JPH03164361A - 搬送装置

Info

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は搬器を停止させずに乗降することができる搬送
装置に関するものである。

〈従来技術の問題点〉従来の乗物の概念では、乗降する場合に乗物を停止させ
る必要がある。

そのため、停止によるタイムロスが発生するとともに、
高速で運転できるのは乗降車地点間の一部だけで、大部
分は停止するために減速して走行しなければならない場
合もある。

従って、乗物を停止させて乗降を行う従来の概念では、
短時間に高速大量輸送を行うことは困難である。

また、停止した乗物を始動させる時には、走行時よりも
大きな動力を必要とするため，このような始動を何度も
繰り返すことは不経済である。

〈本発明の目的〉本発明は上記のような問題点を解決するためになされた
もので、搬器を停止させずに乗降することができ、短時
間に高速大量輸送を行うことができる搬送装置を提供す
ることを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉本発明は、搬送路上を走行する搬器と、搬送路に沿って
搬器と同方向でかつ搬器よりも低速で移動する乗降車路
とよりなることを特徴とした、搬送装置である。

〈本発明の説明〉以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。

〈イ〉搬器搬器１は、人や搬送物を収容して搬送路２上を走行可能
に構成した、リニアモーターカーなどの公知の乗物であ
る。

この搬器１の走行方向に向かって左右両側には、乗車用
＆ｒ１１と降車用１１２を設ける。

〈口〉乗車路搬器１の乗車用扉１１ｆＩ４には，搬送路２に沿って搬
器１と同方向で、かつ搬器１よりも低速で移動する乗車
路を設ける。

乗車路及び後述の降車路は、一段から複数段まで、ニー
ズに合わせて構威する。

例えば第１図に示すように、搬送路２の近傍から高速乗
車路３、中速乗車路３１、低速乗車路３２の三段階に分
けて構成し、搬送路２に接近するに従って、徐々に搬送
路２の走行速度に近くなるよう各乗車路の速度を設定す
る。

速度設定の一例として、低速乗車路３２を１０ｋｍ／ｈ
，中速乗車路３ｌを２０１ａｍ／ｈ、高速乗車路３を３
０ｂ／ｈ、搬器１を４０ｋｔａ／ｈで走行させる組み合
わせ等が考えられる。

なお、乗車路は、後述の降車路に比べて長くとり、搬器
１に乗れなかった人が避難できるようにする。

〈ハ〉降車路搬器１の降車用Ｉｉ１２側には、乗車路と同様に、搬送
路２に沿って搬器１と同方向でかつ搬器１よりも低速で
移動する降車路を設ける。

この降車路も例えば、搬送路２の近傍から高速降車路４
、中速降車路４１，低速降車路４２の三段階に分けて構
戒する。

なお、降車路と乗車路は、第１図と逆側に設けてもよい
し、また同一の側に設けてもよい。

この場合には、乗降車用扉１１、１２は同一側に設ける
か、一つの扉を乗降車に兼用する。

〈搬送装置の作動〉次に、本発明の作動について説明する。

搬器ｌは、停止することなく、次々と搬送路２上を走行
しており、乗車路に到達した時に乗車用Ｉｌｌを開く。

乗客は、始めに低速乗車路３２に乗り、次に中速乗車路
３１に移り、高速乗車路３まで達している（図中の実線
矢印）。

そのため、乗客は搬器１よりやや遅い速度で、搬器ｌと
並行に移動していることになり、乗車用扉１１から搬器
１内に容易に乗り移ることができる。

そして、搬器１が高速乗車路３を通過した時点で、乗車
用１ｉｊｌｌを閉める。

この時、搬器１に乗れなかった人は、低速乗車路３２に
向かって逆行して避難し（図中の破線矢印）、次回の乗
車に備えることができる。

次に，人を乗せた搬器１が降車路に到達した時に、降車
用ＷＩｌ１２を開く。

そして，乗車と逆の順序で、高速降車路４から低速降車
路４２まで乗り継いで、最後に静止しているフロアに移
る。

以上のようにして、搬器１を停止することなく、スムー
ズに乗降車を行うことができる。

なお、乗降車路を多段階に増やし、速度を徐々に上げれ
ば、さらに搬器ｌを高速運転させることも可能である。

また、搬器１を等速で運転する場合の他、乗降車地点間
を高速で走行し、乗降車地点で減速して乗り移ることも
可能である。

〈本発明の効果〉本発明は以上説明したようになるので、次のような効果
を期待することができる。

〈イ〉乗物を停止させて乗降を行う従来の概念では、短
時間に高速大量輸送を行うことは困難である。

それに対して本発明の搬送装置は、搬器と並行して同方
向に移動する乗降車路を設けることによって、搬器を停
止させずに，乗降車路から乗降することが可能である。

そのため、停止によるタイムロスを解消できるとともに
、乗降車地点において停止しなくて済むため、乗降車地
点間の大部分を高速で運転することができる。

従って、従来よりも短時間に高速大量輸送を行うことが
できる。

〈口〉乗降車時に停止させる必要がないため、始動時の
大きな動力が不要であり，運転コストの低減を図ること
ができる。

〈ハ〉特に、近年開発の盛んな地下大深度空間（イベン
ト会場等〉内の移動や緊急避難用、あるいは大規模工場
内での製品の搬送用などに有用である。

【図面の簡単な説明】

第ｌ図：本発明の搬送装置の説明図

【特許請求の範囲】