングによ
り10μm以下の適当な厚さで均一に蒸着する。一方、
回転スリーブ4の第2のフランジ5が固定軸1の第1の
フランジ3と対向する面に4フン化エチレン−Niの低
摩擦コーティング13を複合めっきにより10μm以下
の適当な厚さで均一にめっきする。4フッ化エチレン−
Niは液体でNiの中に4フッ化エチレンが分散してお
り、Niが電気泳動してめっきされる際、47フ化エチ
レンの粒子もNiに引きづられて動き、一種の不純物と
して付着する。 第2図は動圧気体軸受のフランジ面表面処理種別と起動
停止可能回数との関係を示す図である。 第2図において、Aは固定軸の第1のフランジ及び回転
スリーブの第2のフランジ共に表面処理を施さないもの
、Bは固定軸の第1のフランジにTiN硬質コーティン
グを施し回転スリーブの第2のフランジに表面処理をほ
どこさないもの、Cは固定軸の第1のフランジにTi
N硬質コーティングを施し回転スリーブの第2のフラン
ジに4フン化エチレン−Niの低摩擦コーティングをほ
どこしたものである。 Aは起動停止可能回数10回、Bは起動停止可能回数3
5回でありそれ以上は接触面の焼きっけを起こし回転不
能となる。しかし、この発明にょるCの場合には、10
00回以上の起動停止に耐えることが確認されている。 第2の実施例として固定軸1の第1のフランジ3が前記
回転スリーブ4の第2のフランジ5に対向する面に、N
i−Cr硬質コーティングをめっきにより10am以下
の適当な厚さで均一にめっきする。Ni−Crのめっき
は、先ずNiをめっきし、次にCrをめっきする2層め
っきである。−方、回転スリーブ4の第2のフランジ5
が固定軸1の第1のフランジ3と対向する面にテフロン
−Niの低摩擦コーティング13を複合めっきにより1
0μm以下の適当な厚さで均一にめっきする。 第3の実施例は、第1の実施例の逆で固定軸1の第1の
フランジ3が前記回転スリーブ4の第2のフランジ5に
対向する面に、47フ化エチレン−Ni の低摩擦コー
ティング13を複合めっきにより10μm以下の適当な
厚さで均一にめっきする。一方、回転スリーブ4の第2
のフランジ5が固定軸lの第1のフランジ3と対向する
面にTiNの硬質コーティング14をイオンブレーティ
ングにより10μm以下の適当な厚さで均一に蒸着する
。 第4の実施例は第2の実施例の逆であり、固定軸lの第
1のフランジ3が前記回転スリーブ4の第2のフランジ
5に対向する面に、47ノ化エチレン−Niの低摩擦コ
ーティング13を複合めっきにより10μm以下の適当
な厚さで均一にめっきする。一方、回転スリーブ4の第
2のフランジ5が固定軸1の第1のフランジ3と対向す
る面にNi−Cr硬質コーティングをめっきにより10
μm以下の適当な厚さで均一にめっきする。 第2の実施例、第3の実施例及び第4の実施例はともに
摩擦を減らす効果はほぼ同じである。 また、硬質コーティングとしてTiCコーティング、低
摩擦コーティングとしてMoS2コーティングを採用し
た場合も、上記各実施例に近い効果を得られる。
はこの発明の第1の実施例による動圧気体軸受の断面図
である。第1図において第3図と同じ部位は同じ番号を
付しである。 第1図において、動圧気体軸受は、支軸の円筒の上部に
ハの字状溝2を円周にわたり形成した上部ラジアル軸受
部11と、円筒の下部にハの字状溝溝2を円周にわたり
形成した下部ラジアル軸受部12と、前記円筒の下端に
固定された第1のフランジ3とを有する固定軸lと、前
記第1のフランジ3の上部に位置し前記第1のフランジ
3と接する面にスパイラル状の溝を形成する第2のフラ
ンジ5と、この第2のフランジ5に固定され前記固定軸
lに狭い隙間を保ってはめ合わされる中空円筒状の回転
スリーブ4とからなる。 この回転スリーブ4の上部にポリゴンミラー7が取り付
けられ、回転スリーブ4の外周に着磁されたリング状の
磁性体からなるロータ8が取り付けられていて、このロ
ータ8と対向するステータ9から発生する回転磁界の作
用により回転スリーブ4を回転させる。回転スリーブ4
が第1図のポリゴンミラー7の上方から見て反時計方向
に回転すると、固定軸1の外周面に形成されたハの字状
溝2のポンピング作用により、周囲の気体がこのハの字
状溝2に沿って吸収されるため、への字状溝2の中心部
即ち上部ラジアル軸受部11と下部ラジアル軸受部12
の気体圧力が周囲の気体圧力に対して上昇し、その結果
回転スリーブ4は固定軸1に対して被接触に保持され、
前記上部ラジアル軸受部11と下部ラジアル軸受部12
とは、ラジアル軸受として作用する。 また回転スリーブ4が第1図のポリゴンミラー7の上か
ら見て反時計方向に回転すると、回転スリーブ4の第2
のフランジ5の表面に形成されたスパイラル状溝6のポ
ンピング作用により、周囲の気体がこのスパイラル状溝
6に沿って吸引されるため、スパイラル状溝6の中心に
近い部分の気体圧力が周囲の気体圧力に対して上昇し、
その結果第2のフランジ5は第1のフランジ3に対して
被接触に保持される。従って回転スリーブ4が固定軸1
に沿って持ち上げられスラスト軸受となる。 さらに、回転スリーブ4の上部ラジアル軸受部11に対
向する上端に、複数の貫通穴22−■を設け、下部ラジ
アル軸受12の近くに複数の貫通穴22−2を設ける。 貫通穴22−1.22−2は回転スリーブの回転により
外部気体が吸収される方向に貫通されている。このため
回転に伴い外部気体が回転スリーブ4へ吸引され上部ラ
ジアル軸受部11及び下部ラジアル軸受部12に供給さ
れ、これらの部分の剛性が増す。 第1図において、固定軸1の第1のフランジ3が前記回
転スリーブ4の第2のフランジ5に対向する面に、Ti
N硬質コーティング14をイオンブレーティングによ
り10μm以下の適当な厚さで均一に蒸着する。一方、
回転スリーブ4の第2のフランジ5が固定軸1の第1の
フランジ3と対向する面に4フン化エチレン−Niの低
摩擦コーティング13を複合めっきにより10μm以下
の適当な厚さで均一にめっきする。4フッ化エチレン−
Niは液体でNiの中に4フッ化エチレンが分散してお
り、Niが電気泳動してめっきされる際、47フ化エチ
レンの粒子もNiに引きづられて動き、一種の不純物と
して付着する。 第2図は動圧気体軸受のフランジ面表面処理種別と起動
停止可能回数との関係を示す図である。 第2図において、Aは固定軸の第1のフランジ及び回転
スリーブの第2のフランジ共に表面処理を施さないもの
、Bは固定軸の第1のフランジにTiN硬質コーティン
グを施し回転スリーブの第2のフランジに表面処理をほ
どこさないもの、Cは固定軸の第1のフランジにTi
N硬質コーティングを施し回転スリーブの第2のフラン
ジに4フン化エチレン−Niの低摩擦コーティングをほ
どこしたものである。 Aは起動停止可能回数10回、Bは起動停止可能回数3
5回でありそれ以上は接触面の焼きっけを起こし回転不
能となる。しかし、この発明にょるCの場合には、10
00回以上の起動停止に耐えることが確認されている。 第2の実施例として固定軸1の第1のフランジ3が前記
回転スリーブ4の第2のフランジ5に対向する面に、N
i−Cr硬質コーティングをめっきにより10am以下
の適当な厚さで均一にめっきする。Ni−Crのめっき
は、先ずNiをめっきし、次にCrをめっきする2層め
っきである。−方、回転スリーブ4の第2のフランジ5
が固定軸1の第1のフランジ3と対向する面にテフロン
−Niの低摩擦コーティング13を複合めっきにより1
0μm以下の適当な厚さで均一にめっきする。 第3の実施例は、第1の実施例の逆で固定軸1の第1の
フランジ3が前記回転スリーブ4の第2のフランジ5に
対向する面に、47フ化エチレン−Ni の低摩擦コー
ティング13を複合めっきにより10μm以下の適当な
厚さで均一にめっきする。一方、回転スリーブ4の第2
のフランジ5が固定軸lの第1のフランジ3と対向する
面にTiNの硬質コーティング14をイオンブレーティ
ングにより10μm以下の適当な厚さで均一に蒸着する
。 第4の実施例は第2の実施例の逆であり、固定軸lの第
1のフランジ3が前記回転スリーブ4の第2のフランジ
5に対向する面に、47ノ化エチレン−Niの低摩擦コ
ーティング13を複合めっきにより10μm以下の適当
な厚さで均一にめっきする。一方、回転スリーブ4の第
2のフランジ5が固定軸1の第1のフランジ3と対向す
る面にNi−Cr硬質コーティングをめっきにより10
μm以下の適当な厚さで均一にめっきする。 第2の実施例、第3の実施例及び第4の実施例はともに
摩擦を減らす効果はほぼ同じである。 また、硬質コーティングとしてTiCコーティング、低
摩擦コーティングとしてMoS2コーティングを採用し
た場合も、上記各実施例に近い効果を得られる。
この発明は、固定軸の第1のフランジが回転スリーブの
第2のフランジに対向する面に、硬質コーティング(T
i N、Ti C,Ni −Cr コーティングのいず
れか)または低摩擦コーティング(4フッ化エチレン−
Ni 、Mo Szココ−ィングのいずれか)のうちい
づれか一方のコーティングを施し、回転スリーブの第2
のフランジが固定軸の第1のフランジと対向する面に、
他方のコーティングを施したので、硬質化と低摩擦係数
化の両件用により、摩耗、焼付を防止し、動圧気体軸受
けの起動停止寿命を大幅に増すことができる。
第2のフランジに対向する面に、硬質コーティング(T
i N、Ti C,Ni −Cr コーティングのいず
れか)または低摩擦コーティング(4フッ化エチレン−
Ni 、Mo Szココ−ィングのいずれか)のうちい
づれか一方のコーティングを施し、回転スリーブの第2
のフランジが固定軸の第1のフランジと対向する面に、
他方のコーティングを施したので、硬質化と低摩擦係数
化の両件用により、摩耗、焼付を防止し、動圧気体軸受
けの起動停止寿命を大幅に増すことができる。
第1図はこの発明の第1の実施例による動圧気体軸受の
断面図、第2図は動圧気体軸受のフランジ面表面処理種
別と起動停止可能回数との関係を示す図、第3図は従来
例による動圧気体軸受の断面図、第4図はスパイラル状
溝を示す図である。 1:固定軸、2:ハの字状溝、3:第1のフランジ、4
:回転スリーブ、5:第2のフランジ、6:スパイラル
状溝、lll二部ラジアル軸受部、12:下部ラジアル
軸受部、13:4フッ化エチレン−Ni低摩擦コーティ
ング、14:TiN硬質コーティング、22−1.22
−2:貫通穴。 代私弁理士駒田喜英 箪 図 B フク゛ノン面表面処理 才11 別 笛 図 箪 図 箪 図
断面図、第2図は動圧気体軸受のフランジ面表面処理種
別と起動停止可能回数との関係を示す図、第3図は従来
例による動圧気体軸受の断面図、第4図はスパイラル状
溝を示す図である。 1:固定軸、2:ハの字状溝、3:第1のフランジ、4
:回転スリーブ、5:第2のフランジ、6:スパイラル
状溝、lll二部ラジアル軸受部、12:下部ラジアル
軸受部、13:4フッ化エチレン−Ni低摩擦コーティ
ング、14:TiN硬質コーティング、22−1.22
−2:貫通穴。 代私弁理士駒田喜英 箪 図 B フク゛ノン面表面処理 才11 別 笛 図 箪 図 箪 図
Claims (1)
- 1)立軸の円筒の上部にハの字状溝を円周にわたり形成
した上部ラジアル軸受部と、前記円筒の下部にハの字状
溝を円周にわたり形成した下部ラジアル軸受部と、前記
円筒の下端に固定された第1のフランジとを有する固定
軸と、前記第1のフランジの上部に位置し、前記第1の
フランジと接する面にスパイラル状溝を形成する第2の
フランジと、この第2のフランジに固定され前記固定軸
に狭い隙間を保ってはめ合わされる中空円筒状の回転ス
リーブとからなり、前記回転スリーブの回転に伴う前記
ハの字状溝及び前記スパイラル状溝のポンピング作用に
より、前記固定軸と前記回転軸とを被接触に保持する動
圧気体軸受において、前記固定軸の前記第1のフランジ
が前記回転スリーブの前記第2のフランジに対向する面
に、硬質コーティングまたは低摩擦コーティングのうち
いづれか一方のコーティングを施し、前記回転スリーブ
の前記第2のフランジが前記固定軸の前記第1のフラン
ジと対向する面に、他方のコーティングを施したことを
特徴とする動圧気体軸受。但しここで硬質コーティング
とは、TiNコーティング、TiCコーティング、Ni
−Crコーティングのいずれか一種、また低摩擦コーテ
ィングとは4フッ化エチレン−Niコーティング、Mo
S_2コーティングのいずれか一種とする。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32428789A JPH03186608A (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | 動圧気体軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32428789A JPH03186608A (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | 動圧気体軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03186608A true JPH03186608A (ja) | 1991-08-14 |
Family
ID=18164123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32428789A Pending JPH03186608A (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | 動圧気体軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03186608A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994016233A1 (en) * | 1993-01-08 | 1994-07-21 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Combination bearing construction |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS612915A (ja) * | 1984-06-15 | 1986-01-08 | Canon Inc | 回転装置 |
JPS63235719A (ja) * | 1987-03-20 | 1988-09-30 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 動圧気体軸受装置 |
-
1989
- 1989-12-14 JP JP32428789A patent/JPH03186608A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS612915A (ja) * | 1984-06-15 | 1986-01-08 | Canon Inc | 回転装置 |
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US5675201A (en) * | 1993-01-08 | 1997-10-07 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Composite bearing structure |
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