JPH0315654Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、地中埋設の弁類を維持管理するため
の弁筐に於て、除雪作業でスクレーパーによる破
損を防止し、且つその設置作業を容易とする新規
の創案に係る。図面について本案構成を説明する
と、１は鋳鉄等からなる保護環本体、２はスリー
ブ３からなる開口部、４は円錐部、５は透孔、６
はアンカー機能を有するフランジ、７は弁筐本
体、８は該弁筐７の頭部で開口部２に遊嵌される
ものであり、９は鉢巻状段部、１０は弁本体、１
１はアスフアルト、コンクリート等よりなる路面
舗装材からなる道路面、１２は除雪作業に用いら
れるスクレーパーの刃部、１３は覆土を示し、第
４図、第５図に在来例を示すもので、１４は頭部
そのものを大径として円錐面を有する弁筐、１５
は該頭部の下面道路被覆材、１６はブロツク状の
保護環、１７はその下面道路被覆材である。従来
一般的に弁筐本体７の頭部８の外周は道路面１１
に対して直角をなし、車輌通過の影響で道路面状
態が悪くなると突出状態となり、除雪作業中スク
レーパーの刃１２を引掛けて破損することが多
く、第４図、第５図の手段が講じられた。この場
合頭部大径なる弁筐１４は全体として非常に重く
なり、しかも下面１５の埋戻し状態が悪く、ブロ
ツク状の保護環１６に於ても下面１７の状態が不
安定で、保護環１６そのものが沈下することがあ
る。これに対して本案構成は、円錐面４を有する
ことによりスクレーパーの刃１２の衝突角度を小
とし、しかもスリーブ３の下縁を段部９に当設
し、且つ弁筐本体７の頭部８の上面に対して保護
環１の上面をａなる間隙に構成することにより該
弁筐本体７に対する直接の撃力は防がれ、円錐部
４に形成した連通透孔５により第２図参照の如く
路面被覆材が保護環１の内外両面に連続して充填
され、このため道路と一体的に構成されて強固と
なり、更にフランジ６を有することによりアンカ
ーの機能を附与し、保護環１全体の高さは比較的
低く構成することを得るものである。このことは
全体を軽く、安価に提供することを得るものであ
り、しかも軽いことは作業性の向上にも寄与し、
その実用的価値高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案を構成する保護環１の斜視図、第
２図は本案を実施した施工状態の正面一部断面
図、第３図は本案構成に必要とする弁筐本体７の
斜視図、第４図、第５図は在来構造の施工例を示
す一部断面正面図である。 １……保護環本体、２……開口部、３……スリー
ブ、４……円錐面、５……透孔、６……フラン
ジ、７……弁筐本体、８……弁筐頭部、９……鉢
巻状段部、１０……弁本体、１１……道路面、１
２……スクレーパーの刃、１３……覆土、１４…
…頭部大径の弁筐、１６……ブロツク状保護環。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弁筐頭部に鉢巻状等の段部を形成し、該頭部に
   遊嵌し、且つ該段部に縁面を当接するスリーブ状
   の開口部を有し、該スリーブ状開口部の上縁より
   一体且つ同心円状に外径方向に裾拡がりとなる円
   錐面を構成し、該円錐面に内外を連通する複数個
   の透孔を有すべくなしたことを特徴とする薄肉状
   の鋳鉄等からなる弁筐保護環。