JPH0317557Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は端部開口を適確容易に閉塞できるよう
にした地中配線用又は地上配線用のトラフに関す
るものである。

（従来の技術） 地中配線等に用いられるトラフはその端部開口
からねずみ等の小動物の侵入を防止するために端
部開口に閉塞板をねじにて取付け閉塞するものや
モルタル、粘土等で閉塞するものが知られてい
る。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、このような従来のトラフは端部開口
を閉塞するための作業に手数を要するばかりでな
く、これにトラフを増設しようとする場合にこの
閉塞を解除する作業が厄介でトラフを破損するお
それがある等の問題がある。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記のような問題点を解決して、トラ
フ本体の端部開口を確実に閉塞することができ、
しかも閉塞板の取付けや取外しが容易なトラフを
提供するためになされたもので、トラフ本体の両
側板部の端部内面に対向してリブを設けるととも
に、両側に前板部と後板部とを張設してなる閉塞
板を該前板部と後板部とを前記リブの前後面に添
わせて嵌入することによりトラフ本体の端部開口
を閉塞したことを特徴とするものである。

（実施例） 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。１は強化プラスチツク材よりなる断面Ｕ
字状のトラフ本体であり、該トラフ本体１の両側
板部２，２の端部内面には対向してリブ３，３が
設けられている。４はトラフ本体１の端部開口を
閉塞する閉塞板で、該閉塞板４は両側に前板部５
と後板部６とを前後方向に小間隔を設けて張設し
たものであり、前記リブ３の前後面に該前板部５
と後板部６とを添わせて閉塞板４をリブ３の上端
から挿入することによりトラフ本体１の端部開口
を閉塞している。また、この前板部５と後板部６
は上下に対向させず半分宛のものとして成型用の
金型を簡単なもので済むように形成している。７
はトラフ本体１の上部開口を施蓋する強化プラス
チツク材よりなるトラフカバー、８はトラフカバ
ー７の端部開口に閉塞部が設けられていない場合
はこの端部開口を閉塞するために閉塞板４の上端
に張設した上板部である。

（作用） このように構成されたものは、必要に応じて閉
塞板４にケーブル用コネクター１０を取付け、こ
のケーブル用コネクター１０からトラフ内に配線
したケーブルをねずみ等の小動物がトラフ内に侵
入しないように引き出し配電箱等に導入するもの
であるが、トラフ本体１の端部開口を閉塞する閉
塞板４はその両側に張設した前板部５と後板部６
とをトラフ本体１の両側板部２，２の端部内面に
対向して設けたリブ３，３の前後面に添わせて嵌
入することによりトラフ本体１の端部開口を閉塞
したものであるので、その取付作業はリブ３，３
の上端から下方に向け挿入するだけでよいので容
易に行えるものである。また、その取外作業も取
付作業とは逆に閉塞板４を上方に引き抜くだけで
行えるのでトラフ本体を破損することもなく、ト
ラフを延長する作業が容易に行える利点もある。

（考案の効果） 本考案は前記のような説明によつて明らかなよ
うに、トラフ内へのねずみ等の小動物の侵入を防
止するためのトラフ本体の端部開口の閉塞が容易
に行えるうえにその閉塞の解除もトラフ本体に何
ら破損を与えることなく行え、トラフの増設も容
易に行えるものである。よつて本考案は従来のこ
の種のトラフの問題点を解消したものとしてその
実用的価値は極めて大なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す一部切欠斜視
図、第２図は同じく分解状態で示す要部の一部切
欠斜視図である。 １：トラフ本体、２：側板部、３：リブ、４：
閉塞板、５：前板部、６：後板部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トラフ本体１の両側板部２，２の端部内面に対
   向してリブ３，３を設けるとともに、両側に前板
   部５と後板部６とを張設してなる閉塞板４を該前
   板部５と後板部６とを前記リブ３の前後面に添わ
   せて嵌入することによりトラフ本体１の端部開口
   を閉塞したことを特徴とするトラフ。