JPH03170103A - 靴底における振動吸収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 《発明の゛目的｝ く産業上の利用分野〉 本発明は着地時の足への衝撃を和らげるための靴底の構
造に関するものである。

く発明の背景〉 ジョギング、マラソン等が隆盛に行われる今日では、舗
装された道路を走ることも多く、そのため着地の際に繰
り返して受ける衝撃が足に対して悪影響を及ぼす。この
対策として従来は、運動靴の靴底にゲル状物質や低反発
ゴム等の緩衝作用のある素材を使用していた。しかしな
がらこのような緩衝作用のある素材では、靴鹿の厚さが
ある程度制約されている以上、その９１　ｉＪｉ効果も
一定限度にとどまらざるを得ない。また、より緩衝効果
の高い素材を開発する場合にも、繰り返して受ける衝撃
に対してその素材が一定以上の耐久性をも兼ね備えなけ
ればならないという条件が課せられることから開発上の
困難があった。

く開発を試みた技術的事項〉 本発明はこのような背景に鑑みなされたちのであって、
従来の靴底の材質でも、その厚さを変えることなく一層
の振動吸収効果がある靴底における振動吸収装置の開発
を試みたものである。

《発明の構或｝ 〈目的達成の手段〉 即ち本出願に係る第一の発明たる靴底における振動吸収
装置は、吸振体と、この吸振体に直接または間接に支持
される質量体とが靴底素材中に組み込まれていることを
特徴として成るものである。

また本出願に係る第二の発明たる靴底における１辰動吸
収装置は前記要件に加え、前記吸振体と前記質量体との
間には支承体が介在し、この支承体に対して前記質量体
が少なくとも一点で支持されることを特徴として或るも
のである。

更にまた本出願に係る第三の発明たる靴底における振動
吸収装置は前記要件に加え、前記吸振体はゲル状物質で
あることを特徴として或るものである。

更にまた本出願に係る第四の発明たる靴底における振動
吸収装置は前記要件に加え、ｉ？ｉｆ記靴底素材中には
反発体を具えることを特徴として成るものである。

これら発明により前記目的を達威しようとするものであ
る。

く発明の作用〉 本発明にあっては、吸振体と、この吸振体に直接または
間接に支持される質量体とが靴底素材中に組み込まれて
いるから、着地時の衝撃により質量体が振動すると、そ
の振動が直接または間接に吸振体に伝わる。このとき、
吸１辰体では質量体からの振動を吸収し、熱エネルギー
に変換するため振動吸収作用をもたらす。

く実施例〉 以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する
。符号ｌは本発明たる靴底における振動吸収装置２が適
用された運動靴であって、このものは実際に足を入れて
履く靴本体３と、この靴本体３の底部に位置する靴底４
と、靴本体３及び靴底４の先端付近を覆うようにして設
ける前覆部５とを具えて戒る。尚、本発明たる靴底にお
ける振動吸収装置２は、ジョギングシューズやテニスシ
ューズのような運動靴のほか、董靴、登山靴、スキー靴
などにも適用することができる。靴底４は、一例として
インナーソール６、ミソドソール７及びアウターソール
８の三層構造となっており、このうちミッドソール７の
踵部分の内部に埋め込むようにして本発明たる振動吸収
装置２が設けられている。尚、振動吸収装置２を設ける
位置は踵の部分に限られず、爪先の部分など着地の際に
衝撃を受ける個所であれば設けることができる。以下、
振動吸収装置２の構造について具体的に説明する．この
ものは第１、２図に示すように円筒状のカプセル９の内
部両端に固定した状態で設けられる吸収体２０と、カプ
セル９の内部中央に吊り下げられた状態の質量体１１と
、この質量体１１をカプセル９の内側に両側から支持す
るとともに、その各地端が吸振体１０に接続する支承体
ｌ２とを具えて放る。因みにこの吸振体１０は、本実施
例では塊状のゲル状物質から或る。即ちこのゲル状物質
は、一例としてＪ　Ｉ　Ｓ　　Ｋ　２５３０　−１９７
６（５０　ｇ荷重）により測定された針大度が３０〜２
００程度のシリコーンゲルや、この中に微小中空球体を
混入したものであり、具体的にはトーレシリコーン株式
会社製造の商品名トーレシリコーンＣＦ５０２７、日本
フィライト株式会社製造のフィライト　（登録商標）、
同社販売のエクスパンセルく登録商標）などがある。ま
た耐久性を向上するために、これらをシリカ等で強化し
たものを使用することもできる。尚、勿論高粘性ゴムな
どの他の吸振体１０を適用してもかまわない。また質量
体ｌ１は、例えば金属や石など吸｛辰体１０より密度が
大きな材質を適用する。更に支承体１２は、質量体１ｌ
を支持できる程度に強靭で且つ質量体】１の振動を吸振
体ｌＯ側へ伝えることができる軸体である。尚、支承体
１２は吸１辰体ｌＯと質量体ｌ１との間に介在すること
により、実質的に質量体ｌ１の振動を吸振体１０側へ伝
播できるものであればよい。因みにこれら吸振体１０、
質量体ｌ１、支承体Ｉ２を組み合わせて戒る振動吸収装
置２に対して衝撃がかかった場合には、衝撃により質量
体ｌ１が振動するようになり、その振動が支承体１２を
介して吸娠体ｌＯに伝播する。このようにして吸振体Ｉ
Ｏに間接的に伝えられた振動エネルギーは、吸振体１０
で熱エネルギーに変換されて外部に放出される。従って
振動吸収装置２が振動吸収効果をもたらすこととなる。

尚、適宜の固有振動数を有するように質量体１１を選択
すれば、特に足に悪影響を与える固有の振動を選択的に
除去することができる。

次に本発明たる靴底における振動吸収装置２の他の実施
例について説明する。このものは第２図に示すように靴
底４におけるミッドソール７内に吸振体１０を設け、こ
の吸振体１０の内部に直接に支持されるようにして質量
体１１を設けたものである。因みにこのような構造を有
する振動吸収装置２に対して衝撃がかかった場合には、
質量体１ｌの振動が吸振体１０に変形をもたらして振動
エネルギーを熟エネルギーに変換し外部に放出するため
、振動吸収装置２が振動吸収効果をもたらす。尚、本実
施例においても適宜の固有振動数を有するように質量体
１１を選択すれば、特に足に悪影響を与える固有の振動
を選択的に除去することできる。

次に以上述べたような振動吸収装置２は、反発体１４と
組み合わせることができる。即ち第３図（ａ）に示すよ
うにミッドソール７に収納部１５を設け、そのほぼ中央
に吸振体１０の内部に質量体１１を有する振動吸収装置
２を設けるとともに、吸収体１０の上面に接する状態で
収納部１５の上部を覆うようにして平板状の反発体ｌ４
を設けたものである。因みにこのような構造をとること
により、反発体１４の上部から瞬間的に衝撃荷重がかか
ったときには、第３図（ｂ）に示すように反発体１４が
下側へ撓んでエネ．ルギーが蓄えるとともに、一方、反
発体■４から伝わる衝撃振動は振動吸収装置２により吸
収される。そして蹴り進む際には反発体１４の撓みによ
って蓄えられていたエネルギーが、反発体１４の復帰傾
向により上向きの付勢を生ずる。このような作用をなす
反発体１４の材質は、吸振体１０に比べて弾性係数が大
きく、しかも可撓性を有し、靭性が高いものを用いる。

その例どしてはゴム弾性を有するエンジニアリングプラ
スチックがあるが、特に繰り返し曲げ負荷に強いものを
選ぶ。具体的には例えば群栄化学工業株式会社製造のフ
ェノール樹脂、レヂトソブＰ　Ｌ−４９６２、イハラケ
ミカル工業株式会社製造の尿素樹脂Ｒシリーズ、中でも
Ｒ−３００、またはこれらを炭素繊維、ポロン繊維、ウ
イスカ一等で補強したものがある．また以上のように振
動吸収装置２の上部を覆うようにして振動吸収装置２と
絹み合わせる反発体１４の態様としては、第４図（ａ）
に示すように反発体１４を棒体１６から構威したもの、
第４図（ｂ）に示すように反発体１４を網体１７からＩ
Ｉ戒したもの、また第４図（Ｃ）に示すように反発体１
４に孔１８を複数形威して反発強度を調節した？イルバ
ネ１９を複数配置した形態のものでもよい。

また更には第５図（ａ）〜　（ｄ）に示すように、振動
吸収装置２の側周部を囲むようにして反発体Ｉ４と組み
合わせることができる。即ち第５図（ａ）に示すものは
、収納部１５内に設けた振動吸収装置２の側周部を囲む
ようにコイルバネ状の反発体１４を組み合わせて設けた
ものである。因みに反発体１４をこのようにコイルバ不
状にした場合にも、衝撃荷重がかかったときには、反発
体ｌ４が縮んでエネルギーを蓄え、蹴り進む際には、反
発体１４の縮みの復帰傾向により上向きの付勢を生ずる
。また反発体１４にコイルバネを適用したものとしては
、このほかにも第５図（ｂ）に示すように振動吸収装置
２の上方へゆくに従ってバネを構成する材料の経寸法が
小さくなるものや、また振動吸収装置２の中間部が径方
向に膨張することやバネ定数に変化をもたせることを考
慮して第５図（Ｃ）に示すように１ノ■菅■、２らピ４
ルＡ）づワ４５＋ノ一山問づ巧↓２レノｔ入１うｂ形の
ものや、第５図（ｄ）に示すようにバネのピンチを不等
長にしたものであってもよい。また以上の態様ではコイ
ルバネ状の反発体ｌ４を振動吸収装置２の側周部を聞む
ように組み合わせたが、第５図（ｅ）に示すようにコイ
ルバネ状の反発体１４を吸振体ｌＯの内部に入れ込むよ
うにして組み合わせてもよい。

また更には第６、７図に示すように反発体１４を振動吸
収装置２に対して覆い被せるようにして設けてもよい。

即ち第６図（ａ）に示すものは、反発体１４を中空半球
状にしたものである。

因みにこのような反発体ｌ４としたときには、衝撃荷重
がかかると第６図（ｂ）に示すように中空半球状の反発
体１４の上部がややへこみ状態になることによりエネル
ギーとして蓄えられ、このへこみによって蓄えられてい
たエネルギーが反発体Ｉ４の復帰傾向により上向きの付
勢を生ずる。またこのように厖動吸収装置２を覆い被せ
るようにして設ける反発体１４としては、第７図（ａ）
に示すように前記中空半球状の反発体ｌ４の側底部を内
側に折り曲げて屈曲部２０を形威しキノコ状の反発体１
４としたものや、第７図（ｂ）に示すように屈曲部２０
を複数形戒することにより適宜の反発力が得られるよう
にするとともに反発体１４の耐久性をより一層向上する
ようにしたものや、第７図（ｃ）に示すように中空半球
状の反発体ｌ４を二つ道ねて、各反発体１４の間に吸娠
体１０を設けたものでもよい。また以上掲げたような覆
い被せ型の反発体１４においても反発体１４を網体で構
戒したり、反発体１４に複数の孔ｌ８を形戒して反発強
度を調節したものであってもよい。

（発明の効果） 本発明たる靴底における振動吸収装置２は、吸振体１０
と、この吸振体ｌＯに直接または間接に支持される質量
体工１が靴底素材中に組み込まれているから、靴底４の
素材を厚く，シなくても、より一層の衝撃吸収効果を得
ることができる。

またこのような振動吸収装置２に対して反発体ｌ４を組
み合わせれば、着地する際に消失しがちなエネルギーを
反発体１４の弾性変形として蓄えることができるため、
蹴り進む際にこのエネルギーを利用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の靴底における振動吸収装置を通用した
運動靴を示す分解斜視図、第２図は同上振動吸収装置の
他の実施例を適用した運動靴を示す斜視図、第３図は同
上振動吸収装置に平板状の反発体を組み合わせた実施例
を荷重がかかる前後の状態で併せ示す骨格的縦断側面図
第４図は同上反発体の形状を異ならせた他の種々の実施
例を示す骨格的縦断側面図、第５図は同上反発体にコイ
ルバネを通用した種々の実施例を示す骨格的縦断側面図
、第６図は振動吸収装置に中空半球状の反発体を組み合
わせた実施例をＲｆｆｚがかかる前後の状態で併せ示す
骨格的縦断側面図、第７図は同上反発体の形状を異なら
せた他の種々の実施例を示す骨格的縦断側面図である。 ｌ；運動靴 ２；振動吸収装置 ３；靴本体 ４；靴底 ５；前覆部 ６；インナーソール ７：ミソドソール ８；アウターソール ９；カプセル １０ｉ吸振体 Ｉｌ；質量体 １２；支承体 １４ｉ反発体 Ｉ５：収納部 １６；棒体 ｌ７；網体 １８ｉ孔 ｌ９：ねじリコイルバネ ２０；屈曲部 （ｂ） （Ｃ７） （Ｃ） ５図 （の 第 （

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）吸振体と、この吸振体に直接または間接に支持さ
   れる質量体とが靴底素材中に組み込まれていることを特
   徴とする靴底における振動吸収装置。
2. （２）前記吸振体と前記質量体との間には支承体が介在
   し、この支承体に対して前記質量体が少なくとも一点で
   支持されることを特徴とする請求項１記載の靴底におけ
   る振動吸収装置。
3. （３）前記吸振体はゲル状物質であることを特徴とする
   請求項１または２記載の靴底における振動吸収装置。
4. （４）前記靴底素材中には反発体を具えることを特徴と
   する請求項１、２または３記載の靴底における振動吸収
   装置。