JPH05146461A - 可変形性弾性眼内レンズ - Google Patents

可変形性弾性眼内レンズ

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JPH05146461A
JPH05146461A JP4120850A JP12085092A JPH05146461A JP H05146461 A JPH05146461 A JP H05146461A JP 4120850 A JP4120850 A JP 4120850A JP 12085092 A JP12085092 A JP 12085092A JP H05146461 A JPH05146461 A JP H05146461A
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JP
Japan
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lens
lens body
acid ester
intraocular lens
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JP4120850A
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English (en)
Inventor
Amitava Gupta
アミタバ グプタ
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Ioptex Research Inc
Original Assignee
Ioptex Research Inc
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Publication date
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    • A61L2430/16Materials or treatment for tissue regeneration for reconstruction of eye parts, e.g. intraocular lens, cornea

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】優れた光学的特性、可撓性、弾性、弾性記憶お
よび引張強さのバランスが改良された眼内レンズとその
レンズ材料を提供する。 【構成】体温下で比較的硬質および比較的軟質のメタク
リル酸エステルとアクリル酸エステルのコポリマーを、
ジアクリル酸エステルで架橋して製造され、実質的に粘
着性のない表面を有し、架橋密度が1.2×10-1
3.0×10-1モル/lでガラス転移温度が−30℃〜
25℃である架橋アクリル系材料製の可変形性弾性レン
ズ体からなる可変形性眼内レンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば白内障もしく
は負傷した天然水晶体の代替物のような、眼に対して外
科移植するために設計された眼内レンズ(IOL)の改
良に関する。さらに詳しくはこの発明は、可変形性IO
L(deformable IOL)の改良に関し、このIOLは比較的
小さな大きさの輪郭に折りたたんだり、または、巻いた
りして比較的小さな切開切り口を通じて眼にはめこむこ
とができ、眼の中で、所定の光学特性を有する初期の変
形されていない形態に、自然に戻ることができる。
【0002】
【従来の技術】一般に混濁化(通常白内障症状と呼ばれ
る)のために外科的に取除かれた天然の水晶体の代替品
として、眼に移植するIOLは当該技術分野ではよく知
られている。このようなIOLは、所望の一連の光学特
性を得るために適切に形成されたレンズ面を有する、透
明なガラスもしくはプラスチック材料製の小さな円板で
製造されている。IOLは、一般に、垂直視線の外側の
強膜のような眼内組織に作った切開切り口を通じて天然
の水晶体を取出した後、眼に直接移植される。多くのI
OLは、虹彩と瞳孔の背後にあるいわゆる眼の後眼房に
移植するよう設計されており、一方他のIOLは虹彩と
瞳孔の前方の前眼房に移植するように構成されている。
ほとんどのIOLの設計では、支持構造体が、中央のレ
ンズ体もしくは光学素子に取付けられるかまたは一体に
形成され、中央レンズ体もしくは光学素子から外側に突
出し、後眼房もしくは前眼房の周縁の眼組織に接触し
て、レンズ体もしくは光学素子を、瞳孔を通過する視線
とほぼ心が合った状態に保持する。
【0003】従来ほとんどのIOLはポリメチルメタク
リレート(PMMA)で製造されている。このポリマー
は、比較的軽重量で優れた光学特性を有し、眼に移植さ
れたときに比較的不活性であると一般に考えられており
そのため組織の副反応を回避できる。しかしPMMA
は、レンズの形態に成形されたとき、高い剛性を有し、
折りたたみ、まきあげ、圧縮などによって変形できない
プラスチックマトリックスで構成されている。したがっ
てPMMAレンズを使用すると、全直径サイズ(付随す
るレンズ支持構造体とともに一般に6mm以上)のレンズ
体を収納するのに充分な比較的大きな切開切り口を眼内
組織に作る必要がある。ポリプロピレンのループもしく
はハプティック(haptic)のような弾性レンズ支持構造体
が通常用いられ、挿入中にレンズ体上で有利に折りたた
むことができるが、このような弾性のハプティックは硬
質のプラスチックレンズ体の周縁に固定されるので、I
OL移植中に、急速なスナップ様作用で初期の折りたた
まれていない形態には、もどる傾向があり、その結果敏
感な眼組織に対して望ましくない外傷をもたらす。
【0004】剛性のPMMA製レンズ体を有するIOL
は広く受入れられ使用されているが、可変形性IOL
が、硬質レンズ体を含む現在のIOLに付随する医学的
利点を越える医学的利点を提供する可能性をもっている
と考えられている。さらに、詳しくは、折りたたむか、
または、まきあげて輪郭の大きさを小さくすることがで
きる可変形性で透明なレンズ体を含むIOLは、比較的
小さな切り口を通じて眼内組織にはめこむことができ、
眼の中に挿入して解放した後、その本来の弾性によって
元の大きさと形態に戻る。小さい切り口を使用すれば、
必要な縫合数が少なく、感染症のような手術後の併発症
が起こる可能性の少ないより安全な全外科処置が有利に
達成されるであろう。その上に、小さな切り口は、手術
後の乱視の発生を減らし、およびリハビリテーションの
時間を著しく減らすであろう。第2に、可変形性のレン
ズ体を有するIOLは、傷付きやすいブドウ膜に対する
接触とこすりによって派生する併発症が起こる可能性を
減らすと予想される。また可変形性IOLは色素分散症
すなわち色素性緑内障の可能性も減らすことができる。
結局、可変形性IOLは、血液疾患、凝血異常症および
血液学的疾患を有する患者および抗凝血治療を受けてい
る患者に対する安全性に余裕を与えると予想される。
【0005】したがって、シリコーン樹脂およびヒドロ
ゲルで製造された可変形性IOLが移植用に提案されて
いる。例えば1983年にFyodorovはシリコン樹脂のI
OLの化学的試験について報告した(Fyodorov,S.W.ら、
“Initial Clinical Testingof a Silicone Intraocula
r Lens ”Interzonal Scientific/Practical Conferenc
e of Ophthalmologists of western and Eastern Siber
ia and the Far Eart, Conference proceedings 4巻、2
2−24頁、1983年ウラジオストック)。また1983年
に、MazzaccoとDavidsonは、3mmの切り口を通じて、6
mmの光学的領域を有するシリコーン樹脂のIOLの移植
について最初のデータを提供した(Mazzacco,T.R.および
Davidson,V.A.,“6mm Optic for a 3mm wound ”、1983
年3月、米国、ルイジアナ州、ニューオールリンズ、A.
I.O.I.S. United States Intraocular Lens Symposium,
1983年3月) 。Wichterle らは1960年に眼の移植物とin
tracameral implant用に親水性のポリアクリレートのヒ
ドロゲルを開発したが、一方Epstein は1976年と1977年
に、ポリ(ヒドロヒドロキシエチルメタクリレート)か
らなる可撓性IOLを移植した。このようなレンズを移
植したいく人かの患者の状態は1984年まで追跡された
(“Insertion Techniques and Clinical Experience w
ith HEMA Lenses ”Soft Implant Lenses in Cataract
Surgery T.R.Mazzacco,G.M.Rajaciach,E.Epstein,Slack
Inc. 発行、11頁、1986年)。
【0006】あいにく、シリコーン樹脂とヒドロゲル
は、IOLの材料としてこれらのものを使用することを
はばむいくつかの欠陥が立証された。特にシリコーン樹
脂は、C−4タンパク質の生成をもたらす補体活性化す
なわち生成不適合性の1つの症状を起こす。またシリコ
ン樹脂は折りたたむことはできるが、解放したとき折り
たたむ前の形態に戻るのが速すぎる傾向があるので、眼
の内皮細胞層の完全性をおびやかす。その上に紫外線吸
収性のシリコーン樹脂配合物の長期間の安定性は明確で
はない。ヒドロゲルについては、ヒドロゲルの材料は、
水和されると、水含有量を含めて組成がロット毎に変化
することが見出された。このような変動性に対応して、
ヒドロゲルの材料で製造されるIOLレンズ体の屈折力
に変動が起こる。それ故に、ヒドロゲルIOLは、移植
状態での屈折力を測定するために水和させる必要があ
る。あいにく、水和されたレンズは、滅菌状態を失うこ
となしに、湿潤状態で安全に保管することができない。
次いで、水和されたIOLレンズを脱水すると、水熱サ
イクリングの過程によってIOL材料の引張強度が低下
し、レンズ体に亀裂もしくはひびを生じさせる。
【0007】他の可変形性IOLが米国特許第4,57
3,998号と同第4,608,049号に報告されて
いる。さらに具体的に述べると、米国特許第4,57
3,998号は、可変形性IOLの移植法に関するもの
である。この特許には、ポリウレタンエラストマー、シ
リコーンエラストマー、ヒドロゲルポリマー、コラーゲ
ン化合物、有機もしくは合成のゲル化合物およびその混
合物のような物質からなる光学的領域部分を有するIO
Lが記載されている。実際上、これらの物質は、シリコ
ーン樹脂とヒドロゲルの材料に起因すると先に考えられ
た欠点をもっている。
【0008】米国特許第4,608,049号には2つ
の基本的なタイブの可変形性IOLが記載されている。
第1のタイプのものには、レンズを移植するときにレン
ズ体の輪郭を小さくすることが望ましい場合、互いにオ
ーバーラップさせるためにヒンジを付けるかまたは接続
される1つ以上の硬質部分を有するレンズ体が含まれて
いる。このようなレンズ構造体は、製造および移植中の
取扱いが難かしくその上に、硬質IOLに付随する制限
を受ける。米国特許第4,608,049号に記載され
た第2のタイプのIOLには、眼に挿入した後、未変形
の形態に戻ることができるという特徴を有する可変形性
レンズ体が含まれている。そのレンズ体は、シリコーン
ゴム製か、またはゴムのコンシステンシーを有する材料
を生成する架橋剤としてエチレングリコールジメタクリ
レートを含有するアクリレートポリマー製のものであ
る。その可変形性レンズ体は、L形固定部材に取付けら
れ、眼に挿入する際にこの部材にまきつけることができ
る。米国特許第4,608,049号のシリコーンゴム
製IOLはシリコーンIOLについて先に述べた制限を
受ける。米国特許第4,608,049号に記載されて
いるアクリレートポリマーのレンズ体は、比較的かたい
コンシステンシーのヒドロゲルであるが(ヒドロゲルに
帰因する前記問題点がある)、一方柔軟であることが知
られている他のアリレートポリマーは、圧縮もしくは折
りたたみに対して機械的に破損しやすくかつ眼内で分解
しやすい。
【0009】上記のことから、優れた光学的特性、可撓
性、弾性、弾性記憶および引張強さのバランスが改良さ
れた眼内レンズとそのレンズ材料が要望されていること
は明らかである。この発明はこの要望をみたすものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】一般的に述べると、この
発明には、眼に移植した後IOLの周囲の成長組織によ
って与えられる力による変形に抵抗するのに充分な引張
強さ;レンズ体を小さな切り口を通じて眼に移植するた
め、容易に折りたたみ、まき上げまたは他の方法で変形
させて小さな輪郭の状態にするのに充分な破断伸度で測
定した場合の可撓性;折りたたまれたレンズ体が、眼の
組織を損傷もしくは破壊することなく自然に制御された
速度でその元の形態と光学的分解能に戻るようにできる
弾性記憶;および眼内に挿入して位置ぎめをしている際
にレンズ体を保持し案内するのに用いられ外科用器具に
粘着しない低粘着性面を有するIOLが含まれる。特に
本発明で用いる架橋アクリル系材料は、体温下で比較的
硬質および比較的軟質のメタクリル酸エステルとアクリ
ル酸エステルのコポリマーをジアクリレートエステルで
架橋して得られる、実質的に非粘着性の表面を有し、架
橋密度が1.2×10-1モル/l〜3.0×10-1モル
/l、ガラス転移温度が−30〜25℃で、引張り弾性
率が70.3〜210.9kg/cm-2(1000〜300
0psi)および破断伸度が100〜300%である架
橋アクリル系材料である。このようなレンズ体は、容易
に折りたたみ、まきあげまたは他の方法で変形して小さ
な大きさの輪郭にすることができ、小さな切り口を通じ
て挿入し、挿入した後は、たとえレンズ体が長期間にわ
たって小さな輪郭の状態に変形されていたとしても、2
0〜190秒のゆっくりとした制御された速度で、自然
にその元の形態と光学的分解能に戻る。このゆっくりと
元に戻ることによって、外科医は、レンズ体が元の形と
光学的分解能に戻る前に折りたたまれたIOLを眼内に
配置するのに充分な時間を得ることができ、レンズが開
いて眼の組織を破壊もしくは傷付けることがないことを
保証する。さらに前記の材料および組成物製のレンズ体
は、移植されたレンズ体の周囲で成長する組織によって
与えられる力に応答して変形するのに抵抗する所望の引
張り強さをもっており、その結果、レンズ体の所望の光
学的特性と光学的分解能を保持する。
【0011】可変形性の弾性アクリル系材料を作製する
際には、メタクリル酸エステルとアクリル酸エステルの
モノマーを約45〜55重量%の比率で混合するのが好
ましい。比較的硬質のメタクリル酸エステルはフルオロ
アクリレートである。このフルオロアクリレートは、得
られる材料の柔軟性に悪影響を与えることなく、表面エ
ネルギー低下剤として、および長期間にわたる安定した
不活性と引張り強さをポリマーに与えるモノマーとして
機能する。この点について、このフルオロアクリレート
は5〜25重量%の濃度で含有され、好ましいのはトリ
フルオロエチルメタクリル酸である。架橋アクリル系材
料の好ましい製造方法では、モノマーの混合物を部分重
合させてから0.5〜3.0重量%の濃度範囲のジアク
リル酸エステルで化学的に架橋される。
【0012】得られた架橋アクリル系材料は成形され、
機械加工を行い、所望の光学的特性と光学的分解能を有
するレンズ体が作製され、このレンズ体に一体のもしく
は別個に取付けたハプティックが、レンズ体から延出し
ている。この発明によって製造される架橋アクリル系材
料は、−80℃〜−10℃の範囲好ましくは−60℃の
低温で機械加工もしくは処理するのが好ましい。特に切
削加工中、レンズ体は、その材料がそのガラス転位温度
下にある場合よりはるかに硬質であるそのβ−緩和温度
以下の温度で保持される。
【0013】
【実施例】この発明を図面を参照して説明する。この発
明の改良された好ましい形態のIOLは図1〜5では番
号10で示してある。改良されたレンズ10は、小さな
輪郭の大きさに変形可能で(可変性)(図4および
5)、比較的小さな切り口14を通じて眼12に移植す
ることができる。選択された組合わせの物理特性を有す
るレンズ10が製造され、レンズ10は眼内で徐々に開
くが、傷付き易い眼の組織を損傷することなく、その最
初の未変形の状態と光学的分解能にほぼ完全に戻る。
【0014】図1、2および3に示すように、本発明の
IOL10は、一般に約6mmのオーダーの適切な直径の
大きさと、添付図面の実施例によって示される平凸形を
有し選択された視力矯正特性を与える前面〜後面の表面
形態との組合せとを有する伝統的な円板形レンズ体16
で構成されている。このIOLは、一般に白内障症状の
ために、天然の水晶体を外科的に除去した後、眼12に
移植するのに適している。あるいは所望によりこのIO
Lは、天然水晶体の屈折率を修正するために移植するこ
ともできる。一対の外側に延びて湾曲した弾性のループ
もしくはハプティック18のような支持構造体がレンズ
体16に取付けられ、以下に述べるように、眼12の中
でレンズ体を支持する働きをする。ハプティック18
は、図2に示すように前方に傾いてもよくおよび/また
は特定の眼内レンズの設計にしたがって、3本組のルー
プまたはレンズ全体と一体と形成された交互にのびる支
持構造体のような他の形態であってもよい。
【0015】公知の眼内レンズの移植技術にしたがって
IOL10は、図5に示すように透明角膜19を通過し
さらに虹彩22で形成される瞳孔20を通過する垂直視
線からはずれた位置で眼の組織に作製した切り口14を
通じて眼に移植するのに適している。IOL10は、図
5に示すように、瞳孔20を通じて、虹彩22の背後に
あるいわゆる後眼房24に移植するように設計すること
ができる。この場合一般に、天然の水晶体をキャプスラ
ー外へ放出する間に前方がさけたキャプスラーバッグ(c
apsular bag)26内に移植される。あるいは所望により
IOL10は虹彩22の前側の前眼房に移植することが
できる。いずれの場合も、図示した対の外側に湾曲した
支持ループ18のような支持構造体は、眼房の周縁をと
りかこんでいる組織に対して据付けられ、垂直視線にほ
ぼ心をあわせてレンズ体を保持する。また位置ぎめ孔3
2がレンズ体16の周縁の近くに設けられ、適切な外科
用具(図示せず)と容易に係合して、外科医が眼の中の
所望の位置にレンズを容易に移動させることができるよ
うになる。
【0016】この発明の主な態様によれば、IOL10
のレンズ体16は、可撓性、弾性、引張り強さおよび柔
軟性の独得のバランスを有する可変形性弾性透明の架橋
アクリル系材料で製造され、移植中およびその後の使用
中に顕著な利点をもたらす。より具体的に述べれば、こ
の発明のIOLは、可撓性が改良されているために、ポ
リメタクリル酸メチル(PMMA)などで製造された通
常の硬質プラスチックレンズと比較して輪郭の大きさを
小さくして、小さな大きさの切り口14を通じてはめこ
むことができる。また弾性が制御されているため、レン
ズ体16は充分なダンピング(damping) でハプティック
18を固定し、ハプティック18がその通常の応力のか
かっていない形態にむかって急速なもしくはスナップア
クションの運動をするのを防止して、ハプティックが眼
の組織を鋭くたたいて損傷させることがないようにす
る。ささらにレンズ体は、図4に示すような変形された
状態からその最初の未変形状態への回復速度が約20〜
180秒という遅い速度なので眼の組織をたたいて損傷
を与えることが回避される。さらにレンズ体は弾性記憶
性に優れているので、折り目、しわまたは光学特性を損
う他のひずみの形態のプラスチックの変形なしで、未変
形状態にほぼ完全に戻ることが保証される。
【0017】IOL10用に用いられる好ましい架橋ア
クリル系材料は、体温下で比較的硬質および比較的軟質
のメタクリル酸エステルおよびアクリル酸エステルを、
部分重合し、ジアクリル酸エステルで化学的に架橋し、
硬化させたコポリマーで構成されている。得られたアク
リル系材料はほぼ体温に相当する温度条件下では比較的
レザー状態である。さらに具体的に述べると図6に示す
ように、この発明の架橋アクリル系組成物は、ガラス転
移温度(Tg)が体温よりいくぶん低いように選択さ
れ、そのためレンズは比較的レザー状の特性を示す体温
環境では剛性(ヤング率)を示す。その上に、架橋アク
リル系組成物は、高い弾性もしくは粘弾性の特性を有
し、実質的に可塑変形することなく、回復速度が比較的
遅いように選択される。このような特性の組合わせによ
って、IOL10は、図4と5に示すようにハプティッ
ク18とともにそれ自体をまきあげて変形させ、小さな
挿入チューブ36として小切り口14を通過させて容易
に移植できる。特に中空の挿入チューブ36に潤滑を目
的としてHealonなどを予め充填しておいてもよい。レン
ズ体16とハプティック18を含むIOL10は、IO
L10とチューブ36が眼内にあるときのほぼ体温下で
予め温度調製がなされる。このようにして解放されたレ
ンズはその最初の未変形状態に戻ることができる。重要
なのは、この回復運動が、優れた回復記憶性によつて、
少なくとも約20秒を越える時間でゆっくりと起こるこ
とである。レンズがほぼ完全に開いたときに、レンズの
眼内での位置は、例えば位置ぎめ孔32と係合する適切
な器具を用いて操作することができ、その後、切り口を
閉じて処置が完了する。
【0018】好ましいレンズ体組成物は、体温環境下お
よび約−30℃〜約25℃の範囲、好ましくは0℃のガ
ラス転移温度(Tg)において比較的硬質および比較的
軟質の物理特性を示す透明なアクリルモノマーとメタク
リルモノマーを共重合させることによって製造される。
モノマーには、好ましくは眼内でのレンズ体の非粘着性
の不活性と引張り強さの特性を強化するフルオロモノマ
ーが含有されており、生成したアクリル系材料にはジア
クリル酸エステルで架橋されて、所望の弾性と弾性記憶
特性を有する安定な相互に入りこんだポリマー網目構造
が形成される。
【0019】下記表には、減圧蒸留などによって精製し
た後、架橋アクリル系材料の所望のコポリマーを製造す
るのに使用できる各種のモノマーと、その濃度範囲(重
量%)および好ましい組成物IとII(重量%組成)を示
す。
【0020】モノマー 濃度範囲 好ましい組成物% I II メタクリル酸メチル 25-45 34 34 メタクリル酸トリフルオロエチル 5-25 10 10 アクリル酸n−ブチル 30-60 52 0 アクリル酸エチル 30-60 0 50.5 アクリル酸2−エチルヘキシル 30-60 1.5 1.5 2−ヒドロキシ4−エチルオキシ− 0-10 1.5 1.5 アクリルオキシベンゾフェノン (UV−2098) 2,5ジメチル−2,5ビオ 0.05-0.2 0.15 0.15 (2−エチルヒドロキシルジオキシル)ヘキサン (USP245) エチレングリコールジメタクリレート 2.5-6.0 2.5 4.0
【0021】コポリマーの製造法の好ましい形態を図7
に示す。図に示すように、メタクリル酸エチルを、アク
リル酸n−ブチルもしくはアクリル酸エチルと、好まし
くはそれぞれ34〜52重量%の濃度で混合する。メタ
クリル酸エチルおよびアクリル酸n−ブチルもしくはア
クリル酸エチルであるメタクリル酸エステルとアクリル
酸エステルに加えて、この混合物は、表面エネルギー低
下剤として作用するフルオロアクリレートを10重量%
含有している。このフルオロアクリレートは、ペルフル
オロオクタルメタクリレートでもよく、好ましくはメタ
クリル酸トリフルオロエチルである。この混合物におい
て、アクリル酸n−ブチルもしくはアクリル酸エチル
は、その低いガラス転移温度によって、基本的にメタク
リル酸エステルの存在下で可撓性を与える。しかしアク
リル酸n−ブチルもしくはアクリル酸エチルはこの混合
物を粘着性にする。このような粘着性は、フルオロアク
リレート特にメタクリル酸トリフルオロエチルによって
最小になる。上記のことに加えて、図7に示すように、
前記混合物は紫外線吸収剤のUV−2098および遊離
ラジカル開始剤好ましくはUSP245(脂肪族過酸化
物)を含有している。紫外線吸収剤と開始剤はそれぞれ
1.5重量%と0.05重量%含有されている。この混
合物を混合し、脱気し約60℃で2時間静置する。混合
物は部分重合させて、約25℃に冷却すると粘性のシロ
ップ状液体を生成する。この粘性シロップ状液体は、−
15℃で数日間保管し、次に架橋剤と遊離ラジカル開始
剤を混合する。
【0022】上記シロップを製造する別の方法は、ポリ
メタクリル酸エチルおよびポリアクリル酸n−ブチルの
低分子量ポリマー(数平均分子量が30,000〜5
0,000)を、1:5〜1:3のポリマー対モノマー
の同じ相対濃度で溶解する方法である。得られたシロッ
プは使用する直前に0.2マイクロフィルターで濾過さ
れる。
【0023】さらに図7に示すように、架橋剤はジメタ
クリル酸エチレングリコールで構成されている。あるい
は、架橋剤はジメタクリル酸プロピレングリコールもし
くはジアクリル酸エチレングリコールでもよい。いずれ
の場合も、架橋剤は約2.5重量%の濃度で混合され、
その結果架橋密度が1.2×10-1〜3.0×10-1
ル/lのコポリマーが得られる。このような架橋密度に
よって所望の弾性記憶と弾性を有するポリマーが得られ
る。得られたレンズ体16は、特に折りたたんだとき
に、約20〜180秒および好ましくは約30秒で自然
にその最初の状態に戻る。
【0024】上記の特性を有するレンズ体16を有する
IOL10を製造するために、図7、8Aおよび8Bに
示すようにシロップ、架橋剤および開始剤(重量%濃度
で示す)を混合し脱気して、得られた混合物を、図8A
と8Bに示す1号と2号の型、または図9に示す型に注
入する。図8Aと8Bの型については、得られた混合物
を、ゴムガスケット2で境界を設けたアルミニウム板1
に注入される。ガラス板3がゴムガスケットの上に置か
れ、その組合わせたものをクランプ4ではさむ。その型
をオーブンに入れ、約60℃に加熱し、約16時間硬化
させる。次いで約90℃で24時間後硬化させる。
【0025】硬化させた後、型を分解して、型内に形成
されたシートは、1号型の場合は円筒形のレンズブラン
クに切断する準備をし、2号型の場合はバリ取りをして
レンズ体にする準備をする。代わりに図9に示す型底を
使用してもよい。図に示すように、この型には適当な角
度でハプティックを収納するため、アルミニウムベース
に機械加工されたスロットを備えている。図9の型で得
た成形部材は、完成したIOLを製造するために機械加
工で除去される薄いシートのフラッシュに包まれた光学
的要素とハプティックの要素で構成されている。
【0026】このような所望のIOLを作る切削と機械
加工は、部材が室温より充分低い温度好ましくは−80
℃〜−10℃に保持されることを除いて、通常のフライ
ス削りと旋盤の技術で行われる。具体的に述べると、材
料は、切削中そのβ−緩和温度以下に保持することが望
ましい。切削中、この低温環境は、部材を所望の温度内
に保持し、切削操作に必要な望ましい湿分を与える液体
窒素スプレイに、部材を暴露することによって作製され
る。先に述べたように、そのβ−緩和温度もしくはそれ
より低い温度では、コポリマー材料は高速で効率的な切
削を行うのに適した特に硬い特性をもっている。
【0027】別個のハプティックを含む図1に示すよう
なマルチピースIOLを製造するのに用いる手順の例は
次のとおりである。第1に、架橋アクリル系材料の平板
を、上記のように2mm〜8mmの厚みで成形しホルダーに
取付ける。次にこれを円板に切断し、先に述べたように
低温で旋盤切削を行って湾曲平面と端縁カットを形成さ
せる。得られたレンズ体をフレオンとクロロフルオロ炭
化水素溶媒に20分間浸漬し、次に60℃の減圧オーブ
ン内で30分間乾燥する。レンズ体の湾曲面を次に低温
で研磨する。次に、レンズ体を固定して、位置ぎめ孔3
2とハプティック18を受ける周縁の孔を設ける。位置
ぎめ孔は直径が一般に0.3mmであり、一方ハプテッィ
クを受ける周縁孔は直径が約0.1mmである。ハプティ
ックを周縁孔に取付けるために、ハプティックはステン
レスの針中に入れ、ハプティックの一端を溶融させて厚
く丸くした先端を作製する。次にこの針を室温で、周縁
孔に挿入して、ハプティックの丸い先端を周縁孔に押込
む。針を注意深く取出して、周縁孔の壁をその通常の位
置に戻してハプティックを正しい位置にはさむ。次にこ
の操作を他方のハプティックについて繰返す。
【0028】代わりに図8Aと8Bに示す2号型を用い
て成形するレンズ体についてはシートはレンズ体の領域
にコアが入れられて、レンズ体をシートから切り離す。
得られたレンズ体は次に、適切なホルダーに取付けて前
記の処置を繰返す。
【0029】最後に図9に示す型で成形した部材につい
ては、ミル上のフラッシュを除去し所望の1個の眼内レ
ンズが得られる。
【0030】本願の発明の各種の他の改変と改良は当該
技術分野の熟練者にとって明らかであると信じるものが
ある。したがって、本願の記載事項は例示を目的とする
もので、本願発明は特許請求の範囲に記載されている事
項を除いてこの発明を限定するものではない。
【0031】
【発明の効果】この発明の眼内レンズは、小さな大きさ
の輪郭に折りたたみもしくはまき上げなどを行うのに適
した種々の形態で提供することができ、そのため大きさ
が小さい切り口を通じて眼に移植できる。眼の中で変形
されたレンズは元の未変形状態に戻る。しかしこの発明
のレンズは優れた弾性記憶性と遅い回復速度とをあわせ
もっている材料で製造される。したがってこの発明のレ
ンズは眼の組織を損傷することなく未変形の状態にゆっ
くり戻り、最終的にしわ、ひだまたは光学的なひずみを
生ずるその他の構造上の逸脱なしに、未変形状態が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の新規な特徴にしたがって製造した一
実施例の眼内レンズの正面図である。
【図2】図1に示す眼内レンズの側面図である。
【図3】眼の後眼房に移植された図の眼内レンズの切欠
き正面図である。
【図4】移植する前に小さな大きさの輪郭にまきあげた
図1のレンズを示す拡大斜視図である。
【図5】眼の後眼房へのレンズの移植を示す切欠き断面
図である。
【図6】温度の関数として眼内レンズのレンズ体の比剛
性を示すグラフである。
【図7】この発明にしたがって眼内レンズのレンズ体を
構成する可変形性弾性アクリル系材料の製造方法の好ま
しい形態を示すブロック図である。
【図8】A:アクリル系材料で眼内レンズ体を成形する
この発明の方法に有用な1つの成形型を示す概略図であ
る。 B:アクリル系材料で眼内レンズ体を成形するこの発明
の方法に有用なもう1つの成形型を示す概略図である。
【図9】この発明にしたがって1つの眼内レンズを製造
するのに有用な型の底部およびこの型で製造された部材
の平面図である。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体温下で比較的硬質および比較的軟質の
    メタクリル酸エステルとアクリル酸エステルのコポリマ
    ーを、ジアクリル酸エステルで架橋して製造され、実質
    的に粘着性のない表面を有し、架橋密度が1.2×10
    -1〜3.0×10 -1モル/lでガラス転移温度が−30
    ℃〜25℃である架橋アクリル系材料製の可変形性弾性
    レンズ体からなる可変形性眼内レンズ。
  2. 【請求項2】 レンズが、モノマーの部分重合混合物を
    ジアクリル酸エステルで化学的に架橋し、得られた架橋
    アクリル物質を硬化させ、硬化させた架橋アクリル物質
    をそのβ−緩和温度より低い温度に保持してレンズ体を
    切削加工することによって製造される請求項1記載の眼
    内レンズ。
  3. 【請求項3】 引張りモジュラスが70.3kgcm-2(100
    0psi) 〜210.9kgcm-2(3000psi)で、破断伸度が少
    なくとも100%である請求項1または2に記載の眼内
    レンズ。
  4. 【請求項4】 比較的硬質のメタクリル酸エステルがフ
    ルオロアクリレートである請求項1〜3のいずれか1つ
    に記載の眼内レンズ。
  5. 【請求項5】 コポリマーが、メタクリル酸エチル、メ
    タクリル酸トリフルオロエチルおよびアクリル酸エステ
    ルをそれぞれ25〜45重量%、5〜25重量%および
    30〜60重量%の濃度で含有する請求項1〜4のいず
    れか1つに記載の眼内レンズ。
  6. 【請求項6】 アクリル酸エステルがアクリル酸n−ブ
    チル、アクリル酸エチルもしくはアクリル酸2−エチル
    ヘキシルからなる請求項1〜5のいずれか1つに記載の
    眼内レンズ。
  7. 【請求項7】 ジアクリル酸エステルが2.5〜6.0
    重量%の濃度で含有されている請求項1〜6のいずれか
    1つに記載の眼内レンズ。
  8. 【請求項8】 ジアクリル酸エステルがジメタクリル酸
    エチレングリコール、ジメタクリル酸プロピレングリコ
    ールまたはジアクリル酸エチレングリコールである請求
    項1〜7のいずれか1つに記載の眼内レンズ。
  9. 【請求項9】 (a)体温下で比較的硬質および比較的
    軟質のメタクリル酸エステルとアクリル酸エステルのモ
    ノマーを混合し、; (b)(a)工程での生成物を部分重合させ; (c)(b)工程の生成物をジアクリル酸エステルで化
    学的に架橋し; (d)(c)工程の生成物を硬化させ;および (e)(d)工程の生成物から所定の光学特性を有する
    レンズ体を製造する;工程からなる可変形性弾性眼内レ
    ンズの製造方法。
  10. 【請求項10】 (e)工程が、(d)工程の生成物を
    そのβ−緩和温度より低い温度に保持してレンズ体を切
    削加工することからなる請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 メタクリル酸エステルとアクリル酸エ
    ステルがほぼ45〜55重量%の比率で混合される請求
    項9または10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 (c)工程のジアクリル酸エステルが
    2.5〜6.0重量%含有されている請求項9〜11の
    いずれか1つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 さらに、(a)工程で、紫外線吸収剤
    と遊離ラジカル開始剤が混合される請求項9〜12のい
    ずれか1つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 比較的硬質のメタクリル酸エステルが
    フルオロアクリレートである請求項9〜13のいずれか
    1つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 さらに(a)工程で5〜25重量%の
    濃度範囲のフルオロアクリレートが、25〜45重量%
    の濃度範囲のタメクリル酸エチル、および30〜60重
    量%の濃度範囲の、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸
    エチルおよびアクリル酸2−エチルヘキシルからなる群
    から選択されるアクリル酸エステルと混合される請求項
    9〜14のいずれか1つに記載の方法。
  16. 【請求項16】 フルオロアクリレートがメタクリル酸
    トリフルオロエチルである請求項9〜15のいずれか1
    つに記載の方法。
  17. 【請求項17】 紫外線吸収剤が0〜10重量%の濃度
    範囲で混合され、および遊離ラジカル開始剤が0.05
    〜0.2重量%の濃度範囲で混合される請求項13〜1
    6のいずれか1つに記載の方法。
  18. 【請求項18】 請求項9〜17のいずれか1つの方法
    で製造した請求項1〜8のいずれか1つのレンズ体、お
    よび眼内にレンズ体を位置ぎめするためレンズ体に連結
    される可撓性ハプティックからなる可変形性眼内レン
    ズ。
  19. 【請求項19】 各ハプティックが、その拡大された末
    端をレンズ体の周縁の小さい方の孔に押込むことによっ
    て取付けられる請求項18記載のIOL。
JP4120850A 1991-05-13 1992-05-13 可変形性弾性眼内レンズ Pending JPH05146461A (ja)

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