JPH03173567A - 軟質眼内レンズ材料 - Google Patents

軟質眼内レンズ材料

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JPH03173567A
JPH03173567A JP1313891A JP31389189A JPH03173567A JP H03173567 A JPH03173567 A JP H03173567A JP 1313891 A JP1313891 A JP 1313891A JP 31389189 A JP31389189 A JP 31389189A JP H03173567 A JPH03173567 A JP H03173567A
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meth
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誠 市川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は含水性の軟質眼内レンズ材料に関する。さらに
詳しくは、重合後の乾燥時には切削研磨などの機械加工
を施しうる程度の硬度を宵し、また含水膨潤時において
は適度な柔軟性および比較的高い屈折率を有する含水性
の軟質眼内レンズ材料に関する。
[従来の技術] 眼内レンズはレンズ本体および支持部より構成され、か
かる眼用レンズにはレンズ本体と支持部とが一体成形さ
れたものと、レンズ本体および支持部がたがいに別部品
で構成され、組立ててつくられたものとがある。
レンズ本体および支持部が一体成形された眼内レンズの
素材には、ポリメチルメタクリレートなどの硬質素材を
用いたハードタイプのもの、含水性を有しないシリコー
ンラバーや含水性を有するポリ2−ヒドロキシエチルメ
タクリレートなどの軟質材料を用いたソフトタイプのも
のが用いられている。
ハードタイプの素材からなる一体成形された眼内レンズ
は、眼内での位置保持性、視力安定性および生体適合性
がよく、生体内劣化が小さいという長所を有するが、眼
内レンズを手術によって眼内に挿入する際には、支持部
の柔軟性が小さいので眼内に入れにくく、またその曲げ
強度が小さいので手術時または眼内固定時に支持部が折
れやすいという欠点がある。
ソフトタイプの素材からなる一体成形された眼内レンズ
は、一般に柔かく、眼内挿入時に角膜内皮や虹彩に接触
しても各組織への機械的損傷が少ないという長所を有す
るが、支持部材か柔かいのでレンズの位置保持性が不充
分であり、位置ずれ、脱落がおこりやすく、また視力が
不安定になりがちである。
レンズ本体と支持部とを組立てることにより構成される
眼内レンズでは、通常レンズ本体にはポリメチルメタク
リレートが、また支持部にはポリプロピレンが用いられ
ている。このような眼内レンズには、ポリプロピレン製
の支持部が生体内で劣化しやすく、炎症反応を起こすお
それがあるという欠点がある。
そこで前記のような欠点を解決した眼内レンズ材料とし
て非含水性で適度な柔軟性を有し、機械的強度にすぐれ
た眼内レンズなどが開発されている(特開昭82−97
559号公報および特開平1−158949号公報)。
前記公報に記載された眼内レンズなどは、いずれも確か
に非含水性で適度な柔軟性を有し、機械的強度にすぐれ
たものであるが、さらに所定のレンズ形状を有する眼内
レンズをうる際の切削研磨などの機械加工性の向上が望
まれている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、前記従来技術に鑑みて眼内レンズに要求
される適度な機械的強度を具備しつつ、所定のレンズ形
状を有する眼内レンズをうる際の切削研磨などの機械加
工性にすぐれた眼内レンズ材料をうるべく鋭意研究を重
ねた結果、かかる諸物性をすべて具備した眼内レンズ材
料をようやく見出し、本発明を完成するにいたった。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明はメチルメタクリレート、親水性モノ
マーおよびガラス転移点が30℃以下であるアルキル(
メタ)アクリレートを主成分とする共重合成分からなる
含水性の軟質眼内レンズ材料に関する。
[作用および実施例] 本発明の軟質眼内レンズ材料は、重合後の乾燥時には切
削研磨などの機械加工が可能な程度の硬度を有し、また
含水膨潤時において適度な柔軟性および比較的高い屈折
率を具備したものである。
したがって、本発明の軟質眼内レンズ材料は、眼内レン
ズに加工し、含水膨潤状態にしたばあいに適度な柔軟性
を有するので、眼内に挿入する際には眼球の切開創を小
さくすることができ、眼内においては、角膜内皮や虹彩
に接触しても各組織への機械的損傷が少ないという長所
を冑するのである。また適度な機械的強度を有するので
、レンズの位置保持性にすぐれたものであり、レンズの
支持部にも好適に用いることができるものである。
このように含水膨潤状態に適度な柔軟性を有し、かつ充
分な位置保持性を宵する本発明の眼内レンズ材料は、ツ
ーピースの眼内レンズ材料のみならず、ワンピースの眼
内レンズ材料として好適に使用しうるちのである。
本発明の、軟質眼内レンズ材料は、メチルメタクリレー
ト(以下、HMAという)、親水性モノマーおよびガラ
ス転移点が30℃以下であるアルキル(メタ)アクリレ
ートを主成分とする共重合成分から構成される。
本発明に用いられるHMAは、そのポリマーの生体適合
性が良好であり、生体内での劣化が小さく、しかも寸法
安定性にすぐれたものである。
前記HMAの使用量は、通常共重合成分100部(重量
部、以下同様)に対して20〜65部となるように調整
される。かかる使用量は20部未満であるばあいには、
所望のレンズ形状を存する眼内レンズをうる際に施され
る機械加工に耐えうるのに充分な硬度が付与されなくな
り、また65部をこえるばあいには、含水膨潤後であっ
ても適度な柔軟性が付与されなくなる傾向がある。
前記HMAの使用量は、好ましくは25〜60部である
本発明に用いられる親水性モノマーは、えられる眼内レ
ンズ材料に、含水性を付与するほか、含水膨潤時に望ま
しい柔軟性を付与する成分である。
前記親水性モノマーの具体例としては、たとえばチッ素
原子含有モノマー、水酸基含有モノマーなどがあげられ
、これらのモノマーは単独でまたは混合して用いられる
。前記チッ素原子含有モノマーとしては、たとえばN−
ビニルピロリドン、N−ビニルピペリドン、N−ビニル
カプロラタムなどのN−ビニルラクタム類;前記N−ビ
ニルラクタム類のラクタム環の1以上の水素原子が炭素
数1〜4のアルキル基で置換されたアルキル置換N−ビ
ニルラクタム類;α −メチレン−N−メチルピロリド
ン、N−ビニルピペリジン、N−ビニルサクシンイミド
などのN−ビニルへテロ環化合物; (メタ)アクリル
アミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリルアミド、N、N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N、N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、
N−エチル−N−アミノエチル(メタ)アクリルアミド
などの(メタ)アクリルアミド類などがあげられ、これ
らのチッ素原子含有モノマーは通常単独でまたは2種以
上を混合して用いられる。
前記水酸基含有モノマーの具体例としては、たとえば(
メタ)アクリル酸、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ア
ルコキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ートなどがあげられ、これらの水酸基含有モノマーは通
常単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
前記親水性モノマーの使用量は、通常共重合成分 10
0部に対して15〜65部となるように調整される。か
かる使用量は15部未満であるばあいには、含水率が低
く、含水膨潤時に充分な柔軟性が発現されなくなり、ま
た65部をこえるばあいには、含水率が高くなり、屈折
率が低下する傾向があり、また眼内においてはタンパク
質などの吸着による白濁現象が発生しやすくなる傾向が
ある。なお、親水性モノマーとしてチッ素原子含有モノ
マーを用いるばあいには、該チッ素原子含有モノマーの
使用量は、好ましくは15〜50部、さらに好ましくは
20〜45部である。また、親水性上ツマ−として水酸
基含有モノマーを用いるばあいには、該水酸基含有モノ
マーの使用量は、好ましくは35〜65部、さらに好ま
しくは40〜60部である。
前記ガラス転移点が30℃以下であるアルキル(メタ)
アクリレートは、HMAおよび親水性モノマーと共重合
させることにより、適度な柔軟性を存し、機械的強度が
大きい眼内レンズ材料をうるための成分である。本発明
において、アルキル(メタ)アクリレートのガラス転移
点が30℃以下とされるのは、ガラス転移点が30℃を
こえるものを用いたばあいには、えられる眼内レンズ材
料は30〜37℃の雰囲気中で適度な柔軟性が失なわれ
るからである。
本発明においてはアルキル(メタ)アクリレートとして
は、そのガラス転移点が30 ’C,以下であればとく
に限定はないが、そのなかでも炭素数が1〜18の直鎖
状または分枝鎖状のもの、とりわけ炭素数が3〜9の直
鎖状または分枝鎖状のものは、適度な柔軟性とすぐれた
機械的強度を付与するので好ましい。前記ガラス転移点
が30℃以下であるアルキル(メタ)アクリレートの具
体例としては、たとえばn−ブチルアクリレート(ガラ
ス転移点ニー54℃) 、5ee−ブチルアクリレート
(同;−20〜−23℃)、2−エチルブチルアクリレ
ート(同ニー50℃)、2−エチルへキシルアクリレー
ト(同;−50℃)、n−へブチルアクリレート(同ニ
ー60℃)、2−へブチルアクリレート(同ニー38℃
)、n−へキシルアクリレート(同ニー57℃)、イソ
ブチルアクリレート(同ニー24℃)、2−メチルブチ
ルアクリレート(同ニー32℃)、3−メチルブチルア
クリレート(同ニー45℃) 、1.3−ジメチルブチ
ルアクリレート(同ニー15℃)、2−メチルペンチル
アクリレート(同ニー38℃)、ネオペンチルアクリレ
ート (同ニー22℃)、n−ノニルアクリレート(同
ニー58℃)、n−オクチルアクリレート(同ニー68
℃)、2−オクチルアクリレート(同ニー45℃)、3
−ペンチルアクリレート(同ニー6℃)、n−プロピル
アクリレート(同ニー37℃) 、n−ブチルメタクリ
レート(同ニー24〜−20’C) 、2−エチルへキ
シルメタクリレート(同;−10℃)、n−へキシルメ
タクリレート(同ニー59C) 、3.3−ジメチルメ
タクリレート(同ニー45℃)、n−オクチルメタクリ
レート(同ニー70〜−20℃)、n−ペンチルメタク
リレート(同ニー5℃)などがあげられ、これらのアル
キル(メタ)アクリレートは通常単独でまたは2種以上
を混合して用いられる。
前記ガラス転移点が30℃以下であるアルキル(メタ)
アクリレートの使用量は、通常共重合成分100部に対
して10〜35部となるように調整される。かかる使用
量は10部未満であるばあいには、含水膨潤時に充分な
柔軟性が付与されず、また35部をこえるばあいには、
えられる眼用レンズ材料の硬度は、機械加工を施すのに
充分でなくなる傾向がある。かかる使用量は、好ましく
は15〜30部である。
本発明の眼用レンズ材料は、前記HMA 、親水性モノ
マーおよびガラス転移点が30℃以下であるアルキル7
(メタ)アクリレートを主成分とする共重合成分を共重
合することによりえられる。
したがって、本発明の眼内レンズ材料は、前記3成分の
みからなるものであってもよく、さらに本発明の目的が
阻害されない範囲内で他の成分が用いられていてもよい
また、本発明においては、高い耐溶媒性を有し、形状安
定性にすぐれた眼内レンズ材料をうるために、架橋剤を
用いることができる。
前記架橋剤としては、たとえばエチレングリコールジメ
タクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレート、ジビニルベンゼンジアリ
ルフタレートなどがあげられ、これらは単独でまたは2
種以上を混合して用いられる。
前記架橋剤の使用量は、通常共重合成分100部に対し
て10部をこえない範囲内で調整される。
かかる使用量が10部をこえるばあいには、えられる眼
内レンズ材料が脆くなる傾向がある。
前記共重合成分の重合を開始する際には、通常不飽和炭
化水素化合物の重合の際に用いられているラジカル重合
開始剤を用いることができる。
前記ラジカル重合開始剤の具体例としては、たとえばベ
ンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル
、アゾビスジメチルバレロニトリルなどがあげられ、こ
れらは通常単独でまたは2種以上を混合して用いられる
前記ラジカル重合開始剤の使用量は、通常共重合成分1
00部に対して0.01〜1.0部程度含有されるよう
に調整される。かかる使用量は0.01部未満であるば
あいには、重合反応速度が遅くなり、また1、0部をこ
えるばあいには、えられる眼内レンズ材料に気泡が発生
する傾向がある。
なお、本発明においては必要に応じてさらにたとえば紫
外線吸収剤や着色剤などを加えることができる。前記紫
外線吸収剤の具体例とじては、たとえば2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
オクトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン類、2
−(2−ヒドロキン−5゛−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、5−クロロ−2,(3’−1−ブチル−2
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ルなどのベンゾトリアゾール類、サリチル酸誘導体類、
ヒドロキシアセトフェノン誘導体類などがあげられる。
また、これらの紫外線吸収剤と同様の化学構造部分を有
し、かつ、本発明における共重合成分と共重合しつる部
分を有する反応性紫外線吸収剤を使用することもできる
。これらは通常単独でまたは2種以上を混合して用いら
れる。前記着色剤は、白内障の手術後の無水晶体患者に
生ずる前祝症を補正するため、黄色ないし橙色の着色剤
が望ましく、その具体例としては、たとえばカラーイン
デックス(CI)に記載されたCIツルベントイzo 
−(Solvent Yellow)、CIソルベント
オレンジ(Solvent Orange)など(7)
 油溶性染料、CIデイスパースイエロー(Dispe
rse Yellow)、CIデイスパースオレンジ(
Disperse Orange)などの分散染料・バ
ット系染料などがあげられる。また、これらの着色剤と
同様の化学構造部分を有し、かつ、本発明における共重
合成分と共重合しうる部分を有する反応性着色剤を使用
することもできる。これらは通常単独でまたは2種以上
を混合して用いられる。
前記紫外線吸収剤および前記着色剤の使用全は、それぞ
れ通常共重合成分100部に対して5部程度をこえない
範囲内で調整される。
本発明の眼内レンズ材料をうるための前記共重合成分の
共重合方法およびその成形方法は、従来から採用されて
いる共重合技術、成形技術で行なうことができる。たと
えば、前記共重合成分を眼内レンズに成形しやすいよう
に規格化された成形型内で共重合し、そののち眼内レン
ズ形状に切削加工を施してもよく、またあらかじめ眼内
レンズ形状を有する鋳型内で共重合成形してもよく、本
発明はかかる共重合方法および成形方法によって限定さ
れるものではない。
なお、えられた眼内レンズ材料には適宜切削、研磨など
を施しうることは勿論のことである。
前記共重合成分を成形型内で共重合成形するばあいには
、該成形型としては、たとえばガラス製、ポリエチレン
やポリプロピレンなどのプラスチック製などの成形型を
用いることができる。
前記のようにしてえられる本発明の眼内レンズ材料は、
眼内レンズのレンズ本体は勿論のこと、支持部にも好適
に使用しうるちのである。
たとえば、本発明の眼内レンズ材料はレンズ本体と支持
部が一体成形された眼内レンズに用いることができ、こ
のほかたとえば本発明の眼内レンズ材料を所望により支
持部のみに用い、レンズ本体にはたとえばポリメチルメ
タクリレトなどの従来から使用されている材料を用いる
ことができる。
なお、本発明の眼内レンズ材料を眼内レンズの支持部に
用いるばあいには、特公昭57−4194fi号公報や
特公昭5g−49284号公報に記載されているごとく
、レンズに孔をあけ、その孔に成形された支持部を通し
てもよい。
つぎに本発明の眼内レンズ材料を実施例に基づいてさら
に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定
されるものではない。
実施例1〜8および比較例1〜2 第1表に示した組成となるようにHMA 、親水性モノ
マーおよびアルキル(メタ)アクリレートの共重合成分
ならびに架橋剤および重合開始剤を均一な組成となるよ
うに調製した。
えられた前記成分を内径15 m+s s深さ 500
 mmの管状のガラス製成形型に注入したのち、該成形
型を水温35℃で40時間、ついで50℃で6時間水浴
にて重合させた。
重合反応終了後、成形型を水浴から取り出し、乾燥器内
に移し、50℃から温度勾配lO℃きざみで各1.5時
間保持し、130℃まで加熱したのち、室温にまで自然
冷却してえられた眼内レンズ材料を成形型から取り出し
た。
えられた眼内レンズ材料の物性として屈折率、含水率、
硬度、機械加工性、柔軟性および外観を以下の方法にし
たがって調べた。その結果を第1表に併記する。
(眼内レンズ材料の物性のυj定方法)(イ)屈折率 えられた眼内レンズ材料を直径14mm、厚さ0.2m
mの試験片に加工したのち、JIS K−7105に記
載された方法に準拠して測定した。
(ロ)含水率 えられた眼内レンズ材料を直径14器、厚さ0.2關の
試験片に加工したのち、乾燥状態の試験片の重量(以下
、Dという)および平衡含水状態の試験片の重量(以下
、Wという)を測定し、下式にしたがって算出した。
W (g) V9   硬  度 (1)  乾燥硬度 えられた眼内レンズ材料を直径13mm、厚さ10mm
の試験片に加工したのち、JIS K−7202に記載
された方法に準拠してロックウェル硬度(15T)を測
定した。
(i+)  湿潤硬度 えられた眼内レンズ材料を直径13II1m、厚さ5I
II11の試験片に加工したのち、ASTM D−22
40に記載された方法に準拠してショア硬度D(ショア
ーD)を測定した。
に)機械加工性 えられた眼内レンズ材料を直径13市、厚さ2關の形状
に加工したのち、彫刻機にて眼内レンズ形状に加工した
。所望のレンズ形状に加工しえたときは「良好」、加工
しえなかったときは「不良」と判定した。
(ホ)柔軟性 前記に)で加工した眼内レンズを24時間蒸留水で煮沸
して平衡膨潤状態にした。その後、豚眼に挿入した。挿
入時において挿入しやすかったものを「良好」、また挿
入しにくかったものを「不良」と判定した。
(へ)  外  観 各材料の含水膨潤後の外観を目視で観察した。
[以下余白] −44( 第1表に示した結果から明らかなように、本発明の眼内
レンズ材料は、切削研磨などの機械加工性か良好な乾燥
硬度および柔軟性が良好な適度の湿潤硬度を併せもち、
低含水率を維持しつつ比較的高い屈折率を冑するもので
あることがわかる。
[発明の効果] 本発明の眼内レンズ材料は、眼内レンズに要求される適
度な機械的強度を具備しつつ、切削研磨などの機械加工
性および含水膨潤時の柔軟性にすぐれたものであるので
、かかる眼内レンズ材料からえられた眼内レンズは、手
術挿入時に眼球の切開創を小さくすることができ、また
眼内においては支持部による接触組織への圧迫が少ない
ので眼内組織に与える影響が小さいという効果を奏する
また、本発明の眼内レンズ材料は、生体適合性が良好で
生体内劣化が少ないといわれているメチルメタクリレー
トを含む共重合成分からなるものであるので、生体適合
性にすぐれ、しかも生体内劣化が少ないという効果を奏
する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メチルメタクリレート、親水性モノマーおよびガラ
    ス転移点が30℃以下であるアルキル(メタ)アクリレ
    ートを主成分とする共重合成分からなる軟質眼内レンズ
    材料。 2 親水性モノマーの使用量が共重合成分100重量部
    に対して15〜65重量部である請求項1記載の軟質眼
    内レンズ材料。 3 親水性モノマーがチッ素原子含有モノマーおよび/
    または水酸基含有モノマーである請求項1または2記載
    の軟質眼内レンズ材料。 4 チッ素原子含有モノマーの使用量が共重合成分10
    0重量部に対して15〜50重量部である請求項3記載
    の軟質眼内レンズ材料。 5 水酸基含有モノマーの使用量が共重合成分100重
    量部に対して35〜65重量部である請求項3記載の軟
    質眼内レンズ材料。 6 ガラス転移点が30℃以下であるアルキル(メタ)
    アクリレートの使用量が共重合成分100重量部に対し
    て10〜35重量部である請求項1記載の軟質眼内レン
    ズ材料。 7 メチルメタクリレートの使用量が共重合成分100
    重量部に対して20〜65重量部である請求項1記載の
    軟質眼内レンズ材料。
JP1313891A 1989-12-02 1989-12-02 軟質眼内レンズ材料 Expired - Lifetime JPH0763500B2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6297559A (ja) * 1985-10-23 1987-05-07 株式会社メニコン 眼内レンズ材

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6297559A (ja) * 1985-10-23 1987-05-07 株式会社メニコン 眼内レンズ材

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