JPH03159225A - 半導体ウエハの成膜装置 - Google Patents

半導体ウエハの成膜装置

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JPH03159225A
JPH03159225A JP29759589A JP29759589A JPH03159225A JP H03159225 A JPH03159225 A JP H03159225A JP 29759589 A JP29759589 A JP 29759589A JP 29759589 A JP29759589 A JP 29759589A JP H03159225 A JPH03159225 A JP H03159225A
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Toshihiro Mikami
三上 俊宏
Yukio Komura
幸夫 香村
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、半導体ウェハに所定の反応薄膜を生成する
ウェハの成膜装置、特に、有機金属熱分解気相成長法、
所謂、MOCVD法により、半導体ウェハ上に、■族及
びV族の化合物半導体薄膜を気相成長、所謂、エピタキ
シャル成長させる半導体ウェハの成膜装置に関する。
(従来の技術) MOCVD法とは、大気圧若しくは100Torr前後
に減圧された反応容器内に、800℃程度に加熱された
半導体ウェハを配置し、そして、この半導体ウェハに向
け、複数の原料ガス、即ち、反応ガスを供給することで
、半導体ウェハ上に化合物半導体薄膜を気相成長つまり
エピタキシャル成長させてエピタキシャルウェハを得る
方法であり、このMOCVD法により得られたエピタキ
シャルウェハは、近年、光用デバイス、高速電子デバイ
スとして注目を浴び、各種の応用が考えられている。こ
の種のエピタキシャルウェハには、その後のエツチング
や電極付は等の各種の後工程で要求される仕様及び製品
としての特性を満足させるために、上述した化合物半導
体薄膜の膜厚及びその組成は均一でなければならない。
また、エピタキシャルウェハの製造に要するコストを安
価にするには、反応容器内で複数の半導体ウェハを同時
に処理して、エピタキシャルウェハの生産性を高める必
要がある。
化合物半導体薄膜の膜厚及びその組成を均一にするには
、半導体ウェハを回転させて、この半導体ウェハと反応
ガスとの接触を均一にし、しかも、反応容器内のクリー
ン度を保持するために、半導体ウェハを機械的に回転さ
せるのではな(、気体の流れを利用して半導体ウェハを
回転駆動するのが好ましい。
半導体ウェハを気体駆動方式で回転駆動するようにした
1つの例では、半導体ウェハを保持したサセプタをベー
スに対して回転自在に取り付け、そして、これらサセプ
タとベースとの間に、気体即ち駆動ガスの渦巻き流を生
起するようになっている。このような気体駆動方式によ
れば、サセプタは、駆動ガスの圧力によってベースから
浮上し、そして、この駆動ガスの渦巻き流により、ベー
スに対して非接触の状態で一方向に回転されることにな
る。
(発明が解決しようとする課題) 上述した気体駆動方式に於いて、サセプタ即ち半導体ウ
ェハの回転数は、駆動ガスの流量を調整することで制御
されることになるが、しかしながら、駆動ガス流量を変
化させても、この変化に応じて直ちに、サセプタつまり
半導体ウェハの回転数が変化するようなことはな(、そ
の応答性は悪いものである。しかも、駆動ガスの流量を
少なくし過ぎると、サセプタをベースから浮上させるこ
とができなくなり、サセプタの回転が不能となる虞もあ
る。従って、半導体ウェハの回転数を閉ループ制御を利
用して、目標回転数に安定して保持することは困難であ
る。このことから、反応容器内で複数の半導体ウェハを
同時に処理するにあたり、各半導体ウェハの回転数を一
定に制御することができず、それ故、各半導体ウェハに
於ける化合物半導体薄膜の膜厚にばらつきが生じる虞が
ある。
この発明は、上述した事情に基づいてなされたもので、
その目的とするところは、反応容器内で複数の半導体ウ
ェハを同時に処理する際、各半導体ウェハの回転数を高
精度に制御でき、各半導体ウェハ間での化合物半導体薄
膜の膜厚を均一にすることができる半導体ウェハの成膜
装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) この発明は、反応容器内に複数の半導体ウェハを収容し
、これら半導体ウェハ上に化合物半導体薄膜を気相成長
させる半導体ウェハの成膜装置に於いて、この成膜装置
は、反応容器内に配置されたベース部材と、このベース
部材に回転自在に配置され、1枚の半導体ウェハを支持
可能な回転部材と、ベース部材に設けられ、回転部材に
向かって駆動ガスを噴出する夫々複数ずつの第1及び第
2噴出孔と、ベース部材及び回転部材の少なくとも一方
に設けられ、第1噴出孔から噴出された駆動ガスをベー
ス部材と回転部材との間で案内して導き、回転部材に一
方向の回転を与える複数の第1駆動溝と、ベース部材及
び回転部材の少なくとも一方に設けられ、第2噴出孔か
ら噴出された駆動ガスをベース部材と回転部材との間で
案内して導き、回転部材に他方向の回転を与える複数の
第2駆動溝とを備えて構成されている。
(作用) 上述した半導体ウェハの成膜装置によれば、ベース部材
及び回転部材の少なくとも一方に、複数の第1駆動溝並
びに複数の第2駆動溝を夫々設けであるので、第1駆動
溝に沿って駆動ガスを流すことで、半導体ウェハを保持
した回転部材を一方向に回転させることができ、また、
第2駆動溝に沿って駆動ガスを流すことにより、上記回
転部材を他方向に回転させることができる。従って、回
転部材が一方向に回転しているとき、第2駆動溝に沿っ
て流す駆動ガスの流量を増加させれば、回転部材の回転
にブレーキをかけることができ、その回転を迅速に減速
することができる。これに対・し、第2駆動溝に沿って
流す駆動ガスの流量を減少させる一方、第1駆動溝に沿
って流す駆動ガスの流量を増加させれば、回転部材の回
転に対するブレーキ力を減少して尚且つ回転部材の回転
力を強くすることができ、回転部材の回転を迅速に加速
することができる。即ち、この発明の成膜装置によれば
、第1及び第2駆動溝に沿って流す駆動ガスの流量を調
節することにより、回転部材の回転数を制御することが
でき、また、その制御の応答性をも高めることができる
ベース部材と回転部材との少なくとも一方には、第1及
び第2駆動溝に沿って流れる駆動ガスを衝突させ、駆動
ガス流によって与えられる回転部材の回転を助けるため
の凹凸を設けておくのが好ましく、このような凹凸があ
れば、回転部材の回転制御に対する応答性を更に向上す
ることができる。
(実施例) 以下、この発明の第1実施例に係わる半導体ウェハの成
膜装置について、第1図乃至第5図を参照して説明する
先ず、第2図には、半導体ウェハの成膜装置の全体が示
されており、この成膜装置は、石英からなる反応容器I
Oを備えている。この反応容器10は、偏平な円筒形状
をなし、底壁プレート11と、この底壁プレート11を
上方から覆うようなシェル12とから構成されている。
このシェル12の中央部には、上方に向かって突出した
反応ガスの導入ポート13が形成されており、この導入
ポート13は、図示しない反応ガスの供給源に接続され
ている。ここで、反応ガスとしては、複数の原料ガスか
らなる混合ガスが使用される。また、シェル12の周壁
には、複数の排気ポート14が設けられており、これら
排気ポート14は、図示しない排気手段に接続されてい
る。従って、反応容器lO内は、排気ポート14及び排
気手段を介して排気可能となっている。
そして、反応容器lO内には、回転プレー)15が配置
されている。この回転プレート15は、円形をなしてお
り、その上面中央からは、ガイド突起16が一体に突出
されている。このガイド突起16は、回転プレート15
側から円筒部17と、この円筒部17は、後述するカバ
ーの上壁に一体に連結されている。そして、ガイド突起
16に於いて、カバーの土壁から突出する部位は、円錐
部19となっており、円錐部19は、導入ポート13の
軸線と同軸的に位置付けられている。
一方、回転プレート15の下面中央からは、回転軸20
が一体にして下方に突出されており、この回転軸20は
、導入ポート13と同軸上に位置付けられ、そして、底
壁プレート11に取り付けられた軸受21を介して、底
壁プレート11に支持されている。回転軸20は、底壁
プレート11を気密に貫通して、反応容器IOの外部に
延び、そして、図示しない回転駆動機構に連結されてい
る。従って、回転プレート15は、回転駆動機構により
、回転可能となっている。
回転プレーH5の上面には、この実施例の場合、ベース
部材として、4個のベース22が固定して配置されてい
る。各ベース22は、第3図を参照すればより明らかな
ように、円形のディスクからなり、回転プレート15の
周方向に等間隔を存して配置されている。各ベース22
の上面周縁には、第4図から明らかなように面取りが施
されており、これにより、テーパ面23が形成されてい
る。
そして、各ベース22上には、回転部材として、カーボ
ン製のサセプタ24が夫々配置されている。
各サセプタ24は、円形をなしており、その周縁には、
ベース22を囲むようなリム25が一体にして下方に突
出されている。また、リム25の内周壁は、ベース20
のテーパ面23と合致するようなテーパ面26となって
いる。サセプタ24の上面には、円形の凹み27が同心
にして形成されおり、この凹み27内に、処理すべき半
導体ウェハWを保持可能となっている。この実施例の場
合、半導体ウェハWは、GaAs又はInPからなって
いる。
更に、ベース22内には、第4図に示されるように、抵
抗加熱ヒータ28が埋設されており、この抵抗加熱ヒー
タ28により、サセプタ24を所定の温度まで加熱可能
である。
そして、ベース22の上面には、第1図に示されている
ように、第1駆動溝及び第2駆動溝を構成する溝パター
ンが形成されている。この実施例の場合、溝パターンは
、ベース22の軸線を中心として、第1図でみて直径方
向上下に配置され、この直交方向に沿うラインを挟んで
互いに向き合う一対ずつの小径円弧溝29a 、  2
9b 、及び30a。
30bと、これら円弧溝を包み込むように、上記ライン
を挟んで互いに向き合う大径円弧溝31a。
31bとから構成されている。
上述した溝パターンに於いて、対角上に位置する小径円
弧溝29a、30bには、第1噴出孔32aが設けられ
ている。これら第1噴出孔32aは、小径円弧溝29a
 、  30bに於いて、ベース22の中心側に位置す
る内端部の底壁に開口されている。また、大径円弧溝3
1a、31bにも、第1噴出孔32bが夫々形成されて
おり、これら第1噴出孔32bは、小径円弧溝29a側
の大径円弧溝31aの場合、小径円弧溝29aから遠い
側の。
その一端部の底壁に開口されており、また、他方の大径
円弧溝31bに於いては、小径円弧溝30bから遠い側
の端部の底壁に開口されている。ここで、小径円弧溝2
9a 、  30b 、並びに、大径円弧溝31a、3
1bは、第1駆動溝を構成している。
一方、残りの小径円弧溝29b 、  30aに於いて
は、ベース22の中心側に位置する内端部の底壁に第2
噴出孔33aが開口されており、また、大径円弧溝31
a、31bには、その他方の端部の底壁に第2噴出孔3
3bが開口されている。従って、小径円弧溝29b 、
  30aは、第2駆動溝を構成しており、そして、大
径円弧溝31a 、 31bは、第1駆動溝のみならず
、同時に第2駆動溝ともなっている。
そして、第1及び第2噴出孔32a 、  32b 。
33a 、  33bは、ベース22及び回転プレート
15内に形成された複数の供給通路34.35に接続さ
れており、これら供給通路34.35は、回転プレート
15の回転軸20内を延びて、図示しない駆動ガス供給
源に接続されている。この駆動ガス供給源は、水素ガス
又はアルゴンガス等の不活性ガスを各供給通路34.3
5に独立して供給可能であるとともに、その流量をもま
た独立して制御可能となっている。尚、各ベース22毎
にも、供給通路34.35を通じて流れる駆動ガスの流
量を夫々独立して制御できることは勿論である。
また、ベース22内に位置する供給通路34゜35の一
部は、この実施例の場合、抵抗加熱ヒータ28により囲
まれた予熱室34a 、  35aとして形成されてい
る。
尚、第4図には、第1噴出孔のうち、1個ずつの第1噴
出孔32a 、  32bと供給通路34との間の接続
のみが示されており、また、第2噴出孔に於いても、1
個ずつの第2噴出孔33a、33bと供給通路35の間
の接続のみが示されている。
更に、この実施例の場合、サセプタ24のリム25には
、第5図に示されているように、周方向に等間隔を存し
て切欠36が形成されており、これにより、サセプタ2
4の周縁は、凹凸形状の歯面(凹凸)となっている。こ
の実施例の場合、切欠36は、その下面が前述したサセ
プタ24に於けるリム25のテーパ面26とは逆向きに
傾斜した溝からなっている。
そして、この実施例の場合、第2図に示されているよう
に、底壁プレート11の内面には、各ベース22に於け
るサセプタ24の周縁、即ち、上記歯面と対向して回転
速度センサ38が夫々配置されている。各回転速度セン
サ38は、対応するサセプタ24に於ける歯面、即ち、
その歯の通過数を検出し、そして、サセプタ24の回転
速度を求め得るように構成されている。
また、回転プレート15の上方及びその外周は、カバー
37により覆われているが、このカバー37は、回転プ
レート15と一体に形成されている。
即ち、回転プレート16とカバー37とからなる一体の
ディスク部材は、その内部に、前述したガイド突起16
の円筒部17を残して、回転プレート15よりも大径の
凹所を形成するとともに、その上壁に各サセプタ24に
対応した穴を形成し、そして、下壁に周方向に間隔を存
し且つ回転プレート15を囲むようにして複数の連通孔
37aを形成したものとなっている。この場合、カバー
37の上面は、サセプタ24の上面とほぼ同一のレベル
に位置付けられている。
次に、上述した成膜装置の作用を説明する。
先ず、反応容器IO内に於ける各ベース22のサセプタ
24に半導体ウェハWを夫々保持し、反応容器10内を
大気圧か若しくは100 Torr前後に排気するとと
もに、サセプタ24即ち半導体ウェハWを抵抗発熱ヒー
タ28により、約800℃に加熱する。このような状態
で、回転プレーH5をそのガイドリング部37とともに
、一方向に所定の速度で回転させながら、導入ポート1
3を通じ、反応ガスを反応容器IO内に導入する。この
ようにして導入された反応ガスは、ガイド突起15の円
錐部19により放射状に振り分けられ、各半導体ウェハ
Wの上面及びカバー37の上面に沿って、このカバー3
7の周縁に向かって流れる。そして、この後、反応ガス
は、カバー37の周縁から、このカバー37とシェル1
2との間で規定される通路を介して排気ポート14に向
かって流れ、この排気ポート14から排気される。
一方、上述したようにして反応容器lo内に反応ガスが
導入されると同時に、駆動ガス供給源から供給通路34
.35を通じて駆動ガスが供給され、この駆動ガスは、
各ベース22に於ける第1及び第2噴出孔32a 、 
 32b 、  33a 、  33bの夫々から、そ
のサセプタ24に向かって噴出される。この駆動ガスの
噴出による圧力により、各ベース22のサセプタ24は
、そのベース22から第4図に示されるように僅かに浮
上することになる。また、噴出された駆動ガスは、主と
して、第1図中矢印Fで示されるように、その対応する
円弧溝に沿って流れることになるが、ここで、第1噴出
孔32a 、  32bからのみ駆動ガスを噴出するよ
うにすれば、小径円弧溝のうち、その小径円弧溝29a
 、  30b内のみに第1図でみて時計方向に駆動ガ
スの流れが生起され、そして、大径円弧溝31a、31
b内に於いても、第1図でみて時計方向に駆動ガスの流
れが生起されることになる。従って、この場合、サセプ
タ24は、駆動ガスの流れに伴い、引き摺られるように
して、−方向に回転されることになる。これに対し、第
2噴出孔33a 、  33bからのみ駆動ガスを噴出
するようにすれば、小径円弧溝のうち、その小径円弧溝
29b 、  30a内のみに第1図でみて反時計方向
に駆動ガスの流れが生起され、そして、大径円弧溝31
a、31b内に於いても、第1図でみて反時計方向に駆
動ガスの流れが生起されることになる。従って、この場
合、サセプタ24は、駆動ガスの流れに伴い、引き摺ら
れるようにして、上記一方向とは逆方向に回転されるこ
とになる。
それ故、この発明の成膜装置によれば、各ベース22の
第1噴出孔32a 、  32bから駆動ガスを噴出し
、そして、小径円弧溝29a 、  30b内及び大径
円弧溝31a、31b内に第1図でみて夫々時計方向に
駆動ガスの流れを生起させることにより、サセプタ24
を一方向に回転させておき、この状態で、第2噴出孔3
3a 、  33bからも駆動ガスを噴出することで、
サセプタ24の回転にブレーキをかけることができる。
即ち、第2噴出孔33a 、  33bから小径円弧溝
29b 、  30a内及び大径円弧溝31a、31b
内に、第1図でみて反時計方向に駆動ガスの流れを生起
させると、この反時計方向の駆動ガスの流れは、サセプ
タ24に於ける一方向の回転力に対しブレーキ力として
働くことになり、サセプタ24の回転を減速でき、また
、このブレーキ力は、第2噴出孔33a 、 33bか
らの駆動ガスの噴出量を調整することに°より、その大
きさを可変することができる。
一方、第1及び第2噴出孔32a、32b、33a。
33bから夫々駆動ガスが噴出されている状態で、第2
噴出孔33a 、  33bからの駆動ガスの噴出量を
減少させる一方、第1噴出孔32a 、  32bから
の駆動ガスの噴出量を増加させれば、サセプタ24に於
ける一方向の回転力を大きくして、サセプタ24の回転
を加速することができる・。
各サセプタ24の回転は、前述した回転速度センサ38
により監視されている−から、各回転速度センサ38か
らのセンサ信号に基づき、そのサセプタ24と組をなす
ベース22に於いて、その第1及び第2噴出孔32a、
32b、33a、33bから夫々噴出される駆動ガスの
噴出量を調整することにより、サセプタ23の回転速度
を閉ループ制御でもって高精度に制御することができる
。この結果、回転プレート15に4個のサセプタ24が
配置されている場合、各サセプタ24の回転数を個々に
制御することにより、各サセプタ24、即ち、各半導体
ウェハWの回転速度を均一に制御することができる。こ
のような回転数制御を行うにあたり、この発明の成膜装
置は、サセプタ24が一方向に回転されているとき、こ
のサセプタ24の回転にブレーキを大きくかけて、その
回転を迅速に減速でき、一方、サセプタ24のブレーキ
力を解除することにより、その回転を迅速に加速できる
ことから、サセプタ24の回転制御に対し、その応答性
を大幅に改善することができる。
従って、この発明の成膜装置によれば、反応容器lO内
の各サセプタ24、即ち、各半導体ウェハWを均一に回
転させることができるから、これら半導体ウェハW上に
均一な膜厚の化合物半導体薄膜をエピタキシャル成長さ
せることができ、多量生産に好適したものとなる。この
実施例の場合、化合物半導体薄膜は、GaAs 、 A
lGaAs、 InP、 GaInAsP等の■族及び
■族の元素からなっている。
また、各サセプタ24は、駆動ガスにより回転されるか
ら、機械的駆動機構内での磨滅から生じた粉塵等が各半
導体ウェハWに形成される化合物半導体薄膜中に取り込
まれるようなこともなく、その組成をも均一なものにな
ることは勿論である。
そして、上述した実施例の場合、第1及び第2噴射孔3
2a 、  32b 、  33a 、  33bから
噴出された駆動ガスは、前述したような流れを生起して
、回転プレート15の周縁から外側に排出されることに
なるが、このとき、サセプタ24の周縁には、歯状の凹
凸が形成されているので、第5図に示す、その突部36
aの存在により、駆動ガスは、サセプタ24とベース2
2との間から例えば45°下方に主として排出され、そ
して、ベース゛22とカバー37との間で規定される通
路を通じ、排気ポート14を介して排気されることにな
る。
従って、サセプタ24の上方に駆動ガスが侵入し、この
駆動ガスと反応ガスとが各半導体ウェハWの上方で混合
するようなことはなく、前述した反応ガスによる化合物
半導体薄膜の形成に悪影響が生じることもない。
また、駆動ガスは、第1及び第2噴出孔32a。
32b 、  33a 、  33bから噴出される前
に、前述した予熱室28内を通過することで、約300
℃乃至400℃に加熱されており、駆動ガスによってサ
セプタ24即ち半導体ウェハWが不所望に冷却されるこ
ともない。
更に、駆動ガスがサセプタ24の周縁から排出される際
、この駆動ガスの排気流は、サセプタ24に於ける周縁
の突部36aと衝突することになるが、この駆動ガスの
排気流の衝突により、サセプタ24の回転は助成される
ことになる。即ち、駆動ガスの排気流がサセプタ24の
突部36aと衝突する際、その駆動ガスの排気流には既
に所定の方向への旋回力が与えられていることから、駆
動ガスの排気流が突部36aに衝突することで、サセプ
タ24には更に回転力が付加的に加えられることになる
この発明は、上述した第1実施例の成膜装置に制約され
るものではな(、種々の変形が可能であり、第6図及び
第7図を参照すれば、この発明の第2実施例が示されて
いる。この第2実施例の場合、第6図に示されるように
、ベース22の上面には、ベース22の周縁側に位置し
且つその中心から同一の円周上に等間隔を存して、第1
噴出孔40が配置されており、また、第2噴出孔41は
、第1噴出孔40の内側に位置し且つ同じくベース22
の中心から同一の円周上に等間隔を存して配置されてい
る。そして、ベース22の上面には、第1及び第2駆動
溝を構成する溝パターンが形成されており、この溝パタ
ーンは、全て同一形状の円弧溝からなっている。即ち、
第1噴出孔40と組をなす第1駆動溝は、第6図から明
らかなように、ベース22の周方向に等間隔を存し、反
時計方向に向かって突出するように配置された円弧溝4
3からなり、一方、第2噴出孔41と組をなす第2駆動
溝は、周方向に等間隔を存し、円弧溝43よりも内側で
且つこの円弧溝43とは逆向きに配置された円弧溝44
からなっている。そして、サセプタ24は、ベース22
よりも僅かに大径で、その下面には、第7図に示されて
いるように、複数の溝45がサセプタ24の周縁まで放
射状に形成されている。これら溝45は、第1実施例に
於けるサセプタ24の歯状の凹凸に相当するものである
上述した第2実施例の場合でも、第1実施例の場合と同
様な効果を有することは明らかであるが、この場合、サ
セプタ24の回転を安定した行わせるには、図示しない
けれども、ベース22に対しサセプタ24をピボット軸
を介して回転自在に支持するようにすればよい。
更に、第8図及び第9図を参照すれば、この発明の第3
実施例が示されている。この第3実施例の場合、サセプ
タ46は、ベース22の上面のみならず、その周面をも
覆うような円筒形状をなしており、その下縁にはフラン
ジ47が形成されている。そして、この実施例の場合、
第1及び第2噴出孔48.49は、ベース22の上面で
はなく、その外周面に開口されている。第8図に示され
ているように、1個ずつの第1及び第2噴出孔48゜4
9は、組をなすように周方向に隣接して位置付けられ、
また、第1及び第2噴出孔48.49の組は、ベース2
2の周方向に等間隔を存して配置されている。ここで、
第3実施例の場合でも、組をなす第1及び第2噴出孔4
8.49と協働する第1及び第2駆動溝は、第8図でみ
て、凸字形をなすようにベース22の外周面に形成され
た円弧溝50.51から構成されている。そして、サセ
プタ46の内周壁には、第9図に示されるように、その
軸線方向に延びる溝52が周方向に等間隔を存して形成
されている。
上述した第3実施例のように、ベース22の周面に第1
及び第2駆動溝、即ち、円弧溝50.51を形成しても
、サセプタ46を回転させることができる。この場合、
サセプタ46を回転させる駆動ガスの流れは、ベース2
2の外周面とサセプタ46の内周面との間に生起される
ことになる。
最後に、第10図を参照すれば、この発明の第4実施例
が示されている。この第4実施例は、第3実施例の場合
と同様に、第1及び第2噴出孔53゜54、並びに、第
1及び第2駆動溝を構成する円弧溝55.56は、何れ
もベース22の外周面に形成されているが、しかしなが
ら、第3実施例の場合には、第1及び第2駆動溝を構成
する円弧溝50.51がベース22の周方向に分離して
配置されているのに対し、第4実施例の場合には、第1
及び第2駆動溝を構成する円弧溝55.56がベース2
2の外周面に於いて、その上下方向に分離して配置され
ている。尚、第4実施例の場合、サセプタ57は、円筒
形をなして、その周壁の下部が拡径されており、そして
、回転プレート15には、ベース22の下部を囲むリン
グ部材58が固定されている。このリング部材58の内
径は、サセプタ57に於ける周壁の上部の内径とほぼ同
一の寸法となっており、これにより、リング部材58と
サセプタ57の拡径した周壁下部との間で、反応ガス及
び駆動ガスの排出通路が規定されている。尚、第4実施
例の場合、第3実施例の溝52に相当する溝は、サセプ
タ57に於ける周壁土部の内周面及びリング部材58の
内周面に形成されることになる。
更に、上述した各実施例では、何れの場合でも、ベース
22に第1及び第2駆動溝を夫々形成するようにしたが
、これら第1及び第2駆動溝をサセプタに形成するよう
にしてもよいし、ベース及びサセプタの双方に形成する
ようにしてもよく、また、サセプタ側の凹凸をベース側
若しくはベース及びサセプタ側の双方に配置するように
してもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明の半導体ウェハの成膜装
置によれば、反応容器内に配置されたべ−ス部材と、こ
のベース部材に回転自在に配置され、1枚の半導体ウェ
ハを支持可能な回転部材と、ベース部材に設けられ、回
転部材に向かって駆動ガスを噴出する夫々複数ずつの第
1及び第2噴出孔と、固定部材及び回転部材の少なくと
も一方に設けられ、第1噴出孔から噴出された駆動ガス
をベース部材と回転部材との間で案内して導き、回転部
材に一方向の回転を与える複数の第1駆動溝と、ベース
部材及び回転部材の少なくとも一方に設けられ、第2噴
出孔から噴出された駆動ガスをベース部材と回転部材と
の間で案内して導き、回転部材に他方向の回転を与える
複数の第2駆動溝とを備えて構成されているので、第1
及び第2駆動溝に沿って流れる駆動ガスの流量を調整す
ることにより、回転部材、即ち、半導体ウェハの回転数
を高精度に制御できるばかりでなく、その制御に対する
応答性を向上することができる。この結果、反応容器内
で複数の半導体ウェハを同時に処理する場合でも、各半
導体ウェハの回転数が均一となるように制御できるから
、各半導体ウェハに形成される化合物半導体薄膜の膜厚
をも均一にできる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は、この発明の第1実施例に係わる成
膜装置を示し、第1図は成膜装置のベースの平面図、第
2図は成膜装置全体の縦断面図、第3図は成膜装置に於
いて、複数のベースが取り付けられた回転プレートの平
面図、第4図は第1図中■−■線に沿う断面図、第5図
は成膜装置のサセプタを下側からみた斜視図、第6図及
び第7図は、この発明の第2実施例を示し、第6図はベ
ースの平面図、第7図はサセプタの下面図、第8図及び
第9図は、この発明の第3実施例を示し、第8図は成膜
装置の一部の断面図、第9図は第8図のサセプタの横断
面図、第1θ図はこの発明の第4実施例を示す成膜装置
の一部の断面図である。 lO・・・反応容器、22・・・ベース(ベース部材)
、24.46.57・・・サセプタ(回転部材) 、2
9a 。 30 b ・・・小径円弧溝(第1駆動溝) 、29b
 、 30a・・・小径円弧溝(第2駆動溝)、31a
、32b・・・大径円弧溝(第1及び第2駆動溝) 、
32a 、 32b 。 40.53・・・第1噴出孔、33a、33b、41゜
54・・・第2噴出孔、36a・・・突部、43.50
゜55・・・円弧溝(第1駆動溝L44,51.56・
・・円弧溝(第2駆動溝)、45.52・・・溝。 第5図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 反応容器内に複数の半導体ウェハを収容し、これら半導
    体ウェハ上に化合物半導体薄膜を気相成長させる半導体
    ウェハの成膜装置に於いて、反応容器内に配置されたベ
    ース部材と、このベース部材に回転自在に配置され、1
    枚の半導体ウェハを支持可能な回転部材と、ベース部材
    に設けられ、回転部材に向かって駆動ガスを噴出する夫
    々複数ずつの第1及び第2噴出孔と、固定部材及び回転
    部材の少なくとも一方に設けられ、第1噴出孔から噴出
    された駆動ガスをベース部材と回転部材との間で案内し
    て導き、回転部材に一方向の回転を与える複数の第1駆
    動溝と、ベース部材及び回転部材の少なくとも一方に設
    けられ、第2噴出孔から噴出された駆動ガスをベース部
    材と回転部材との間で案内して導き、回転部材に他方向
    の回転を与える複数の第2駆動溝とを具備したことを特
    徴とする半導体ウェハの成膜装置。
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