JPH0315952B2 - - Google Patents

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JPH0315952B2
JPH0315952B2 JP13988686A JP13988686A JPH0315952B2 JP H0315952 B2 JPH0315952 B2 JP H0315952B2 JP 13988686 A JP13988686 A JP 13988686A JP 13988686 A JP13988686 A JP 13988686A JP H0315952 B2 JPH0315952 B2 JP H0315952B2
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JP
Japan
Prior art keywords
filler material
fiber
spiral
glass fibers
vibration
Prior art date
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Expired
Application number
JP13988686A
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English (en)
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JPS62295983A (ja
Inventor
Satoru Hashimoto
Masahiko Takaoka
Hidenobu Tei
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority to JP13988686A priority Critical patent/JPS62295983A/ja
Publication of JPS62295983A publication Critical patent/JPS62295983A/ja
Publication of JPH0315952B2 publication Critical patent/JPH0315952B2/ja
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  • Gasket Seals (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(イ) 発明の分野 この発明は、例えば、水、LNG、N2ガス、特
に自動車の排気管の如く排気ガス等の高温密封流
体を送給する配管継手部に配設して用いるような
うず巻形ガスケツトのフイラー材に関する。 (ロ) 発明の背景 従来、上述例のうず巻形ガスケツトとしては、
例えば、特公昭47−42426号公報に記載のガスケ
ツトがある。 すなわち、断面形状のV字状もしくは波形等の
屈曲形状とした金属帯板(フープ材)と、帯状の
フイラー材とを複数回うず巻状に巻回して構成し
たうず巻形ガスケツトである。 しかし、上述のうず巻形ガスケツトのフイラー
材には、アスベスト繊維が用いられているので、
良好なシール特性を有する反面、次のような衛生
上の問題点があつた。 つまり、アスベスト(石綿)はその性質上取扱
い時に多量の粉塵を発生しやすく、この粉塵を長
期に亘つて吸入し続けると肺臓にアスベスト粉塵
が沈着したり、またアスベストの長期使用により
皮膚にアスベスト粉塵が付着して、アスベスト
病、中皮腫、肺ガンその他となり、衛生上極めて
好ましくない問題点があつた。 このような問題点を解消するために、例えば特
願昭60−62286号に示す如き、アスベスト繊維以
外の無機繊維を用いたアスベストフリー(脱石
線)のフイラー材がある。 上述のフイラー材は、アスベスト繊維以外の無
機繊維を基材として、セピオライトを配合させた
うず巻形ガスケツトのフイラー材であり、アスベ
スト製のフイラー材の代替品として十分好適に使
用できると共に、アスベスト製フイラー材よりも
優れた特性を有する利点がある。 しかし、上述のフイラー材においては、特に中
高温度域たとえば400〜700℃での使用時および取
付箇所が振動する場合において特性の劣化が生ず
る問題点があつた。 (ハ) 発明の目的 この発明は、特に中高温度域(400〜700℃)の
加熱および振動に対しても特性の劣化が極めて僅
少で、耐熱性、耐振性に優れたうず巻形ガスケツ
トのフイラー材の提供を目的とする。 (ニ) 発明の要約 この発明は、2μm以下の繊維径を有するガラス
繊維と、2μmを超過する繊維径のガラス繊維と
を、2種以上組合せた繊維基材を、粘土鉱物など
の充填材および結合剤と配合して抄造したうず巻
形ガスケツトのフイラー材であることを特徴とす
る。 (ホ) 発明の効果 この発明によれば、フイラー材の繊維基材とし
て、2μm以下の繊維径を有するガラス繊維と、
2μmを超過する繊維径のガラス繊維とを組合せて
いるので、上述の2μmを超過する繊維径のガラス
繊維が、加熱時の強度の低下を防止し、また2μm
以下の繊維径のガラス繊維が振動による充填目詰
材としての粘土鉱物の脱落を防止するので、特に
400〜700℃の中高温度域の加熱および振動に対し
ても特性の劣化が極めて僅少で、耐熱性、耐振性
に優れる効果がある。 (ヘ) 発明の実施例 この実施例のフイラー材は、2μm以下の繊維径
を有するガラス繊維とし、繊維径0.6μmのマイク
ロガラスを7重量パーセント、2μmを超過する繊
維径のガラス繊維として、繊維径6μmのガラス繊
維を10重量パーセント、粘土鉱物としてタルク
(伝然の含水ケイ酸マグネシウムで、紙の充填材、
隣片状物)を45重量パーセント、同じく粘土鉱物
としてのセピオライト(ケイ酸および酸化マグネ
シウムを主成分とする天然の粘土鉱物)を25重量
パーセント、セルローズパルプを7重量パーセン
ト、結合剤としてアクリロ・ニリトル・ブタジエ
ン・ラバーいわゆるNBRを5重量パーセント、
凝集剤を1重量パーセントの割合で配合して抄造
(sheet forming)し、厚さ0.4mm、かさ密度
(bulk density、充填密度のこと)約0.7g/cm3
無機紙を得たうえ、この無機紙を幅15mmのテープ
状に裁断したものである。 なお、上述のマイクロガラスとしては、日本板
硝子株式会社製の「MLF3A」の繊維径0.6μmの
バルク状のEガラスを使用し、6μmガラスとして
は、ユニチカユーエムグラス株式会社製の繊維長
さ3mmのEガラスを使用し、 タルクとしては、日本タルク株式会社製の
「ND」のタルク粉体を使用し、 セピオライトとしては、武田薬品工業株式会社
製の「エードプラスSP」の粉体をそれぞれ使用
した。 また、実施例のフイラー材と従来品のそれとの
特性を比較対比するため下表1に示すようにマイ
クロガラスを配合しない比較品Aと、6μmガラス
繊維を配合しない比較品Bとをそれぞれ形成し
た。
【表】 上述の実施例のフイラー材および比較品A,B
に対して、機械的強度、特に引張強度試験を行な
い下表2に示す結果が得られた。 なお、この引張強度試験は、各フイラー材を引
張速度200mm/minで引張ることにより行なつた
ものである。また、温度条件を変えるため、常温
の各フイラー材および400℃、600℃にそれぞれ加
熱した後に、これら各温度に維持した状態で10時
間を経過した直後の各フイラー材をそれぞれ用い
て引張強度試験を行なつた。
【表】 この試験結果から、実施例のフイラー材は、温
度条件にかかわらず、2μm以下の繊維径を有する
ガラス繊維を含まない比較品A、2μmを超過する
繊維径のガラス繊維を含まない比較品Bのいずれ
と比べても、引張強度延いては機械的強度に優れ
ていることが理解でき、また比較品A,Bでは加
速温度が高温になるのに従つて引張強度が急激に
低下するのに対して、実施例のフイラー材ではこ
のような変化がないことから、この実施例のフイ
ラー材は耐熱性に優れていることが確認された。
これは2μmを越えるガラス繊維としての6μmガラ
ス繊維が加熱時の強度低下を防止することによる
ものと考えられる。 また、上述の実施例のフイラー材を用いて所定
内径および所定外径のうず巻ガスケツトを製作す
ると共に、これと同一のフープ材および上述の比
較品A,Bのフイラー材を用いて同一寸法のうず
巻ガスケツトを製作して振動後の流体漏洩量を比
較試験したところ表3に示す結果が得られた。 なお、この性能試験は、50トン万能試験機によ
り締付圧力200Kgf/cm2に加圧し、密封流体とし
て0.5Kg/cm2のN2ガスを使用し、かつ漏洩量測定
器としてメスシリンダを用いて行なつたものであ
る。また温度条件を変えるために、初期締付時の
常温の各うず巻ガスケツトおよび600℃に温度加
熱した状態を3時間経過した直後の各うず巻ガス
ケツトを用いて漏洩量を測定した。さらに振動周
波数66.7Hz、振動加速度110.7m/S2で合計4時間
加振した直後のそれぞれのうず巻ガスケツトを用
いて漏洩量を測定した。
【表】 この試験結果から、比較品Aのフイラー材を用
いたうず巻ガスケツトでは振動に対して漏洩量が
急増し、また比較品Bのフイラー材を用いたうず
巻ガスケツトでは加熱および振動に対して漏洩量
がいずれも急増するが、実施例のフイラー材を用
ちいたうず巻ガスケツトは、中高温加熱および振
動のいずれに対しても漏洩量の著るしい増加がな
く、加熱、振動に対して優れた効果があることが
確認された。 ここで、振動に対する上述の特性は、2μm以下
の繊維径をもつガラス繊維としての0.6μmマイク
ロガラスが振動による充填目詰材(粘土鉱物)の
脱落を防止するためである。 つまり、上述のマイクロガラスは加熱されるこ
とにより、繊維表面積を小さくする傾向があり、
このマイクロガラスが加熱されて収縮すること
で、充填材としての粘土鉱物を捕捉する能力を増
強する。 このためマイクロガラスを繊維基材として使用
することにより、耐振性の優れたフイラー材を得
ることができる。 また6μm径のガラス繊維は上述のマイクロガラ
スに比較して熱劣化が小さく、このため2μm以上
の径をもつガラス繊維を繊維基材として使用する
ことにより、耐熱性の優れたフイラー材を得るこ
とができ、上述のマイクロガラスと2μm以上の径
のガラス繊維とを組合せることにより、加熱およ
び振動に強いフイラー材を得ることができる。 なお、各種試験データに基づく使用温度400〜
700℃に対するガラス繊維の望ましい組合せを示
すと下表4の通りである。
【表】 なお、粘土鉱物としては上述したタルク、セピ
オライトの他にカオリン(カオリナイトを主成分
とする白色粘土で、約800℃でセラミツク状にな
る耐熱部材)を所定重量%だけ配合してもよいこ
とは勿論である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2μm以下の繊維径を有するガラス繊維と、
    2μmを超過する繊維径のガラス繊維とを、2種以
    上組合せた繊維基材を、粘土鉱物などの充填材お
    よび結合剤と配合して抄造した うず巻形ガスケツトのフイラー材。
JP13988686A 1986-06-16 1986-06-16 うず巻形ガスケツトのフイラ−材 Granted JPS62295983A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13988686A JPS62295983A (ja) 1986-06-16 1986-06-16 うず巻形ガスケツトのフイラ−材

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JP13988686A JPS62295983A (ja) 1986-06-16 1986-06-16 うず巻形ガスケツトのフイラ−材

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Publication Number Publication Date
JPS62295983A JPS62295983A (ja) 1987-12-23
JPH0315952B2 true JPH0315952B2 (ja) 1991-03-04

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JP13988686A Granted JPS62295983A (ja) 1986-06-16 1986-06-16 うず巻形ガスケツトのフイラ−材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2587707B2 (ja) * 1990-03-09 1997-03-05 日本ピラー工業 株式会社 うず巻形ガスケットのフィラー材
JPH0781131B2 (ja) * 1991-04-11 1995-08-30 日本ピラー工業株式会社 渦巻形ガスケットのフィラー材

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JPS62295983A (ja) 1987-12-23

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