JPH0318372Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、ビール等を収容した容器に用いる液体
注ぎ出し口に係る。

「従来の技術」 この種注ぎ出し口として、注ぎ口本体の基端部
側半部を水平に、かつ注ぎ口側半部を斜め前下方
向に折曲すると共に、その注ぎ口本体の上部外面
に添わせて吸気筒を付設したものが知られてい
る。

「考案が解決しようとする課題」 上記従来例は、内容液を注出し、かつ注出量に
見合う外気を吸気するに止まつていたが、本案は
そのような機能を加え、液体注出時に、吸気筒内
に浮入した球体が吸気流により走行移動する吸気
検知機能を設け、更に使用者に玩具的興味を抱か
せるよう形成し、ノズルとして価値を高めること
を目的とする。

「課題を解決するための手段」 基端側半部を水平に、かつ注ぎ口側半部を斜め
前下方向に折曲した注ぎ出し口本体１の上部外面
に添わせて負圧化防止用吸気路２を付設し、この
吸気路２の傾斜部前後両部内面にストツパ４，３
をそれぞれ付設して、これ等両ストツパ間を走行
路５となし、該走行路内に、上記ストツパ付設部
分を通過不能で、かつ液体注ぎ出し時の吸気流で
走行する球体６を封入した、透明な合成樹脂材か
らなる。

「作用」 上記構造とした液体注ぎ出し口は、注ぎ出し口
本体１の後部を容器口頚部内に嵌合させて使用
し、液体注出時、負圧化防止用通気路２を通して
外気が吸気された際、その吸気流により、球体６
が走行路５内を前方のストツパ４側から後方のス
トツパ３側まで走行移動し、かつ、注出を停止す
ると、その球体６が前方のストツパ４側に戻るこ
ととなり、よつて、液体注出の度、球体６が走行
路５内を往復運動し、これを外部から見ることが
できる。

「実施例」 以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
るに、１は注ぎ出し口本体であり、該注ぎ出し口
本体は、基端部側半部を水平に、かつ注ぎ口側半
部を斜め前下方向に折曲し、更に、基端部側外面
に付設した外向きフランジ１０後方の注ぎ出し口
本体部分を大外径部とし、該部を容器口頚部に嵌
合するよう形成している。

上記注ぎ出し口本体１の上部外面側には、後部
を注ぎ出し口本体１より後方へ延設させた小径な
負圧化防止用吸気路２を付設している。該負圧化
防止用吸気路の傾斜部前後両部内面には、ストツ
パ４，３をそれぞれ形成し、前方側のストツパ４
は、負圧化防止用吸気路の内面前端に付設した突
部で形成し、また、後方側のストツパ３は、周辺
の周方向ところどころに透孔７を穿設した円板体
８の中央部から前面側に円錐体状の突子９を突設
したものである。それ等前後両ストツパ４，３
は、後述球体６が接合しても吸気路２を閉塞しな
いようにしたものである。また、それ等前後両ス
トツパ間の吸気路部分を走行路５となし、該走行
路内に球体６を封入している。該球体は、上記ス
トツパ付設部分を通過不能で、かつ液体注出時に
吸気流で走行するよう形成している。当該負圧化
防止用吸気路２および既述注ぎ出し口本体１は、
透明な合成樹脂で一体に形成する。尚、１１は合
成樹脂製の樽状容器を示し、１２はその口頚部、
１３は樽の締め輪を形どつた突出周帯である。

「考案の効果」 本案は上記構造とするものであり、負圧化防止
用吸気路２を透明な合成樹脂材で形成すると共
に、該吸気路の傾斜部前後両部内面にストツパ
４，３をそれぞれ付設し、これ等前後両ストツパ
間を走行路５となし、該走行路内に、ストツパ
３，４を通過不能で、かつ注出時の吸気流で走行
する球体６を封入したから、液体注出時に、球体
６が走行路５内を自動的に走行移動し、これを外
部から見ることができ、よつて、吸気検知が可能
であると共に使用者に玩具的興味を抱かせ、遊び
心を満足させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案液体注ぎ出し口の一実施例の外
形斜視図、第２図は同実施例の縦断面図である。 １……注ぎ出し口本体、２……負圧化防止用吸
気路、５……走行路、６……球体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基端側半部を水平に、かつ注ぎ口側半部を斜め
   前下方向に折曲した注ぎ出し口本体１の上部外面
   に添わせて負圧化防止用吸気路２を付設し、この
   吸気路２の傾斜部前後両部内面にストツパ４，３
   をそれぞれ付設して、これ等両ストツパ間を走行
   路５となし、該走行路内に、上記ストツパ付設部
   分を通過不能で、かつ液体注ぎ出し時の吸気流で
   走行する球体６を封入した、透明な合成樹脂材か
   らなる液体注ぎ出し口。