JPH03176066A - 骨接合材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、骨折の治療、特に事故等によって生じた複雑
な骨折に対し、好適に適用できる骨接合材の提供に関す
る。

（従来技術） 従来、骨折治療に対しては、当該部をビン、プレート、
ネジ、ビス、スクリュー等でつなぎ合せて固定する方法
が用いられている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、かかる従来法によると、骨折断面が複雑
な、例えば事故等によって生じた骨折に対しては接合、
修復に時間がかかり、また、高度な技術を要する等の問
題を生じた。

また、かかる治療用具には相当の強度が要求されること
から金属、アルミナセラミック等の素材が使用され、治
癒後には再手術によって体内から取り出したり、或は体
内に留め置いても弾性不足のため骨に馴染みにくい等の
欠点も有した。

また、生体吸収性材料をその素材とする用具の提案もな
されているが、低強度の欠点が解消されず実用化に至っ
ていない。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、かかる点、治療の容易性と治療効果を高め、
また、強度的にもその適用に耐え得る新規な生体吸収性
骨接合材を提供したものである。

（問題を解決するための手段） しかるに、本発明はその構成において、生体内分解吸収
性の医用材料を以って筒状に構成され。

且つ、その長さ方向にこれを開口させるための切欠部を
設けたことに特徴を有する骨接合材の提供に間する７ （作用） 本発明は、その素材として生体内分解吸収性の医用材料
を以って構成したので、術後において体内から取り出す
必要が全くなく、また、治療に当ってはこれを当該部に
被嵌させ、固定させるという極めて簡単な操作であるた
め高度な技術も熟練も要しない利点がある。

更に、円筒状という形状により、これを被嵌、適用した
とき形状の特殊性により強度が格段に向上するという特
徴も有する。

以下、その構成について例を挙げて説明する。

（構成例） 第１図〜第３図は本発明の構成を例示したもので、第１
図に示すものは筒状体（１）の長さ方向に平行に切欠部
（２）を設けた例を、また、第２図には同様の筒状体（
１）の長さ方向に斜めに切欠部（２）を設けた例を、更
に第３図には上縁と重なり合った切欠部（２）を設けた
例を示した。かかる筒状体は生体内において分解、吸収
される。ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリラクチド
とポリグリコリドの共重合体、パラジオキサノン、カプ
ロラクタム、コラーゲン等の医療用素材を以って構成さ
れ、これの筒状化に際しては０．５ミリ〜数ミリの厚さ
のシートを丸めて円筒状に成型したり、棒状のものの中
心をくりぬいたり、押出し成型等によって構成される。

切欠部（２）はこれを径方向に押し広げて開口させ、骨
に嵌合させるために設けたもので、その長さ方向全長に
わたって国側のように様々な形態で設ける。

かかる切欠部は、例えば骨に被嵌させたときに血流を妨
げないために全周に対し約１７３の空隙となるよう成型
し、或は骨に対して適用するのが望ましい。

尚、第１図における（３）は貫通孔を示し、骨と固定さ
せるための糸（７）を挿通させるために設けたものであ
る。

本発明はかかる構成において、第４図にその適用例を示
すように、複雑骨折した骨（４）（５）をその骨折部（
６）で接合した後、当該部に本発明に係わる筒状体（１
）被嵌させ、貫通孔（３）に対応する骨（４）（５）に
孔をあけ、ここより前記したのと同様の生体吸収性材料
にて構成された糸（７）を神通し、これを縛って固定す
るものである。尚、骨折部（６）への筒状体（１）の被
嵌は切欠部（２）を径方向に押し広げて当該部に被せる
もので、被嵌後は素材の持つ弾性によって骨が被覆され
た外観を呈する。

このような操作によって治療は完了し、その後は当該部
が治癒するまで放置すれば、即ち、治癒とともに適用し
た用具は消滅するのでその後の処置は一切不要となる。

本発明における筒状体の素材、サイズ、厚さ等は適用箇
所によって任意であるが、特に、予後の経過から数カ月
にわたってその強力の維持が可能なｄ、ｄｉ、１等容種
タイプのポリラクチド及びこれの共重合体、ポリグリコ
ール酸等との共重合体が最適である。また、かかる素材
は延伸等の手段によって、また、異素材との複合化によ
って強度アップされたものが好適である。

尚、筒状体の被嵌後は前記したように、貫通孔より骨に
あけた孔に生体吸収性の糸、或は金属線を挿通して縛る
なり、単に筒状体の全周を同様の素材で縛るなり、生体
吸収性材料にて構成されたネジ、ボルト、ナツト等で固
定するなりその固定法は任意である。

（発明の効果） 本発明は以上のように、極めて簡単にその処置が行なえ
、また、格別高度な技術を要することなく、しかも短時
間の内にかかる治療が行なえるため患者に苦痛を与える
ことがなく、予後の経過も極めて良好である。

また１円筒状という特殊な形状であるので、これを被嵌
、固定したときプレート状、ビン状のものと比較になら
ないほど強度が向上し、また、外力に対しても極めて安
定で、ズしたり、外れたりすることがない等治療上必要
な特徴も備える。

よって、本発明は特にその骨折の状態が複雑な事故等に
よる骨折部位への適用はもとより、他の外科手術等によ
って切断された骨どうしの接合、修復等にも好適に適用
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の構成を例示した斜視図。第４
図は本発明接合材を骨折部へ適用した例を示す斜視図。 （１）−−一筒状体　　（２）　−−一切大部（４）（
５）−−一骨 第 図 第 図 第 ３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、生体内分解吸収性の医用材料を以って筒状に構成さ
   れ、その長さ方向にこれを開口させるための切欠部を設
   けたことを特徴とする骨接合材。