JPH0316626A - 親水性多孔膜 - Google Patents

親水性多孔膜

Info

Publication number
JPH0316626A
JPH0316626A JP1149494A JP14949489A JPH0316626A JP H0316626 A JPH0316626 A JP H0316626A JP 1149494 A JP1149494 A JP 1149494A JP 14949489 A JP14949489 A JP 14949489A JP H0316626 A JPH0316626 A JP H0316626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membrane
film
olefin
polyolefin
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1149494A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Toyomoto
豊本 和雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP1149494A priority Critical patent/JPH0316626A/ja
Publication of JPH0316626A publication Critical patent/JPH0316626A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は製薬工業、一般工業または医療分野において、
蛋白成分を精製分離するのに好適な非特異的吸着性を有
する親水性多孔膜に関する。
(従来の技術) 従来、製薬工業においては、その製造された各種薬液よ
り、菌又は微粒子を除去するに当り、多くのミクロフィ
ルターが使用されている。
これらのミクロフィルターには多くのタイプの平膜(デ
ィスク状)又はプリーツ状のカートリ・ソジよりなる親
水性膜が使用されてきた。これらの膜は大部分がl回限
りの使用で廃棄されてしまう、いわゆるディスポーザル
タイプの用途にしか適用されないものであって、繰返し
使用するか、長期間連続又は断続的に使用する用途では
適用され得なかった。繰返し使用又は長時間使用のため
の膜として、最近、中空糸状のミクロフィルターが実用
化されつつある。この中空糸状ミクロフィルターは、中
空糸状であるためにクロスフローと呼ばれる平行流方式
の濾過ができ、膜面への懸濁物(菌又は微粒子)の付着
の防止が可能で、かつ、逆洗洗浄等により濾過性能を回
復させることができる。
この中空糸ミクロフィルターの出現により、ノ<イオリ
アクターへの適用や、無菌化酵素等への応用等、飛躍的
に膜精製の分野が拡大した。ただし、前記の中空糸状膜
はほとんどがポリオレフィンから成る疎水性の膜である
ので、実液に採用する前に、あらかじめエチルアルコー
ル等で一時的に膜を濡らしておく必要があり、その途中
で膜を乾燥させることは極力防がねばならなかった。か
つ、濾過中、溶解威分の膜への吸着が生じることもあり
好ましいものではなかった。
実際に、輸液や注射液は比較的高価なために、膜はでき
るだけホールドアップ量が少なく、かつ、取扱いが簡便
であることが必要で、そのためにも膜が乾燥状態でもそ
のまま直ちに使用できることが必須条件となりづつある
なお、このポリオレフィン製の中空糸状膜のほかに、ポ
リビニルアルコール改質膜も上市されているが、この膜
は機械的強度が低く、いったん乾燥するとさらに機械的
強度が低くなり、繰返し安定して使用することは事実上
不可能で、輸液製品のファイナルフィルター等にはほと
んど使用されていない。
一方、ポリオレフィン中空糸状膜を化学修飾することに
よって親水化をはかる方法は数多く提案されている。た
とえば、ポリオレフィンを発煙又は無水硫酸、クロルス
ルホン酸等によりスルホン化する方法、アクリル酸等を
グラフトすることによりスルホン基又はカルボキシル基
を導入する方法、などがある。
しかし、これらの膜で例えば蛋白質、アミノ酸、塩類等
を加えた薬液を精製すると、濾過後、濾液が膜への吸着
、反応等のために変質することがしばしばであった。し
たがって、その優れた機械的性能にも拘わらず、これら
の膜を輸液、注射薬等の精製に使用することが不可能で
あった。
また、特開昭62−179540号公報にはポリエチレ
ン膜に酢酸ビニルをグラフトさせたのち、ケン化させた
改質膜が開示されているが、グラフト後に後処理を必要
とし、膜製造が煩雑であった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、製薬工業等の輸液、注射液等の薬液中より菌
又は微粒子を除去精製するに際し、長時間繰返し使用で
き、かつ、膜が乾燥状態のままで直ちに使用可能であり
、さらに濾液を変質させない、極めて有用な多孔膜を提
供することにある。
(問題点を解決するための手段) この発明は、 (1)  ポリオレフィン、またはオレフィンとハロゲ
ン化オレフィンの共重合体からなる基材膜の膜表面およ
び孔の表面に主体的に、多孔膜に対し0. 1〜50重
量%のボリビニルビロリドンを有する平均孔径が0.0
1〜5μm1空孔率が20〜80%の親水性多孔膜、お
よび (2)基材膜が実質的に三次元網目構造を有する内径0
. 1〜10mm、厚さ0,05〜5Mの中空糸状膜で
ある上記(1)記載の親水性多孔膜に関する。
以下本発明について具体的に説明する。
本発明において基材膜はポリオレフィン、オレフィンと
ハロゲン化オレフィンとの共重合体、ポリフッ化ビニリ
デン等の疎水性の多孔性膜であることが必要で、これは
基材膜として必要な機械的性質の保持に役立つ。
ここで、前記のポリオレフィン、オレフィンとハロゲン
化オレフィンとの共重合体の具体例としては、ポリオレ
フィン樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブチレン又は前記の2種以上の混合物、又はエチレン
、プロピレン、ブテン、ヘキセンから選ばれる1種以上
と、テトラフルオ口エチレン、クロロトリフルオ口エチ
レンから選ばれる1種以上からなる共重合体等が採用さ
れる。
ポリビニルピロリドンの含有量は多孔膜に対して0. 
1〜50重量%、好ましくは1〜20重量%である。
ここで、ポリビニルピロリドンの量は、膜のかなりマク
ロ的な重量を基準にした値のことであり、膜表面の一部
、または内部の一部だけを取り出した重量のことではな
い。基材膜の優れた機械的性質を保持したまま親水化処
理するには、できるだけ孔の表面により優先的にポリビ
ニルピロリドンを含有させたほうが目的を達しゃすい。
しかし、本発明でいうポリビニルピロリドンの量とは、
膜の全面にわたって平等に加味測定された値を示してお
り、ごく微視的な観点での重量を意味してぃない。
本発明の親水性多孔膜は、平均孔径0.01μないし5
μの範囲にある。ここで平均孔径とは、ASTM  F
316−70に記載されでいる方法で得られた値を指し
ており、通常エアーフロー法と呼ばれ、空気圧を変えて
乾燥膜と湿潤膜の空気透過流束を測定し、その比から求
めるものである。
本発明の多孔膜の平均孔径の範囲は、実用性能上から設
定されたものであり、これ以外の範囲では透過速度もし
くは微粒子除去効果等の点で不適当である。
本発明の多孔膜の空孔率は20ないし80%の範囲にあ
る。ここで、空孔率とは、あらか、じめ膜を水等の液体
に浸漬し、その後乾燥してその前後の重量変化から測定
されたものである。空孔率が本発明の範囲以外では、そ
れぞれ透過速度、機械的性質等の点で好ましくない。
本発明の多孔膜のベースとなる基材膜の孔構造としては
、いわゆる延伸法や電子線照射後化学処理するエッチン
グ法などにより得られる直孔貫通型の孔構造よりも、例
えば特公昭59−37292号公報、特公昭40−95
7号公報及び特公昭47−17460号公報に示された
ミクロ相分離法や混合抽出法などにより形成される三次
元網目構造からなるものが好ましい。特に、特開昭55
−131028号公報に示された構造体が好ましい。
基材膜の形状は、平膜状、チューブ状、中空糸膜状のい
ずれも適用可能であるが、内径0. 1ないしlOミリ
、厚み0.05ないし5ミリなる形状を有する中空糸タ
イプのものが好ましい。
この発明の親水性多孔膜は、例えば基材膜にビニルビロ
リドンをグラフト重合することにより得られる。
基材膜にグラフトさせる方法には、化学処理法等の方法
もあるが、電離性放射線を基材膜に照射する方法が最も
良い。この方法は基材膜を化学的に劣化させることが少
ない、フリーの重合体が出来にくい、さらに製造された
多孔膜が機械的、化学的に優れており、濾過性能も良い
というメリットがある。
用いられる電離性放射線は、α線、β線、γ線、加速電
子線、X線などであるが、実用的には電子線又はγ線が
好ましい。グラフト重合させる方法としては、多孔性基
材膜とモノマーの共存下に放射線を照射し、グラフト重
合させる同時照射法と、基材膜のみにあらかじめ放射線
を照射し、その後基材膜にモノマーを接触反応させてグ
ラフト重合させる前照射法がある。同時照射法では基材
膜へのモノマーのグラフト重合が進行すると同時に、グ
ラフト重合に関与しないモノマーのみが単独重合し、基
材膜の孔を閉塞するという問題が生じるので、前照射法
が好ましい。前照射法では、基材膜にモノマーを接触さ
せる以前に基材膜にあらかじめ放射線を照射し、できる
だけ真空状態にしたのちモノマーと気相中で接触させる
。温度は100℃以下、好ましくは15℃〜90℃の低
温でモノマーと接触させてグラフト重合を行なう。放射
線を照射したのちに基材膜を低温保存しない場合は、生
成ラジカルが急速に減衰し、室温(25℃)で30分経
過するとその数は半分に賜る。さらに、それと同時に生
成ラジカルが微量の吸着酸素と反応し、目的物質の耐熱
耐薬品性を損なうという欠陥を生じる。基材膜にグラフ
トされるモノマーとしては、■−ビニル−2−ピロリド
ンが一般的に用いられる。なお、モノマーをグラフトす
ることによる膜の透水量の低下は、特開昭62−258
71)号、同62−298405号各公報に記載された
方法などにより防止することができる。
グラフト重合により親水性基を基材膜に結合させた多孔
膜は化学的に安定で、処理によって親水性が低下するこ
とがない。本発明の最も好ましい態様は、基材膜の膜表
面および孔の表面に主体的に、ポリビニルビロリドンを
含有する側鎖がグラフト結合された膜である。
他の態様としては、基材膜の膜表面および孔表面に、コ
ーティング、または表面モノマー重合と架橋処理によっ
てポリビニルピロリドンが含有されているものがあげら
れる。
以下、実施例により本発明の構成及び効果を具体的に述
べるが、いずれも本発明を限定するものではない。
実施例及び比較例 微粉硅酸(エアロジル)23.1重量部、ジブチルフタ
レート(DBP)55.4重量部、ポリエチレン樹脂粉
末〔旭化成SH−800グレード)21.5重量部の組
成物をあらかじめ予備混合した後、30ミリニ軸押出機
で内径0.7mm,厚み0.25mmの中空糸状に押出
した後、l, l, 1,一トリクロルエタン〔クロロ
セン VG(商品名)〕中に60分間浸漬しDBPを抽
出した後、更に温度60℃の苛性ソーダ40%水溶液中
に約20分浸漬して微粉珪酸を抽出したあと、水洗、乾
燥した。
得られた多孔性膜に、電子加速器(加圧電圧1.5Me
V、電子線電流1m.A)を用いて窒素雰囲気下100
KGYで照射した後、あらかじめ溶存酸素を0. 1 
ppm以下にしたl−ビニル−2−ピロリドン蒸気をあ
ててグラフトさせた。
得られたグラフト膜(実施例膜)は、平均孔径0.25
μm1空孔率62%、ポリビニルビロリドンの重量が5
. 0重量%であった。また、透水量は純水25℃で5
 0 0 1/hr・rrr (内面積)・atmであ
った。
比較のため、実施例膜とほぼ同じ透水量が得られるよう
に基材膜の原料組或比を調整し、実施例と同様な条件下
で中空糸状に押出し、微粉硅酸の抽出を行った。得られ
た未処理ポリエチレン中空糸膜(比較例膜(A))は、
平均孔径0.27μm、空孔率65%、透水量は5 2
 0 f/hr・rrr−atmであった。
さらに、上記比較例膜(A)に、特・開昭62−179
540号公報の実施例1に示される方法でポリビニルア
ルコールをグラフトし、ポリビニルアルコールのグラフ
ト量60%、平均孔径0.26μm、空孔率64%、透
水量4 8 0 //hr−rd−atmの比較例膜(
B)を得た。なお、グラフト量は重量法によった。
得られた3種類の膜の性能は以下のようであった。
以下 余白 である。
比較例膜(A)0 100 1)乾燥膜での透水量(1kg70圧時)/エタノール
浸漬膜の透水量(lkg/70圧時)単糸20cmで2
5℃で測定。
2)比較例膜(A)の吸着量を100としたときの値。
膜をエタノール浸漬後、pH7.2のリン酸緩衝生理食
塩水(P B S)で置換し、牛血清γ−グロプリン溶
液(lkg/g  PBS)に浸漬し測定。
上表に示されるように、実施例膜は未処理の比較例膜(
A)に比べて蛋白非吸着性にすぐれており、ほぼ同量の
ポリビニルアルコールをグラフトさせた比較例膜(B)
に比べてもすぐれている。
(発明の効果)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリオレフィン、またはオレフィンとハロゲン化
    オレフィンの共重合体からなる基材膜の膜表面および孔
    の表面に主体的に、多孔膜に対し0.1〜50重量%の
    ポリビニルピロリドンを有する平均孔径が0.01〜5
    μm、空孔率が20〜80%の親水性多孔膜。
  2. (2)基材膜が実質的に三次元網目構造を有する内径0
    .1〜10mm、厚さ0.05〜5mmの中空糸状膜で
    ある請求項(1)記載の親水性多孔膜。
JP1149494A 1989-06-14 1989-06-14 親水性多孔膜 Pending JPH0316626A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1149494A JPH0316626A (ja) 1989-06-14 1989-06-14 親水性多孔膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1149494A JPH0316626A (ja) 1989-06-14 1989-06-14 親水性多孔膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0316626A true JPH0316626A (ja) 1991-01-24

Family

ID=15476377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1149494A Pending JPH0316626A (ja) 1989-06-14 1989-06-14 親水性多孔膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0316626A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0335035A (ja) * 1989-06-30 1991-02-15 Nippon Enbairo Kogyo Kk 多孔体の処理方法および多孔体の処理装置
EP1174029A1 (en) * 1999-04-27 2002-01-23 Ebara Corporation Bactericidal organic polymeric material

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0335035A (ja) * 1989-06-30 1991-02-15 Nippon Enbairo Kogyo Kk 多孔体の処理方法および多孔体の処理装置
EP1174029A1 (en) * 1999-04-27 2002-01-23 Ebara Corporation Bactericidal organic polymeric material
EP1174029A4 (en) * 1999-04-27 2006-04-05 Ebara Corp BACTERIC ORGANIC POLYMERMATERIAL

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06104753B2 (ja) 非吸着性親水性中空糸状多孔膜
JP4699207B2 (ja) 親水性微多孔膜
US7648034B2 (en) Coated membranes and other articles
JP6036882B2 (ja) 分離膜および分離膜モジュール並びに分離膜の製造方法および分離膜モジュールの製造方法
JPH0829234B2 (ja) 親水性微多孔膜
US5344560A (en) Process for producing filtration membranes having amino acids that are capable of adsorbing proteins
KR20210011372A (ko) 다공질 중공사막
JP2650763B2 (ja) 蛋白質含有物質に対する親和性の低い流体処理装置
JP2686949B2 (ja) 選択吸着機能性ミクロフィルターとその製造方法
JPH0316626A (ja) 親水性多孔膜
JPH02119937A (ja) アフィニティ分離膜用基材膜とその製造方法
JP2003268152A (ja) 親水性微多孔膜
JPH0478328B2 (ja)
JPH07121345B2 (ja) 非吸着性親水性半透膜およびその製造方法
JP4569315B2 (ja) 改質中空糸膜
JP4079221B2 (ja) グラフト膜の製造方法
JPS6283006A (ja) 分離機能材料の製造方法
JP2021023928A (ja) 分離膜およびその製造方法
CN116943442B (zh) 一种湿度感应小孔层厚度可控超滤膜的制备方法和超滤设备
EP4063006A1 (en) Porous separation membrane
JP2004035582A (ja) 表面改質高分子微多孔膜の製造方法
JPS62201604A (ja) コバルトイオンの除去方法
JP2023184194A (ja) クロマトグラフィー担体を使用するタンパク質の精製方法
JPH05310990A (ja) 孔内表面が改質された多孔質膜の製造方法
JPH05156057A (ja) 気相グラフト反応法