JPH03162901A - 広幅単板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、床材，壁材等に利用される天然木化粧合板
において、その表面化粧材として広く使用されている広
幅単板の製造方法に係り、単板相互を接合されて所定の
大きさになった広幅単板を製造するにあたり、特に、単
板の厚みが０．５ｍｍ以上になった厚単板を使用して、
上記のような広幅単板を製造する方法に関するものであ
る。

［従来技術及びその問題点コ 従来より、広幅単板は、床材，壁材等に利用される天然
木化粧合板における表面化粧材として広く利用されてお
り、このような広幅単板としては、単板相互を接合させ
て所定の大きさに形戒したものが用いられている。

ここで、上記のように単板相互を接合させて所定の大き
さになった広幅単板を、０．５ｍｍ以上の厚みを持つ厚
単板を用いて製造する場合、従来においては、第１１図
に示すように、単板（１）相互をその縦及び横方向に順
々に接合させると共に、このように接合された単板（１
）相互を一枚一枚テープ（２冫で繋ぎ合わせて、所定の
大きさになった広幅単板を製造するようにしていた。

しかし、上記のようにして広幅単板を製造するようにし
た場合、その製造を機械化させることは非常に困難であ
り、このため、従来においては、人が手作業により、単
板（１）相互をその縦及び横方向に順々に接合させ、こ
のように接合させた単板（１）相互の接合部分を一枚一
枚テープ（２）によって繋ぎ合わせるようにしており、
その製造に非常に手間がかかり、生産効率が著しく悪い
という問題があった。

また、このようにして製造された広幅単板においては、
単板（１）相互が個々にテープ（２）て繋ぎ合わされて
いるだけであるため、この広幅単板を持ち上げて運ぶ際
等に、テープ（２）が伸びて単板（１）間に隙間が生じ
たり、テープ（２）が破れて単板（１）相互が外れたり
するという問題もあった。

ここで、このような広幅単板の製造を機械化させるため
に、この発明者は、第１２図に示すように、単板（１）
を縦継ぎ方向に所要数配列させて所要長さに形成した単
板列（１０）の裏面側において、上記単板（１）の縦継
ぎ方向に沿ってテーピングを行い、このテープ（２ａ〉
によって上記単板列（１０）において縦継ぎ方向に配列
された単板（１）相互を連結させるようにした。

そして、上記のようにして形成した各種の単板列（１０
）をその幅方向に順々に並べると共に、この単板列（１
０）の裏面側より、単板列（ＩＯ）の幅方向に沿ってテ
ーピングを行い、単板列（１０〉相互をテープ〈２ｂ〉
により連結させて、広幅単板を製造することを考え付い
た。

しかし、このようにして広幅単板を製造するようにした
場合、同図に示すように、縦継ぎ方向に配列された単板
（１）相互を連結させるテープ（２ａ〉と、幅方向に配
列された単板列（１０）相互を連結させるテープ（２ｂ
〉とが部分的に重なり合い、このようにして製造された
広幅単板を基板の表面に貼着させて、寄木模様の天然木
化粧合板を製造しようとした際に、上記のようにテープ
（２ａ），（２ｂ）の重なり合った部分が高くなり、基
板への貼着がうまく行えず、天然木化粧合板の仕上がり
が悪くなるという問題が生じた。

［発明が解決しようとする課題］ この発明は、単板相互が接合されて所定の大きさになっ
た広幅単板を製造するにあたり、特に、厚みが０．５ｍ
ｍ以上の厚単板を使用して、このような広幅単板を製造
する場合における上記のような問題を解決することを課
題とするものである。

すなわち、この発明は、単板相互を接合させて広幅単板
を製造するにあたり、単板相互の接合が確実におこなえ
ると共に、このような広幅単板の製造を機械化させて、
広幅単板を効率良く製造できるようになり、また製造さ
れた広幅単板を基板の表面にうまく貼着させることがで
きる広幅単板の製造方法を提供しようするものである。

［課題を解決するための手段及び作用］この発明は、上
記のような課題を解決するため、単板（１）が縦継ぎ方
向に所要数配列されて形成される単板列（１０）を、そ
の幅方向に沿って５ 所要数配列させ、各単板列（１０）において単板（１）
相互が縦継ぎされる各縦継ぎ部分（１ａ）を通るように
して、各テープ（２）をそれぞれ単板列（１０）の配列
方向に沿って貼着させ、各単板列（１０）において縦継
ぎ方向に配列された単板（１）相互及び幅方向に配列さ
れた単板列（１０）相互を上記の各テープ（２）によっ
て連結させて広幅単板を製造するようにしたのである。

このようにして広幅単板を製造するようにした場合、上
記のように各単板列（１０）において単板（１）相互の
各縦継ぎ部分（１ａ〉を通るようにして、各テープ（２
）をそれぞれ単板列（１０）の配列方向に沿って貼着さ
せるだけで、各単板列（１０〉において縦継ぎ方向に配
列された単板（１）相互及び幅方向に配列された単板列
（１０）相互が上記の各テープ（２）によって連結され
て広幅単板が製造されるようになり、広幅単板の製造が
容易に行えると共に、上記のようなテーピングをテーピ
ングマシーン等を用いて行うことにより、広幅単板の製
造を機械化できるようになる。

６ なお、このようなテーピングは、単板〈１）を縦継ぎ方
向に所要数配列されて形或された単板列（１０）を、そ
の幅方向に沿って所要数配列させて、広幅単板の状態に
セットした後で行う他、単板列（１０）をその幅方向に
沿って順々に配列させながら行うこともできる。

また、上記のようにして製造された広幅単板の両側部を
持って、この広幅単板を持ち上げたりする場合に、単板
列（１０）相互が外れたりするのを防止するため、上記
のようにして配列された単板列（１０）の両側部におい
ても、テーブ（２）を単板列（１０）の配列方向に沿っ
て貼着させ、各単板列（１０）をその両側部においても
テープ（２）によって連結させるようにすることが好ま
しい。

［実施例］ 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて具体的に
説明する。

（実施例１） この実施例においては、広幅単板を構戒する単板（１）
として、厚さが０．５ｍｍ以上の厚単板で、様々な長さ
になった数種類の長方形状の単板（１）を使用するよう
にした。

そして、このように様々な長さの各単板（１）を、第１
図に示すように、単板（１）の縦継ぎ方向に所要数配列
させた後、第２図に示すように、このように配列された
単板（１）相互を順々に接合させて、所要長さの単板列
（１０）を形或するようにした。

次いで、上記のようにして形成された各種の単板列（１
０）を裏返した状態で、第３図に示すように、各単板列
（１０）を幅方向に沿って順々に並べると共に、上記の
ように裏返された各単板列〈１０〉の裏面において、テ
ーピングマシーン（図示せず〉によって、各テープ〈２
）をそれぞれ各単板列（１０）において単板（１）相互
が縦継ぎされる各縦継ぎ部分（１ａ〉を通るようにして
、上記単板列（１０〉の配列方向に沿って順々に貼着さ
せ、さらに単板列（１０）の縦継ぎ方向両側端部にも、
上記テーピングマシーンによって、それぞれテープ（２
）を単板列（ｌＯ〉の配列方向に沿って順々に貼着させ
るようにした。

そして、このように上記の各テープ（２）によって、各
単板列（１０）において縦継ぎ方向に配列された単板（
１）相互及び幅方向に配列された単板列（１０）相互を
連結させた後は、連結された単板列（１０）の幅が適当
な大きさになる位置において、上記のように単板列（１
０）の裏面に貼着させた各テープ（２）をスリッター（
図示せず〉等により切断して、第４図に示すように、単
板（１）相互が縦継ぎされて形威された単板列（１０）
が、その幅方向に所要数配列されて適当な大きさになっ
た寄木模様の広幅単板を得た。

ここで、このようにして製造された広幅単板においては
、各単板列（１０）における単板（１）相互の各縦継ぎ
部分（１ａ）を通るようにして、単板列（ｌＯ〉の配列
方向に沿って貼着させた各テープ（２）によって、縦継
ぎ方向に配列された単板（１）相互が確実に連結される
と共に、幅方向に配列された単板列（１０）相互も、こ
れらのテープ９ （２）及び単板列（１０〉の縦継ぎ方向両側端部に貼着
されたテープ（２）によって確実に連結され、この広幅
単板の両側を持って持ち上げた際にも、縦継ぎされた単
板（１）相互及び幅方向に配列された単板列（１０〉相
互が外れたりするということがなかった。

また、このようにして製造された広幅単板を合板等の基
板（図示せず）の表面に貼着させて、寄木模様の天然木
化粧合板を製造する場合にも、上記広幅単板を基板上に
うまく貼着することができ、仕上がりが良好な寄木模様
の天然木化粧合板を製造することができた。

（実施例２） この実施例においても、上記実施例１の場合と同様、広
幅単板を構成する単板（１）に、厚さが０．５ｍｍ以上
になった厚単板であって、様々な長さになった数種類の
長方形状の単板（１）を使用するようにした。

そして、この実施例のものにおいては、上記のような各
種の単板（１）を、第５図に示すよう１　０ に、それぞれ単板ホルダー（３）内に収容させ、このよ
うに単板ホルダー（３）内に収容された各単板（１）を
吸引手段（４）によって吸引し、この吸引手段（４）に
よって吸引させた状態で各単板（１）を運び、第６図及
び第７図に示すように、上記吸引手段（４）によって運
ばれた各単板（１）を、内部にバキューム（図示せず）
が設けられた載置台（５）上に順々に載置させるように
した。

そして、このように載置台（５）上に広幅単板を構成す
るのに必要な各単板（１）を配列させた後は、この載置
台（５）内に設けられたバキュームにより、各単板（１
）を載置台（５）上に吸引させ、この状態で、第８図に
示すように、この載置台（５〉を上下方向に９０度回転
させて、単板（１）が縦継ぎ方向に所要数配列されてな
る単板列（ＩＯ）が、」二下方向に順々に配列されるよ
うにし、このように上下方向に配列された各単板列（１
０）の並びを揃えた。

その後、第９図に示すように、上下方向に配列された各
単板列（１０）を、押え板（６〉によって押えながらテ
ーピングマシーン（７〉を上下動させ、各単板列（１０
〉において縦継ぎ方向に配列された単板（１）相互の縦
継ぎ部分（１ａ）及び上記の各単板列（１０）の両側端
部を通るようにして、上記テーピングマシーン（７〉よ
って各テープ（２）を単板列（１０）の配列方向に沿っ
て貼着させるようにした。

この結果、各単板列（１０）において縦継ぎ方向に配列
された単板（］．）相互及び上下方向に配列された単板
列（１０）相互が上記の各デープ（２）によって連結さ
れ、単板列（１ｏ〉がその幅方向に所要数配列されて適
当な大きさになった寄木模様の広幅単板が得られた。

そして、このようにして広幅単板を製造した後は、この
広幅単板を載置台（５）内に設けられたバキュームによ
って載置台〈５）上に吸引し、この状態で、第１０図に
示すように、上記載置台（５）をさらに９０度上下方向
に回転させ、この状態で上記バキュームによる広幅単板
の吸引を止めて、製造された広幅単板を載置台（５）か
ら排出させるようにした。

ここで、このようにして製造された広幅単板も、上記実
施例１において製造された広幅単板と同様、縦継ぎ方向
に配列された単板（１）相互及び幅方向に配列された単
板列（１０）相互が、上記の各テープ（２）によって確
実に連結され、この広幅単板を持ち上げたりした際に、
縦継ぎされた単板（１）相互及び幅方向に配列された単
板列（１０）相互が外れたりするということがなく、ま
た、この広幅単板を合板等の基板の表面に貼着させて、
寄木模様の天然木化粧合板を製造する場合においても、
この広幅単板が基板上にうまく貼着され、仕上がりの良
い寄木模様の天然木化粧化粧合板が得られた。

［発明の効果］ 以上詳述したように、この発明に係る広幅単板の製造方
法においては、単板を縦継ぎ方向に所要数配列されて形
成される単板列を、その幅方向に沿って所要数配列させ
、このように配列１　３ された各単板列において、単板相互が縦継ぎされる各縦
継ぎ部分を通るようにして、各テープをそれぞれ上記単
板列の配列方向に沿って貼着させ、各単板列において縦
継ぎ方向に配列された単板相互及び幅方向に配列された
単板列相互を、上記の各テープによって連結させるよう
にしたため、単板相互を接合させて所定の大きさになっ
た広幅単板の製造が容易に行えるようになった。

また、上記のようなテーピングをテーピングマシーン等
を用いて行うことによって、広幅単板の製造を機械化す
ることができ、広幅単板の生産効率が著しく向上した。

さらに、このようにして製造された広幅単板においては
、各単板列において縦継ぎ方向に配列された単板相互及
び幅方向に配列された単板列相互が、上記の各テープに
よって確実に連結され、この広幅単板を持ち上げて運ぶ
際等に、縦継ぎされた単板相互及び幅方向に配列された
単板列相互が外れたりするということもなくな１　４ った。

加えて、このように製造された広幅単板においては、単
板及び単板列相互を連結させた上記各テープが重なり合
っていないため、この広幅単板を基板の表面に貼着させ
て天然木化粧合板を製造する場合においても、この広幅
単板を基板の表面にうまく貼着させることができ、仕上
がりが良好な天然木化粧合板を製造できるようになった
。

【図面の簡単な説明】

第ｌ図〜第４図はこの発明の実施例１において、広幅単
板を製造する工程を示す図であり、第１図は単板相互を
縦継ぎ方向に並べた状態を示す平面図、第２図は縦継ぎ
方向に配列された単板相互を接合させて単板列を形成し
た状態を示す平面図、第３図は裏返した単板列をその幅
方向に順々に並べて単板列の裏面側よりテープを貼着さ
せる状態を示す平面図、第４図はこの実施例１において
製造された広幅単板の平面図、第５図〜第１０図はこの
発明の実施例２に１５ おいて、広幅単板を製造する工程を示す図であり、第５
図は単板ホルダー内に収容された単板を吸引手段によっ
て取り出す状態を示す部分断面図、第６図及び第７図は
吸引手段によって吸引された各単板を載置台上にセット
した状態を示す側面図及び平面図、第８図は載置台を上
下方向に９０度回転させて単板列を上下方向に配列させ
た状態を示す側面図、第９図は載置台上において上下方
向に配列された単板列にテーピングを行う状態を示す側
面図、第１０図は製造された広幅単板を載置台上から排
出させる状態を示す側面図、第１１図及び第１２図はそ
れぞれ従来の製造方法によって製造された広幅単板の底
面図である。 符号の説明 （１）・・・単板　　　　　（１ａ）・・・縦継ぎ部分
〈２）・・・テープ　　　　（１０〉・・・単板列派 〜 ｝）Ｒ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、単板（１）が縦継ぎ方向に所要数配列されて形成さ
   れる単板列（１０）を、その幅方向に沿って所要数配列
   させる工程と、各単板列（１０）において単板（１）相
   互が縦継ぎされる各縦継ぎ部分（１ａ）を通るようにし
   て、各テープ（２）をそれぞれ単板列（１０）の配列方
   向に沿って貼着させ、各単板列（１０）において縦継ぎ
   方向に配列された単板（１）相互及び幅方向に配列され
   た単板列（１０）相互を上記の各テープ（２）によって
   連結させる工程とを有することを特徴とする広幅単板の
   製造方法。