JPH03183416A - 菌根菌を培養する方法、およびその子実体を取得する方法 - Google Patents

菌根菌を培養する方法、およびその子実体を取得する方法

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JPH03183416A
JPH03183416A JP1323200A JP32320089A JPH03183416A JP H03183416 A JPH03183416 A JP H03183416A JP 1323200 A JP1323200 A JP 1323200A JP 32320089 A JP32320089 A JP 32320089A JP H03183416 A JPH03183416 A JP H03183416A
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porous membrane
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mycorrhizal
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Shozo Oyama
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G18/00Cultivation of mushrooms
    • A01G18/10Mycorrhiza; Mycorrhizal associations

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  • Environmental Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、担子菌、および子嚢菌に属する菌根菌類を人
工的に培養する方法と、さらにはその子実体を取得する
方法に関するものである。
(従来技術) 従来から、担子菌の中でも、シイタケ、エノキタケ、ヒ
ラタケ、ナメコ、マツシュルームなどは、人工的に培養
され、これらの子実体が商業的に取得されているが、そ
のほとんどは腐朽菌に属している。
しかしながら、担子菌や子嚢菌の中でも、マツタケ、ハ
ラタケ、ホンシメジ、キシメジ、セイヨウショウロタケ
、その他、これらに限らず、自然界で植物の根に寄生し
て生育する菌根菌に属するものについては、人工的に菌
糸を培養することは出来ても、商業的に子実体を得るこ
とには成功していない。
従来から試みられている菌根菌の人工的培養方法の一つ
に、寒天培地による回分式培養方法がある。しかし、こ
の方法では、寒天培地上に菌糸は生育しても、菌根菌が
菌糸を伸ばし、その周囲の栄養分を摂取し尽くしてしま
えば、それ以上栄養分を摂取することはできない。この
ために、菌根菌の培養は大きな制約を受けることになり
、菌糸は自然環境にみられるような大きなコロニーに生
育せず、また、子実体は取得されていない。
また、“小用真”著“マツタケの生物学” (築地書館
(株)、1984)には、菌根菌が地中に生育している
事実をもとに、寒天培地に代えて、菌糸の支持体および
栄養分の水溶液の供給体に風化土壌、砂、バーミキュラ
イト、ウレタン樹脂などを用い、これに液体培養液を加
えて培地とする方法が記載されている。しかし、自然環
境とは基本的に異なるこの様な培地では、菌糸の生育は
遅いうえに培養条件の選定が難しく、子実体原基は形成
されても、いまだ子実体は取得されていないと記載され
ている。
したがって、従来、菌根菌の子実体を商業的に取得する
方法としては、自然環境のもと、生でいる樹木の根に自
然発生的に寄生している、あるいは、人為的に植え付け
られた菌根菌から発生する子実体を採取するしかなかっ
たのである。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、菌根菌の生育に必要な自然環境を人工
的に再現し、その環境下で菌根菌を培養する方法と、さ
らにはその子実体を取得する方法とを提供することにあ
る。
そこで、担子菌および子嚢菌に属する菌根菌が自然界で
生育している条件をみると、まず、菌根菌は、森林樹木
に外生菌根をつくるものが多いことが知られている。す
なわち、菌糸は樹木の根のところで菌の外皮をつくり、
宿主細胞の間を伸びて一定の限度だけ根に侵入し、いわ
ゆる“ハルティヒ” ・ネットを形成する。菌根菌は、
この菌根によって宿主植物の根の細胞間を流通している
榮養分を連続的に摂取し、菌自身の老廃物を放出する。
つまり、菌根菌は、生きている植物の根への寄生によっ
て生育していることが菌根菌の特徴である。
また、菌根菌は、セルロース、リグニンや澱粉等の分解
能が著しく低く、木材腐朽菌のように木材などを分解し
、栄養分として取得する能力をほとんど持っていない。
菌根菌が菌根によって植物の根から取得できる栄養分は
、例えば、単糖類、アミノ酸のような比較的低分子であ
って、はとんどが生きている植物の根の中に水溶液とし
て既に存在しているものに限られるという特徴がある。
自然状態では、菌糸のコロニーは非透水性になっている
ことが多く、コロニー内部は乾燥していることが知られ
ている。従って、菌根菌は容易に栄養分を含む水溶液に
接触することができるが、その水溶液のよって菌根菌の
コロニーが浸されてしまうことのないことが望ましい。
このほか、菌根菌の生育のために適当な強度をもつ支持
体が必要であること、生育に適した温度と湿度の条件に
置かれている事などである。
さて、本発明の目的である、菌根菌の生育に必要な自然
環境を人工的に再現し、その環境下で菌根菌を培養し、
さらには、菌根菌の子実体を人工的に育成し取得するに
は、上述した条件、すなわち、植物の根と同様に、菌根
菌に必要とされる栄養分が水溶液として菌根菌に連続的
に供給され、老廃物を排出されること、菌根菌が培養さ
れ、あるいはその子実体の生育する領域と栄養分を含む
水溶液とが分離されていること、適当な支持体が形成さ
れていること、しかるべき温度と湿度条件に保たれるこ
となどを、人工的方法によって遠戚することが課題とな
る。
また、有害な雑菌類の侵入を防止すること、その他の必
要な成育条件を満足することも課題になる。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するために、本発明では、菌根菌を培
養するための主たる培養域と、該菌根菌を培養するため
の栄養分を含む水溶液の供給域との間を、該菌根菌の菌
糸は侵入し、貫通することができるが、該栄養分を含む
水溶液は実質的に透過しない、微細孔を有する多孔質膜
で分離することによって、前記の主たる培養域に菌根菌
を培養する方法を提供する。
また、上記の多孔質膜を菌根菌が菌根を作る人工的基材
として用い、多孔質膜の水溶液の供給域に栄養分を含む
水溶液を供給して、多孔質膜に菌根菌の菌根を形成させ
ることによって、菌根菌を培養する方法を提供する。
菌根菌を培養する上記の方法における、多孔質膜の好ま
しい形状として、外側を主たる培養域、内側を栄養分を
含む水溶液の供給域とする多孔質膜の管にすることを提
案する。
また、上に提供し、提案した、菌根菌を培養する方法に
おいて、多孔質膜の素材に、水と90度よりも大きい接
触角を有する疎水性有機高分子化合物を用いることを提
案し、さらに、水と90度よりも大きい接触角を有する
疎水性有機高分子化合物からなり、かつ菌根菌の菌糸は
侵入し、貫通することができるが、栄養分を含む水溶液
は実質的に透過しない微細孔を有する、少なくとも一層
の多孔質膜と、水と90度、もしくは90度よりも小さ
い接触角を有する親水性の素材からなり、菌根菌の菌糸
は侵入し、貫通することができる微細孔を有する、少な
くとも一層の多孔質膜とが、積層されて形成された複合
多孔質膜であり、かつ、菌根菌の菌糸は、複合多孔質膜
の微細孔に侵入して、実質的に複合多孔質膜を貫通でき
ることを特徴とする多孔質膜を使用する、前記のいずれ
かの、菌根菌を培養する方法を提案する。
そして、以上に提供し、提案した、菌根菌の培養方法を
用いて、菌根菌を培養し、さらに、該菌根菌の子実体を
取得する方法を提供する。
ここに、本発明が対象とする菌根菌としては、担子菌、
および子嚢菌の一部であって、担子菌層間のハラタケ目
に属するキシメジ科、テングタケ属、カヤタケ属、ヌメ
リガサ属、ショウゲンジ属、ツウセンタケ属、アセタケ
属、ハラタケ属、クギタケ属、チチタケ属、ベニタケ科
、イグチ科、オニイグチ科、ヒダナシタケ目に属するハ
リタケ属、アンズタケ属、イボタケ属、ヒメノガステル
目、および子嚢菌層間の塊菌目に属するセイヨウショウ
ロタケ属、ツチダンゴ目に属するツチダンゴ属などに含
まれている外生菌根菌があげられる。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明は、上記の課題を解決するために、菌根菌によっ
て寄生される植物の根と同じ機能を有する人工的基材と
して、菌根菌の菌糸は侵入し、貫通することができるが
、菌根菌を培養するための栄養分を含む水溶液(以下、
栄養水溶液という)は実質的に透過しない、微細孔を有
する多孔質膜を用いる。すなわち、この多孔質膜は、菌
根菌が培養され、あるいはその子実体が取得されるべき
主たる培養域と、上記の栄養水溶液の供給域とを分離し
、好ましくは、菌根菌のコロニーや、子実体の支持体と
もなる機能が要求される。したがって、この多孔質膜は
、その使用条件の下で、実質的に栄養水溶液が透過しな
い、たとえ透過するとしてもその量は微量にすぎないが
、菌根菌の菌糸は、多孔質膜内に侵入し、貫通して栄養
水溶液側に到達し、栄養分を摂取することができる必要
がある。すなわち、菌根菌はこの多孔質膜を人工的基材
として菌根をつくる要がある。
菌根菌の菌糸は侵入し、貫通することができるという意
味は、対象とされている菌根菌の菌糸が、その成長とと
もに多孔質膜の内部に入り込み、菌糸が多孔質膜を貫通
できればよく、必ずしも当初から多孔質膜の微細孔が物
理的に貫通していなければならないということではない
。したがって、多孔質膜の微細孔の適当な大きさや、菌
糸の物理的な貫通の状態は、菌根菌の種類によって当然
具なってくる。
菌根菌は、主たる培養域で菌糸の大部分が生育するが、
その菌糸の一部は多孔質膜の微細孔を通って栄養水溶液
中にまで伸びて生育し、必ずしも主たる培養域だけに生
育することを意味するものではない。
栄養水溶液は実質的に透過しないという意味は、栄養水
溶液の供給域に、連続的、または、間欠的に供給、流通
されている栄養水溶液が、実際の使用条件下で、多孔質
膜をほとんど透過することはないという意味であって、
たとえ透過することがあっても、その量は極めて微量で
あることを意味する。
栄養水溶液の透過には、多孔質膜を構成する素材の疎水
性、微細孔の大きさ、栄養水溶液に加えられる圧力や、
栄養水溶液の表面張力などが関係する。−例をあげて説
明すると、ポリテトラフルオロエチレンを素材とし、直
径10ミクロンの円形断面の微細孔をもつ多孔質膜を水
平に使用した場合、栄養水溶液の物性を仮に水のそれと
同じとすると、ポリテトラフルオロエチレンと水の接触
角は108度であるから、計算上は、この栄養水溶液に
90cm水柱以上の圧力がかからない限り、表面張力の
ために、栄養水溶液は微細孔を透過しないことになる。
これに対して、一般に、同化作用によって生産された有
機物質が植物の根の師管細胞の中を流動する速度は1日
数メートル程度と小さいから、本発明で使用する人工的
基材の栄養水溶液の供給域における栄養水溶液の速度も
これと同程度で十分であるので、このような非常に遅い
速度で栄養水溶液を流動させるための圧力は、極めて低
くてよいことは明らかである。また、この他に多孔質膜
にかかる静圧力は、装置を工夫することによって、十分
に小さくすることは極めて容易であって、栄養水溶液が
微細孔を透過しない多孔質膜を容易に実現することがで
きる。
まず、本発明に用いる多孔質膜について説明する。
多孔質膜の微細孔(以下、単に微細孔という)は、その
断面形状は必ずしも円形でなくてもよいが、菌糸が侵入
できる程度の、通常は、微細孔の相当直径が約0. 1
ミクロンないし約200ミクロン、好ましくは、約2ミ
クロンないし約20ミクロンの・ものが用いられる。ま
た、相当直径とは、必ずしも円形でない断面の大きさを
、その断面に相当する円の直径として表すものであって
、断面の面積の4倍を断面の周囲の長さで除したものと
して一般的に定義されているものである。
いずれにせよ、選択されるべき微細孔は、菌根菌の種類
によって差異があり、最終的には、実際に使用してみて
選択されることが多いと考えられる。
また、微細孔の面積が多孔質膜の表面積に対して占める
割合は、特に限定されるものではないが、通常、0.0
1%以上が好ましい。
多孔質膜の素材は、栄養水溶液が実質的に透過すること
のないためには、疎水性の素材、すなわち、水との接触
角が90度より大きい素材が必要である。好ましい疎水
性素材として、例えば、ポリへキサフルオロプロピレン
、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロペン共
重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオ
ロエチレン、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合
体などの疎水性含フツ素高分子化合物、ポリプロピレン
、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブチレン、メチル
ペンテン樹脂などの疎水性炭化水素系高分子化合物など
、これら化合物単独、および、疎水性と膜の形成を損な
わない範囲で、これら化合物の重合時に第二、第三の成
分などを共重合したもの、さらに他の成分をグラフト重
合などにより改質したもの、架橋したもの、および、こ
れら化合物の混合物、組成物、さらに、必ずしも疎水性
ではない素材、例えば、酸化防止剤、紫外線安定剤、可
塑剤、充填物、および、後述する親水性素材との混合物
及び組成物など、が使用される。
また、多孔質膜は、単一層で使用される場合に限らない
。複数の素材が積層されておれば、より効率よく菌根菌
を培養することができる。例えば、前記の疎水性の多孔
質膜と、親水性の素材、すなわち、水との接触角が90
度、および90度よりも小さい素材からなる多孔質膜を
積層して複合膜を形成することが好ましい。
ここで、積層され形成された複合膜とは、複数の単一膜
が、接着、融着、ラミネーションなどの方法により積層
され形成されたもの、および、複数の素材が一緒に製膜
、あるいは、紡糸されることなどによって、一つの複合
膜、あるいは、複合管が形成されたもの、および、ある
一つの素材だけでは必ずしも有効な膜を形成しない素材
であっても、例えば、既に形成されている膜を支持体と
して使用して、その素材の溶液を膜の上に塗布し、溶媒
を除去する方法、あるいは、その素材を膜と化学反応、
接着、あるいは、融着させる方法などによって、結果と
して、他の膜の上にその素材の膜が形成され積層されて
いる、あるいは、他の膜の表面(微細孔を含む)が修飾
、改質されたものなどをも意味する。さらに、複数の膜
同志がずれないための固定手段がとられる場合は、密着
するだけで必ずしも固着する必要はない。
疎水性と親水性の素材を積層して複合膜とするのは、多
孔質膜を自然界における植物の根とその周囲の環境に近
づけて、菌根菌がより生育しやすいようにするためであ
って、通常は、菌根菌の主たる培養域側に親水性の多孔
質膜が配置される。
親水性の多孔質膜は、疎水性の多孔質膜が栄養水溶液の
透過を防いでいるので、その透過を防止する機能を持つ
必要はなく、従って親水性の多孔質膜の微細孔の大きさ
は、菌糸が積層された複合多孔質膜に侵入し、実質的に
貫通するに十分であればとくに限定されない。
親水性の素材としては、水との接触角が90度、および
90度よりも小さい素材であり、疎水性素材と積層して
複合多孔質膜を形成し得る限り、菌根菌の生育を阻害す
る素材(例えば、殺菌剤、抗菌剤などを含む)、疎水性
素材と複合しても強度上実用的でない素材、長期の使用
あるいは培養に必要な操作によって、変質、変形して使
用に耐えない素材などを除けば、素材的に限定されるも
のではない。例えば、有機化合物、無機化合物、天然物
、合成物、半合成物、単一物、混合物、組成物たるを問
わず、例えば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン
樹脂、フラン樹脂、アルキッド樹脂、不飽和ポリエステ
ル、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹
脂、ウレタン樹脂、ポリアクリロニトリルなどの熱硬化
性樹脂、および、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂
、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニル
アセタール、アクリロニトリル・スチレン樹脂、ABS
樹脂、メタクリル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、親水
性ポリオレフィン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、親
水性含フツ素樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリアセ
タール、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド
、ポリスルホン、ニトロセルロース、酢酸セルロース、
飽和ポリエステルなどの熱可塑性樹脂、ポリブタジェン
、スチレン・ブタジェン共重合体、アクリロニトリル・
ブタジェン共重合体、クロロプレンなどの合成ゴム、セ
ルロース、再生セルロースおよび、これら化合物製造時
に第三成分等を共重合させたもの、架橋剤、放射線など
により架橋したもの、これら化合物に第三成分等をグラ
フト重合などにより付加し改質したものなど、および、
可塑剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、充填剤、および安定
剤などとの混合物、組成物、および、木材、木綿、絹、
麻、紙、天然ゴムなどの天然物、および、ステンレスス
チールなどの金属、金属酸化物、セラミックス、ガラス
、砂、バーミキュライトなどの無機物、および、これら
の混合物、組成物などがあげられる。
多孔質膜の膜厚さは、実用に耐える強度を有し、栄養分
を含む水溶液が漏洩しない厚さがあれば、特に限定され
ない。通常は、1ミクロン、ないし5mmである。
使用される多孔質膜の構造は、上述の条件を満たし、菌
根菌の成長を阻害するとか、強度上実用的でないとか、
長期間の使用に耐えないなどの特別の理由がなければ、
限定されるものではない。
たとえば、各種の有機高分子化合物のフィルム、有機繊
維や無機繊維の織布、編布、不織布、スパンボンド、フ
ェルト、紙や、これらに有機高分子化合物などを含浸し
たり、コーティングしたものや、粉体成型物、金属粉等
の粉体焼結物、多孔質セラミックス、あるいはこれらの
組合わせなどから構成される多孔質膜の構造がある。
さらに、多孔質膜の形状と配置について説明する。
多孔質膜は、菌根菌を効率良く培養し、子実体を取得す
るために、コロニー、あるいは子実体が成長するスペー
スを確保した上で、一定の容積中にできるだけ多くの表
面積を得るような形状に工夫され、配置される。例えば
、プリーツ状、封筒状、管などの形状があるが、中でも
管は、多孔質膜を効率よく配置し、栄養水溶液を流通さ
せるのに便利な好ましい形状である。
多孔質膜の形状が管の場合、操作の便宜上から、通常、
多孔質膜の管の内側が栄養水溶液の供給域とされる。従
って管の中空部は、栄養水溶液が流通できるように形成
される。多孔質膜の管の断面の形状は必ずしも円形であ
る必要はない。管の相当直径は、5ミクロンから上は制
限されないが、好ましくは、10ミクロンないし5mm
であって、かつ、管の相当直径と微細孔の相当直径との
比が2よりも大きいものを用いることが好ましい。その
寸法は、栄養水溶液を流通させるときの圧力損失、膜の
引張り強さ、操作性などから選定される。
多孔質膜の配置は、培養される菌根菌の性質に適応して
、その表面積をできるだけ多くするようにされる。また
、多孔質膜を支持するために適した形状を有する支持体
の使用なども、併せて考慮する必要がある。
菌根菌の培養するための主たる培養域の高さは限定され
るものではないが、子実体を取得するためには、通常5
〜5Qcmが好適である。また、この空間には、多孔質
膜とその支持体の他に、菌根菌のコロニー内部の温度調
節のために、例えば、熱媒体を通す管などを適当に配置
してもよい。
セイヨウショウロタケのように土中に子実体を生育する
場合は、例えば、滅菌されている木炭の小片、発泡ポリ
ウレタン片、発泡ポリスチレン片、バーミキュライト、
ピートモスなどを、主たる培養域の上部空間に、適当な
厚さに充填してもよい。
次に、菌根菌を培養するための栄養水溶液について説明
する。
菌根菌が生育するために必要とする栄養分、および、回
分式の培地処方は、既に公知であり、例えば、前記の小
川真氏の著書に記載されている。
本発明にかかる方法に於いても、基本的には変わるもの
ではない。
すなわち、菌根菌は、炭水化物として、グルコース、マ
ンノース、フラクトース、マルトース、ペクチンなどを
、窒素源として、アルギニン、シトルリン、オルニシン
、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、バリン、グ
リシン、グルタミン、および、酒石酸アンモニア態ムな
どのアンモニア態窒素を利用する。微量要素として、ビ
タミンB1、ビオチン、ニコチン酸、葉酸などが、無機
元素として、鉄、マグネシューム、カリ、燐、亜鉛、カ
ルシューム、ナトリュームなども必要である。
菌根菌の大量培養に当っては、主としてペプトン、カゼ
イン加水分解物、コーン・ステイープ・リカー、イース
ト・エキス、ポテト・エキスなどを利用し、更に必要な
成分を含むよう適当に調合して菌根菌の栄養分とするこ
とが経済的である。
上記の調合された栄養分は、水に溶解して適当な濃度の
水溶液とされ、一般には、その水素イオン指数(pH)
を4.5ないし6.01好ましくは、5. 0ないし5
.5に調節し、栄養水溶液とされる。さらに、この栄養
水溶液を精密濾過、あるいは、他の公知の方法によって
実質的に除菌し、無菌にした後、前述の多孔質膜の栄養
水溶液の供給域に供給する。供給は、菌根菌の生育状況
や装置との関連で、連続的に、または間欠的に行なわれ
る。
以上に述べた以外の、菌根菌の培養条件について説明す
る。
菌根菌の培養中に、他の雑菌の侵入を防ぐことは重要で
ある。上記の多孔質膜をはじめとする装置類は、使用に
先立って公知の方法により無菌状態になし、装置に菌を
植え付けた後は雑菌の侵入を厳に防ぐ対策がとられる。
これも、公知の方法により達成される。
菌根菌の生育温度範囲、あるいは最適生育温度、子実体
発生温度などは、菌根菌の種類によって異なるが、はと
んどが公知であるか、あるいは自然の生育状態から容易
に類推出来るものである。
好適な培養条件を維持するには、上記の装置類の温度や
、湿度を調節するための空調装置を備えることが好まし
い。ともに公知の方法を用いて達成される。
以上に述べたところによって、菌根菌の培養とその子実
体の取得のための具体的な手順を説明する。
菌根菌の培養に適当な温度、湿度、明るさに保持された
培養装置内に配設された多孔質膜の主たる培養域側、あ
るいは多孔質膜よりなる管の表面に、回分式の寒天培地
によって純粋培養された菌糸、もしくは、本発明の方法
によって培養された菌糸のコロニーの活性菌根帯の部分
を切取って作った種菌糸、あるいは、本発明の方法によ
る雑菌のない子実体の胞子を植え付ける。これと共に、
多孔質膜の栄養水溶液の供給域側、例えば、多孔質膜の
管の内側に栄養水溶液を供給することによって、菌根菌
の培養を開始する。栄養水溶液は、少量づつ連続的に、
あるいは間欠的に供給される。
なお、前述の親水性の多孔質膜が主たる培養域側に積層
されている場合には、胞子、または菌糸の植付は前に、
親水性多孔質膜の表面に、前記栄養分を加えた、ペクチ
ン、寒天などの稀薄水溶液を塗布することが好ましい。
胞子や菌糸が多孔質膜に定着するのを助ける作用がある
からである。
菌根菌の子実体を育成するには、まず菌根菌の菌糸を十
分に生育させ、菌糸の大きなコロニーを培養することが
必要である。本発明にかかる菌根菌の培養方法によって
菌根菌の大きなコロニーを培養するには、菌根菌を最適
の菌糸生育温度と湿度に保って菌糸を培養する。子実体
の発生に十分な量のコロニーが培養されれば、子実体の
発生に適する温度に変更し、菌根菌に子実体を生育させ
る。
この操作を繰り返すことにより、主たる培養域に新しい
コロニーが生育する余裕がある限り、コロニーと子実体
の育成を続けることが出来る。
(作  用) 本発明にかかる方法では、多孔質膜の一面側が植物の細
根の内部、すなわち栄養水溶液の供給域を、他の一面側
が細根の外側、すなわち主たる培養域の機能を受は持つ
という作用をしている。
多孔質膜が人工的模擬板として、自然の状態がうまく再
現されていることになる。
本発明にかかる方法によって菌根菌を培養すれば、菌根
菌は多孔質膜を人工的基材として菌根を作って生育し、
培養を続ければやがて菌根菌の菌糸はコロニーを形成す
る。菌根菌が子実体を育成するためには、前述したよう
に、先ず菌糸が大きなコロニーを作って菌糸中に十分に
栄養分を蓄積することが必要である。菌根菌の菌糸は、
多孔質膜を貫通して一度栄養水溶液と接触すれば、その
ままで菌根菌が生きているかぎりコロニーがどんなに大
きくなっても、コロニーの内部で菌糸は容易に栄養分を
連続的に取得し、老廃物の除去を人工的に可能にすると
いう作用を果している。
さらに、多孔質膜の管を使用することは、菌糸が栄養分
を摂取できる、単位容積重たり面積を飛躍的に増大する
作用を有する。
本発明にかかる培養方法は、後述する実施例に示すよう
に、回分式の培養方法と比較すれば桁違いの量の栄養分
を培養期間中に菌糸のコロニーに対して供給することが
できる。この作用によって、たとえ培養装置に供給され
た栄養分の全てが菌根菌によって摂取されないとしても
、菌根菌が大きなコロニーを作って、菌糸のコロニー中
にそノ大きな子実体を発生させるに要する栄養分を蓄積
することを可能とするものであって、菌根菌の子実体の
育成に於ける最大と思われる障害を解消することができ
る。
本発明にかかる方法では、コロニーが育成されている多
孔質膜の主たる培養域側に、栄養水溶液が実質的に透過
してくることはない。これは、栄養分の補給の点から見
れば、経済的であるばかりでなく、コロニー内部は乾燥
を保ちながらコロニー内部の菌糸に栄養分を供給するこ
とができ、自然状態の菌糸と全く同じ状況を人工的に再
現するという作用をも果たしている。
(実施例) 実施例1 図面は、本発明の実施例1のマツタケの培養に使用され
た装置の一部切断の斜視説明図である。
長さ30cm、巾22Cm1深さ30cmの蓋のないス
テンレススチール製の角型容器1の、底から2cm、1
2cmの位置に、3cmの間隔、かつ千鳥配列で直径5
mmのステンレススチール製丸棒を巾方向に渡して多孔
質膜の支持体2にした。相当直径が約10ミクロンの微
細孔を有する、巾が20cm、厚さ約50ミクロンのポ
リプロピレン多孔質膜3と、巾が20cm、厚さ約10
0ミクロンの普通の非多孔質ポリプロピレン膜4との二
枚の膜の間1と、栄養水溶液の流路を確保するための厚
さが3mmのスペーサ5を挿入し、その四囲を接着して
袋状にし、多孔質膜のほうが上になるように支持体2に
ジグザグ状に支持させた。
長手方向の両端部にそれぞれ栄養水溶液の供給口6と、
排出ロアとを取り付けて、培養装置にした。
この培養装置は、殺菌処理された後、培養期間中、雑菌
の侵入のない培養室で使用された。
まず、多孔質膜3の全ての凹部の中央に、寒天培養法に
より純粋培養されたマツタケの菌糸を少量ずつ植え付け
た後、約−年間、温度を23〜26℃、湿度を90〜9
5%に維持して、表に示されている栄養栄養分水溶液を
精密濾過で除菌し、1日に約300 mlづつ供給口6
から供給し、排出ロアから排出して培養を続けた。約−
年間の培養によって、多孔質膜3の全面に盛り上がるよ
うに菌糸のコロニーが形成された。
表 さらに、子実体発生温度である15〜18度に変更して
培養を続けたところ、さらに25日後には、菌糸のコロ
ニー上に多数の子実体原基が形成され、さらに20日後
には、直径約6センチメードル、高さ10センチメート
ルの子実体1個が得られた。
この子実体の香り、表面の様子は、天然の子実体と比較
してとくに変わりがなかった。
実施例2 相当直径が約10ミクロンの微細孔を有し、管径が約0
.3mm、管の肉厚が約30ミクロンのポリプロピレン
多孔質膜の管を使用して、セイヨウショウロタケを培養
した。
まず、上記の多孔質膜の管3本をより糸とし、これをた
て糸、よこ糸として、糸の間隔が3 m m 。
巾90cmの平織物を織り、90cmの正方形に織物を
切取った。この織物片の中央部の27cm四方を培養の
基材部分として使用するために、この培養基材部分を貫
通していない多孔質膜の管を取り除いた。
次に、巾、奥行が共に30cmの正方形の木枠にこの織
物を固定して、モジュールにした。この木枠の組立てに
は、幅が1cm、長さ30cm。
高さは、中間部が3.Ocm、両端の12mmの部分が
3.5mmで9両端に切り込みを有する底辺のは平らな
木片が部材として使用された。さらに、木枠−個あたり
二本ずつの直径0.5mmのステンレスの針金を、幅方
向に木枠に平行に約10cm間隔で張って、上記培養基
材部分の支持体とした。その際、上記の木枠の中間部の
上面とステンレス針金の上面を一致させた。この木枠の
上面に、織物片の培養基材部分の周縁をあわせて緊張し
、接着剤で木枠に接着し、モジュールにした。
このモジュールの木枠の四隅の高さ3.5mmの部分の
上面に接着剤を塗付し、木枠の一段ごとにステンレス針
金が直交するようにして、木枠の各隅を合わせて60個
を重ね合わせて一体に接着し、高さ約20cmのモジュ
ール集積体を組み立てた。さらに、このモジュール集積
体の上部に、木枠に合わせて、−辺が30cmの正方形
で高さが20cmの枠体を、下部に、−辺が30cmの
正方形の板を底板として、それぞれ接着した。
この様にして組み立てたモジュール集積体を、15ずつ
の4つのブロックに分け、各ブロックごと、かつ各側面
ごとに木枠の外に出ている多孔質膜の管を、そのブロッ
クの上下端の間に保ちながら−か所に導いて束ねて接着
し、さらにそのそれぞれを個別に非多孔質管につないで
、接着剤でとめた。これらの管束の一方を栄養水溶液の
供給側として、非多孔質管を流量調節弁を介して栄養水
溶液の主配管に接続した。また、その反対面の管束を栄
養水溶液の排出側として、そのブロックの最上面の位置
から約5mm上の位置で溢流管をもつ排出液槽につない
だ。すなわち、各ブロックごとに、直交する2方向の多
孔質管群にまとめられ、それぞれの管群ごとに栄養水溶
液の供給、調整が可能にされた。
この様にして組み立てられた装置全体を殺菌処理後、培
養期間中、雑菌の侵入のない培養室で使用された。寒天
培養法で純粋培養されたセイヨウショウロの菌糸を、上
記のモジュール集積体の最上段の培養基材部分に、約5
cmの間隔で少量づつ植え付けた。
実施例1と同様に、約−年間、温度23〜26℃、湿度
を90〜95%に維持し、培養を続けた。
栄養水溶液は、実施例1の表に示されているのと同じ組
成に調整され、精密濾過により除菌した後、菌糸の植付
直後から2か月間は、1日に約100m1の流量で、最
上部のブロックの2方向の多孔質管群に均等になるよう
に、流量調節弁で調節されて供給された。ついで2か月
ごとに、上段から■ブロックずつ下のブロックに、上記
と同じ方法で栄養水溶液の供給が開始され、最終的には
、1日に約400m1の栄養水溶液が供給され、培養が
続けられた。
植付から約−年後、この培養基材部の全体に、菌糸の大
きなコロニーが得られた。
さらに、温度を12〜17℃に維持する子実体発生操作
によって、50日後には培養基材部の上の菌糸のコロニ
ーの上に直径約5cmのセイヨウショウロタケの子実体
2個が育成された。この子実体は香り、表面の様子など
天然の子実体と比較して変わりはなかった。
実施例3 多孔質膜の管の直径が0.3mmであり、多孔質膜の管
の管壁が、内側の素材がポリプロピレン、外側の素材が
ポリアミドである二層構造をなし、各層の厚さが15ミ
クロン、管の肉厚が30ミクロンで、かつ、相当直径が
10ミクロンの微細孔を有する複合多孔質膜管を使用し
て、実施例2と同様の方法で培養基材を作り、培養装置
を組立てた。この装置を使用して、実施例2と同じ培養
条件でマツタケの培養を行なった。
先ず、組立てられた培養装置全体を殺菌処理した後、培
養期間中、雑菌の侵入のない培養室で使用した。モジュ
ールの基材部分に、約5cmの間隔でペクチンの稀薄水
溶液を塗付し、そこに寒天培養法で純粋培養されたマツ
タケの菌糸を、少量ずつ植え付けた。
その後、約I年間、実施例2で実施したのと同様の方法
を用いて、培養を続けた。
この結果、約−年後には、培養基材の全体にわたって、
菌糸のコロニーが得られた。その後、温度を15〜18
℃に低下して培養する子実体発生操作を続けたところ、
25日目には多数のマツタケの子実体原基の形成が確認
され、それから25日後には高さ約15cmのマツタケ
の子実体−個が得られた。
この子実体は、香り、表面の様子など天然の子実体と比
較して変わりはなかった。
上記の実施例には、本発明にかかる方法を実施する装置
の型式のいくつかの例を挙げているが、これらに限定さ
れるものではなく、また、実施例に記載した寸法、培養
条件もこれらに限定されるものではない。
(発明の効果) 本発明にかかる方法によって菌根菌を培養すれば、菌根
菌は、多孔質膜、あるいは、多孔質膜の管を人工的基材
として、容易に菌根を作って培養される。さらに培養を
続ければ、やがて菌根菌は大きなコロニーを形成し、子
実体が得られる。
これは従来の方法では、実際に得られなかった効果であ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の実施例1に使用された装置の一部切断
の斜視説明図である。 :容器   2:支持体 :多孔質膜 4:非多孔質ポリプロピレン膜ニスペーサ
 6:栄養水溶液の供給口 :栄養水溶液の排出口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)菌根菌を培養するための主たる培養域と、該菌根
    菌を培養するための栄養分を含む水溶液の供給域との間
    を、該菌根菌の菌糸は侵入し、貫通することができるが
    、該栄養分を含む水溶液は実質的に透過しない、微細孔
    を有する多孔質膜で分離することによって、前記の主た
    る培養域に菌根菌を培養する方法。
  2. (2)請求項(1)に記載の多孔質膜を、菌根菌が菌根
    を作る人工的基材として用い、該多孔質膜の栄養分を含
    む水溶液の供給域に該水溶液を供給して、該多孔質膜に
    菌根菌の菌根を形成させることによって、請求項(1)
    に記載の菌根菌を培養する方法。
  3. (3)多孔質膜の形状が管であり、管の外側を主たる培
    養域、内側を栄養分を含む水溶液の供給域とする多孔質
    膜の管である、請求項(1)、または(2)に記載の菌
    根菌を培養する方法。
  4. (4)多孔質膜の素材が、水と90度よりも大きい接触
    角を有する疎水性有機高分子化合物である、請求項(1
    )、(2)、または(3)に記載の菌根菌を培養する方
    法。
  5. (5)多孔質膜が、菌根菌の菌糸は侵入し、貫通するこ
    とができるが、該栄養分を含む水溶液は実質的に透過し
    ない微細孔を有し、水と90度よりも大きい接触角を有
    する疎水性有機高分子化合物からなる、少なくとも一層
    の多孔質膜と、菌根菌の菌糸は侵入し、貫通することが
    できる微細孔を有し、水と90度、もしくは90度より
    も小さい接触角を有する親水性の素材からなる、少なく
    とも一層の多孔質膜とが、積層されて形成された複合多
    孔質膜であり、かつ、菌根菌の菌糸は該複合多孔質膜の
    微細孔に侵入し、実質的に該複合多孔質膜を貫通するこ
    とができる、請求項(1)、(2)、または(3)に記
    載の菌根菌を培養する方法。
  6. (6)請求項(1)、(2)、(3)、(4)または(
    5)に記載の菌根菌の培養法を用いて、菌根菌を培養し
    、該菌根菌の子実体を取得する方法。
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