JPH03164601A - ボイラにおける補助蒸気母管の圧力制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はボイラの補助蒸気母管の圧力制御装置に係り、
特にボイラの起動時および停止時における蒸気源の切換
えにおいて、補助蒸気母管の蒸気圧力の変動を抑制する
のに好適なボイラの補助蒸気母管の圧力制御装置に関す
る。

〔従来の技術〕

従来のボイラの補助蒸気母管の圧力制御装置について、
図面を引用しながら説明する。第２図は。

補助蒸気母管の圧力制御系を示す系統図であって。

ボイラ側の圧力調節弁は起動バイパス制御系に、低温再
熱側の圧力調節弁はローカル制御系に、それぞれ組み込
まれている。そして、上記それぞれの圧力調節弁の圧力
設定値は、低温再熱側の設定圧力がボイラ側の設定圧力
よりも大きくしである。

次に、蒸気源の切換え動作について、第３図に示すボイ
ラ蒸気源抽出系統図を用いて説明する。図において、ボ
イラ起動時に、補助蒸気源のボイラ側抽出系２５から低
温再熱側抽出系２６への切換えは以下の手順で行われる
。すなわち、低温再熱側の圧力が規定値を超えたとき、
低温再熱側の補助蒸気取出弁１２を徐々に開放してゆき
、低温再熱側の補助蒸気圧力調節弁１１を制御動作によ
り開放させる。圧力設定値は、低温再熱側がボイラ側よ
り大きいために、補助蒸気母管内の蒸気圧力は高い設定
値に近づいて行く。そのため、ボイラ側の補助蒸気圧力
調節弁１０は制御動作により全開となる。そして、ボイ
ラ側の補助蒸気取出弁９は、上記の補助蒸気の圧力条件
および低温再熱側の補助蒸気取出弁１２の状態により全
開となる。

また、ボイラ停止時における蒸気源の切換えは、低温再
熱側の圧力が規定値よりも低くなったとき、低温再熱側
の補助蒸気取出弁１２を徐々に閉鎖することにより行な
う。すなわち、ボイラ側の補助蒸気取出弁９は、上記の
低温再熱側の圧力条件により開放される。そして、低温
再熱側の圧力調節弁１１は、制御動作により開放された
ままであり、ボイラ側の補助蒸気圧力調節弁１０は開動
作となり、ボイラ側の圧力設定値に制御される。

上記のごとく、ボイラの起動時または停止時に蒸気源の
切換え操作を行うことによって、補助蒸気母管内の圧力
変動を抑制していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述したごと〈従来技術においては、蒸気源切換え時に
、圧力設定値の差により制御弁の動作点を区分している
ため、圧力制御が不連続となり、圧力変動の抑制に対し
マイナスの要因となっていた。

特に、最近のプラントにおいては、ボイラの運転圧力に
対する安全弁の作動圧力の余裕が少なくなっているため
、蒸気源の切換え時に、安全弁が動作したり、また圧力
制御の反動によって、蒸気圧力が低下してしまうなどの
問題があった。

本発明の目的は、上記従来技術における問題点を解決し
、蒸気源の切換え時における補助蒸気母管の蒸気圧力の
変動を一段と小さく抑制することが可能なボイラの補助
蒸気母管の圧力制御装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記本発明の目的は、ボイラ側および低温再熱側の補助
蒸気母管の圧力調節弁の両方を、起動バイパス制御系に
組み入れ、ボイラ起動時および停止時に、ボイラ側と低
温再熱側の蒸気圧力調節弁の圧力設定値を徐々に切換え
制御する手段を設けることにより達成される。

本発明は、ボイラにおける補助蒸気母管の蒸気供給源と
して、２系統以上の蒸気抽出系を備え、かつボイラの運
用上蒸気供給源の切換えを行う補助蒸気供給制御装置に
おいて、ボイラの起動時または停止時における上記蒸気
供給源の切換え時に、上記ボイラ側と低温再熱側に設け
られている圧力調節弁の圧力設定値を徐々に切換え制御
し、上記補助蒸気母管の蒸気圧力の変動を抑制する手段
を設けたボイラの補助蒸気母管の圧力制御装置である。

本発明のボイラの補助蒸気母管の圧力制御装置は、具体
的には、補助蒸気母管のボイラ側および低温再熱側に設
けられている圧力調節弁の両方を、起動バイパス制御系
に組み入れて、ボイラの起動時または停止時に、上記ボ
イラ側と低温再熱側に設けられている圧力調節弁の圧力
設定値を徐々に切換え制御し、補助蒸気母管の蒸気圧力
の変動を抑制する手段を設けるものである。

〔作　　　用〕

ボイラ起動時に、ボイラ側の補助蒸気圧力調節弁によっ
て設定の圧力に制御されているとき、低温再熱側の圧力
設定値には、オフセットバイアス分が差引かれている。

低温再熱側の補助蒸気圧力が規定値を超えると、低温再
熱側の取出弁が全開し、それによってオフセットバイア
ス分が低温再熱側からボイラ側へ移るようにセットしで
ある。

したがって、低温再熱側の圧力調節弁は制御動作により
徐々に開放されて、補助蒸気母管内の蒸気圧力を設定値
に近付けていく。ボイラ側の圧カ調節弁は、設定圧力か
らオフセットバイアス分を引いた値に制御しようと動作
するため徐々に閉鎖されてゆく（ボイラ停止の場合も同
様に動作する）。

このように、ボイラ側と低温再熱側の圧力調節弁の圧力
設定値を徐々に切換えるように制御することにより、蒸
気源の切換え時における補助蒸気母管内の蒸気圧力の変
動を極めて小さく制御することが可能となる。

〔実施例〕

以下に本発明の一実施例を上げ、図面に基づいて、さら
に詳細に説明する。

第１図に、本発明の補助蒸気母管の圧力制御系統の一例
を示す。なお、ボイラの起動時を例にとり、その蒸気源
切換え動作について説明する。蒸気源の切換え前の補助
蒸気母管の圧力は、ボイラ側の補助蒸気母管の圧力調節
弁６により設定の圧力に制御されている。このとき、低
温再熱側の圧力設定値と補助蒸気母管の圧力検出器１で
検出された圧力との差はＯ（ゼロ）であり、それにオフ
セットバイアス発生器８により発生させたバイアス分を
差引いである。したがって、低温再熱側の補助蒸気母管
の圧力調節弁７への信号は、常に負となっているので全
開の状態である。

低温再熱側の蒸気圧力が規定値を超えると、それにより
オフセットバイアス発生器８の信号が、低温再熱側から
ボイラ側へ移るようにしである。

したがって、低温再熱側の補助蒸気母管の圧力調節弁７
への指令信号が正となり、制御動作に゛よって徐々に開
放されていく。一方、ボイラ側の補助蒸気母管の圧力調
節弁６への指令信号はオフセットバイアス分が差引かれ
ているため負となっており、徐々に閉動作されていく。

このように、ボイラ側と低温再熱側の圧力調節弁の圧力
設定値を徐々に切換えるように制御することにより、蒸
気源の切換え時の補助蒸気母管の圧力変動を小さく抑制
することが可能となる。

〔発明の効果〕

以上詳細に説明したごとく１本発明の補助蒸気母管の圧
力制御装置によれば、ボイラ側および低温再熱側に設け
られている補助蒸気母管の圧力調節弁の両方を、起動バ
イパス制御系に組み入れ、ボイラ起動時および停止時に
、ボイラ側と低温再熱側の蒸気圧力調節弁の圧力設定値
を徐々に切換えることが可能となるため、補助蒸気母管
の圧力変動が極めて小さくなり安定した補助蒸気母管の
蒸気圧力が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例において例示した補助蒸気母管
の圧力制御系統図、第２図は従来の補助蒸気母管の圧力
制御系統図、第３図は従来のボイラ蒸気源の抽出系統図
である。 １・・・補助蒸気母管の圧力検出器 ２・・・補助蒸気母管の圧力設定器 ３・・・引算器　　　　　　４・・・乗算器５・・・圧
力調節器 ６・・・ボイラ側の補助蒸気母管の圧力調節弁７・・・
低温再熱側の補助蒸気母管の圧力調節弁８・・・オフセ
ットバイアス発生器 ９・・・ボイラ側の補助蒸気取出弁 １０・・・ボイラ側の補助蒸気圧力調節弁１１・・・低
温再熱側の補助蒸気圧力調節弁１２・・・低温再熱側の
補助蒸気取出弁１３・・・補助蒸気母管　　１４・・・
安全弁１５・・・タービン駆動給水ポンプ １６・・・ボイラ循環ポンプ １７・・・気水分離器ドレインタンク

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ボイラにおける補助蒸気母管の蒸気供給源として、
   ２系統以上の蒸気抽出系を備え、かつボイラの運用上蒸
   気供給源の切換えを行う補助蒸気供給制御装置において
   、ボイラの起動時および停止時における上記蒸気供給源
   の切換え時に、上記ボイラ側と低温再熱側に設けられて
   いる圧力調節弁の圧力設定値を徐々に切換え制御し、上
   記補助蒸気母管の蒸気圧力の変動を抑制する手段を設け
   たことを特徴とするボイラにおける補助蒸気母管の圧力
   制御装置。 ２、特許請求の範囲第１項記載のボイラにおける補助蒸
   気母管の圧力制御装置において、補助蒸気母管のボイラ
   側および低温再熱側に設けられている圧力調節弁の両方
   を、起動バイパス制御系に組み入れて、ボイラの起動時
   および停止時に、上記ボイラ側と低温再熱側に設けられ
   ている圧力調節弁の圧力設定値を徐々に切換え制御し、
   補助蒸気母管の蒸気圧力の変動を抑制する手段を設けた
   ことを特徴とする蒸気圧力制御装置。