JPH03176516A - 浚渫装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えば、発電所の取水口や海底、湖沼、河川
９港湾などに堆積したヘドロなどの軟泥を浚渫する際に
利用される浚渫装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来の浚渫装置としてポンプ式のものがある。

このポンプ式浚渫装置は、台船などに大容量のポンプを
設置し、該ポンプから海底や湖底などの水底にホースを
延ばし、軟泥を水と共に吸い上げるようにしている。そ
して、このようにして浚渫された軟泥は、主として運搬
船にて埋立地に運ばれる。埋立地では、固化剤や凝集剤
が添加されて固化される。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上述した従来の浚渫装置においては、軟
泥と同時に吸い上げられる水の量があまりにも多く余水
の処理後でないと固化剤を混合することができず、余水
処理に多大な費用を要するという欠点があった。また、
海底の軟泥層の層厚が大きい場合には、海底部分の取り
込みはできてもそれより上の部分の取り込みを充分果た
すことができなかった。

［課題を解決するための手段］ 上述の課題を解決するため、本発明における浚渫装置は
、竪型スクリュコンベヤと、該竪型スクリュコンベヤの
先端部両側に上下方向所定間隔離間した状態で複数枚の
羽根を回転自在に配設された複数個の攪拌パドルと、該
竪型スクリュコンベヤと該攪拌パドルとの間に上下方向
開閉自在なシャッタおよび該シャッタの開閉手段とを備
えた浚渫装置であって、前記片側の複数個の攪拌パドル
のうち隣接する攪拌パドルの各々の羽根が平面視的に重
複し、かつ１片側の複数個の攪拌パドルの回転方向を同
一方向とした構成とした。

［作用］ 本発明の浚渫装置においては、まず、竪型スクリュコン
ベヤの先端部両側にある攪拌パドルのうち、竪型スクリ
ュコンベヤの進行方向の攪拌パドルを回転駆動し、進行
方向の下流側の攪拌パドルのシャッタを閉状態に保つ、
そして、浚渫装置を搭載した浚渫船を低速で前進すると
、上流側の攪拌パドルは海底、湖底、湖底に堆積したヘ
ドロ等の軟泥を攪拌流動化し、軟化した軟泥は竪型スク
リュコンベヤの羽根の回転により竪型スクリュコンベヤ
内を上昇し、上端の排出口より排出される。

軟泥中に介在する岩石、木片、鉄片等の異物は、重なり
合って、かつ、同一方向に回転する攪拌パドルの羽根の
排除作用により並列した複数個の攪拌パドルに沿って外
側を移動し、竪型スクリュコンベヤ内への侵入を抑止さ
れる。浚渫船が逆方向に移動するときには両側のシャッ
タの開閉状態を逆にして前述と同様な操業を繰り返す。

［実施例］ 以下、図に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明す
る。

第１図〜第５図は本発明に係り、第１図は本発明に係る
浚渫装置の１実施例を示す要部断面図、第２図は第１図
■−■視の平面断面図、第３図は第２図ｍ−■視の側面
図、第４図は攪拌パドルの他の実施例を示す斜視図、第
５図は要部拡大斜視図である。

竪型スクリュコンベヤｌは１円筒状の筒体２と、この筒
体２内に回転可能に収納配置されたスクリュ３を備えた
構成となっており、該スクリュ３によってヘドロなどの
軟泥を揚泥し得るようになっている。該スクリュ３は、
筒体２の上端側に配置されたモータ（図示せず）に接続
されており、該モータによって回転駆動されるよう構成
されている。また、筒体２は、その先端に軟泥を取り込
むための開口４が設けられており、この開口４は筒体２
の軸線方向に長くなるよう略長方形状に開設されかつ円
周方向に１８０°の角度を隔てて２個所設けられている
。

竪型スクリュコンベヤｌの先端には、掘削機能および攪
拌機能を持つ攪拌パドル５がこの両側の開口４に対向し
て設けられている。この攪拌パドル５は、スクリュ３と
同軸に回転自在に設けられており、筒体２の外周に固定
して設けられた天蓋状ケーシング７と、該ケーシング７
から横方向へ張設されたパドルケーシング８に取り付け
られ、油圧モータ５Ｃにより回転軸５ａを回転駆動でき
るようになっている。そして、第２図、第３図に示すよ
うに、回転軸５ａには上下方向に所定間隔離間して複数
の羽根５ｂが取り付けられ、かつ、第２図のように、隣
接する攪拌パドルの羽根は平面視的にはオーバラップし
ており、しかも、相互に干渉しないようになっており、
同一方向に回転するようになっている。

また、ケーシング７とパドルケーシング８の間に空隙が
設けられ、この空隙を上下方向に往復動し竪型スクリュ
コンベヤｌと攪拌パドル５との間を開閉しうるパネル形
状のシャッタ６が筒体２に張設された油圧シリンダ６ａ
とピンを介して連結されている。

また、第５図に示すように、ケーシング７の側面開口部
には複数本の案内棒７ａがほぼ等間隔に上下方向に並設
され、前記シャッタ６の最下部に設けられた断面コの字
形のガイド６ｂが、この案内棒７ａを囲繞して上下方向
に摺動自在に往復するようになっている。

攪拌パドルの羽根は第２図に示すように、曲線状の板状
のものとするほか、第４図（ａ）の短棚状のもの、第４
図（ｂ）の湾曲短棚状、第４図（Ｃ）の傾斜パドル状、
第４図（ｅ）のタービン状、第４図（ｆ）のブルーマー
ジン形状など種々の形状を採用しうる。

次に、以上のように構成された浚渫装置の作動について
説明する。

浚渫船（図示せず）の駆動装置を作動させて竪型スクリ
ュコンベヤｌの先端に位置する攪拌パドル５を水底の軟
泥中に差し込み、スクリュ３の駆動装置（図示せず）を
回転させると同時に片側のシャッタ６を油圧シリンダ６
ａの作動により降下させて、上流側のモータ５Ｃを駆動
し、上流側の攪拌パドル５を回転させる。下流側の攪拌
パドルは回転を休止しておく、この攪拌パドル５の回転
により取込部周辺の軟泥を攪拌し、流動化させながら、
開口４を介して筒体２内に軟泥を取り込む。

この際、軟泥に混入している異物は、攪拌パドル５の羽
根５ｂおよび案内棒７ａにより開口４からの侵入を防止
され、攪拌パドル５の外側面および案内棒７ａの外側面
に沿って外側へ排出される。

そして、第１図に示すように、軟泥層の層厚が攪拌パド
ル５の取込口高さに比べて２〜３倍あっても、パドルケ
ーシング８の外側に取り付けた案内ケーシング９の作用
により、攪拌パドル５の内部に向かって軟泥を移動させ
るので、支障なくほとんどの軟泥を攪拌バドル５により
取り込むことができる。

一方、開口４から筒体２内に導入された軟泥は。

スクリュ３の回転により筒体２内を上昇し、排出口（図
示せず）から所定の場所へ排出される０例えば、竪型ス
クリュコンベヤｌから排出された軟泥は、固化剤が添加
、混合された後、運搬船や圧送ホースなどを介して埋立
地に投棄される。

なお、スクリュ３の径が大きい場合は、多少の異物混入
は許容できるので各案内林間の横方向間隔を大きくして
もよい。

〔発明の効果］ 以上のとおり、本発明によれば、軟泥層の層厚が大きく
てもほとんどの軟泥を攪拌パドル５へ向かわせることが
できるので、取込効率が優れている。それと同時に、余
水が減少された状態で軟泥がスクリュコンベヤ内に導入
されるので、軟泥処理コストの大幅な低減が可能となる
。また、スクリュコンベヤの先端両側に、攪拌パドルと
シャッタを設けて、進行方向上流側のみの攪拌パドルを
操作させることができ、かつ、隣り合う攪拌パドルの羽
根は平面図的に重複しているので異物の排除機能が優れ
ており、竪型スクリュコンベヤ内への異物混入のおそれ
がほとんどなく、スクリュコンベヤの円滑な作動を長期
連続的に確保できる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本発明に係り、第１図は本発明に係る
浚渫装置の１実施例を示す要部断面図、第２図は第１図
ＩＩ　−ＩＩ視の平面断面図、第３図は第２図ｍ−■視
の側面図、第４図は攪拌パドルの他の実施例を示す斜視
図、第５図は要部拡大斜視図である。 ｌ・・・・・・竪型スクリュコンベヤ、２・・・・・・
筒体、　　　　３・・・・・・スクリュ、４・・・・・
・開口、　　　５・・・・・・攪拌パドル、５ａ・・・
回転軸、　　５ｂ・・・羽根、６・・・・・・シャッタ
、　　　６ａ・・・油圧シリンダ、６ｂ・・・ガイド、
　　　７・・・・・・ケーシング、７ａ・・・案内棒、
　　８・・・・・・パドルケーシング、９・・・・・・
案内ケーシング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）竪型スクリュコンベヤと、 該竪型スクリュコンベヤの先端部両側に上下方向所定間
   隔離間した状態で複数枚の羽根を回転自在に配設された
   複数個の攪拌パドルと、 該竪型スクリュコンベヤと該攪拌パドルとの間に上下方
   向開閉自在なシャッタおよび該シャッタの開閉手段とを
   備えた浚渫装置であって、 前記片側の複数個の攪拌パドルのうち隣接する攪拌パド
   ルの各々の羽根が平面視的に重複し、かつ、片側の複数
   個の攪拌パドルの回転方向を同一方向とした ことを特徴とする浚渫装置。