JPH03169582A - 感熱転写体 - Google Patents

感熱転写体

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JPH03169582A
JPH03169582A JP31202589A JP31202589A JPH03169582A JP H03169582 A JPH03169582 A JP H03169582A JP 31202589 A JP31202589 A JP 31202589A JP 31202589 A JP31202589 A JP 31202589A JP H03169582 A JPH03169582 A JP H03169582A
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JP
Japan
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type polyester
aromatic ester
containing polyurethane
ink
binder
Prior art date
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Pending
Application number
JP31202589A
Other languages
English (en)
Inventor
Naonobu Miama
尚伸 美甘
Shinji Yamazaki
慎司 山崎
Yoshinori Yamamoto
山本 芳典
Akio Shimizu
清水 明夫
Noboru Kotani
小谷 昇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感熱転写体に係わり、さらに詳しくはそのイン
クのバインダーの改良に関する.〔従来の技術〕 感熱転写体は、一般に基体上に加熱により溶融または軟
化して被転写体上に転写する熱溶融性または熱軟化性の
インク層を形或することによってつくられている(例え
ば、特開昭55−3919号公報)。
そして、上記インク層を溶融または軟化させるための加
熱方式としては、サーマルヘッドにより感熱転写体の基
体を加熱し該基体を介してインク層を加熱することによ
って、インクを溶融または軟化させるサーマルヘッドに
よる加熱方式と、感熱転写体の基体に通電して、該基体
の発熱によってインクを溶融または軟化させる通電式加
熱方式とが採用されている。
上記サーマルヘンドによる加熱方式を採る感熱転写体で
は、基体にはポリエチレンテレフタレートフィルム、ポ
リイミドフィルムなどのプラスチンクフィルムが用いら
れ、第1図に示すように、インク層(2)は基体(1)
の一方の面に設けられ、通電式加熱方式を採る感熱転写
体では、第2図に示すように、基体(1)は一般に抵抗
層(la)と呼ばれる電気抵抗が高く通電により発熱す
る層と該抵抗層(la)を流れてきた電流を帰路電極に
戻すための導電層(1b)とからなり、インク層(1)
は上記導電層(lb)側に設けられている。
しかし、いずれの加熱方法をとる場合でも、従来の感熱
転写体においては、転写した印字が、機械的摩擦によっ
て摩耗したり、摩擦熱によって再溶融、再軟化したり、
あるいは環境温度上昇時のこすれなどによって損傷を受
け、その表示機能を失うなど、印字の保存性に問題があ
った.(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上述したように、従来の感熱転写体が機械的
摩擦や環境温度の上昇によって印字が損傷を受け、その
表示機能を喪失するといった問題点を解決し、保存性の
良好な印字が得られる感熱転写体を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、感熱転写体のインクのバインダー戒分として
芳香族系エステル含有ポリウレタンを用いることによっ
て、印字の保存性を高め、かつインクのバインダー戒分
としてラクトン型ポリエステルを用いることによって、
芳香族系エステル含有ポリウレタンの転写性の悪さを解
消するとともに、感熱転写体の走行性を高めたものであ
る.すなわち、芳香族系エステル含有ポリウレタンは、
ポリウレタン特有の高い粘弾性を有し、結着力が強い。
また、芳香族系エステル含有ポリウレタンは、その構造
中に芳香族系エステルを含有することにより、通常のポ
リウレタンに比べてガラス転移点が高いので、耐摩擦性
および耐熱性の優れた膜を得ることができ、印字の保存
性を高めることができる。しかし、この芳香族系エステ
ル含有ポリウレタンをインクのバインダーとして用いる
場合、それ単独ではガラス転移点が高すぎ、かつ結着力
が強すぎて、被転写体に転写することができず、印字が
得られない. そこで、本発明では、上記芳香族系エステル含有ポリウ
レタンをラクトン型ポリエステルとの混合物にしてイン
クのバインダーとして用いることにより、インクの転写
を可能にし、芳香族系エステル含有ポリウレタンの特性
を生かして印字の保存性を高めたものである. 本発明において用いる芳香族系エステル含有ポリウレタ
ンは、芳香族系ポリエステルボリオールをボリオール戒
分として用いたウレタン樹脂であって、例えば、5−ス
ルホイソフタル酸ナトリウム、イソフタル酸、テレフタ
ル酸などの酸成分と、ブタンジオール、ネオベンチルグ
リコール、1,6−ヘキサンジオール、2−ブテンー1
.4−ジオール、3−クロルー1.2−プロパンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール、3−シクロヘキセン
ー1.1−ジメタノール、デカリンジオールなどのアル
コール或分との中から、それぞれ少なくとも1種を含む
芳香族系ポリエステルボリオールと、ジイソシアネート
、例えば、トリレンジイソシアネート、ジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族系ジイソ
シアネートまたはヘキサメチレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシア不一ト、メチレンビス(4−シクロ
ヘキシルイソシアネート)などの脂肪族系ジイソシアネ
ートとを反応させたものがあげられる。また、上記芳香
族系エステル含有ポリウレタンは、そのガラス転移温度
を調整するために、ポリオール威分として、例えばポリ
ブチレンアジペート、ポリへキサメチレンアジペート、
ポリエチレンアジペートなどのポリエステルボリオール
、またはポリカプロラクトンあるいはポリテトラメチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールなどのポリエーテルボリオールなどを含ん
でいてもよい。そして、このような芳香族系エステル含
有ポリウレタンの具体例としては、例えば東洋紡績社製
のバイロンH T−8200(商品名、イソフタル酸お
よびテレフタル酸とネオペンチルグリコールとからなる
ボリオール或分と、ジフェニルメタンジイソシアネート
とを反応させたウレタン樹脂)、バイロンU R−83
00(商品名、ポリカプロラクトンおよびイソフタル酸
とネオベンチルグリコールとからなるボリオール戒分と
、ジフェニルメタンジイソシアネートとを反応させたウ
レタン樹脂)などがあげられる. 上記芳香族系エステル含有ポリウレタンにおいて、その
ウレタン量は0.5〜3 mol/ Hの範囲、芳香族
量は0.05〜6 mol/ gの範囲のものが好まし
い。
すなわち、ウレタン量が5 +wol/ gより少ない
場合は充分な結着力が得られにくく、ウレタン量が3+
*ol/gより多い場合は過粘着状態になり、プロッキ
ング(感熱転写体をリールなどに渦巻状に巻き付けて保
存したときなどに、インク層がその上に巻き付けられた
基体の背面に付着して本来の基体表面から剥がれること
をいう)などの原因になるおそれがある。また、芳香族
量が0.05nol/ gより少ない場合は転写後の印
字に充分な強度が得られず、芳香族量が6 mol/ 
gより多い場合はガラス転移点が高く、融点が高くなっ
て、加熱による転写が行われにくくなる.なお、前記例
示のバイロンH T−8200やバイロンU R−83
00などは、ウレタン量、芳香族量とも、上記好ましい
範囲内に入っている。
一方、ラクトン型ポリエステルは、例えば、プロビオン
ラクトン、プチロラクトン、バレロラクトン、カプロラ
クトンなどの環状エステルをアルコール類、ア旦ン頻な
どの反応開始剤により開環重合させることによって得ら
れた樹脂であり、その製造方法については、例えば特公
昭34 − 5293号公報に開示されている。
このラクトン型ポリエステルの代表的な具体例をその反
応式と共に示すと、次の式(1)〜式(■)に示す通り
である。
式(■): H+0 (CH=)s C O+−r−O C R. C (CH20H)4 一一一一→ト t CH.O−←○ (CHz)s○+−r−H 式(■); CH2 1 CH2 −CH. 一C −CH2 一〔 I CHO+○ CHO−fO CH○−←O CHO−←○ I CHZO−E−0 (CH=)s○+TH (CHz)soナ7H (CHz)so寸コーH ( C H z) S o+VH (CH2),O+−7−H 式(V) −〉 CH, このラクトン型ポリエステルは、上記式(1)〜(V)
からも明らかなように、分子鎖がエステル型であること
から熱応答性に優れ、高分子鎖同士の凝集力が比較的弱
いことから、感熱転写体のインクのバインダー或分とし
て用いた場合、インクの転写性を向上させ、芳香族系エ
ステル含有ポリウレタンの転写性の悪さを解消するとと
もに、転写時に感熱転写体のインク層が被転写体に付着
して走行トラブルが生じるのを防止する。
これらのラクトン型ポリエステルのうち、上記式( 1
 )〜(IV)に示すように、環状エステルとしてε一
カプロラクトンを用い、このε一カプロラクトンを開環
重合させて得られたカプロラクトン型ポリエステルは、
特に熱応答性が優れ、転写性や走行性を向上させる. また、このラクトン型ポリエステルにおいては、反応開
始剤としてエチレングリコール、グリセリン、ペンタエ
リトリット、ソルビトールなどの多官能品を用いること
によって、上記の式(I)〜(VI)に示すように、多
方向に分子鎖を伸ばした構造にすることが可能になり、
末端OH基の数を増やすことで、着色剤の分散性やバイ
ンダー戒分間の相溶性を向上させることができる。さら
に、このラクトン型ポリエステルとして重量平均分子量
が5.000〜100.000の範囲内のものを用いる
のが好ましい。
上記芳香族系エステル含有ポリウレタンとラクトン型ポ
リエステルとの混合割合は、バインダー中の芳香族系エ
ステル含有ポリウレタンの含有率が10〜95重量%に
なるようにするのが好ましい。
すなわち、バインダー中の芳香族系エステル含有ポリウ
レタンの含有率が少なくなると印字の保存性を向上させ
る効果が充分に発揮されず、また、バインダー中の芳香
族系エステル含有ポリウレタンの含有率が多くなりすぎ
ると、転写がしにくくなって、印字が得られなくなるか
らである。
本発明においては、インクのバインダーの主成分として
芳香族系エステル含有ポリウレタンとラクトン型ポリエ
ステルとの混合物を用いるが、この芳香族系エステル含
有ポリウレタンとラクトン型ポリエステルとの混合物を
バインダーの主威分として用いるとは、上記芳香族系エ
ステル含有ポリウレタンとラクトン型ポリエステルとの
混合物だけでバインダーを構威する場合と、芳香族系エ
ステル含有ポリウレタンとラクトン型ポリエステルにさ
らに脂肪族ポリカーボネート、エチレン酢酸ビニル共重
合体、ポリアミド、エチレン−プロピレンーエチリデン
ノルポルネンターポリマースチレンーブタジエンースチ
レンブロック共重合体、アタクチンクポリプロピレンな
どの1種または2種以上を添加した混合物でバインダー
を構或する場合の両者を意味する。
特に脂肪族ポリカーボネートは熱応答性を向上させ、ま
たエチレン−酢酸ビニル共重合体は耐プロッキング性と
被転写体への接着性を向上させる作用がある. 芳香族系エステル含有ポリウレタンの量は、バインダー
中10〜95重景%にするので、この芳香族系エステル
含有ポリウレタンとラクトン型ポリエステルとの混合物
のみでバインダーを構戒する場合、バインダー中のラク
トン型ポリエステルの量は5〜90重量%になる。そし
て、他のバインダー用樹脂を添加してバインダーを構戒
する場合もこの範囲内から選べばよい。
芳香族系エステル含有ポリウレタンとラクトン型ポリエ
ステルに脂肪族ポリカーボネートやエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体などを添加してバインダーとする場合、脂肪
族ポリカーポネートは全バインダー中40重景%以下、
エチレン−酢酸ビニル共重合体は全バインダー中20重
量%以下にするのが好ましい。
前記の脂肪族ポリカーボネートが熱応答性を向上させる
のは、脂肪族ボリカーポネートが直鎖状で、溶融粘度が
低く、それ自身の熱応答性が優れていることによるもの
である。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体が耐プロ
ノキング性や被転写体への接着性を向上させるのは、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体が、凝集力が大きく、溶融
表面張力が小さく、しかも構造中に酢酸ビニルを含有し
ていて接着力が大きいことによるものである。
このエチレン−酢酸ビニル共重合体の接着力には、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニルの含有率が大
きな影響を与えるので、エチレン−酢酸ビニル共重合体
としては、酢酸ビニルの含有率が5〜50重量%のもの
を用いるのが好ましい。
すなわち、酢酸ビニルの含有率が5重壇%より少ない場
合は、充分な接着効果が得られず、酢酸ビニルの含有率
が50重景%より多くなると粘着性が増加し、耐ブロッ
キング性に悪影響を及ぼすようになる。また、酢酸ビニ
ルの含有率が多くなると結晶化度が低下し、熱応答性が
低下してインクの転写性にも問題が発生する.そして、
エチレン−酢酸ビニル共重合体のメルトインデフクスと
しては、メルトインデックスが30 g /10min
より小さくなると転写時の流動性が悪くなって転写性が
低下し、メルトインデックスが2500 g /Lol
linより大きくなると流動性が大きくなりすぎて印字
がつぶれる原因になる, インクは、カーボンプラックなどの着色剤と、上記特定
のバインダーとを必須或分として、必要に応じ、さらに
離型剤、分散剤などを加え、混合することによって調製
される。このインクにおいても、カーボンブラックなど
の着色剤量は、通常、全体中の2〜40重量%である。
そして、基体の一方の面へのインク層の形或にあたって
、いわゆるソルベントコーティング方式をとる場合には
、それらのインク構或成分を溶剤に溶解ないし分散した
塗材として調製される。
〔実施例〕
実施例1 第1表に示す割合で、芳香族系エステル含有ポリウレタ
ンとエチレングリコール変性カプロラクトン型ポリエス
テルとを混合し、この芳香族系エステル含有ポリウレタ
ンとエチレングリコール変性カプロラクトン型ポリエス
テルとの混合物100重量部とカーボンブラック25重
量部をメチルエチルケトン375重量部中に准太し、ポ
ールξルを用い100時間分散してインク層形或用の塗
材を調製した。
使用された芳香族系エステル含有ポリウレタンは、東洋
紡績社製のバイロンHT−8200(前出)であり、エ
チレングリコール変性カプロラクトン型ポリエステルは
、前記の式(1)に示すように、反応開始剤としてエチ
レングリコールを用い、εカプロラクトンを開環重合さ
せることによって得られたラクトン型ポリエステルで、
重量平均分子量が約20,000のものである. そして、上記のようにして調製したインク層形成用塗材
を厚さ3.5μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム上に乾燥後の厚みが3μmになるように塗布し、乾燥
してインク層を形成することにより、第1図に示す構造
のサーマルヘッドによる加熱方式の感熱転写体を作製し
た. この感熱転写体を日立製作所社製プリンター(商品名:
 T P−15M)に装着し、ベック平滑度50秒の紙
に転写(印字)して、印字の保存性、転写性を評価した
.その結果を第1表に示す.また、上記感熱転写体につ
いて、耐プロッキング性および走行性を調べた.その結
果も第1表に示す。
印字の保存性、転写性、耐プロッキング性、走行性の評
価方法および評価基準は次の通りである.〔印字の保存
性〕 印字後、20゜C、50゛C、80゜Cの条件下で、印
字表面を消しゴムでこすり(消しゴムに1 kg/c′
I!の荷重をかけて印字表面をs,ooo回こする)、
印字の状態を観察した.評価基準は次の通りである.印
字の保存性評価基準: Q:汚れなし △:一部汚れあり ×:汚れあり :印字できないので、保存性評価の対象外〔転写性〕 市松模様を印字して、各ドットにおいて転写不良がない
か否かを観察する。
第3図に転写性の評価例を示す。(a)は良好例であり
、(b)および(c)は不良例である。
評価結果を次のように表示する. Q:良好 ×:不良 一二印字できないので、評価の対象外 〔耐ブロッキング性〕 感熱転写体を12.5mm幅にスリットしたものを長さ
lm採取して試料とし、この試料の一端に170g(断
面積あたり3.8kg/IIlm” )の荷重をかけて
引っ張りながら外径35III+のガラス管にインク層
面を内側にして巻き付け、終端を粘着テープで止め、こ
れを下記の貯蔵条件下で貯蔵した後に取り出して室温ま
で空冷し、試料を巻き戻して、ブロンキングが発生して
いるかどうかを観察した.この耐プロッキング性試験時
の試料をガラス管に巻き付けるときの状態を第4図に示
す。第4図において、aOは外径35鶴曽のガラス管で
、q力は感熱転写体の試料であり、この試料021の一
端に170 gの荷重をかけ、インク層面を内側にしな
がら巻き付ける。
五産条註 (1)  55℃の恒温槽中に72時間貯蔵(2)  
60℃の恒温槽中に120時間貯蔵耐プロッキング性の
試験結果を次のように表示する. O:プロッキングなし ×:プロッキングあり 一二印字できないので、評価せず 〔走行性] 連続ベタ印字(全面印字)を行い、10.000キャラ
クター以上走行したものを良好とする。
試験結果は次の通り表示する。ただし、10,000キ
ャラクター未満のものについてはキャラクター数で表示
する。
○:良好、つまり10, 000キャラクター以上:印
字できないので、評価の対象外 なお、第1表には、比較のため、試料Aとして、下記の
組成からなる通常のワンクス系インクでインク層を形成
した感熱転写体の「印字の保存性」、「転写性」、「耐
プロッキング性Jおよび「走行性」を上記と同様に調べ
た結果についても示す。
±7’1皿戒 カーボンプランク        15重量部バラフィ
ンワックス       45重量部マイクロクリスタ
リンワックス  10重量部カルナウバワックス 低分子量ポリエチレン 10重量部 10重量部 第1表に示すように、バインダー中の芳香族系エステル
含有ポリウレタンの含有率が多くなると印字の保存性が
良好になり、試料Nα4〜7に見られるように芳香族系
エステル含有ポリウレタンの含有率がlO〜95重量%
の範囲では、印字の保存性が良好であるとともに、転写
性、耐プロッキング性、走行性が良好であった。
実施例2 第2表に示す割合で芳香族系エステル含有ポリウレタン
とグリセリン変性カプロラクトン型ポリエステルとを混
合し、得られた混合物を用いたほかは、実施例lと同様
にして感熱転写体を作製した。
この感熱転写体について実施例lと同様に「印字の保存
性」、「転写性」、「耐プロッキング性」、「走行性」
を調べた結果を第2表に示す。
使用した芳香族系エステル含有ポリウレタンは、実施例
1の場合と同様にバイロンHT−8 2 0 0であり
、グリセリン変性カプロラクトン型ポリエステルは、前
記の式(I[)に示すように、反応開始剤としてグリセ
リンを用い、ε一カプロラクトンを開環重合させること
によって得られたラクトン型ポリエステルで、重量平均
分子量が約20 , 000のものである。
第2表に示すように、バインダー中の芳香族系エステル
含有ポリウレタンが多くなると印字の保存性が良好にな
り、試料NIl13〜16に見られるように芳香族系エ
ステル含有ポリウレタンの含有量が10〜95重景%の
範囲では、印字の保存性が良好であるとともに、転写性
、耐プロッキング性、走行性が良好であった。
実施例3 第3表に示す割合で芳香族系エステル含有ポリウレタン
とトリメチロールプロパン変性カプロラクトン型ポリエ
ステルとを混合し、得られたl昆合物を用いたほかは、
実施例1と同様にして感熱転写体を作製した。
この感熱転写体について実施例1と同様に「印字の保存
性」、「転写性」、「耐プロッキング性」、「走行性」
を調べた結果を第3表に示す。
使用した芳香族系エステル含有ポリウレタンは、実施例
1の場合と同様にバイロンHT−8 2 0 0であり
、トリメチロールプロパン変性カプロラクトン型ポリエ
ステルは、反応開始剤としてトリノチロールプロパンを
用い、ε一カプロラクトンを開環重合させることによっ
て得られたラクトン型ポリエステルで、重量平均分子量
が約20,000のものである。
第3表に示すように、バインダー中の芳香族系エステル
含有ポリウレタンが多くなると印字の保存性が良好にな
り、試料Nl122〜25に見られるように芳香族系エ
ステル含有ポリウレタンの含有量が10〜95重量%の
範囲では、印字の保存性が良好であるとともに、転写性
、耐プロッキング性、走行性が良好であった. 実施例4 第4表に示す割合で芳香族系エステル含有ポリウレタン
とペンタエリトリフト変性カプロラクトン型ポリエステ
ルとを混合し、得られた混合物を用いたほかは、実施例
1と同様にして感熱転写体を作製した. この感熱転写体について実施例1と同様に「印字の保存
性」、「転写性」、「耐プロッキング性」、「走行性」
を調べた結果を第4表に示す.使用した芳香族系エステ
ル含有ポリウレタンは、実施例lの場合と同様にバイロ
ンHT−8200であり、ペンタエリトリット変性カプ
ロラクトン型ポリエステルは、前記の式(Ill)に示
すように、反応開始剤としてペンタエリトリットを用い
、ε−カプロラクトンを開環重合させることによって得
られたラクトン型ポリエステルで、重量平均分子量が約
20,000のものである。
第4表に示すように、バインダー中の芳香族系エステル
含有ポリウレタンが多くなると印字の保存性が良好にな
り、試料Nα3l〜34に見られるように芳香族系エス
テル含有ポリウレタンの含有量が10〜95重量%の範
囲では、印字の保存性が良好であるとともに、転写性、
耐プロッキング性、走行性が良好であった. 実施例5 第5表に示す割合で芳香族系エステル含有ポリウレタン
とソルビトール変性カプロラクトン型ポリエステルとを
混合し、得られた混合物を用いたほかは、実施例1と同
様にして感熱転写体を作製した. この感熱転写体について実施例1と同様に「印字の保存
性」、「転写性」、「耐プロッキング性」、「走行性」
を調べた結果を第5表に示す。
使用した芳香族系エステル含有ポリウレタンは、実施例
1の場合と同様にバイロンHT−8 2 0 0であり
、ソルビトール変性カプロラクトン型ポリエステルは、
前記の式(IV)に示すように、反応開始剤としてソル
ビトールを用い、ε一カプロラクトンを開環重合させる
ことによって得られたラクトン型ポリエステルで、重量
平均分子量が約20,000のものである。
第5表に示すように、バインダー中の芳香族系エステル
含有ポリウレタンが多くなると印字の保存性が良好にな
り、試料Nα40〜43に見られるように芳香族系エス
テル含有ポリウレタンの含有量が10〜95重量%の範
囲では、印字の保存性が良好であるとともに、転写性、
耐ブロッキング性、走行性が良好であった。
実施例6 第6表に示す割合で芳香族系エステル含有ポリウレタン
とソルビトール変性カプロラクトン型ポリエステルと脂
肪族ポリカーボネートとを混合し、得られた混合物を用
いたほかは、実施例1と同様にして感熱転写体を作製し
た。
この感熱転写体について実施例1と同様に「印字の保存
性」、「転写性」、「耐プロッキング性」、「走行性」
を調べた結果を第6表に示す。
使用した芳香族系エステル含有ポリウレタンは、実施例
1の場合と同様にバイロンHT−8 2 0 0であり
、ソルビトール変性カプロラクトン型ポリエステルは、
実施例5の場合と同様のものであり、脂肪族ポリカーボ
ネートは、旭硝子社製のS−8200(商品名、数平均
分子量約1,500のへキサメチレン系の繰り返し単位
を有する脂肪族ポリカーボネート)である。
第6表に示すように、脂肪族ポリカーポネートを添加し
た場合も、印字の保存性が良好で、かつ転写性、耐ブロ
ッキング性、走行性が良好であった。
実施例7 第7表に示す割合で芳香族系エステル含有ポリウレタン
とソルビトール変性カプロラクトン型ポリエステルとエ
チレン−酢酸ビニル共重合体とを混合し、得られた混合
物を用いたほかは、実施例1と同様にして感熱転写体を
作製した。
この感熱転写体について実施例1と同様に「印字の保存
性」、「転写性」、「耐ブロッキング性」、「走行性」
を調べた結果を第7表に示す.使用した芳香族系エステ
ル含有ポリウレタンは、実施例lの場合と同様にバイロ
ンHT−8 2 0 0であり、ソルビトール変性カプ
ロラクトン型ポリエステルは、実施例5の場合と同様の
ものであって、エチレン−酢酸ビニル共重合体は、東ソ
社製のニポフレックス750(商品名、酢酸ビニル含有
率32重量%、メルトインデックス30 g / 10
曽in)である。
第7表に示すように、エチレン−酢酸ビニル共重合体を
添加した場合も、印字の保存性が良好で、かつ転写性、
耐プロッキング性、走行性が良好であった。
実施例8 第8表に示す割合で芳香族系エステル含有ポリウレタン
とソルビトール変性カプロラクトン型ポリエステルと脂
肪族ポリカーボネートとエチレン−酢酸ビニル共重合体
とを混合し、得られた混合物を用いたほかは、実施例1
と同様にして感熱転写体を作製した。
この感熱転写体について実施例lと同様に「印字の保存
性」、「転写性」、「耐ブロッキング性」、「走行性」
を調べた結果を第8表に示す.使用した芳香族系エステ
ル含有ポリウレタン、ソルビトール変性カプロラクトン
型ポリエステルおよびエチレン−酢酸ビニル共重合体は
、実施例7の場合と同様のものであり、脂肪族ポリカー
ボネートは、実施例6の場合と同様のものである.第8
表に示すように、脂肪族ポリカーポネートおよびエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体を添加した場合も、印字の保存
性が良好で、かつ転写性、耐プロッキング性、走行性が
良好であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明では、インクのバインダー
の主成分として芳香族系エステル含有ポリウレタンとラ
クトン型ポリエステルとの混合物を用い、芳香族系エス
テル含有ポリウレタンによって、印字の保存性を高め、
ラクトン型ポリエステルによって、芳香族系エステル含
有ポリウレタンの転写性の悪さを解消して、印字の保存
性が良好で、かつ転写性、耐プロツキング性、走行性の
良好な感熱転写体を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る感熱転写体の一例を示す断面図で
あり、第2図は本発明に係る感熱転写体の他の例を示す
断面図である.第3図は転写性の評価例を示す図で、(
a)は良好例、へ)および(C)は不良例を示す。第4
図は耐ブロッキング性試験において試料をガラス管に巻
き付ける状態を示す概略斜視図である。 (1)・・・基体、 (1a)・・・抵抗層、 (1b)・・・導電層、 (2)・・・インク層 デラ 1 図 1・・・基体 2・・インク層 竺? 9 菌 1b・・・導2層 2・・インク,・層 嘉 3 図 (Xl) (b) (C) 第 1 図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも基体とその一方の面に熱によって溶融
    または軟化して他に転写するインク層を備えた感熱転写
    体において、 上記インク層が、バインダーの主成分として芳香族系エ
    ステル含有ポリウレタンとラクトン型ポリエステルとの
    混合物を用いたインクで形成されていることを特徴とす
    る感熱転写体。
  2. (2)ラクトン型ポリエステルが、カプロラクトン型ポ
    リエステルである請求項1記載の感熱転写体。
  3. (3)ラクトン型ポリエステルが、末端OH基を2個以
    上有するものである請求項1記載の感熱転写体。
  4. (4)ラクトン型ポリエステルが、カプロラクトン型ポ
    リエステルであって、かつ末端OH基を2個以上有する
    ものである請求項1記載の感熱転写体。
  5. (5)バインダー中の芳香族系エステル含有ポリウレタ
    ンの含有率が10〜95重量%である請求項1記載の感
    熱転写体。
  6. (6)インク層が、バインダーとして芳香族系エステル
    含有ポリウレタンとラクトン型ポリエステルと脂肪族ポ
    リカーボネートとの混合物を用いたインクで形成されて
    いる請求項1記載の感熱転写体。
  7. (7)インク層が、バインダーとして芳香族系エステル
    含有ポリウレタンとラクトン型ポリエステルとエチレン
    −酢酸ビニル共重合体との混合物を用いたインクで形成
    されている請求項1記載の感熱転写体。
  8. (8)インク層が、バインダーとして芳香族系エステル
    含有ポリウレタンとラクトン型ポリエステルと脂肪族ポ
    リカーボネートとエチレン−酢酸ビニル共重合体との混
    合物を用いたインクで形成されていることを特徴とする
    感熱転写体。
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