JPH0317885B2 - - Google Patents
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- JPH0317885B2 JPH0317885B2 JP19271987A JP19271987A JPH0317885B2 JP H0317885 B2 JPH0317885 B2 JP H0317885B2 JP 19271987 A JP19271987 A JP 19271987A JP 19271987 A JP19271987 A JP 19271987A JP H0317885 B2 JPH0317885 B2 JP H0317885B2
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Forging (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は超塑性加工に適した高比強度耐熱チタ
ン合金に関する。本チタン合金は航空機用ジエツ
トエンジンや発電設備用ガスタービン等の軽量、
高強度、耐熱性及び耐食性を要求される部品、特
にコンプレツサーローター等の複雑構造の部品材
料に用いるに適した合金である。 従来技術 従来、Ti合金部品は鍛造及び切削加工により
製造されて来たが、航空機用ジエツトエンジンや
発電用ガスタービンで用いられるコンプレツサー
ローター等の複雑形状部品を製造する場合、切削
くずが90%以上にも達し、極めて歩留りが悪いば
かりでなく、作業性も極めて悪かつた。これを改
善するためにはTi合金の超塑性加工が有効な手
段である。超塑性加工特性は加工温度でα相とβ
相の体積比が1:1に近い合金が優れている。こ
の超塑性加工温度は850℃近傍の温度が適してい
る。850℃より高温では結晶粒の粗大化及び酸化
が生じ易くなるため、超塑性特性が劣化する。ま
た850℃より低温では変形応力が高くなるため、
超塑性加工が困難となる。 従来、超塑性加工に適したTi合金としては、
Ti−6Al−4V合金、Ti−6Al−2Sn−4Zr−2Mo
合金、Ti−6Al−2Sn−4Zr−6Mo合金が知られ
ている。しかし、これらの合金はいずれもβ型
Ti合金と比べて強度が低い欠点があつた。本発
明者はこの欠点を改善すべく鋭意研究の結果、さ
きに、表−1に示すような一連の合金を発明し
た。しかし、特願昭59−106356号の合金は、強度
特性及び超塑性特性がともに十分でない。特願昭
59−190523号及び特願昭59−190524号の合金は、
超塑性特性はかなりの向上が認められるが、強度
特性は十分ではない。また特願昭60−155197号の
合金は強度特性はかなりの向上が認められるが、
超塑性特性が十分でなかつた。
ン合金に関する。本チタン合金は航空機用ジエツ
トエンジンや発電設備用ガスタービン等の軽量、
高強度、耐熱性及び耐食性を要求される部品、特
にコンプレツサーローター等の複雑構造の部品材
料に用いるに適した合金である。 従来技術 従来、Ti合金部品は鍛造及び切削加工により
製造されて来たが、航空機用ジエツトエンジンや
発電用ガスタービンで用いられるコンプレツサー
ローター等の複雑形状部品を製造する場合、切削
くずが90%以上にも達し、極めて歩留りが悪いば
かりでなく、作業性も極めて悪かつた。これを改
善するためにはTi合金の超塑性加工が有効な手
段である。超塑性加工特性は加工温度でα相とβ
相の体積比が1:1に近い合金が優れている。こ
の超塑性加工温度は850℃近傍の温度が適してい
る。850℃より高温では結晶粒の粗大化及び酸化
が生じ易くなるため、超塑性特性が劣化する。ま
た850℃より低温では変形応力が高くなるため、
超塑性加工が困難となる。 従来、超塑性加工に適したTi合金としては、
Ti−6Al−4V合金、Ti−6Al−2Sn−4Zr−2Mo
合金、Ti−6Al−2Sn−4Zr−6Mo合金が知られ
ている。しかし、これらの合金はいずれもβ型
Ti合金と比べて強度が低い欠点があつた。本発
明者はこの欠点を改善すべく鋭意研究の結果、さ
きに、表−1に示すような一連の合金を発明し
た。しかし、特願昭59−106356号の合金は、強度
特性及び超塑性特性がともに十分でない。特願昭
59−190523号及び特願昭59−190524号の合金は、
超塑性特性はかなりの向上が認められるが、強度
特性は十分ではない。また特願昭60−155197号の
合金は強度特性はかなりの向上が認められるが、
超塑性特性が十分でなかつた。
【表】
発明の目的
本発明は従来の超塑性加工に適したチタン合金
の欠点を改善せんとするものであり、その目的は
超塑性特性が優れ、かつ高温比強度及び延性の優
れた高強度耐熱チタン合金を提供するにある。 発明の構成 本発明者は前記目的を達成すべく更に研究を重
ねた結果、重量%で、Al6.9〜7.5%、V1.6〜2.0
%、Sn0.4〜0.7%、Zr0.8〜1.2%、Mo0.3〜0.7%、
Cr0.7〜1.1%、Fe3.0〜3.4%、O0.08〜0.16%を含
み、残部は実質的にTiからなり、かつ850℃でα
相30〜70%、残部はβ相からなると共に、Al+
(Sn/3)+(Zr/6)の合計が7.30〜7.50で、Mo
+(V/1.5)+(Cr/0.6)の合計が11.0〜13.0の範
囲のものからなるTi合金はその目的を達成し得
られることを究明し得た。この知見に基づいて本
発明を完成した。 本発明のチタン合金における組成成分の作用及
び組成割合の限定理由は次の通りである。 Alは主としてα相に固溶してα相を強化する
作用をする。 しかし、その量が6.9%(以下%は重量%を示
す。)未満では強化効果が十分でなく、7.5%を超
えるとα相量が増加して十分な超塑性特性が得ら
れなくなるので、Alは6.9〜7.5%の範囲であるこ
とが必要である。 Vはα相とβ相に固溶してこれらの相を強化す
る作用をする。しかし、その量が1.6%未満では
強化効果が十分得られなく、2.0%を超えるとα
相量が減少して十分な超塑性特性が得られなくな
るので、Vは1.6〜2.0%の範囲であることが必要
である。 Sn及びZrはα相及びβ相にほぼ同じ比率で固
溶してこれらの相を強化する作用をする。しか
し、Sn量が0.4%未満では強化効果が十分得られ
なく、0.7%を超えると比重が大きくなり比強度
が低下する。またZr量が0.8%未満では強化効果
が得られなく、1.2%を超えるとα相量が減少し
て十分な超塑性特性が得られなくなる。従つて
Sn量は0.4〜0.7%、Zr量は0.8〜1.2%の範囲であ
ることが必要である。 Mo、Cr及び、Feは主としてβ相に固溶してβ
相を強化する作用をする。しかし、Mo量が0.3%
未満では十分な強化が得られなく、0.7%を超え
るとα相量が減少して十分な超塑性が得られなく
なる。またCr量が0.7%未満では十分な強化が得
られなく、1.1%を超えるとα相が減少して十分
な超塑性特性が得られなくなる。またFe量が3.0
%未満では十分な強化が得られなく、3.4%を超
えるとα相量が減少して十分な超塑性特性が得ら
れなくなる。従つて、Mo量は0.3〜0.7%、Cr量
は0.7〜1.1%、Fe量は3.0〜3.4%の範囲であるこ
とが必要である。 Oは主としてα相に固溶してα相を強化する作
用をする。しかし、その量が0.08%未満では十分
な強化が得られなく、0.16%を超えるとα相量が
増加して十分な超塑性特性が得られなくなるの
で、O量は0.08〜0.16%の範囲であることが必要
である。 本発明のチタン合金における各元素の割合は前
記の通りであるが、この範囲内で更に850℃でα
相が30〜70%、残部はβ相であることが必要であ
る。それは、α相とβ相は互いに結晶粒の成長を
妨げ、超塑性特性を向上させるからである。α相
が30%未満ではβ相の結晶粒が粗大化し易くなり
超塑性特性を劣化する。 α相が70%を超えるとα相の結晶粒が粗大化し
易くなり超塑性特性を劣化する。 更に、本発明のチタン合金の引張強度及び超塑
性特性の両方を優れたものとするためには、α相
の固溶強化に有効なAl、Sn、Zrの合計量及びβ
相の固溶強化に有効なV、Mo、Crの合計量に関
して次の制限が必要である。つまり、α相の固溶
強化に有効なAl、Sn、Zrについては、Al+Sn/
3+Zr/6(ここで、SnはAlの1/3、ZrはAl
の1/6の強化量とみてよい)の合計量が7.30〜
7.50の範囲であることが必要である。その合計量
が7.30未満では十分なα相の強化が得られなく、
7.50を超えるとα相の体積率が増加し、超塑性特
性が劣化する。 また、β相の強化に有効なV、Mo、Cr、Feに
ついては、Mo+(V/1.5)+(Cr/0.6)+(Fe/
0.35)(ここで、VはMoの1/15、CrはMoの
1/0.6、FeはMoの1/0.35の強化量とみてよ
い)の合計量が11.0〜13.0の範囲であることが必
要である。その合計量が11.0未満では十分なβ相
の強化が得られず、13.0を超えるとβ相量が増加
し超塑性特性が劣化する。 以上の各元素の組成割合、構成相の割合及びα
相強化元素、β相強化元素の合計量の割合を特定
することによつて、優れた超塑性特性を有し、高
温比強度及び延性に優れた特性を有するチタン合
金が得られる。 実施例 本発明の表−2に示す組成の合金と比較のため
の既存合金、参考合金を使用し、これをアーク溶
解、鍛造後、850℃で約85%の熱間圧延を行い、
5mmφ引張試験及び超塑性試験片を作製
の欠点を改善せんとするものであり、その目的は
超塑性特性が優れ、かつ高温比強度及び延性の優
れた高強度耐熱チタン合金を提供するにある。 発明の構成 本発明者は前記目的を達成すべく更に研究を重
ねた結果、重量%で、Al6.9〜7.5%、V1.6〜2.0
%、Sn0.4〜0.7%、Zr0.8〜1.2%、Mo0.3〜0.7%、
Cr0.7〜1.1%、Fe3.0〜3.4%、O0.08〜0.16%を含
み、残部は実質的にTiからなり、かつ850℃でα
相30〜70%、残部はβ相からなると共に、Al+
(Sn/3)+(Zr/6)の合計が7.30〜7.50で、Mo
+(V/1.5)+(Cr/0.6)の合計が11.0〜13.0の範
囲のものからなるTi合金はその目的を達成し得
られることを究明し得た。この知見に基づいて本
発明を完成した。 本発明のチタン合金における組成成分の作用及
び組成割合の限定理由は次の通りである。 Alは主としてα相に固溶してα相を強化する
作用をする。 しかし、その量が6.9%(以下%は重量%を示
す。)未満では強化効果が十分でなく、7.5%を超
えるとα相量が増加して十分な超塑性特性が得ら
れなくなるので、Alは6.9〜7.5%の範囲であるこ
とが必要である。 Vはα相とβ相に固溶してこれらの相を強化す
る作用をする。しかし、その量が1.6%未満では
強化効果が十分得られなく、2.0%を超えるとα
相量が減少して十分な超塑性特性が得られなくな
るので、Vは1.6〜2.0%の範囲であることが必要
である。 Sn及びZrはα相及びβ相にほぼ同じ比率で固
溶してこれらの相を強化する作用をする。しか
し、Sn量が0.4%未満では強化効果が十分得られ
なく、0.7%を超えると比重が大きくなり比強度
が低下する。またZr量が0.8%未満では強化効果
が得られなく、1.2%を超えるとα相量が減少し
て十分な超塑性特性が得られなくなる。従つて
Sn量は0.4〜0.7%、Zr量は0.8〜1.2%の範囲であ
ることが必要である。 Mo、Cr及び、Feは主としてβ相に固溶してβ
相を強化する作用をする。しかし、Mo量が0.3%
未満では十分な強化が得られなく、0.7%を超え
るとα相量が減少して十分な超塑性が得られなく
なる。またCr量が0.7%未満では十分な強化が得
られなく、1.1%を超えるとα相が減少して十分
な超塑性特性が得られなくなる。またFe量が3.0
%未満では十分な強化が得られなく、3.4%を超
えるとα相量が減少して十分な超塑性特性が得ら
れなくなる。従つて、Mo量は0.3〜0.7%、Cr量
は0.7〜1.1%、Fe量は3.0〜3.4%の範囲であるこ
とが必要である。 Oは主としてα相に固溶してα相を強化する作
用をする。しかし、その量が0.08%未満では十分
な強化が得られなく、0.16%を超えるとα相量が
増加して十分な超塑性特性が得られなくなるの
で、O量は0.08〜0.16%の範囲であることが必要
である。 本発明のチタン合金における各元素の割合は前
記の通りであるが、この範囲内で更に850℃でα
相が30〜70%、残部はβ相であることが必要であ
る。それは、α相とβ相は互いに結晶粒の成長を
妨げ、超塑性特性を向上させるからである。α相
が30%未満ではβ相の結晶粒が粗大化し易くなり
超塑性特性を劣化する。 α相が70%を超えるとα相の結晶粒が粗大化し
易くなり超塑性特性を劣化する。 更に、本発明のチタン合金の引張強度及び超塑
性特性の両方を優れたものとするためには、α相
の固溶強化に有効なAl、Sn、Zrの合計量及びβ
相の固溶強化に有効なV、Mo、Crの合計量に関
して次の制限が必要である。つまり、α相の固溶
強化に有効なAl、Sn、Zrについては、Al+Sn/
3+Zr/6(ここで、SnはAlの1/3、ZrはAl
の1/6の強化量とみてよい)の合計量が7.30〜
7.50の範囲であることが必要である。その合計量
が7.30未満では十分なα相の強化が得られなく、
7.50を超えるとα相の体積率が増加し、超塑性特
性が劣化する。 また、β相の強化に有効なV、Mo、Cr、Feに
ついては、Mo+(V/1.5)+(Cr/0.6)+(Fe/
0.35)(ここで、VはMoの1/15、CrはMoの
1/0.6、FeはMoの1/0.35の強化量とみてよ
い)の合計量が11.0〜13.0の範囲であることが必
要である。その合計量が11.0未満では十分なβ相
の強化が得られず、13.0を超えるとβ相量が増加
し超塑性特性が劣化する。 以上の各元素の組成割合、構成相の割合及びα
相強化元素、β相強化元素の合計量の割合を特定
することによつて、優れた超塑性特性を有し、高
温比強度及び延性に優れた特性を有するチタン合
金が得られる。 実施例 本発明の表−2に示す組成の合金と比較のため
の既存合金、参考合金を使用し、これをアーク溶
解、鍛造後、850℃で約85%の熱間圧延を行い、
5mmφ引張試験及び超塑性試験片を作製
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
して各々の試験を行つた。その結果は表−3、及
び表−4の通りであつた。 なお、超塑性試験片は熱間圧延のままの状態で
試験に供し、超塑性試験は850〜900℃で、アルゴ
ンガス雰囲気中で6.7×10-4S-1の歪速度で行つ
た。 また、高温引張試験片は850〜950℃で1時間熱
処理した後、再び550〜600℃で4時間熱処理し、
空冷して試験に供した。高温引張試験は300℃で
3×10-4S-1の歪速度で行つた。 表−3の結果が示すように、本発明のチタン合
金は850℃において552%の超塑性伸びを有し、最
大変形応力も2.2Kgf/mm2と十分低いので、超塑
性加工に適したものである。 この特性は既存のTi−6Al−2Sn−4Zr−6Mo
合金に比べて著しく優れている。また、Ti−6Al
−4V合金に比べて変形温度として50℃の低下が
可能であり、酸化防止及び型材の寿命増加の観点
からみて、本発明のチタン合金は著しく有利であ
る。 また、本発明合金の超塑性特性は参考合金の
GT−32、33及び34の合金と同程度であるが、
900℃でα相の体積率が30〜70%となるGT−9、
及び11の合金、並びに800℃でα相の体積率が30
〜70%となるGT−45及び46合金と比べて大幅に
優れている。これは従来技術で述べた理由によ
り、850℃でα相が30〜70%となる合金の超塑性
特性が優れているからである。 また、表−4の結果が示すように、本発明のチ
タン合金は既存のTi−6Al−4V、Ti−6Al−2Sn
−4Zr−2Mo及びTi−6Al−2Sn−4Zr−6Mo合金
に比べて比強度及び延性において著しく優れてい
る。 即ち、本発明合金では12.7〜14.8%の伸びを確
保した条件で、29.5〜31.0Kgf/mm2/g/cm3の比
強度が得られる。これに対しTi−6Al−4V及び
Ti−6Al−2Sn−4Zr−2Mo合金ではこのような
高比強度は得られない。またTi−6Al−2Sn−
4Zr−6Mo合金では、比強度が29.99Kgf/mm2/
g/cm3まで増大すると伸びが5.2%まで低下する。 また、本発明合金に匹適する超塑性特性を有す
る参考合金のGT−32、34及び33合金と比較し
て、本発明合金は比強度及び延性において著しく
優れている。即ち、これらの参考合金では、10〜
14.2%の伸びを確保した条件で、25.5〜28.0Kg
f/mm2/g/cm3の比強度であり、本発明合金の特
性はこれを大幅に上回つている。これはα相の強
化度及びβ相の強化度で説明される。即ち、GT
−32及び34合金はβ相の強化度が本発明合金に比
べて大幅に低く、また、GT−33合金ではα相の
強化度が本発明合金に比べて低い。そのため、こ
れらのいずれの合金も300℃における比強度が低
い。 発明の効果 本発明のチタン合金は優れた超塑性特性を有
し、かつ優れた高温比強度及び延性を兼ねそなえ
た合金である。従つて、優れた強度特性を有する
部品を超塑性加工を適用することにより歩留りよ
く容易に製造することができる。また、これを使
用することにより、ジエツトエンジンや発電設備
などの各種ガスタービンの軽量化及び高効率化を
可能にする等の優れた効果が得られる。
び表−4の通りであつた。 なお、超塑性試験片は熱間圧延のままの状態で
試験に供し、超塑性試験は850〜900℃で、アルゴ
ンガス雰囲気中で6.7×10-4S-1の歪速度で行つ
た。 また、高温引張試験片は850〜950℃で1時間熱
処理した後、再び550〜600℃で4時間熱処理し、
空冷して試験に供した。高温引張試験は300℃で
3×10-4S-1の歪速度で行つた。 表−3の結果が示すように、本発明のチタン合
金は850℃において552%の超塑性伸びを有し、最
大変形応力も2.2Kgf/mm2と十分低いので、超塑
性加工に適したものである。 この特性は既存のTi−6Al−2Sn−4Zr−6Mo
合金に比べて著しく優れている。また、Ti−6Al
−4V合金に比べて変形温度として50℃の低下が
可能であり、酸化防止及び型材の寿命増加の観点
からみて、本発明のチタン合金は著しく有利であ
る。 また、本発明合金の超塑性特性は参考合金の
GT−32、33及び34の合金と同程度であるが、
900℃でα相の体積率が30〜70%となるGT−9、
及び11の合金、並びに800℃でα相の体積率が30
〜70%となるGT−45及び46合金と比べて大幅に
優れている。これは従来技術で述べた理由によ
り、850℃でα相が30〜70%となる合金の超塑性
特性が優れているからである。 また、表−4の結果が示すように、本発明のチ
タン合金は既存のTi−6Al−4V、Ti−6Al−2Sn
−4Zr−2Mo及びTi−6Al−2Sn−4Zr−6Mo合金
に比べて比強度及び延性において著しく優れてい
る。 即ち、本発明合金では12.7〜14.8%の伸びを確
保した条件で、29.5〜31.0Kgf/mm2/g/cm3の比
強度が得られる。これに対しTi−6Al−4V及び
Ti−6Al−2Sn−4Zr−2Mo合金ではこのような
高比強度は得られない。またTi−6Al−2Sn−
4Zr−6Mo合金では、比強度が29.99Kgf/mm2/
g/cm3まで増大すると伸びが5.2%まで低下する。 また、本発明合金に匹適する超塑性特性を有す
る参考合金のGT−32、34及び33合金と比較し
て、本発明合金は比強度及び延性において著しく
優れている。即ち、これらの参考合金では、10〜
14.2%の伸びを確保した条件で、25.5〜28.0Kg
f/mm2/g/cm3の比強度であり、本発明合金の特
性はこれを大幅に上回つている。これはα相の強
化度及びβ相の強化度で説明される。即ち、GT
−32及び34合金はβ相の強化度が本発明合金に比
べて大幅に低く、また、GT−33合金ではα相の
強化度が本発明合金に比べて低い。そのため、こ
れらのいずれの合金も300℃における比強度が低
い。 発明の効果 本発明のチタン合金は優れた超塑性特性を有
し、かつ優れた高温比強度及び延性を兼ねそなえ
た合金である。従つて、優れた強度特性を有する
部品を超塑性加工を適用することにより歩留りよ
く容易に製造することができる。また、これを使
用することにより、ジエツトエンジンや発電設備
などの各種ガスタービンの軽量化及び高効率化を
可能にする等の優れた効果が得られる。
Claims (1)
- 1 重量%で、Al6.9〜7.5%、V1.6〜2.0%、
Sn0.4〜0.7%、Zr0.8〜1.2%、Mo0.3〜0.7%、
Cr0.7〜1.1%、Fe3.0〜3.4%、O0.08〜0.16%を含
み、残部は実質的にTiからなり、かつ850℃でα
相30〜70%、残部はβ相からなると共に、Al+
(Sn/3)+(Zr/6)の合計が7.30〜7.50で、Mo
+(V/1.5)+(Cr/0.6)+(Fe/0.35)の合計が
11.0〜13.0の範囲のものからなる超塑性加工に適
した高比強度耐熱チタン合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19271987A JPS6439336A (en) | 1987-08-03 | 1987-08-03 | High specific strength heat-resistant titanium alloy suitable for super plastic working |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19271987A JPS6439336A (en) | 1987-08-03 | 1987-08-03 | High specific strength heat-resistant titanium alloy suitable for super plastic working |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6439336A JPS6439336A (en) | 1989-02-09 |
JPH0317885B2 true JPH0317885B2 (ja) | 1991-03-11 |
Family
ID=16295924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19271987A Granted JPS6439336A (en) | 1987-08-03 | 1987-08-03 | High specific strength heat-resistant titanium alloy suitable for super plastic working |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6439336A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107479271B (zh) * | 2017-08-30 | 2020-05-22 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 显示面板、阵列基板及其暗点化方法 |
-
1987
- 1987-08-03 JP JP19271987A patent/JPS6439336A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6439336A (en) | 1989-02-09 |
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Legal Events
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EXPY | Cancellation because of completion of term |