JPH0317516Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、他のリモコン送信器のコマンドコー
ドを吸収可能としたリモコン送信器に関する。

〔従来技術〕

従来、例えばテレビ受信機、VTR、エアコン
等を制御するリモコン送信器は、それぞれ個別的
に用意されており、このためそのらの機器を操作
する場合には、個別にそれらリモコン送信器を操
作する必要があつた。

そこで、それらの操作を単一のリモコン送信器
により行なうことができるようにしたものがある
が、複合化された複数機器のみが対象であり、ユ
ーザ側では単一リモコン送信器で制御できる機器
を自由に選ぶことはできなかつた。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、ユーザ側において特定のリモ
コン送信器を当該リモコン送信器に割り当てられ
ていた機器以外の機器でも制御できようにするこ
とである。

〔考案の構成〕

このために本考案のリモコン送信器は、ホトア
ンプを有する制御対象機器にケーブルを介して接
続可能に構成し、且つ該ケーブルによる上記制御
対象機器からの電源の取込みにより書込み可能と
なり且つ上記ホトアンプから出力するコードデー
タが書き込まれるEEPROMを具備するようにし
た。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例について説明する。図は
その一実施例を示すもので、Ａは本実施例のテレ
ビ用リモコン送信器、Ｂはそのリモコン送信器Ａ
と同一赤外線光で各同一搬送波を放射するVTR
用リモコン送信器、Ｃはリモコン送信器Ａで制御
されるべきテレビ受信機である。

リモコン送信器Ａは、内部に操作キー群を構成
するキーマトリクス１、各種プログラムを格納し
たROM２、入力データを一時格納するRAM３、
キーマトリクス１での操作内容に応じた制御光を
放射するLED及びドライブ回路４、入力コード
を記憶するEEPROM（Electrically Erasable
Programmable ROM）５、インターフエース
６、及び全体を制御するCPU７を具備している。

そして、このリモコン送信器Ａには、ケーブル
８の電源ライン８ａを接続する端子９と信号ライ
ン８ｂを接続する端子１０とが設けられ、端子９
はEEPROM５に接続され、端子１０はインター
フエース６に接続されている。

また、ケーブル８の他端は、テレビ受信機Ｃに
接続され、その電源ライン８ａは端子１１を経由
して内部の電源ラインに、信号ライン８ｂは端子
１２を経由してホトアンプ１３の出力ラインに接
続されている。

さて、通常の方法によりテレビ受信機Ｃをリモ
コン送信器Ａで操作する場合には、ケーブル８は
接続する必要はなく、そのリモコン送信器Ａの赤
外線出射面（図示せず）をテレビ受信機Ｃの受光
面に向けて所定の操作を行えば良い。

次に、VTR用リモコンＢの機能をテレビ用リ
モコン送信器Ａに担わせる場合は、図示のように
ケーブル８を接続する。これにより、EEPROM
５は電源が供給され、またホトアンプ１３からの
信号がインターフエース６に入力可能となる。

そこで、リモコン送信器のキーマトリクス内の
吸込みキー（図示せず）を操作し、そのリモコン
送信器Ａをコード吸込みのモードにセツトして
EEPROM５を書込み状態とすると同時にモード
を特定のモード（例えばVTRモード）にセツト
する。コマンドキーを操作してそのEEPROM５
のアドレスを指定する。

次に、リモコン送信器Ｂをテレビ受信機Ｃに向
けてから特定のコマンドキーを操作すると、その
コマンドに対応したコードの信号光がテレビ受信
機Ｃのホトアンプ１３で検出・増幅されケーブル
８の信号線８ｂを経由してリモコン送信器Ａに入
力する。よつて、このリモコン送信器Ａでは、そ
のコードがEEPROM５の上記したアドレスに書
き込まれる。

以後、リモコン送信器Ａのコマンドキーを次々
と変更しておいてリモコン送信器Ｂの異なつたコ
マンドキーを操作すれば、EEPROM５内に次々
とリモコン送信器Ｂのコマンドのコードが書き込
まれる。

よつて、所望の書込み（吸込み）が完了した後
は、ケーブル８を取り外して、リモコン送信器Ｂ
をVTR（図示せず）に向けてから、上記設定した
VTRモードとして、コマンドキーを操作すれば、
当該コマンドキーに対応するEEPROM５内のア
ドレスから上記のようにして書き込まれたコード
が続み出され、LED・ドライバ回路４から赤外
線制御光として出射されて、VTRが制御される
ようになる。

このように、他のリモコン送信器Ｂのコマンド
を吸収して内部に書込み、必要時に読み出してリ
モコン送信器Ｂで操作していた機器を操作するこ
とができるようになる。

このコマンドコードの吸込み時は、テレビ受信
機Ｃのホトアンプ１３を使用し、そのテレビ受信
機Ｃからケーブルを介してコードを入力している
ので、そのコードの吸込みが確実に行なわれるよ
うになる。

なお、テレビ受信機Ｃはこれに限られず、ホト
アンプを有する機器であれば良い。

〔考案の効果〕

以上から、本考案によれば、特定のリモコン送
信器に他のリモコン送信器のコマンドコードを書
込むことができるので、特定の１個のリモコン送
信器に対して、ユーザ側において自由に制御対象
機器を増すことができ、またそのコード吸込みも
リモコン送信器を相互に突き合わせて行なう場合
に比較して、極めて確実となる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すブロツク図である。 Ａ……テレビ用リモコン送信器、Ｂ……VTR
用リモコン送信器、Ｃ……テレビ受信機。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ホトアンプを有する制御対象機器にケーブル
   を介して接続可能に構成され、且つ該ケーブル
   による上記制御対象機器からの電源の取込みに
   より書込み可能となり且つ上記ホトアンプから
   出力するコードデータが書き込まれる
   EEPROMを具備することを特徴とするリモコ
   ン送信器。 (2) 上記EEPROMのアドレスが、コマンドキー
   により指定されることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のリモコン送信器。