JPH03174482A - 精製漆の製造方法 - Google Patents

精製漆の製造方法

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JPH03174482A
JPH03174482A JP31390189A JP31390189A JPH03174482A JP H03174482 A JPH03174482 A JP H03174482A JP 31390189 A JP31390189 A JP 31390189A JP 31390189 A JP31390189 A JP 31390189A JP H03174482 A JPH03174482 A JP H03174482A
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JP
Japan
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lacquer
purified
time
raw
water
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Pending
Application number
JP31390189A
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English (en)
Inventor
Makoto Sakamoto
誠 坂本
Tachio Ichikawa
市川 太刀雄
Toshiro Egashira
俊郎 江頭
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Ishikawa Prefecture
Ishikawa Prefectural Government
Original Assignee
Ishikawa Prefecture
Ishikawa Prefectural Government
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、漆器などの漆塗り製品に用いる精製漆の製造
方法および、金箔や銀箔、錫箔などを貼り付ける基板の
下塗りに用いる、はく下漆の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、精製漆の製造方法は、装置として木製丸柄の製漆
機(約φ100Crll)を用い、原料漆液もしくは、
生漆をなやし操業(撹拌)の後に、くろめ操作(撹拌・
加熱)もしくは、くろめ操作だけを行って製造するが一
般に原料漆液もしくは、生漆25kgを4〜8時間かけ
て精製漆を製造する。
くわしくは、原料漆液もしくは、生漆を製漆機に入れて
、撹拌羽根を回転装置で回し、漆液をよく掻き混ぜ、加
熱用の熱源として、炭火、ガス、電熱などを製漆機の上
部に取り付けて、原料漆液もしくは、生漆を加熱するこ
とによって漆液に含有する水分を蒸発除去することによ
って、精製漆なやし操作を行うことにより、原料漆液も
しくは、生漆を撹拌羽根によって、時間と共に、よく混
練していくことにより、漆液の均質化が進み、漆塗膜に
光沢や透明性を付与する。しかし、漆塗膜の光沢度や透
明度を上げるために、なやし時間を長くすると、精製漆
の粘度が増加する。この結果、刷毛塗り作業が困難にた
り、そのうえ、精製漆の塗膜乾燥時間が長くなり、乾き
難くなる欠点がある。
また、くろめ操作によって、原料漆液もしくは生漆を撹
拌・加熱することによって、約15〜35Wt%含有す
る水分量を約3〜6wt%までに除去して、精製漆を製
造する。しかし、くろめ時間を短くするために、加熱温
度を高くすると塗膜乾燥時間が長くなり、精製漆が乾き
難くなる欠点がある。
また、透はく下注や黒はく下注は、刷毛塗りして乾燥後
、塗面が平滑で箔押ししたのち、箔の光沢を低下させな
いことが重要である。
このため、従来の製法方法では、製造時間が非常に長く
かかり、そのうえ精製漆の粘度が高くなり刷毛塗り作業
が困難になる。
このような、問題点を解決する目的で、精製漆の製造方
法が案出されている。
その−例として、ジメチルブタンなどの有機溶剤を用い
て、原料漆液から水を除去する「くろめ操作」とアセト
ン不溶物質と「くろめ操作j後の漆を混和摺摩する「な
やし操作」から成り立つ、精製漆の製造法(特開昭50
−155536 )が知られている。
しかしながら、この案出されているものは、製品の仕上
がりにバラツキが無く、比較的低粘度の精製漆が得られ
、熱エネルギーの節約などに良好な効果があると述べて
いるが、製造方法の簡便さと製造時間の短縮化および、
塗膜物性の向上については不十分である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、精製漆の製造時間を短縮化し、そのうえ、漆
液物性と塗膜物性の優れた精製漆を提供するものである
〔課題を解決するための手段〕
精製漆の製造において、製法工程のなやし操作に分散乳
化機を用い、くろめ操作に減圧蒸留装置を用いることを
特徴とする精製漆の製造方法である。
以下、本発明の内容を詳細に説明する。
生漆の成分であるウルシオール、ゴム質、含窒素物、水
分などを強制的に短時間で分散乳化機で超微細化したエ
マルジョンを作ってから製漆する。
そうして、得られた精製漆の粘度増加は、極めて僅かで
ある。特にウルシオールと含窒素物およびゴム質が分散
乳化機によって超微細化される事によって、つや剤を添
加しなくても漆塗膜の光沢が上がる事が判った。そのう
え、曇り度の値が小さく透明性の良好な漆塗膜を得るこ
とを見い出した。
また、つや剤を加えていないため、乾性油や松脂の嫌な
臭いがしない。
なお、つや漆を製漆する場合、つや剤の添加量は従来の
方法に比べ少量でよいことが判った。
また、くろめ操作すなわち、水分除去に減圧蒸留装置を
用いる事によって、処理時間を短縮することができ、そ
のうえ、漆液物性の粘度と塗膜乾燥時間の変化は、極め
て僅かであることを見い出した。
本発明に用いる分散乳化機は、回転、撹拌、混練、混合
、粉砕など種々の方式があるが特に限定されるものでは
ない。
しかし、バッチ方式に比べ、流出方式(循環)の方が、
漆液の液温上昇が少なく、そのうえ、生漆が完全に間隙
部を通過するため微細化が十分に行われる。
なお、生漆の粘度は約600〜6000cPで水に比べ
、粘度が非常に高いため、パッチ方式の分散乳化機では
、生漆が容器の内壁に付着したままで、間隙部を完全に
通過しないため、生漆の微細化が不十分であり、そのう
え、漆液の温度が高くたり塗膜乾燥時間が遅くなる。
このため、強制的に漆液な微細化・均質化などを行うに
は、流出方式で高速型(周速が速い事)の方が作業効率
がよい。
本発明で用いる生漆は、ウルシの樹に傷を付けて、滲み
出る樹液を採取した漆液(原料漆液または、荒味)を漉
して、樹皮などの固形物を取り除いたものである。樹皮
などの固形物を取り除いておかないと、分散乳化機で処
理すると、固形物を含むため、漆塗膜の透明性が悪くな
り、・そのうえ、塗膜の光沢や表面状態(平滑)が低下
する。
生漆の水分を蒸発除去する場合、処理時間を短縮するに
は、一般に加熱温度を高くする方法がある。
しかし、生漆を60℃以上に加熱すると漆の乾燥(硬化
)に重要な酸化酵素(ラッカーゼなど)の活性度が低下
して、塗膜乾燥時間が長くなる。
そのため、気圧を下げると水の沸点が低くなることを応
用して、減圧蒸留装置を用い30mmHgに減圧にする
と水は、29℃で沸騰し低温にて水分をい、回転式の減
圧蒸留装置で24 mmHgに減圧し、漆液の加熱温度
を45℃に保ち、減圧製漆したら処理時間18分で透ろ
いろ漆(水分量2.7wt%)を作ることができ、従来
法に比べ四分の−に短縮することができた。
なお、減圧製漆の処理時間をより短くするには、加熱温
度を上げるか真空度を上げることで(減圧する)、水分
の蒸発速度が速くなる。
しかし、発泡や突沸現象を起こし、水分の除去効率を低
下する。このため、発泡や突沸現象を防止する事ができ
る、回転式などの減圧蒸留装置がよい。
次に本発明においては、つや漆に用いる、つや剤として
、乾性油や松脂などを生漆に添加後、分散乳化機でなや
し操作をして、減圧蒸留装置または製法機でくろめ操作
をおこなえばよい。黒漆の場合、生漆を分散乳化機でな
やし操作を行った後、着色剤の鉄粉または水酸化第一鉄
を添加してから、くろめ操作を行えばよく、特に限定さ
れるものではない。
〔作  用〕
本発明の精製漆の製造方法は、前項にて説明したように
、製造時間の短縮と漆液物性および塗膜物性の向上を図
るものである。この製造方法は、従来の方法に比べ、高
速の回転刃などによって、生漆は固定子の壁に突き当た
り、強力な衝撃力を受けて、分散、乳化、微細化、混合
、乳濁化などを短時間で極めて能率よく、なやし操作を
することができる。
また、減圧下で蒸留することにより、低温状態で短時間
に水分除去することができ、そのうえ酸化酵素の活性度
を低下させずに、くろめ操作がてき漆液物性と塗膜物性
の優れた精製漆を製造することができる。
〔実施例〕
実施例1〜4および比較例1〜3゜ (1)下記の条件で、本発明の精製漆の製造方法によっ
て、製造した精製漆(実施例1〜4)および従来の製法
方法で製造した精製漆(比較例1〜3)の製法条件と製
法時間は表1の通りであった。
生漆は中国の安康産(水分量30.5wt%、粘度18
50cP)を用いて、製法方法は下記に示す。
■ 分散乳化機は、流出方式で周速は16m/secで
各々、1回または3回通して、なやしを行った。
なお、実施例4は、従来法で製法した精製漆(比較例1
)を5回通した。
■ 減圧蒸留装置は、回転式で漆液温度を45℃に加熱
して、24mmHgに減圧して、くろめを行った。
■ 製法機は、木製(φ200mm、 h9’omm)
で羽根(2枚)は60rpmで回転し、加熱は赤外線電
球を用い、0.07w/co?または、0.22w/c
nfの熱量で、くろめを行った。
(2)表1の製法条件で得られた、各精製漆の漆液物性
と塗膜物性の結果は表2の通りであった。
漆塗膜は■の方法で作成した。また、深物性と塗膜物性
は■の方法で測定した。
■ 漆塗膜の作成 表1の製法条件で得られた、各精製漆をフラット・ブレ
ード型フイルムアプリケータを用いて、ガラス板(40
0X 80 x 2mm)に膜厚が14μmまたは45
μmになるように塗布した。
そして、直ちに塗布板を自動法乾燥風呂に入れ、加湿し
て漆塗膜を作成した。
なお、加湿条件は、60%RHで4時間保った後、直ち
に70%RHに上げて18時間保つ。
そして、直ぐに80%RHに上げてから、24時間保っ
た。
なお、温度は20±3℃に調節した。
■ 漆液物性および塗膜物性 1)漆液物性 粘度二円錐板型粘度計を用いて、漆液の温度を20℃に
して測定した。
塗膜物性 ■、光沢度:光沢計を用いて、60度鏡面反射率を測定
した。
■1.光線透過率二透過度測定装置を用いて、全透過率
と曇り度を測定した。
IIl、光沢残存率:漆塗膜の耐光性はフェードメータ
で紫外線を320時間照射してから、光沢度を測定し、
その変化の割合を残存率で表した。
■、平滑性:塗膜の厚さを薄くした(14μm)、塗膜
の塗面粗さを表面粗さ測定2〉 機で測定した。
◎は平滑な塗面、×は凹凸のある塗面。
〔発明の効果〕
本発明、精製漆の製造方法は、表1および表2から、明
らかに製法時間を短縮化でき漆液の粘度を上げない。
そのうえ、木精製漆は、漆塗膜にした場合にも優れた透
明性や耐光性および平滑性などを有する。
これによって、製法工程の省力化および、漆器など漆塗
り製品の品質向上に役立てることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)なやし操作に分散乳化機を用いることを特徴とする
    精製漆の製造方法。 2)くろめ操作に減圧蒸留装置を用いることを特徴とす
    る精製漆の製造方法。
JP31390189A 1989-12-02 1989-12-02 精製漆の製造方法 Pending JPH03174482A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002059497A (ja) * 2000-08-16 2002-02-26 Daiwa Seiko Inc 管状体およびその製造方法
JP2022074131A (ja) * 2020-10-30 2022-05-17 秀悟 及川 高品質黒目漆の製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50155536A (ja) * 1974-06-07 1975-12-15
JPS63101460A (ja) * 1986-10-18 1988-05-06 Makoto Sakamoto 精製漆

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