JPH0316880B2

JPH0316880B2 -

Info

Publication number: JPH0316880B2
Application number: JP58171396A
Authority: JP
Inventors: Eru Tankusu Teiboo
Original assignee: SSMC Inc
Current assignee: SSMC Inc
Priority date: 1983-02-14
Filing date: 1983-09-19
Publication date: 1991-03-06
Also published as: JPS59149179A; US4403562A

Description

【発明の詳細な説明】発明の背景本発明はミシンに関し、特に工業用ミシンの糸
引き寄せ装置を動作させる装置に関する。

工業用ミシンには、通常ベツド下に糸整理（ト
リミング）装置を備えている。この装置は一般
に、糸引き寄せ（ピツカー）装置、糸切断（カツ
ター）装置及び糸引つ張り（ワイパー）装置を含
む。ミシン操作者がペダルを元の位置に傾けるこ
とによつて糸整理動作は開始される。そのときミ
シンは停止して、糸引き寄せ装置が針糸ループ内
に延びて、ボビン糸を引き上げる位置となる。そ
のあと糸引き寄せ装置は、切断刃をこえて糸を引
張る。針糸引張り装置は、押えが上昇する前に押
えの上の糸を引つ張る。

上述した順序のタイミングは、適正な動作を得
るためには、重要なものである。特に引き寄せ装
置が延びたとき、針糸は、針から正しく180゜かま
組を横切つた位置にきていなければならない。

そこで、針糸引き寄せ装置を動作させるための
正確なタイミング装置を提供するのが本発明の目
的である。

発明の要約本発明に関する前記の目的は、操作者がペダル
を元の位置に傾けることによつて始動される整理
（トリム）信号に応答する装置を提供することに
よつて達成される。ミシンの回転速度計を使用す
ることによつて、針糸が針から正しく180゜の位置
にあるとき、信号が発生される。この時点で、引
き寄せ装置は作動し、またタイマーが始動され
る。タイマーが時間切れになるまで、ミシンは停
止を続け、また制御回路は作動不能となつて、引
き寄せ装置が適正な位置まで移動することを確実
にする。

発明の実施態様第１図には、二本針工業用ミシンの糸引き寄せ
装置とかま組（フツク）との関係を図示してい
る。このような装置は周知のものである。糸引き
寄せ装置は、一対の引き寄せ装置腕１２及び１４
をもつ二股部材１０を備える。この部材１０に
は、そこから上方に延びるピン１６が取付けてあ
る。ピン１６は、支点２４でピボツトする二股作
動レバー２２の腕１８及び２０の間に挟まれてい
る。周知のように、作動レバー２２は空気シリン
ダ（図示なし）によつて回転される。この空気シ
リンダは、周知のように、電磁弁（図示なし）に
よつて制御される。レバー２２が時計方向に動く
と、第１図からわかるように、引き寄せ装置部材
１０は、かま組２６，２８の上まで延びる。各引
き寄せ装置腕１２，１４には、それぞれ糸を捕え
る切欠き３０，３２が設けてある。作動レバー２
２が戻るとき、切欠き３０，３２は、切断刃を横
切つて、糸を引張つて、切断動作が実行される。
糸を正しく捕えることを確実にするために、糸が
針から正確に180゜で、かま組を直接横切つて延び
たとき、引き寄せ装置部材１０は、延伸しなけれ
ばならない。第２図に示す装置は、この目的を果
す。

第２図には、本発明の原理を用いた電気回路を
示す。この回路は、米国特許第4154179号に開示
されているような工業用ミシンに組込まれること
を意図しているものであつて、従つて、この米国
特許の内容をこゝに引用する。この工業用ミシン
装置には、主ミシン制御装置１００を備えてお
り、これは種々の入力信号に応答して、複数個の
内部状態を経過するミシン装置の動作順序を定
め、また出力信号を発生して、ミシン及び種々の
関連装置を制御する。図示のように主ミシン制御
装置１００には、プログラム内蔵マイクロコンピ
ユータを使用してもよい。第２図に示したよう
に、入力装置には、ペダル１０２及び回転速度計
１０４を含む。周知のように、工業用ミシンのペ
ダルを操作者が前方向に押し下げて、ミシンを動
作させ、またペダルを操作者が元の位置に傾かせ
て、ミシンを停止させて、返し縫い動作または、
糸整理（トリミング）動作を行う。特に本発明に
おいては、ペダル１０２を元に傾けることに応答
して、整理動作を実施するための適切なタイミン
グを与える。回転速度計１０４は、どのような既
知の回転速度計でも使用可能であつて、ミシンの
完全な動作サイクル毎に一定数のパルスを発生
し、そのパルス周波数はミシンの動作速度に対応
する。例えば、光学式エンコーダが一般に利用さ
れ、これは複数個の等間隔の開口スリツトをもつ
不透明な円板をもち、その円板はミシンの主軸と
同期して回転し、円板の面を、光放出器と光検出
器との間に配置する。図示例の回転速度計１０４
は、ミシン主軸の各回転ごとに120パルスを発生
する。第２図には、主ミシン制御装置１００から
の信号に応答する２つの出力装置を示している。
これら装置の第１の装置は、引き寄せ装置弁ソレ
ノイド１０６であつて、これは空気弁を制御する
ことによつて、引き寄せ装置１０（第１図）を移
動させるための空気シリンダの動作を制御する機
能をもつ。第２図に示す他方の装置は、電動機ブ
レーキ・コイル１０８であつて、これは、ミシン
の動作を制止する電磁動動ブレーキ装置（図示な
し）の一部を構成する。

第２図に示した回路の詳細な動作を説明する前
に、この回路によつて制御される順序動作を簡単
に説明する。操作者がペダル１０２を元に傾ける
ときは、整理動作を実行することを示すものであ
つて、制御装置１００は針を下方位置にしてミシ
ンを停止させる。これは電動機ブレーキ・コイル
１０８が付勢されることを要求する。従つて、針
位置センサ（示してない）の信号による適当な時
間に、制御装置１００は、導線１１０に信号を与
え、この信号が伝送されて、ORゲート１１２を
介して、電動機ブレーキ・コイル１０８を付勢さ
せる。ミシンの停止後、制御装置１００は、整理
シーケンスを開始してミシンを再び動作させる。
この時点で、整理（トリム）信号は、導線１１４
に与えられる。しかしながら両方向スイツチ１１
６の通常の開放状態では、導線１１４上の整理信
号が引き寄せ装置弁ソレノイドを付勢することを
妨げている。糸が針から180゜の位置にある適当な
時間に、信号が導線１１８に与えられスイツチ１
１６を閉じる。そのとき、整理信号が導線１２０
に現われて、二つの機能を果す。第１の機能は、
引き寄せ装置弁ソレノイド１０６を付勢すること
であり、第２の機能は、タイマー１２２の動作を
開始させることである。タイマー１２２は、引き
寄せ装置１０が十分延伸されることを確実にする
ため十分な時間間隔を指定する。例えば、この時
間間隔は84ミリ秒である。この時間間隔の間、タ
イマー１２２は、導線１２４に出力信号を与え、
その信号がORゲート１１２へ伝送されて、電動
機ブレーキ・コイル１０８を付勢させる。同時に
導線１２６に与えられる信号が位相反転回路１２
８を介して伝送されて、閉鎖されていた両方向ス
イツチ１３０を開放させる。スイツチ１３０は、
導線１３２及び１３４に接続されて、主ミシン制
御装置１００とともに一つの制御ループを構成す
る。主ミシン制御装置１００は、制御ループの開
放に応答して、制御ループが再度閉鎖されるま
で、すべての動作を停止させる。これは上述の時
間間隔の最後に行われ、これはまた電動機ブレー
キ・コイル１０８を除勢させて、残つた整理シー
ケンスを実施させる。

第２図に示したように、回転速度計１０４の出
力はシユミツトトリガ回路１３６を通つて一連の
計数器の第１段に与えられる。この第１段には、
10による除算計数器１３８を含み、この計数器は
その入力１４２に入るパルスの10番目ごとに、導
線１４０に出力を送り出す。この出力は、10によ
る除算計数器１４４に行き、この計数器のカウン
トが３に達すると導線１４６に出力を出し、また
カウントが４に達すると、導線１４８に出力を出
す。導線１４６上の出力は、フリツプフロツプ１
５０のセツト入力に与えられ、また導線１４８上
の出力は、フリツプフロツプ１５０のリセツト入
力に与えられる。従つて、フリツプフロツプ１５
０は、導線１４２に30パルスが与えられた後にセ
ツトされ、また導線１４２に40パルスが与えられ
た後にリセツトされる。計数器１３８及び１４４
は、ブレーキ信号が導線１１０に与えられると何
時でもリセツトされる。従つて、整理シーケンス
中、ミシンが針を下方位置に置いて最初に停止し
たとき、計数器１３８及び１４４はリセツトさ
れ、整理シーケンスが開始されるとき、カウント
を開始する。第３計数段には、10による除算計数
器１５２を含み、この計数器は、フリツプフロツ
プ１５０のＱ出力でリセツトされてしまつてい
る。整理シーケンスが開始された後、導線１４２
に30パルスが与えられた後にフリツプフロツプ１
５０がセツトされると、導線１５４への出力が両
方向スイツチ１５６を閉じるので、導線１４２上
のパルスが計数器１５２の入力１５８へ伝送され
る。計数器１５２の出力１６０は、セレクタ・ス
イツチ１６２に与えられる。セレクタ・スイツチ
１６２は、それへの入力のどれか一つを選択して
その出力１１８に送出する能力をもつ。第２図に
示した装置ではカウント32と39との間の１つのカ
ウントが選択される。このカウントに達すると、
スイツチ１１６は閉じて、引き寄せ装置弁ソレノ
イド１０６を付勢させ、またタイマー１２２を始
動させる。タイマーによつて指定される時間間隔
の最後で、ミシンが針の上方位置に向つて再起動
するとき、引き寄せ装置１０は糸を捕捉するのに
適当な位置となる。セレクタ・スイツチ１６２は
調整可能であつて、糸が針から180゜の位置で、引
き寄せ装置が付勢されることを確実にするように
個々のミシンを適正な設定にすることができる。
回転速度計は、各回転ごとに120パルスを発生す
るので、上述した装置の精度は3゜である。

工業用ミシンに使用する糸整理装置の糸引き寄
せ装置を、正確なタイミングで動作させるための
改良した装置についてこゝに説明した。上述した
装置は、本発明の原理を応用した単なる例示であ
ることを理解されたい。特許請求の範囲に示した
本発明の精神及び範囲を逸脱することなくして、
多くの他の装置を当業者は考えつくであろう。例
えば、２本針ミシンについて説明したが、この装
置はまた１本針ミシンにも利用が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は工業用ミシンのかま組と引き寄せ装置
との関係を示す図であり、また第２図は、本発明
の原理に従つて構成したタイミング及び制御装置
の回路図である。１０……引き寄せ装置部材、１００……主ミシ
ン制御装置、１０２……ペダル、１０４……回転
速度計、１０６……引き寄せ装置弁ソレノイド、
１０８……電動機ブレーキ・コイル、１２２……
タイマー、１３８，１４４，１５２……10による
除算計数器。

Claims

【特許請求の範囲】１ミシンにおける糸整理装置に関連する糸引き
寄せ装置を動作させる装置であつて、前記ミシンの整理動作を開始させるため、整理
指令信号を発生するための操作者が操作する装
置、前記整理指令信号に応答して、ミシン針の実質
に最低位置で前記ミシンを停止させるための制御
装置であつて、前記ミシンは、与えられるブレー
キ信号に応答して動作する機械的ブレーキを備
え、前記制御装置は前記ミシンを停止させるため
のブレーキ信号を発生し、かつ、前記ミシンを停
止後に動作させ、また整理信号を発生して前記糸
引き寄せ装置を動作させ、前記ミシンと同期して動作し、前記ミシンの各
完全な動作サイクル毎に、前記ミシンの動作速度
に対応するパルス周波数をもつ、一定数のパルス
を発生させる回転速度計装置、前記パルスをカウントして、所定のカウント値
に達するとカウント出力信号を発生する計数装
置、前記制御装置の発生する前記ブレーキ信号に応
答して前記計数装置をリセツトする装置、前記カウトン出力信号に応答して、前記制御装
置からの前記整理信号を前記糸引き寄せ装置へ伝
送する伝送装置、前記伝送装置の動作に応答して、所定の時間間
隔を指定するためのタイマー装置、前記所定の時間間隔の間動作して、前記ブレー
キ信号を発生する装置、及び前記時間間隔の間動作して、前記制御装置の動
作を停止させる装置、を備える前記ミシンの糸引き寄せ装置を動作させ
る装置。２特許請求の範囲第１項の装置であつて、前記
計数装置は、前記所定カウント値を調整するため
の装置を包含するミシンの糸引き寄せ装置を動作
させる装置。