JPH03176049A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JPH03176049A
JPH03176049A JP1316080A JP31608089A JPH03176049A JP H03176049 A JPH03176049 A JP H03176049A JP 1316080 A JP1316080 A JP 1316080A JP 31608089 A JP31608089 A JP 31608089A JP H03176049 A JPH03176049 A JP H03176049A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高度な防漏性を有する吸収性物品、特に生理用
ナプキンなどの吸収性物品に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来の
吸収性物品、例えば、生理用ナプキンあるいは使い捨て
オムツは、基本的に、液体透過性の表面材、液体保持性
の吸収体、液体不透過性の防漏材からなる。
このような吸収性物品は、近年、急速な技術の進歩に伴
い、合成樹脂材料(合成繊維、合成樹脂フィルムなど)
や吸収性ポリマーといった新しい素材を導入することに
より、吸収性能の向上が図られてきた。しかし、これら
の個々には優れた性能を持つ素材を組み合わせた吸収性
物品も実際の使用時においては、本来の性能を十分に発
揮しているとは言えない。これは、このような吸収性物
品に対する使用者の第1の不満点が、依然として股間部
や臀部からの漏れであることからも明らかである。
この漏れの最も大きな原因は、使用者の運動などにより
吸収性物品に不規則な応力が加わり、吸収性物品が所定
の位置から移動(これを以下、ズレと記す)してしまっ
たり、吸収性物品に好ましくない不規則な変形(これを
以下、ヨレと記す)が生じたりするためである。
そこで、吸収性物品の縦方向の中央の位置において、幅
方向側端からフィルムからなる耳片を延出させ、使用時
に衣類に固定することにより、防漏性を改善する技術が
数多く提案されている。
確かに、この技術を用いればズレやヨレは効果的に防止
できるが、目的である漏れを防止する効果は、予想に反
して低いものであった。この原因は、耳片の表面が実質
的に疎水性でありしかも多孔性に劣るため、排出された
液体が、耳片部においていわゆる表面液流れ現象をおこ
し、股間部へと漏れていくためであった。
そこで、耳片部の表面に不織布や有孔フィルムなどの多
孔性材料を、裏面に無孔性フィルムなどの非多孔性材料
を各々載置し、場合によっては更にその中間に吸収紙や
バルブなどの親水性材料を載置することにより、この問
題を解決する技術が提案されている。
この技術を用いれば、前記課題はある程度改善されるが
、その効果は必ずしも十分とは言えない、この理由は以
下のように考えられる。すなわち、吸収すべき対象が尿
などの低粘性液体の場合には、耳片部における表面液流
れ現象が抑制され漏れが低減されるが、経血や軟便とい
った比較的高粘性の液体の場合には、耳片部における表
面液流れ現象は抑制されず、防漏性も向上しない。
この問題は、吸収性物品の防漏性の向上の大きな障害と
なっており、−日も早い解決が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明者らは、前項で述べた耳片の高粘性液体に
対する吸収性を改善すべく、鋭意研究を重ねた結果、吸
収性物品の防漏性を大幅に向上させることに成功し、本
発明を完成するに到った。
即ち、本発明は、液体透過性の表面材、液体保持性の吸
収体、液体不透過性の防漏材を順次積層して成る実質的
に縦長の吸収性物品において、該吸収性物品の幅方向側
端から可撓性の耳片が延出しており、該耳片について、
使用者の肌に対向すべき表面の吸水度が200秒以下で
あり、かつ使用者の衣類に対向すべき裏面の吸水度が5
00秒以上であることを特徴とする吸収性物品を提供す
るものである。
本発明の吸収性物品において、前述の耳片における表面
液流れ現象を低減し十分な防漏性を得るためには、耳片
の表面の吸水度が200秒以下であることが必要である
が、より高度な防漏性を付与するためには100秒以下
であることが好ましい。また、耳片部の液体の透過によ
る衣類の汚損を防止するためには、耳片の裏面の吸水度
が500秒以上であることが必要である。
尚、本発明において吸水度とは下記実施例に記載した方
法により求めた値である。
本発明において、耳片は、表面および裏面が上記の如き
所定の吸水度を有することが必要であるが、その組成、
形状は一義的に定義されるものではなく、例えば、不織
布、フィルム、発泡体など様々なものを用いることがで
きる。ただし、一般的には、肌に対向すべき表面層には
、多孔性に富む不織布、衣類に対向すべき裏面層には、
実質的に無孔性の合成樹脂フィルムが位置するように、
不織布とフィルムの複合体を用いることが、表面層と裏
面層の吸水度を所定の値に付与し易くなり、かつ、肌触
りが良好となるので好ましい。
本発明における耳片の肌に対向すべき表面に用いられる
不織布としては、合成繊維が熱接着して成る熱接着不織
布が、嵩高性に富み高粘性液体の吸収性が良好なので好
ましい。繊維の種類としては、嵩高性の点でポリエステ
ル系繊維が好ましく、肌触り、毛羽立ちの防止性の点で
ポリエステル系熱接着複合繊維のみからなることが好ま
しい。繊維の太さは、高粘性液体吸収性の点から2デニ
一ル以上であることが好ましく、肌触りも考慮すると3
〜6デニールであることがより好ましい、繊維の表面は
、界面活性剤の塗布などで親水化処理が施されているこ
とが、高粘性液体吸収性の点で非常に好ましい。
このような繊維を熱接着する際には、ヒートロールなど
の熱圧着によらずに、熱風処理を施すことにより、吸収
性の優れた表面層が得られる。
更に、この熱風処理後に、無圧無風下で熱セツト処理を
施すと、より優れた高粘性液体吸収性の付与が可能とな
る。
一方、本発明における耳片の衣類に対向すべき裏面に用
いられるフィルムとしては、強度と柔軟性に富むポリエ
チレン系の樹脂を、坪量30〜50g/rrfにシート
状に成形したものが好ましい。また、不織布などとの熱
接着性の向上などのため、異なる樹脂からなる多層フィ
ルムを用いることもできる。
耳片の表面を構成する不織布と裏面をtl戒するフィル
ムの一体化には、接着剤を用いることもできるが、フィ
ルム成形工程で不織布とフィルムとを溶融一体重する、
いわゆるうξネート法が、生産性などの点で好ましい、
このようにして一体重された複合体は、ピンポイントエ
ンボス処理などにより凹凸形状を付与すると、肌触りと
外観の点で好ましい。
また、高粘性液体吸収性の向上などの必要に応じて、耳
片の表面層と裏面層の間に吸収紙などの親水性材料を載
置することも可能である。
以下、本発明を図面にもとづいて、更に詳細に説明する
第1図は本発明に係わる吸収性物品の一実施例を示す正
面図、第2図は第1図のイーイ°線断面図、第3図は本
発明の吸収性物品の別の実施例を示す第2図に相当する
断面図、第4図は本発明の吸収性物品の衣類への固定方
法を示す図である。
第1図においては、耳片2は吸収性物品1の縦方向に偏
倚した位置で幅方向側端から延出している。このように
耳片2が縦方向に偏倚した位置にあると、装着時に臀部
を覆う面積が恥骨部に比べて相対的に増大し、吸収性物
品の大きさが等しいかまたはやや小さい場合でも、臀部
からの漏れが飛躍的に抑制されるので非常に好ましい。
また、第3図のように、耳片2が防漏材5の他に表面材
3を含有したり、表面材3及び吸収体4を含有すること
も可能であるが、第2図のように、防漏材5を両側部に
延出させることのみにより形成すれば、構成が簡略とな
るので好ましい。尚、第2図及び第3図において、2a
が耳片の表面層、2bが耳片の裏面層である。
本発明に係わる耳片の好ましい大きさは、吸収性物品の
大きさにより変化するので、−概に規定されるものでは
ない。ただし、吸収体の長さと幅が各々2501m、7
0■程度の夜用大型ナプキンにおいては、一般に耳片の
長さと幅は各々30〜70ma+、25〜50mmであ
ることが、衣類への固定の安定性及び固定操作の容易性
の点で好ましい。また、耳片の位置は、吸収体の縦方向
中央から20〜50飾程度縦端に偏倚させることが好ま
しい。
本発明に用いられる表面材3としては、紙、不織布、フ
ィルム、ネット、それらの積層体など任意のものを用い
ることができるが、表面のべたつき感を考慮するとフィ
ルムやネットまたはそれらと不織布との積層体が好まし
い。この中でも特に、第5図に示されるように、肌に接
するフィルム層7と吸収体側に面する繊維層8の二層が
一体化されてなり、フィルム層7は、頂部9、底部10
及びそれらを連結する壁部11を有する不透明な疎水性
の樹脂からなり、少なくとも壁部の一部には開孔12が
設けられ、かつ、底部には開孔が存在しないものが、液
戻り防止性などの点で好ましい。
また、吸収体の使用者の肌に対向すべき面および衣類に
対向すべき面が、表面材により被覆され、使用者の肌に
対向すべき面に位置する部分の表面材は液体透過性を有
するが、衣類に対向すべき面に位置する部分の表面材は
、実質的に液体透過性を有しなければ、使用時に耳片及
び表面材の液体不透過性部分が排出された液体を二重に
遮蔽し、防漏性が極めて良好となるため、非常に好まし
い。従って、フィルムやネットを用いる場合には、衣類
に対向する面に開孔を存在させることも可能であるが、
衣類に対向する面には開孔が存在しない、すなわち液体
透過性を実質的に有しなければ、防漏性を飛躍的に向上
させることができる。
このような構成の本発明の吸収性物品1は第4図に示す
ように使用時に耳片2を衣類6に巻き込んで固定する。
尚、衣類への固定をより強固にするため、耳片ないしは
吸収性物品本体に、粘着剤や防漏剤を設けることが好ま
しい。
本発明の吸収性物品は詳述した例に限定されることなく
、上記に規定した範囲において種々の改変をなし得るも
のである。
〔実施例〕
以下、本発明が如何に有用であるかを具体的に例を挙げ
て説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されるこ
とはない。
実施例1〜4及び比較例1.2 以下に示す材料を用いて、本発明の生理用ナプキン想定
サンプルおよび比較のサンプルを作製した。
(i)表面材 ・実施例1〜4、比較例2: ポリオレフィン系樹脂を主体とする繊維が熱接着して成
る不織布に、ポリエチレン系樹脂をラミネート法で一体
化したものについて、加熱エンボスを施し第5図に示す
ような開孔12を形成せしめることにより作製した。
・比較例1: ポリオレフィン系樹脂からなるフィルムについて、加熱
エンボスを施し第6図に示すような開孔12を形成せし
めることにより作製した。
(11)吸収体 実施例1〜4及び比較例1〜2ともに吸収紙にポリアク
リル酸系超吸収性高分子および綿状バルブを積繊するこ
とにより作製した。ただし、長さ、幅は各々250m、
70mn+とした。
(in)耳片 ・実施例1〜3: 表面層としてポリエステル系熱接着不織布(組成は第1
表参照)に、裏面層としてポリエチレン系樹脂をうξネ
ート法で一体化することにより作製した。
・実施例4、比較例1: 表面層として上述の表面材を側端より延出させ、裏面層
としてポリエチレン系樹脂フィルムを用いて構成した。
・比較例2: ポリエチレン系樹脂フィルムを単独で用いた。
尚、全ての耳片は長さおよび幅が各々50mm、35閣
であり、吸収体の縦方向中央から30mm′fT1端に
偏倚させて構成した。
(iv)防漏材 ・実施例1〜3、比較例2: 耳片と同一の材料を用いた。すなわち、防漏材の側端の
一部を延出させることにより、耳片を形成せしめた。
・実施例4、比較例1: 耳片の裏面層と同一の材料を用いた。
このようにして作製した生理用ナプキン想定サンプルに
ついて、以下に示す方法により性能評価を行った。
(1)吸水度: 生理用ナプキン想定サンプルの耳片部の中央部分の表面
及び裏面について、JIS−L1096−6.26.1
 (1)吸水速度(滴下法)に従って行った。ただし、
試験液は2.5%カルボキシメチルセルロース水溶液(
20°Cでの粘度:約1250センチボイズ)を使用し
た。なお、500秒後に液滴が吸収されずに残存してい
るものについては、その吸水度を「500秒以上」とし
た。
(2)吸収il: 第7図に示す可動式女性腰部モデル13に生理用ナプキ
ン想定サンプル14を装着し、チュ−ブ15から試験液
を注入しながら歩行運動を行わせ、漏れが認められるま
でに吸収された試験液の量を吸収量とした。この値が大
きいほど、防漏性が高いことを意味する。
(3)毛羽立ち: 上述の吸収量の測定後、生理用ナプキン想定サンプルの
耳片の表面層の状態を観察し、以下の3つにランク分け
した。
3級:毛羽立ちが殆ど認められない。
2級:毛羽立ちがやや認められる。
1級:毛羽立ちが著しく認められる。
(4)肌触り: 耳片部を手の平で軽くなでた時の感触を、以下の3つに
ランク分けした。
3級:非常に感触が良い。
2級:僅かにヌメリが感じられる。
1級:かなりのヌメリが感じられる。
〔発明の効果〕
実施例および比較例かられかるように、本発明の吸収性
物品は従来の吸収性物品に比べて、吸収量が高く、耳片
部の毛羽立ちは少なく肌触りも良好であり、防漏性と使
用感に共に優れている。とくに、耳片の表面層に嵩高性
、多孔性および親水性に共に優れた不織布を用いた実施
例1は、防漏性が非常に高く、理想的な吸収性物品であ
ることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の吸収性物品の一実施例を示す正面図、
第2図は第1図のイーイ′線断面図、第3図は本発明の
吸収性物品の別の実施例を示す第2図に相当する断面図
、第4図は本発明の吸収性物品の衣類への固定方法を示
す図、第5図は本発明の吸収性物品に用いられ得る表面
材の断面図、第6図は従来の吸収性物品に用いられる表
面材の断面図、第7図は吸収量の測定に用いられる可動
式女性腰部モデルの斜視図である。 1:吸収性物品   2:耳片 2a:耳片の表面層  2b:耳片の裏面層3:表面材
     4:吸収体 5:防漏材     6:衣類 7:フィルム層   8:繊維層 9:頂部      lO:底部 11:壁部      12:開孔 13:可動式女性腰部モデル 14:生理用ナプキン想定サンプル 15:チューブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.液体透過性の表面材、液体保持性の吸収体、液体不
    透過性の防漏材を順次積層して成る実質的に縦長の吸収
    性物品において、該吸収性物品の幅方向側端から可撓性
    の耳片が延出しており、該耳片について、使用者の肌に
    対向すべき表面の吸水度が200秒以下であり、かつ使
    用者の衣類に対向すべき裏面の吸水度が500秒以上で
    あることを特徴とする吸収性物品。
  2. 2.該耳片が、使用者の肌に対向すべき表面に多孔性の
    不織布、使用者の衣類に対向すべき裏面に実質的に無孔
    性のフィルムを具備するものである請求項1記載の吸収
    性物品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63186645A (ja) * 1986-12-01 1988-08-02 パーソナル・プロダクツ・カンパニー フラップつき衛生ナプキン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63186645A (ja) * 1986-12-01 1988-08-02 パーソナル・プロダクツ・カンパニー フラップつき衛生ナプキン

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