JPH0318338Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は例えば使用直前に混合して用いる注射
液を充填するを大きさの異なるアンプルとバイア
ル瓶とを同様整列させて収納包装する紙箱に関す
る。

「従来の技術」 従来、この種のアンプルとバイアル瓶は別個の
紙箱に収納包装されていた。

「考案が解決しようとする問題点」 上記のように大きさの異なるアンプルとバイア
ル瓶を別個の収紙箱に納包装した場合、製造者側
の収納包装作業は行い易いが、一対で使用するも
のであるから、配送時の取扱いが煩わしくなると
共に、使用者側の保管並びに取扱いも行い難くな
る問題があつた。

「問題点を解決するための手段」 然るに本考案は、複数の仕切板により対向する
側板に沿わせて仕切空間を形成し、その対向する
仕切空間の間に着脱自在な仕切部材を収納する収
納空間を設け、また対向する仕切空間下方に上底
板を配設したものである。

「作用」 したがつて本考案によれば、バイアル瓶を仕切
空間に、またそのバイアル瓶と同数のアンプルを
挾持した仕切部材を収納空間に装填することによ
り、収納包装手間を煩わしくすることなく、単一
の紙箱に大きさの異なるアンプルとバイアル瓶と
を同数整列させて一括収納包装することが可能と
なり、収納包装後のアンプルとバイアル瓶の取扱
いが至便に行える。

「実施例」 以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。第１図は紙箱用台紙の展開図であり、一対の
長尺側板１，２と一対の短尺側板３，４とを折目
ア，イ，ウを介して交互に連結し、一方の長尺側
板１下縁にミシン目ａを介して底蓋５を連結する
と共に、折目エを介して差込片６を上縁に連結す
る上蓋７を折目オを介してもう一方の長尺側板２
上縁に連結する。また前記短尺側板３，４下縁に
ミシン目ｂ，ｃを介して補助底蓋８，９を連結す
ると共に、折目カ，キを介して前記短尺側板３，
４上縁に補助上蓋１０，１１を連結する。

また、第１縦仕切板１２及び第１横仕切板１３
から成る第１仕切板１４を備え、該第１仕切板１
４をミシン目ｄを介して前記長尺側板１上縁に連
結する。そして長尺側板１に下縁を連結した第１
縦仕切板１２上部に複数のミシン目ｅ及び複数の
切り目ｆを介して６枚の第１縦仕切片１５及び６
枚の固定片１６を形成すると共に、各固定片１６
上縁に複数のミシン目ｇを介して前記第１横板１
３下縁を部分的に連結し、その第１横仕切板１３
両側にミシン目ｈ，ｉを介して固定片１７，１８
を連結する。

さらに、第２縦仕切１９及び第２横仕切板２０
から成る第２仕切板２１を備え、該第２仕切板２
１を折目クを介して前記短尺側板３側縁に連結す
る。そして短尺側板３に側縁を連結した第２縦仕
切板１９下部に複数のミシン目ｊ及び複数の切り
目ｋを介して６枚の第２縦仕切片２２２及び６枚
の固定片２３を形成すると共に、各固定片２３下
縁に複数のミシン目ｌを介して前記第２横仕切板
２０上縁を部分的に連結し、その第２横仕切板２
０両側にミシン目ｍ，ｎを介して固定片２４，２
５を連結する。

またさらに、折目ケ，コを介して上下縁に立上
り片２８，２７を連結する第１上底板２８を備
え、前記長尺側板２下縁にミシン目Ｏを介して中
底板２９を連結し、該中底板２９下縁にミシン目
Ｐを介して上方の立上り片２６上縁を連結すると
共に、上縁にミシン目ｑを介して立上り片３０
を、また下縁にミシン目ｒを介して固定片３１を
連結する第２上底板３２を備え、前記第１上底板
２８に連結した下方の立上り片２７下縁にミシン
目ｓを介して固定板３３を連結し、該固定板３３
下縁にミシン目ｔをを介して第２上底板３２に連
結した立上り片３０上縁を連結する。

一方第２図及び第３図に示す如く、基板３４上
面に波形状の挾持板３５を固着して成る仕切部材
であるアンプル支持用ロンドレーシヨン３６を別
に備えるものである。

本実施例は上記の如く構成するもので、一枚の
台紙を切断加工すると共に、折目及びミシン目形
成加工し、また接着剤を必要部分に塗着し、順次
折畳むものである。

先ず、ミシン目ｄを介して第１仕切板１４を長
尺側板１上面に折畳み、第１縦仕切片１５及び固
定片１６以外の第１縦仕切板１２を長尺側板１に
接着固定させた後、ミシン目ｇを介して第１横仕
切板１３を前記縦仕切板１２上面に折返し、前記
第１縦仕切片１５の固定片１６を第１横仕切板１
３に接着固定する。

次に、ミシン目ｌを介して第２横仕切板２０を
第２縦仕切板１９上面に折畳み、第２縦仕切片２
２の固定片２３を第２横仕切板２０に接着固定さ
せた後、長尺側板１上面で折畳み状態にある第１
仕切板１４上面に折畳み状態の第２仕切板２１を
折目クを介して折畳む。

このとき第１横仕切板１３の固定片１７及び第
２横仕切板２０の固定片２５を一方の短尺側板３
上面に接着固定させる。

さらに、折目ケを介して第１上底板２８、立上
り片２７、固定板３３、立上り片３０、第２上底
板３２、固定片３１を一体的に中底板２９上面に
折畳み、固定板３３を中底板２９に接着固定させ
ると共に、固定片３１を長尺側板２に接着固定す
る。

この後、折目イを介して短尺側板４及び長尺側
板２をもう一方の短尺側板３及び長尺側板１上面
に折畳み、第１横仕切板１３の固定片１８及び第
２横仕切板２０の固定片２４を短尺側板４に接着
定させると共に、第２縦仕切片２２及び固定片２
３以外の第２縦仕切板１９を長尺側板２に接着固
定する。

この折畳み状態で紙箱の保管及び運搬を行うも
ののである。

そして第２図及び第３図に示す如く、使用直前
に混合して用いる注射液を充填する大きさの異な
る10本のアンプル３７と10本のバイアル瓶３８を
収納包装するものである。

即ち、上記の折畳み状態から短尺側板３，４を
起立させて長尺側板３，４を起立させて長尺側板
１，２を引離すると、対向する短尺側板３，４の
間に第１及び第２横仕切板１３，２０が張設さ
れ、また一方の長尺側板１と第１横仕切板１３の
間に各第１縦仕切片１５が夫々起立すると共に、
もう一方の長尺側板２と第２横仕切板２０の間に
各第２縦仕切片２２が夫々起立し、前記バイアル
瓶３８を装填する仕切空間３９が長尺側板１，２
に沿つて５個づつ２列形成され、且つ10本のアン
プル３７を一括して支持した状態のロンドレーシ
ヨン３８を装填する収納空間４０が、前記２列の
仕切空間３９，３９の間に形成される。

さらに、中底板２９を押上げることにより、立
上り片２６，２７，３０が起立し、第１仕切板１
４により形成された仕切空間３９下方に第１上底
板２８が、また第２仕切板２１により形成された
仕切空間３９下方に第２上底板３２が張設され
る。

この後、中底板２９に補助底蓋８，９を、また
これら中底板２９及び補助底蓋８，９に底蓋５を
順次接着固定させ、各空間３９，４０底を閉鎖す
る。

そして、各仕切空間３９内で上底板２８，３２
上面にバイアル瓶３８を夫々装填すると共に、収
納空間４０内にロンドレーシヨン３６により一括
して支持されたアンプル３７を装填した後、上蓋
７により各空間３９，４０をその上方から閉封し
て10本のバイアル瓶３８を包装を完了するもの
で、アンプル３７とバイアル瓶３８の各上端を同
一高さに支持し、前記上蓋７の裏面にアンプル３
７とバイアル瓶３８の上端面を接触支持させるも
のである。

「考案の効果」 以上実施例からも明らかなように本考案は、第
１及び第２仕切板１４，２１により対向する長尺
側板１，２に沿わせて仕切空間３９を形成し、そ
の対向する仕切空間３９の間に着脱自在な仕切部
材であるロンドレーシヨン３６を収納する収納空
間４０を設け、また対向する仕切空間３９下方に
第１及び第２上底板２８，３２を配設したもの
で、バイアル瓶３８を仕切空間３９に、またその
バイアル瓶３８と同数のアンプル３７を挾持した
ロンドレーシヨン３６を収納空間４０に装填する
ことにより、収納包装手間を煩わしくすることな
く、単一の紙箱に大きさのの異なるアンプル３７
とバイアル瓶３８とを同数整列させて一括収納包
装することができ、収納包装後のアンプル３７と
バイアル瓶３８の取扱いを至便に行うことができ
る等の実用的で顕著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す紙箱用台紙の
展開図、第２図は紙箱の組立て状態を示す平面
図、第３図は同断面側面図である。 １，２…側板、１４，２１…仕切板、３８…仕
切空間、４０収納空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の仕切板により対向する側板に沿わせて仕
   切空間を形成し、その対向する仕切空間の間に着
   脱自在な仕切部材を収納する収納空間を設け、ま
   た対向する仕切空間下方に上底板を配設したこと
   を特徴とする紙箱。