JPH03166159A - 紙葉類反転装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は，紙葉類反転装置に係り，特に搬送されてきた
紙葉類を整列集積し，かつ下から一枚ずつ分離給紙する
紙葉類反転装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の吸着式の紙葉類反転装置においては、環境変化に
よって生じる紙葉類の変形（カール）に対応出来ないた
め、装置内の集積部に紙葉類が複数枚集積されたままで
，次の集積動作と分離給紙動作を連続的に行う装置がな
かった。

このため、反転装置内集積部への紙葉類集積動作を終了
させてから，順次一枚ずつ下から分離給紙させる反転装
置であった．真空吸着による給紙分離を行う反転装置で
は、集積部全体をスタック面に対して直交方向へ傾斜さ
せ、集積部後部に後端ガイドを配設して集積を行った後
、最下部紙葉類と２枚目以降の紙葉類をさばいて浮揚さ
せ，重送を防止するための空気や，真空吸着部の空気を
間欠駆動して、制御を行っている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の紙葉類反転装置にあっては、紙葉類が環境変化に
よって生じるカールに対応できないため、集積部に紙葉
類が複数枚集積されてから給紙分離させる方式としてい
る。このため、カールした紙葉類によって紙葉数が給紙
部に吸着されるまでの時間がかかり過ぎて空送り（ミス
フィード）となる．又、カールした紙葉類にも対応する
ため、吸着手段（真空チャンバ）内の吸着力を高めると
、薄い紙葉類が吸着された際、高い吸着力の影響で吸着
手段部が変形し、それに沿って，紙葉類も大きく変形し
てしまい、給紙の際の搬送障害の原因となり高速の給紙
が不可能だった。

本発明の目的は、搬送されてきた紙葉類を随時反転分離
する場合や，紙葉類を一時的に集積させる場合でも環境
変化による紙業類の状態に影Ｗされずに一旦集積部で確
実に整列させた後、順次分離給紙できる簡易な構造の紙
葉類反転装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するため、本発明に係る紙葉類反転装置
は，騨動ローラと従動ローラとに有孔無端ベルトを巻き
掛けて真空チャンバを形成し、搬送された紙葉類を一枚
ずつ有孔無端ベルトに吸着して分離給紙する紙葉類反転
装置において、真空チャンバの内部に、搬送方向に向け
て吸引圧力を高める仕切部材と，紙葉類の吸着により発
生するそれぞれのローラ間の滑りを防止する滑り防止部
材とを配設した構成とする． そして仕切部材は、真空チャンバの内部を搬送方向と交
差する方向に仕切って設けられる構或とする． また滑り防止部材は，高摩擦部材で形或するとともに、
少くとも１個の防止部材を廓動ローラと従動ローラとの
間に巻き掛け、薄い紙葉類の吸着によるせり上がりを防
止した構成である。

〔作用〕

本発明によれば、紙葉類反転装置の真空チャンバに仕板
部材と滑り防止部材とを設けることによリ、搬送方向の
前方の吸引圧力が高くなって、カールした紙葉類が吸着
されない。さらにローラ間の滑り防止部材は、紙葉類吸
着時の吸着による搬送抵抗増大によって発生するローラ
間の滑りを防止する。又、薄紙吸着時でも，複数個の滑
り防止部材の剛性によって，有孔無端ベルトが変形しな
いため、紙葉類の軸方向のせり上がりが防止される．こ
れによって、カールして搬送されてきた厚い紙葉類でも
確実に吸着されるため空送りが防止される．また、薄い
紙葉類吸着時の軸方向のせり上がりも抑えられ、給紙時
のガイド等への引っかかりによる搬送障害がなくなる． 〔実施例〕 本発明の一実施例を第１図〜第４図を参照しながら説明
する． 第１図〜第４図において、紙葉類反転装置１は，進入部
１０、給紙部２０、集積部３０．排出部４０とを備えて
いる． 進入部１０は、下プーり軸１８に設けられた下ブーり１
１と下ローラ１３、上プーり軸ｌ９に設けられた上プー
り１２と上ローラ１４、紙葉類検出器１５等からなる。

下プーり軸１８及び上ブーり軸１９の両端はそれぞれは
機枠３に支持され、下プーり軸１８は凍動モータ５によ
り矢印Ｓの搬送方向に回転するように支持されており、
上プーり軸１９は上下方向に僅かに移動できるように設
定されている。

下プーり１１は、下プーり軸１８に所定間隔をあけて２
個設けられている。下ローラ１３は、これれの２個の下
プーり１１の間に複数個設けられ、下プーり１１の径よ
り大きい径を有している。

上プーり１２は、下プーり１１と対向するように設けら
れている、上ローラ１４は，下ローラ１３と入り組ませ
て配設され，上プーり１２の径と同一あるいは小径とな
っている。

このような下ローラ１３と上ローラ１４の入り組ませた
配設は、入り組ませた下ローラ１３及び上ローラ１４で
紙葉類Ａの剛性を高め、集積部３０に紙葉類Ａの先端が
たれることなく、まっすぐ搬送できるようにするためで
ある。紙葉類検出器１５は、紙葉類Ａが進入部１０の通
過を検出するためのものであり、下プーリｌ１と上プー
り１２との対向面近傍に配設されている。

給紙部２０は、真空チャンバ２１、吸着ベルト２２と吹
出し機構２３とを備えている。真空チャンバ２１は、機
枠３下部の後述する集積部３０の底板３１と上面を同一
面上にして装着されている。

真空チャンバ２１の内部に仕切板（仕切部材）６０を穀
送方向と交差する方向に配設して、真空チャンバ２↓内
に圧力差を設けて，搬送方向に対して前方部の真空チャ
ンバ室２１ａの負圧（吸引圧力）を高くして、カールし
た紙葉類の吸着に対応している．吸着ベルト（有孔無端
ベルト）２２は真空チャンバ２１の両端部に底枠（図示
せず）に回転可能に支持された１対の駆動手段に直結し
たプーリ（註動ローラ）２４とプーリ（従動ローラ）２
５とに真空チャンバ２１の外周面を囲むようにして巻き
掛けられている．又、吸着ベルト２２とプーり２４、２
５の間に少くとも１個からなる高摩擦部材で形成した無
端ベルト（滑り防止部材）２９があり、プーり２４、２
５の間で巻き掛けられている。プーり２４、２５は翻動
モータ（図示せず）により矢印Ｔ方向（紙送り方向）に
回転する。

吹き出し機構２３は機枠３に装着され、ブロア５０と吹
出し部２７とを備えている．ブロア５０は、真空チャン
バ２１内の空気を吸引する吸引管５１と吸引した空気を
排出する排出管５２とがそれぞれ接続されている。吹き
出し部２７は、排出管５２によりブロア５０に連通接続
されており、複数の吹出し口２８から後述する集積部３
０に集積される紙葉類の最下位部に向けて空気が吹き出
されるようになっており、集積部３０に紙葉類が集積さ
れている場合に集積紙葉類Ａを吸着ベルト２２から浮揚
させるようになっている。この時、排出管５２を吹き出
し部２７の端部に取付け，吹出し口２８からの空気の流
速が排出管５２に取付け位置から遠い程速くなるように
している。

集積部３０は、機枠３に支持され真空チャンバ２１に干
渉しないように切欠かれた受収面となる後部をスタック
面に対して下方に折り曲げた底板３１、紙葉類Ａの集積
を検出する検出器１６、底板３１に取り付けられ祇葉類
Ａの集積時の軸方向位置を制限する固定式ガイドである
側板３２、底板３１に支持され底板３１と紙葉類の浮き
上りを防止するため軸３４を介して機枠３に支持された
ガイド３５、ガイド３５とのギャップを一定にするため
ガイド３５を入り組ませた後板３３、機枠３に配設され
た聞動モータ３６に連結された磁気３６ａを介して上下
に揺動可能で且つ底板３１の切欠き部３１ａを交差させ
て紙葉類Ａの先端の停止位置を制限する静止板３７等を
備えている。

また、ガイド３５のうち両端のガイド３５ａは、中央部
ガイド３５ｂと異なった構造としている。

ガイド３５の上部の進入部１０側に、搬送されてきた紙
葉類Ａが布電している静電気を除電するために除電器３
８を備えている。

排出部４０は、１対の排出下プーり４１及び排出上プー
り４２が各２個、排出下プーり軸４８及び排出上ブーり
軸４９を介して機枠３に支持されている．排出上プーり
軸４９は進入部１０の下プーり軸１８と同様に駒動モー
タ５による矢印Ｔ方向に回転するように支持されている
．また、排出下プーり軸４８も進入部１０同様に上下方
向に僅かに移動できるように設定されている。これら排
出下プーり４１と排出上プーり４２との対向部の近傍に
、紙葉類の排出を検出する検出器４５が配設されている
． つぎに本実施例の作用を第３図から第７図を参照しなが
ら説明する。

本実施例の紙葉類反転装置１は、操作性向上や記憶装置
を低減し低コストを図る目的で、第４図及び第５図に示
すように搬送されてきた紙葉類をそのまま排出部４０へ
連続的に排出する連続反転モードと、第６図及び第７図
に示すように、印刷内容のドットへの展開が紙葉類が搬
送されてくる搬送速度に間に合わなかった場合、集積部
３０に紙葉類Ａ，Ｂが集積されたままで、更に紙葉類Ｃ
が搬送路から搬送集積され、この集積を行いつつ、ドッ
ト展開に従って紙葉類Ａが排出部４０へ排出していくス
タック反転モードとの２つがある。

ここで連続反転モードについて説明する．搬送路（図示
せず）から矢印Ｓ方向に搬送されてきた定着による環境
変化によって変形した紙葉類Ａは、駆動モータ５により
回転している進入部１０のプー１Ｊ１１、１２に挾持さ
れ、その搬送力で集積部３０にまっすぐに送り込まれる
。その際，ブロア５０を回転させその回転によりブロア
５０の排出管５２を経て複数個の吹き出し口２８から流
速の異った空気が吹き出される。又、ブロア５０の吸引
力で真空チャンバ２１は負圧となっている．送り込まれ
た紙葉類Ａを進入部１０の検出器１５と集積部３０内の
集積検出器１６との信号によって判断して、静止板３７
の位置を決定させ進入検出器１５で検出後、第７図に示
すように反転信号発生後の設定した時間経過後、進入検
出器１５と集積検出器１６とが一致していない場合は，
静止板３７を底板３１の切欠部と交差させてできたギャ
ップで紙業類Ａを挾み込み紙葉類Ａの進入時の運動エネ
ルギーを吸収して停止させる。

これにより、紙葉類Ａは軸方向や搬送方向にはねかえる
こと無く整然と集積され、真空チャンバ２■の外周面を
囲むようにして巻き掛けられている吸着ベルト２２に吸
着される。この時、真空チャンバ室２１内に配設した仕
切板６０により、敵送方向に対して前方のチャンバ室２
１ａの吸引圧力が高くなるような構威としている。これ
によって，前方の真空チャンバ２１ａの吸引圧力が高く
なるため、凹形にカールした厚い紙葉類でも吸７ｎでき
るとともに，薄い紙葉類は真空チャンバ２１と吸着ベル
ト２２との間の無端ベルト２９の剛性によって、吸着ベ
ルト２２が変形しないため，吸着によって紙葉類の軸方
向のせり上がりを防止できる．さらに、両端のガイド３
６ａが受収面形状に沿って配設されているため、薄い紙
葉類の時に発生する中央部のせり上がりを防止して，紙
葉類Ａの厚さに係わらず、常に安定した吸着位置を維持
することができる。

吸着後、給紙部２０の岨動モータ（図示せず）が闘動し
てプーり２４を介して吸着ベルト２２を回転し、吸着さ
れた紙葉類Ａを排出部４０に給紙する．この時、高摩擦
部材からなる無端ベルト２９によって吸着による搬送抵
抗が増大しても、ブーり２４、２５間にスリップが発生
する事なく安定して回転させることができる，排出プー
り４１、４２で挾持搬送された紙葉類Ａは、排出部４０
の検出器４５で検出され，この検出信号で騨動モータ（
図示せず）を停止させる。この關動モータの間欠駆動は
検出器４５を使わず、一定時間、間欠駆動しても同様の
効果が得られる。

紙葉類は一定周期で進入部ＩＯに進入し，次の紙葉類Ｂ
の進入が検出器１５で検出される。紙葉類Ｂについても
紙葉類Ａと同様に検出器ｌ５、１６の信号で制止板３７
の位置を決定して、ギャップで挾み込んで集積させる。

この動作を一定周期で繰り返すことによって、安定した
連続反転が達威される。

〔発明の効果〕

本発明によれば、紙葉類反転装置の真空チャンバに仕切
部材を配設し，前方のチャンバ室の吸弓圧力を高くした
ことで、熱及び環境変化によって、カールした紙葉類で
も確実に吸着でき、又、複数個の滑り防止部材を巻き掛
けることで有孔無端ベルトの剛性が増大し、紙葉類吸着
時でも吸着ベルトが変形しなくなるため、紙葉類を変形
することなく、安定した反転給紙ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の要部を示す斜視図、第２
図は第１図の平面図、第３図は真空チャンバ室の詳細図
、第４図及び第５図は連続反転時の集積動作を説明する
図、第６図及び第７図はスタック反転時の動作を説明す
る図である。 １・・・紙葉類反転装置、 ２１・・・真空チャンバ、 ２２・・・有孔無端ベルト、 ２４，２５・・・翻動又は従動ローラ、６０・・・仕切
板（仕切部材）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、駆動ローラと従動ローラとに有孔無端ベルトを巻き
   掛けて真空チャンバを形成し、搬送された紙葉類を一枚
   ずつ前記有孔無端ベルトに吸着して分離給紙する紙葉類
   反転装置において、前記真空チャンバの内部に、搬送方
   向に向けて吸引圧力を高める仕切部材と、前記紙葉類の
   吸着により発生するそれぞれのローラ間の滑りを防止す
   る滑り防止部材とを配設したことを特徴とする紙葉類反
   転装置。 ２、仕切部材は、真空チャンバの内部を搬送方向と交差
   する方向に仕切って設けられることを特徴とする請求項
   １記載の紙葉類反転装置。 ３、滑り防止部材は、高摩擦部材で形成するとともに、
   少くとも１個の防止部材を駆動ローラと従動ローラとの
   間に巻き掛け、薄い紙葉類の吸着によるせり上がりを防
   止したことを特徴とする紙葉類反転装置。