JPH03162420A - 多層積層体の製造方法 - Google Patents

多層積層体の製造方法

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JPH03162420A
JPH03162420A JP1301196A JP30119689A JPH03162420A JP H03162420 A JPH03162420 A JP H03162420A JP 1301196 A JP1301196 A JP 1301196A JP 30119689 A JP30119689 A JP 30119689A JP H03162420 A JPH03162420 A JP H03162420A
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JP
Japan
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plasma
thermoplastic resin
magnetic field
resin
treated
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JP1301196A
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English (en)
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Kiyobumi Matsuoka
松岡 清文
Kazuyuki Watanabe
和幸 渡辺
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は,多層積層体を製造する方法に関する.多層積
層体を製造するにあたって,無極性熱可塑性樹脂の表面
をプラズマに対して放電用電界と直交する磁界を印加す
るとともに,同1ifiNを変動させ,プラズマを揺動
させ,無陽性熱可塑性樹脂層の幅方向に均一にプラズマ
表面処理をした後積層することにより、層間剥離のない
且つ多層積層体の幅方向の剥離強度のバラツキが極めて
少ない多層積層体の製造方法に関する. [従来の技術] 多層積層体は異なる熱可塑性樹脂の各々の特徴を生かす
目的で食品包装分野、医療用包装分野、工業用包装分野
に用いられている. 例えば、食品包装分野の一般的な構成は、包装の密封性
や内容物である食品の変質を防ぐため,内層にヒートシ
ール可能なポリオレフィン系樹脂層、中間にガスバリャ
ー層として、エチレンービニルアルコール共重合体樹脂
、ポリ塩化ビニリデン共重合体樹脂,ポリアミド樹脂の
様なガスバリャー性樹脂の樹脂層を設けるか、またはア
ルミ箔,スチール箔などの金属箔を挿入し、そしてその
外層にポリ才レフィン樹脂やポリエステル樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂などの熱
可塑性樹脂層あるいは紙等の支持層あるいは保護層より
なっている. これらの各層は直接積層されることは少なく、接着剤層
によって積層されているのが一般的である.特に内面側
のヒートシール層としてのポリオレフィン樹脂はガスバ
リャー性樹脂や金属箔とは互いに親和性がない.このこ
とはヒートシール層の主体として使用されるポリエチレ
ンやポリブロビレンなどに代表されるポリオレフィン系
樹脂が無極性ポリマーであることに対し、ガスバリャー
性樹脂の多くが極性ボリマーであることから容易に想像
できる, したがって一般的には、ポリエステル系やアクリル系や
ポリウレタン系などの接着剤を介して積層するドライラ
ミネート法:ボリ才レフィン系樹脂を高温で押出し生成
した官能基により金属箔や他の熱可塑性樹脂層と積層す
る押出ラミネート法:ポリ才レフィン系樹脂を有機過酸
化物と不飽和カルボン酸無水物で押出溶融グラフト変性
したもの、或は熱キシレンにポリオレフィン系樹脂を溶
解し有機過酸化物で不飽和カルボン酸無水物をグラフト
する方法などによって得られる所謂変性ポリオレフィン
樹脂を接着層とした多層共押出法:によって多層積層体
を得る方法が良く使用されている、 このような従来の方法であるドライラミ不−ト法等は接
着剤に溶剤を用いるため、環境問題や溶媒の回収や乾燥
などの装置や操作が非常に複雑であるとか、コーティン
グー乾燥工程で積層する時,処理膜を傷つける等の問題
があった.押出ラミネート法においては、樹脂を高温で
押し出すため劣化しやすいとか、積層可能な材料の制限
、層間での剥離などの問題があった. 変性ポリ才レフィン樹脂を用いる多層共押出法では,成
形時に新たに変性ボリ才レフィン樹脂の神出機が必要に
なり、設備上コスト高になる問題があった. また,積層しようとする材料によっては接着性樹脂がな
いため接着強度が不十分で積層した層間で容易に剥離を
起こしたり、成形する季節により接着強度が異なるなど
の問題があった.更に無極性熱可塑性樹脂同志を積層す
る有効な方法も存在しなかった. これら問題点を解決する手段としては熱可塑性樹脂の表
面を低温プラズマ処理し生成した官能基あるいはラジカ
ルにより、塗料や接着剤に対する密着性を改良する方法
が知られている.例えば、酸素25〜80容量%を含む
混合ガス中で熱可塑性合成樹脂成形体を低温プラズマ表
而処理する方注(特開昭57−8743 1号公報),
粘度平均分子玉が700.000、引張強度が180K
g/cm2以上,引張弾性率が2.700Kg/cm”
以上の高強力ポリエチレンを表面自由エネルギーが40
エルグ/cm2以上に収るようにプラズマ処理する方法
(特開昭61−24 1 330号公IiFi) .表
面処理を均一にするため,プラズマ反応器の中にプラズ
マ拡散用羽根を設け回転することにより,処理室内のプ
ラズマ濃度を均一化する方法(特開昭59−1 554
41号公報),プラスチックフィルム表面に,ケイ素及
びチタン、アルミニウムの酸化物を蒸着.スパッタリン
グ法により薄膜を形成し、次にこの薄膜を低温プラズマ
処理し,同じく低温プラズマ処理したポリオレフィン系
樹脂とを熱圧着する方l去(特開昭60−23037号
公報)、エチレン成分1〜35重量%のエチレンブロビ
レンブロック共重合体またはポリエチレン,ポリブロビ
レン混合物をB力100mmHg以下の酸素、窒素,ア
ルゴン,ヘリウムなどのガス体を用い、プラズマ処理ヱ
が1 00〜60.OOOW−sec/lの範囲で低温
プラズマ処理する方法(特開昭56−82825号公報
)、ポリオレフイン樹脂に塩素化ポリ才レフィンを配合
しプラズマ処理する方法(特開昭61−204238号
公報)等が提案されている。
プロピレン系樹脂にクルク、エチレンブロビレンゴムを
配合してなる複合材料成形体の表面を,例えば酸素又は
これにM素、アルゴン等の非酸化性ガスを混入した酸化
性ガス雰囲気下で処理する方法(特開昭57−2076
25号公報)、脂肪酸金属塩を添加することでプラズマ
処理時間を短縮し,低出力で成形体の表面に塗膜接着性
を付与するプラズマ処理方法(特開昭58−17923
9号公報)、ヒンダードアミンを含有するボリ才レフィ
ン樹脂からなる成形体を処理することで表面接着性を改
良する方法(特開昭58− 1 79240号公報)な
どが提案されている. また、才レフィン系熱可塑性樹脂の表面をプラズマ処理
、コロナ放電処理,火炎処理、酸化剤処理等の物理的、
化学的処理後ポリアミド樹脂と接合する方法(特開昭5
3−144987号公報),無機質微粉末を充填したP
Pの表面に低温プラズマ明年ナし塗装性,印刷性,接着
性を改良する方注(特開昭56−82825号公報、特
開昭57−115431号公報、特開昭57−2076
25号公報、特開昭58−222117号公報,特開昭
59−96 1 38号公報,特開昭59−10953
0号公報、特開昭61−237号公報)、ポリオレフィ
ン樹脂成形品の接着面に低温プラズマを照射して接着面
の表面ぬれ張力を88ダイン/c1以上、65ダイン/
C一以下に表面処理する万祷(特開昭59−38268
号公報)、熱可塑性樹脂の融点ないし軟化点以上の温度
で低温プラズマ処理する方法(特開昭59−22 1 
336号公報),熱可塑性樹脂の表面を低冫品プラズマ
ガス処理し,該処理面と熱硬化性樹脂の表面とを接触さ
せ接着する方法(特開昭62−70028号公報),ま
たプラズマ表面処理による接着性付与の効果については
稲垣訓宏:日本接着協会誌、22巻、P−542 (1
9136) ,井手文雄二日本接着協会誌、22巻. 
P 1 55 (1986) .仄津敏博博プラズマ重
合討論会. P−243 (1979),芦田道夫等・
高分子論文集,38巻.P717 (1981).J.
Richard  Hal le Lal:J..へ 
ppl.   Polym.   SciVoL.l6
  p − 1 465 (1972) . J. R
 i c hardHall  etal:J.App
l.Polym. Sc i  Vol.12 P−2
085 (1969)等に述べられている. しかしこれらに提案されている方法はいずれも平行平板
型の電極を有する低温プラズマ装置を用いる表面処理で
ある.平板型プラズマ処理装置の場合には,電極の面積
が大きくなると高周波の電圧を加えたときに電極上に電
位の不均一が発生することが知られている。(三田出版
会、1987年10月15日) 従って処理面の幅方向が不均一となり,しかも電極間に
処理体が挟まれるため、発生したプラズマイオンにより
樹脂がダメージを受け劣化を起こし易く、再現性のない
ものであった7また、これらの表面処理の多くはプラズ
マ処理面にエポキシ樹脂をコートするとか.rIA装性
及び印刷性を向上させる目的で表面処理をしており、本
発明のようにプラズマ表面処理を施し,各々を積層する
試みは前述の特開昭60−23037号公報、またはP
ackagingDigest  June(1’18
7)に僅かに見られるのみである。これらは,実施例の
記載が不備でプラズマの発生条件が不明確であり,多層
積層体の層間剥離が積層体の幅方向で不均一であったり
層間剥離強度が不十分でしかもプラズマ処理の再現性に
乏しかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記の問題点を解決し多層積層体の層間接着
強度並みに優れ、幅方向の層間接着強度の均一性が優れ
、且つ従来積層が困難であった無極性熱可塑性樹脂とガ
スバリャー層の積層を接着剤なしで可非ならしめる積層
方法を提供することを目的とする. [課題を解決するための手段] 本発明は上記の課題を解決すべくなされたちのであって
その要旨は、少なくと6二層以上の,無極性熱可塑性樹
脂を含む多層積層体を製造するに当り,燕極性熱可塑性
樹脂層の積層する側の表面に走査型グロー放電プラズマ
装置(以下変調磁界プラズマ装置という.)を用いて低
温プラズマ処理をした後、積層する多層積層体の製造方
峡に関するものであり、さらには該製造方法において放
電用電界に直交する磁界を印加するとともに、同磁界を
変動させることによりプラズマを揺動させ、無極性熱可
塑性樹脂層を幅方向に均一にプラズマ表面処理した後、
処理面同士あるいは処理面と極性熱可塑性樹脂を接着す
ることにより層間接着強度に優れた、しかも幅方向の層
間接着強度の均一i生に富む多層積層体を製造する方法
に関する. 本発明にいう無極性熱可塑性樹脂とは,いわゆるボリ才
レフィン系副脂であって、例えばエチレン、ブロビレン
,l−ブテン,1−ヘキセン,3一メチル−1−ペンテ
ン等の炭素数12以下のa一才レフィンの単独重合体ま
たはこれらa一才レフィンのランダムないしブロック共
重合体もしくはエチレンを主体とした炭素数3〜12の
α一才レフィン共重合体等をいう。
具体的には、利えば高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレンープロピレンランダム共重合体、エチレンーブロ
ビレンゴム、エチレンーブテンー1ゴム、エチレンープ
ロピレン−1−ブテンランダム共重合体、エチレンープ
ロピレンブロック共重合体、エヂレンーブロビレンー1
−ブテンブロック共重合体、ブロビレンー1−ブテンラ
ンダム共重合体,エチレンーブテン−1共重合体,エチ
レン−4メチルベンテンーl共重合体エチレンーヘキセ
ン−l共重合体などがある。
これらは単独もしくは2種以上混合して用いてもよい。
また極性芦可塑性樹脂とは、例えばエチレンー酢酸ビニ
ル共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体のケン化物
、ボリスチレン、ポリ塩化ビニ?,ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリ塩化ビニリデン共重合体、ボリアミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリアリレート,ポリサルホ
ン、ポリ工−テルケトン,ボリフエニレンサルファイド
、ポリアクリロニトリル及び炭素数3〜l2のα一才レ
フィン共重合体などの無極性熱可塑性樹脂に不飽和カル
ポン酸またはその誘導体を有機過酸化物を用いてクラフ
ト重合するかあるいは他のモノマー(例えばメチlレア
クリレート、エチルアクリレート等)とともに共重合し
たポリマーなどをいう. ここでいう不飽和カルポン酸またはその誘導体とは,少
なくとも1個のオレフィン性の不飽和基を有する不飽和
のモノカルボン酸及びポリカルボン酸含有酸(C■〜C
..).これらの酸から誘導される酸無水物、塩、エス
テル,エーテル、アミド、ニトリル、チ才酸、グリシジ
ル(グリシジルアクリレート)、シアン,ヒドロキシ(
ヒドロキシC1〜C toアルキル(メタ)アクリレー
ト)及び他の誘導体である. このような酸.無水物及びその誘導体としては、例えば
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ア
クリル酸、グリシジルアクリレート、シアノアクリレー
ト、ヒドロキシC1〜C2。アルキルメタアクリレート
、無水アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸,イソク
ロトン酸、メサコン酸、アンゲリカ酸、無水マレイン酸
、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、7クリル酸ナi・リウム,ア
クリル酸カルシウム、アクリル酸マグネシウムなどを挙
げることができる。
本発明に用いられる熱可塑性樹脂については慣用される
添加剤を配合していても良い.このような添加剤の例と
しては酸化防止剤、紫外線吸収剤,可塑剤、帯電防止剤
、滑剤、充填剤を挙げることができ、これらを本発明の
作用効果が阻害されない範囲内でブレンドすることがで
きる。
添加剤の具体的な例としては酸化防止剤:2.5ジーL
−プチルハイドロキノン、2.6−ジーし−ブチル〜P
−クレゾール,4.4゜−チオビス−(6−t−ブチル
フェノール) . 2.2゜メチレンービス(4−メチ
ル6 − t.−ブチルフェノール)、テトラキスー[
メチレン−3−  (3’.5゜−ジーt−ブチルー4
゛−ヒドロキシフエニル)ブロビ才ネート] . 4.
4゜−チ才ビス=(6−t−プチルフェノール)等、紫
外線吸収剤:エチル−2−シアノー3.3−ジフエニル
アクリレート,2−(2’−ヒドロキシ−5“−メチル
フエニル)−5−夕ロロペンゾトリアゾール、2−(2
゜−ヒドロキシ3゜−t〜ブチルー5゜−メチルフエニ
ル)−5−クロロペンゾトリアゾール,2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフエノン、2.2゜−ジヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフエノン,2−ヒドロキシ−4
−才クトキシベンゾフエノン等、可塑剤:フタル酸ジメ
チル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジ才クチル、ワック
ス、流動パラフィン、リン酸エステル等、帯電防止剤.
ペンタエリスリットモノステアレート,ソルビクンモノ
バルミテート等を挙げることができる。
プラズマ処理するときに用いる雰囲気ガスについてはN
素,一酸化炭素、二酸化炭素等の非酸化性ガス、酸素、
空気等の酸化性ガスまたはアルゴン,ヘリウム、キセノ
ン、ネオン,クリブトン等の不活性ガスを用いることが
出来る。ただボリブロビレン系樹脂については酸化性ガ
スでは表面の酸化が著しく効果はあまりなく、不活性ガ
スの時のみ効果がある. また、これらガスの封入ガス圧力は0.05Torr以
Lが好ましい.0.05Torr以下τは他のパラメー
ター、例えば電界電流,磁束密度等を変えても表面処理
に充分なプラズマ密度が得られず、高接着強度のものと
ならず、しかもバラツキの原因となる. 上述の無極性熱可塑性樹脂の表面を変調磁界プラズマ′
A置で処理を施した後に、熱圧着により積層し多層積層
体を形成するにあたって,上述の極性熱可塑性樹脂をプ
ラズマ未処理で積層しても良いし,また極性熱可塑性樹
脂をプラズマ処理し用いても良い.極性熱可塑性樹脂に
ついては好ましくは未処理のまま用いた方が高強度の層
間接着強度の多層積層体が得られる.理由は定かではな
いが極性基を有する熱可塑性樹脂はプラズマ表面処理に
よりその表面で官能基のなんらかの変化が起9:り、積
層後の層間接着強度が低下するものと思われる。
一方本発明でいう変調磁界プラズマ装置のプラズマは直
流グロー放電,交流グロ−1i1電のいずれの方l去で
も良い. 直流グロー放電とは、放電電流が10−’〜lb−lA
で正イオンの空間電荷が陰極近くに形成され、陰極の近
くに高電界を作り出す.この電界によって加速された電
子による衝突電離が容易になり、発光を伴う安定な放電
となる. また,交流グロー放電とは直流グロー放電の極性を周期
的に変換した放電現象をいう.好ましくは高周波数(商
業周波数13.56MHz.2.45GHz)を利用す
る高周波放電が良い.高周波放電では電子の衝突による
電子増殖が支配的な放電となり、良好な発光パターンと
なる.Pll電用電界と直交するIifiIRを印加す
るととちに、同磁界を変動させることにより、プラズマ
を+2動させる方法は、例えばプラズマ発生装置の外壁
に永久磁石を多数個並べて表面磁界を形或した後、ソレ
ノイドコイルで包む。次に電極に高周波の高電圧を加え
プラズマを発生させる.さらにソレノイドコイルに低周
波電流を加えて変調磁界をプラズマに与える。すると、
雷極によって発生したプラズマは、ソレノイドコイルに
よる磁界により規l]11正しく偏向を受け、揺動する
ことができ、無極性熱可塑性樹脂の幅方向の走査が可能
となる。従って隣接の放電空間で形成されたプラズマが
Jf4の真上のプラズマ密度が薄い部分までカバーでき
る。従ってこのようなプラズマ処理を施すことにより,
多層積層体の層間接着強度が高強度で、しかも多N積層
体の幅方向に均一なものが得られる. 該プラズマ処理方法に関しては利えば、H.Fuj i
yama.etal : ISPC−8  Tokyo
.Paper  number  A−04P−144
8 (1’+87)及びH i r o h a r 
u  Kavasakietal :Proc.Sym
pPlasma   Chem.Vol.I   P−
163(+988) .藤山寛、高橋剛 プラズマ研究
会資料資料番号EP−87−89  P−83 (19
87年11月14日,電気学会) .H.Fuj iy
ama.T.Yamashita.T.Takahas
hi.and  H.Matsuo:AppliedP
hysics  Letters  Vo1.50 N
o.19  P−1322 (1987)等に記載があ
る.また、特開昭63−38580号公報、特開昭63
−1 4876号公報、特開昭62−263234号公
報.特開昭62−263235号公報、特開昭62−2
63236号公報等にも変調磁界プラズマ装置について
述べられているが、これらはいずれもプラズマ反応容器
内にモノシランガスなどの反応ガスを導入し、基坂上に
非品質薄膜を形成する方法に関するものである。
本発明においてはこれらに述べられている反応ガス導入
路及び反応ガスは必要ではなく、単にプラズマ処理する
ことにより多層積層体の層間接着強度を高強度とするこ
とができる。
更に低温プラズマ処理条件として a)電界電流が20〜280mA b)磁束富度20−100Gauss c)titf場周波vi2 H z以上d)電極と被処
理体との関係は処理体は電極に対して垂直に配置されそ
の距離はl○〜300mm e)処理時間30分以下 f)ガス圧力0.05Torr以上 とすれば、多層成形体に於ける層間接着強度がより高強
度で、しかち幅方向において均一な接着強度の・ちのが
得られるのである。
電界電流については20mA以下では微弱な放電で不安
定な放電しか起こらず、しかも高強度な層間接着強度は
得られない。280mA以上では放電エネルギーが大き
すぎ熱可塑性樹脂の表面の劣化を引き起こす。
磁束密度については2 0 G a u s s以下に
なると同じく微弱な放電となり不安定なFll電となる
従って、高強度な層間接着強度は得られない。
100Gauss以上になると熱可塑性樹脂の表面の劣
化を引き起こす. 磁場周波数についても2Hz以下では、均一な処理がで
きないため接着強度のバラツキの原因となる。Ef1.
iは矩形波が好ましく正弦波では定常磁場が形成できず
処理が不十分となる。
電極と被処理体との距離は10mm以下では表面劣化の
原因となる、また300mm以上では均一な処理ができ
ない6 [作 用] 本発明の変調磁界プラズマ装置を利用し、しかち電界電
流を20 〜280mA.EB東密度20〜100Ga
uss.EB場周波数2 H z以上、電極と被処理体
との距fi10〜300mmとする場合、多層積層体に
おいて高強度の層間接着強度が得られる理由については
定かでない.ただ、本発明者らによる処理物のE S 
C A ( electron spectorosc
opy for chemical analysis
)分析およびX P S (X−ray photoe
lectron spectorosc−opy)分析
によるとプラズマ処理によりC−○基及びC=0基が生
成していることが14認できた。これら生成した官能基
が接着に寄与しているものと思われ、本発明の条件をと
ることにより適度に熱可塑性樹脂の表面劣化を抑え、し
かも高強度な層間接着強度を得るために必要な量の官能
基を生成しているものと思われる。
以下、実施例を挙げ本発明を説明する。
[実廁例1 《接着強度の評価) 幅1 5mmの評価用について接着強度を才りエンテッ
ク(株)製テンシロンを用い,剥離速度300mn+ 
/minでT”A剥離し、接着強度を求めた。
(実廁例1−17及び比較例1〜14)無極性熱可塑性
樹脂としてボリブロビレン(MF R 9 g/10m
in).ダイス温度250℃のTダイ成形機を用い,厚
み40umのフイルムを得た。
また、低密度ボリエチレ”,i (M I  5 g/
10min.密度o.q+71を温度190℃のインフ
レーション成形機で厚み40umのフイJレムを得た。
大倉工業(株)製ポリスチレンフイルムセロマー3 0
 0 8B.極性熱可塑性樹脂としてクラレ(株)製エ
バールEP−Eフィルム(エチレン含有量44モル%)
を準備した。ついでこれらフイルムを第l表に示す低温
プラズマ処理条件、熱圧着条件、構成材料の組合せで漬
層体を作り、接着強度を試験した。結果を第1表に示す
(以下余白) 〈比較例15> ボリブロビレンFA−46 1 (VFR9 g/ 1
0mini .不飽和カルポン酸変性ボリブロビレン系
接着性樹脂(MFR5.5)及びクラレ(株)製エチレ
ンービニルアルコール共重合体樹脂エバールEP−E1
05 (エチレン含有量44モル%)をダイス温度20
0℃のフィードブロック式40mmφ3 f1 5層多
層Tダイ成形機を用い、各々の厚みが40um/1 0
um/20LLm/1 0um/40um (PP/接
着性樹脂/EVOH/接青性樹脂/PP)の多層フィル
ムを得た.このフィルムの接着性樹脂とエチレンービニ
ルアルコール共重合体間の接着強度を測定したところ3
50g/15mm幅であった。
〈比較例16) 低密度ポリエチレン( M I 5 g710min 
. 密度0.917 1 .不飽和カルボン酸無水物変
性ポリエチレン系接着性樹脂、クラレ(株)製エチレン
ービニルアルコール共重合体EP−E105 (エチレ
ン含有量44モル%)をダイス温度190℃のマルチマ
ニホールド式3種5層インフレ成形機を用い、各々の厚
みが40μm/10μm/20μmの多層フィルムを得
た。次に実施例l6と同様に接着性樹脂とエチレンービ
ニルアルコール共重合体間の接着強度の判定をしたとこ
ろ800g/15mm幅の接着強度を示した。
(実施例18〜19) 実施例lの条件で低温プラズマ処理をしたPPフィルム
(5分)及びLDPEフィルム(5分)と未処理のエバ
ールフィルムを,東洋モートン(株)製の接着剤AD9
50A/Bを用い、塗布量は乾燥時4 g / m 2
となるように塗布、接着し、そのi40℃の恒1侃室で
4日間保管し、接着強度を測定したところPP/エバー
ル積層フィルム及びLDPE/エバール積層フィルムと
6剥離不能であった。
く比較例l7〜18) 実施例lのPP及びLDPEフィルムにおいて低温プラ
ズマ処理を施す代わりに、春日電気(株)製コロナ処理
機を用いフィルムの表面張力が40ダイン以上になるよ
うにコロナhl if処理を施し、以下実廁例l7と同
様に接着、二一ジングを行った.その結果.PP/エバ
ール積層フィルムの接着強度は830g/15mm幅,
LDPE/エバール積層フィルムの接着強度は950g
/15mm幅であった。
(実施例20〜21) 実施例lのLDPEフィルムと東洋紡!aC株)製ポリ
エス7ルフィルム(E5000)及び宇部興摩(株)製
ナイロン6フィルム(1024FDI)を各々インシア
ネート系接着剤、酢酸エチル系接着剤を用い,塗布量は
乾燥時4 g / m ”となるように:A整し、その
後40℃恒温室で4日間保管し、接着強度を測定したと
ころ、LDPE/ポノエステル積層フィルム及びLDP
E/ナイロン6フィルム積層フィルムとも剥離不、能で
あった、[効 果】 本発明の多層積層体は,プラズマ表面処理をするだけで
充分であり、他の接着剤を使用せずに層間接着強度が幅
方向に均一でしかち層間接着強度に優れたもので、食品
包装材料、医療用包装材料、高度な接着強度を要求され
る包装材料として有用である.

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも二層以上の、無極性熱可塑性樹脂を含
    む多層積層体を製造するに当り、無極性熱可塑性樹脂層
    の積層する側の表面に走査型グロー放電プラズマ装置を
    用いて低温プラズマ処理をした後、積層することを特徴
    とする多層積層体の製造方法。
  2. (2)上記走査型グロー放電プラズマ装置において発生
    した放電用電界に直交する磁界を印加するとともに、同
    磁界を変動させることによりプラズマを揺動させ、無極
    性熱可塑性樹脂層の幅方向に均一にプラズマ表面処理す
    ることを特徴とする特許請求の範囲(1)記載の多層積
    層体の製造方法。
  3. (3)上記低温プラズマ処理において、 a)電界電流が20〜280mA b)磁束密度20〜100Gauss c)磁場周波数2Hz以上 d)電極と被処理体との距離10〜300mme)処理
    時間30分以下 f)ガス圧力0.05Torr以上 で処理することを特徴とする特許請求の範囲(1)〜(
    2)記載の多層積層体の製造方法。
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