JPH03169329A

JPH03169329A - 中空糸膜モジュールの製造方法

Info

Publication number: JPH03169329A
Application number: JP31173489A
Authority: JP
Inventors: Tomotaka Mihashi; 知貴三橋
Original assignee: Nok Corp
Current assignee: Nok Corp
Priority date: 1989-11-30
Filing date: 1989-11-30
Publication date: 1991-07-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は選択透過性を有する中空糸を多数本使用して流
体を濾過する中空糸膜モジュールの製造方法に関する。

（従来の技術）従来の中空糸膜モジュールを製造する場合には、第４図
（ａ），（ｂ）に示すように、多数本の中空糸１００の
束を手１０２で束ねてケース１０１内に挿入し、その後
に充填接着剤によってケース１０１端面をボッティング
して固定するようになっていた．（発明が解決しようとする課題）しかしながら上記した従来技術の場合には、ケースｌＯ
ｌ内に中空糸１００を挿入する際に、中空糸１００を手
で束ねていたために、中空糸１００に傷がつきやすいと
いう問題があった。すなわち、束ねた中空糸１００をケ
ース１０１内に挿入していくと、挿入部分が長くなるに
つれて抵抗が大きくなると共に、未挿入の部分は徐々に
短くなって手で束ねにくくなる。そのため中空糸１００
の束が開きぎみとなり、その状態でケーズ１０１内に挿
入すると、開きぎみの中空糸１００がケース１０１の端
面に当って擦れ、傷つきやすい。中空糸ｌＯＯに傷がつ
くと濾過機能が損なわれてしまうため、中空糸１００を
挿入する際には細心の注意を払う必要があり、時間がか
かると共に、作業に熟練を要し、作業性が悪いという問
題もあった。

本発明は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、中空糸をケース
内に挿入する際に中空糸に傷がつかないようにし、かつ
作業性のよい中空糸膜モジュールの製造方法を提供する
ことにある．（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために本発明にあっては、多数本の
中空糸を束ねて筒状のケース内に挿入して中空糸膜モジ
ュールを製造する中空糸膜モジュールの製造方法におい
て、前記中空糸の束を可撓性のシート状物にて束ねて前
記ケース内に挿入することを特徴とする．また、シート状物にて束ねた状態のまま充填接着剤で中
空糸東をケースに固定するようにしてもよい。

（作用）上記構成の中空糸膜モジュールの製造方法のよれば、シ
ート状物を巻付けることにより多数本の中空糸を束ねて
ケース内に挿入するので、挿入する際にケースに当って
も中空糸はシート状物により保護される。また、シート
状物により巻付けているので、挿入初期から終了に至る
まで中空糸の束の太さは変化せず、スムーズに挿入でき
る。

さらに、シート状物を取外す手間が省け作業性が一層よ
くなる。

（実施例）以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。第３
図は本発明の製造方法によって製造される中空糸膜モジ
ュールを示している。この中空糸膜モジュール１は、円
筒状のケース２と、このケース２内に収納される多数本
の中空糸３，・・・の束５とから構成されている。この
中空糸３は、内部に全長にわたって中空穴が設けられた
繊維で、中央位置にて折り曲げられてその両端を揃え、
中空糸３の端部がケース２の端部に露出するように、収
納されている。そして、中空糸３の端部が露出するケー
ス２開口部位にて、中空糸３同士の間および中空糸３と
ケース２内周との隙間が充填接着剤４にて隙間無く埋め
られ、固定されている。

つぎにこの中空糸膜モジュールの製造方法について説明
する。

まず、中空糸束をケース２内に挿入する前に、中空糸３
の束５に不織布等の可撓性のシート状物６にて巻き付け
て束ねる。中空糸３は第１図（ａ）に示すように二つ折
りにして、その両端を片側に揃えた状態にて多数本集め
た状態で準備しておく。一方、シート状物６は長方形状
で、その幅は中空糸３の二つ折りにした長さとほぼ等し
い寸法、この例ではやや小さめに設定してある。また、
シート状物６の長さは、少なくとも中空糸束５を一巻き
するだけの寸法が必要であり、一巻き分以上の長さがあ
ればよい。したがって２巻以上の長さであってもよく必
要に応じて裁断すればよい。

また、巻き付けた際の巻き径は、ケース２の内径に合わ
せて決められるが、シート状物６の巻付け力を緩くすれ
ば大径に、強くすれば小径になり、巻付け力によってあ
る程度の調整をすることができる。

このようにしてシート状物６を巻き付けた中空糸束５を
、第１図（ｂ）に示すようにケース２内に挿入する。そ
の際、中空糸束５がケース２の端面に当ってもシート状
物６によって保護されているので、傷付きが防止される
。また、シート状物６にて巻かれていることから挿入途
中で中空糸束５がばらけるおそれは無く、ケース２内に
スムーズに挿入することができる。したがって、作業者
はシート状物６を巻き付けた中空糸束５を手にもってケ
ース２内に単純に挿入するだけでよく、作業を能率的に
行なうことができる。

そして、ケース２内に中空糸束５を挿入した後、シート
状物６を取出すか、あるいは取付けたままの状態でケー
ス２端面に充填接着剤４を注入して固定する。この例で
はシート状物６を取付けたままの状態で充填接着剤４に
よるボッティングを行なう場合について説明する．シー
ト状物６を取付けたままでボッティングを行なうために
は、シート状物６が液状の充填接着剤４を通す材質のも
のを選択する必要がある。また、浄水器の濾過膜等に利
用するような場合には、毒性等の安全性についても考慮
する必要があり、本実施例では不織布を利用している．このボッティング工程では、第１図（Ｃ），（ｄ）に示
すようにボッティング用カップ７をケース２端部に液密
に嵌着し、ボッティング用カップ７に設けた注入口から
液状の充填接着剤４を注入して、中空糸３と中空糸３と
の隙間、および中空糸３とケース２内周との隙間に充填
接着剤４を充填固化させてボッティングが完了する．そ
の後ボッティング用カップ６を外し，第２図に示すよう
にケース２から露出した中空糸３．・・・を切除して中
空糸膜モジュール１が完成する．もっともボッティング
工程は、この実施例に限るものではなく、要するにケー
ス２端部に充填接着剤４を注入して固定できればよい．（発明の効果）本発明は以上の構成および作用を有するもので、中空糸
束にシート状物を巻付けて束ね、その後ケース内に挿入
するようにしたので、挿入の際に中空糸に傷がつかず信
頼性が向上する．また、従来のように中空糸を束ねなが
ら挿入するという塾練作業が必要なくなり、中空糸束に
シート状物を巻付けてケース内に挿入するという単純作
業で済むので、作業性が向上する。

さらにシート状物を巻いたままで充填接着剤によりケー
ス内に固定するようにすれば、一層の作業性向上を図る
ことができる．

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る中空糸膜モジュールの
製造方法を示しており、同図（ａ）は中空糸束な束ねる
前の状態の概略平面図、同図（ｂ）は中空糸東挿入工程
の概略斜視図、同図（Ｃ）はボッティング工程の概略斜
視図、同図（ｄ）はボッティング工程の縦断面図、第２
図はボッティング終了後の切断工程の要部縦断面図、第
３図は本発明の製造方法によって製造される中空糸膜モ
ジュールの縦断面図、第４図は従来の中空糸膜モジュー
ルの製造方法を示しており、同区（ａ）は中空糸挿入前
の手で束ねた状態の概略斜視図、同図（ｂ）は中空糸挿
入状態の概略斜視区である。符　　号　　の１・・・中空糸膜モジュール２・・・ケース４・・・充填接着剤６・・・シート状物７・・・ボッティング用カップ説　　明３・・・中空糸５・・・中空糸束

Claims

【特許請求の範囲】

（１）多数本の中空糸を束ねて筒状のケース内に挿入し
て中空糸膜モジュールを製造する中空糸膜モジュールの
製造方法において、前記中空糸の束を可撓性のシート状物にて束ねて前記ケ
ース内に挿入することを特徴とする中空糸膜モジュール
の製造方法。
（２）多数本の中空糸を束ねて筒状のケース内に挿入し
、ケース内に挿入した中空糸を充填接着剤にて固定して
中空糸膜モジュールを製造する中空糸膜モジュールの製
造方法において、前記中空糸の束を可撓性のシート状物にて束ねて前記ケ
ース内に挿入し、シート状物にて束ねた状態のままで前
記充填接着剤にて固定することを特徴とする中空糸膜モ
ジュールの製造方法。