JPH03154869A - Dna分析用自動前処理システム - Google Patents

Dna分析用自動前処理システム

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Publication number
JPH03154869A
JPH03154869A JP29436989A JP29436989A JPH03154869A JP H03154869 A JPH03154869 A JP H03154869A JP 29436989 A JP29436989 A JP 29436989A JP 29436989 A JP29436989 A JP 29436989A JP H03154869 A JPH03154869 A JP H03154869A
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JP
Japan
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sample
dna
cap
tube
rack
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Pending
Application number
JP29436989A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kajie
梶江 慎一
Yasushi Mizuno
康 水野
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
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  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はDNAの塩基配列分析を行うための全自動前処
理システムに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、DNA塩基配列分析として放射活性ラベルを行っ
てDNAフラグメントの電気泳動後にオートラジオグラ
フィーによってラダーを読む化学分解法、酵素法が知ら
れている。
化学分解法は、DNA断片の一端を高放射活性のsap
で標識した後、塩基特異的な化学修飾を部分的に施して
修飾塩基との間のリン酸ジエステル結合の切断によって
末端に標識を持つ断片を得、これを変成条件下でゲル電
気泳動してオートラジオ、グラフィーで検出すると、末
端標識をもつDNA断片はその末端から化学修飾切断点
までの長さに応じて泳動されてくるので、各塩基に特異
的な部分切断物を同時に泳動することにより、その移動
度の相互関係から塩基配列を決定することができるもの
である。
酵素法は、DNAポリメラーゼの重合酵素反応を利用し
た塩基配列決定法であり、DNA断片を含むM13−本
11DNAにプライマーDNAをアニーリングさせ、D
NAポリメラーゼでの相補型DNA合成反応を行わせ、
この際、4種類の反応系をつ(す、各反応系に基質とし
て4種類のデオキシヌクレオチド三リン酸−(dNTP
)とチェーンターミネータとして111i[のジデオキ
シリボヌクレオチド三リン酸(ddNTP)を適当な濃
度比で加えたものを用意すると、例えばddGTPを加
えた場合には、dNTPが順次付加され相補鎖DNAが
5′→3′方向へ伸長する際、dGTPの付加反応ごと
にある確率で一部の相補1[DNA断片はddGTPを
取り込み、ddGTPは糖部分の3′の位置に水酸基を
・欠いているために伸長反応はそこで停止するので、d
dC;TP、ddCTPSddATPSddTTPを加
えることによって、塩基配列としてグアニン、シトシン
、アデニン、チミンのところで伸長反応を特異的に停止
したさまざまな長さのDNA断片を得ることができ、こ
の反応の際に一つのdNTPのα位を高放射活性のst
pで標識しておけば各DNA断片は50%尿素存在下で
のポリアクリルアミドゲル電気泳動後、オートラジオグ
ラフィーにより検出できるものである。
しかし、これらの方法は放射活性ラベルを用いなければ
ならないため扱いが面倒であるとともに、分析の前処理
をすべて人手によっているため、分析に長時間を要する
という問題があった。そこで放射活性ラベルの代わりに
蛍光色素ラベルを用い、電気泳動時にリアルタイムにレ
ーザ光による泳動パターンを認識し、このパターンをコ
ンピュータ解析することで塩基配列を自動決定するDN
Aシーケンサ−が提案され、その前処理を自動化する口
、ポットシステムも提案されている。
〔発明が解決しようと、する!II!]しかしながら従
来のDNA前処理システムは液体処理を中心とした自動
化であって、液体の分注と恒温保持だけの自動化にすぎ
ず、その他分析に必要な混合等を行っておらず、必要な
場合には別途そのための処理を行わなければならないた
め分析の高能率化を達成することはできなかった。
本発明は上記課題を解決するためのもので、DNAの塩
基配列決定のための前処理として、分注、恒温保持のみ
でなく、混合処理、濃縮処理等すべての必要な処理を全
自動で行うようにしたDNA分析用自動前処理システム
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、DNAサンプルに蛍光ラベルブライマーを加
えてアニーリングした後、酵素反応によりDNAを伸長
させ、さらに濃縮するに際してすべての工程を全自動で
行えるようにしたことを特徴とするものである。また、
蛍光プライマーは光に不安定であるが、本発明の自動前
処理システムを暗室で運転すれば長時間に及ぶ多数のサ
ンプル処理に際して蛍光ブライマーを保護することがで
きる。
第1図は本発明のシステムの概念図である0図中、1は
制御装置、2は表示手段、3は入力手段、4はメモリ、
5はグリップ・移送手段、6は分注手段、7はキャンプ
着脱装置、8は加熱・保温手段、9は冷却手段、10は
混合手段、11は遠心分離手段である。
第1図において、計算機からなる制御装置1はフロッピ
ーディスク等からなるメモリ4から制御プログラムを読
み込んでシステム全体をシーケンス制御しており、キー
ボード等の入力手段より各種メニューの選択、プログラ
ムの変更等が行えるようになっている。そして、入力し
た内容、演算結果等は適宜CRT等からなる表示手段2
に表示される。グリップ・移送手段5は、μlオーダー
のDNAサンプルを入れたチューブを把持して移送し、
所定の位置にセットする0分注手段6は、分註機やシリ
ンジハンドからなり、チューブ内へ適宜サンプルや緩衝
液を分注する。キャップ44脱装置7はキャップを把持
してチューブを回転させることにより、ネジ込みでチュ
ーブにキャップを付けたり、外したりする。この場合、
キャップ着脱装置によるキャップの把持に代えてキャッ
プの把持はグリップ・移送手段5により行い、チューブ
の回転をキャップ着脱手段で行うようにしてもよい、加
熱・保温手段8はサンプルを加熱して反応を促進するも
のであり、冷却手段9はサンプルの保存や、沈澱を促進
させるためのものである。
混合手段10は振動を与えることにより異なる液体試料
を混合撹拌させるためのものである。遠心分離手段11
は、試料の濃縮、チューブ壁に付着した試料の洗い落と
しを行うためのものである。
このような構成により、DNA分析のための前処理をす
べて自動化することができる。
〔作用〕 本発明は、回転ロボットにより円形状に配置された各種
装置に所定のシーケンスでキャップ付のサンプルチュー
ブを把持・移送してそれぞれの処理をおこなうに際し、
すべての処理を自動化したものであり、まずサンプルチ
ューブを所定位置にセットし、蛍光ラベルプライマー、
緩衝液を加え、混合することによりアニーリングし、そ
の後基質とDNAポリメラーゼを加えて酵素反応により
DNAを伸長させ、さらに酵素反応を停止させた後、沈
澱剤を加えて沈澱させるとともに、遠心分離機で冷却し
つつ遠心分離することにより濃縮をおこなうようにして
おり、キャップ付のサンプルチューブを使用することに
より混合処理時のサンプルの散失及び高温保持時の液体
の蒸発を防止し、混合、遠心処理によりμlオーダーの
液体の混合をマイクロチューブ中で確実におこなうとと
もに、冷却遠心分離によりDNAの濃縮を行うことが可
能となる。
〔実施例〕
以下、実施例を説明する。
第2図は本発明のシステムの具体的な配置図、第3図は
回転ロボットの外観図、第4図はグリップ、ハンドの構
造を示す図、第5図はシリンジハンドの概略構造を示す
図、第6図はキャンプ着脱装置の概略構造を示す図、第
7図は遠心骨#機の構造を説明するための図である0図
中、21はコントローラ、22.23はパワーコントロ
ーラ、24はCRT、25はキーボード、26はフロッ
ピーディスクドライブ、31は回転ロボット、32は分
取・分注機、33〜36は空チユーブラック兼分取・分
注ラック、37はサンプル分注ラック、38は試薬用ラ
ック、39は95%エタノールボトル、40はグリップ
ハンド、41は常温ラック、42は氷温ラック、43は
ボルテクサー、44は遠心分離機、45は常温ラック、
46はチップラツク、47は70%エタノールボトル、
48は廃液ボトル、49はキャップステーション、49
aはキャップ着脱部、49bはキャップ置き場、49c
はチェー1置き場、52はキャップラック、53.54
はインキユベータ、55はシリンジハンド、56は冷却
遠心分離機、61は回転台、62は駆動用ワイヤー、6
3はアーム支持部、64はアーム、70はハンド本体、
71は支持摺動部材、72はフィンガ、73はフィンガ
グリップ、75はマイクロチューブ、76はキャップ、
80はシリンジハンド、81はロッド、82はシリンジ
、83はピストン、91はジョーズ、92はチューブ支
持台、93はグリップハンド、93a。
93bはグリップフィンガ、94はロッド、95はスク
リューロッド、100はローター、101〜104はパ
ケット、101a〜104aは回転軸である。
コントローラ21は計算機からなり、CRT24、キー
ボード25、フロッピーディスクドライブ26を備えて
以下の各装置を制御しており、パワーコントローラ22
.23は各装置への信号用電力(12V)供給を制御し
ている。
31は回転ロボットで、第3図に示すように回転台61
上に設置され、駆動用ワイヤー62で上下動するアーム
支持部63に支持されたアーム64を回転させ、その先
端に取り付けられたハンド本体70でマイクロチューブ
75を把持し、回転し、て所定位置に移送してセットす
る機能を有しており、ハンド本体はアームに沿って摺動
可能であるとともに、アームに対して回転してマイクロ
チューブ内の溶液を排出することができ、さらに先端の
ハンド本体は交換可能であり、本発明ではシリンジハン
ドが取り付けられるようになっている。
32は分取・分注機であり、空チユーブラック兼分取・
分注ラック33〜36、サンプル分注ラック37、試薬
用ラック38等にセットされたチューブからシリンジを
使用して液体を吸い取って分注したり、あるいはエタノ
ールボトル39からエタノールを吸い取って分注したり
するものである。
グリップハンド40は第4図に示すように、ハンド本体
70に摺動可能に取りつけられた支持部材71によりフ
ィンガ72が矢印方向に駆動され、フィンガグリップ7
3でマイクロチューブ75を把持したり離したりするこ
とができるようになっている。
ラック41.45は常温用のものでサンプル入りマイク
ロチューブを16本までセットしておくことが可能であ
る。
氷温ラック42は水冷で4℃に保持されており、分析用
のサンプルが最初ここにセットされており、また処理過
程で4℃に冷却する必要がある場合にもここにセットさ
れる。
43はボルテクサーであり、チューブをここにセットし
て振動を与え、異なる液体の混合撹拌を行わせるための
ものである。
44.56は遠心分離機であり、本システムにおいては
遠心分離機44は2000〜3000rpm回転程度の
低速用で、主と、してチューブ壁に付着した試料を洗浄
して異なる試料を混合させるため等に使用し、遠、C,
分離機56は4℃に冷却して沈澱を生じやすくし、11
0000rp程度の高速で回転させて遠心分離により濃
縮を行うために使用する。遠心分離機の構造は、第7図
に示、すようにローター100内に4ケのパケットlo
t〜104が設けられ、ローターを回転させるとこのパ
ケットがそれぞれ各軸101a−10・4aに対、して
906回転するようになっており、このパケットの中に
キャップをしたマイクロチューブをセットすることによ
り試料がその底部に濃縮されるようになっている。
46はシリンジハンド用のチップを置いてお(ためのラ
ックである。シリンジハンドは第5図に示すように、シ
リンジ82が一体となっており、シリンジハンド80に
設けられたモータ(図示せず)により上下方向に駆動さ
れるピストン83により上下動するロッド81が挿入さ
れ、ラックに置かれているチューブに対して注射器のよ
うにして先端から液を吸い込んだり、排出して分注する
ために使用する。
47は沈澱洗浄用の70%エタノールが入れられている
ボトルである。
48は廃液ボトルで濃縮後の上清や、使用済のチップを
廃棄するためのものである。
キャップステーション49はキャップ着脱部49 a 
sキャップ置き場49b、チューブ置き場49cを有し
ており、キャップ着脱部50でキャップの着脱を行い、
外したキャップをキャップ置き場49bやキャップラッ
ク52に置くものであり、チューブ置き場49cはキャ
ップを開けたチューブを一装置いておくためのものであ
る。キャップステーション49は、第6図に示すように
、チューブ支持台92に左右方向に移動可能なジョーズ
91を有しており、これを駆動してチューブを挟み、一
方、スクリューロッド95にネジ係合しているロッド9
4に取り付けられたグリップハンド93のグリップフィ
ンガ93a、93bにより、ネジ込みでチューブ75に
取り付けられているキャップ76をグリップし、チュー
ブ支持台92を回転することによりキャップを取り外し
、取り外したキャップはキャップ置き場49bやキャッ
プラック52に置いておき、取りつける際にはグリップ
ハンドによりキャップを持ってきてチューフ゛上端にセ
ットし、チューブを逆回転することによりキャップ締め
することができるようになっている。なお、上記説明で
はキャップの着脱時におけるキャップのグリップ、キャ
ップの移送をキャップステーションにおけるグリップハ
ンドで行うようにしたが、この機能を回転ロボット31
のグリップハンド40で行うようにしてもよく、このよ
うにすることにより制御を単純化することが可能である
インキュベータ53.54は所定温度で反応を行わせる
ための恒温槽であり、インキュベータ53は60℃、イ
ンキュベータ54は16℃に加熱・保温されるようにな
っている。
次に、以上のような構成からなる本発明のシステムによ
る操作の流れを4サンプルを例にして説明する。
まず、ロボットアームにグリップハンドを着ける。この
操作はアームをグリップハンド40の所まで延ばして行
う。
(1)サンプルの入ったチューブを4℃(氷温)のラッ
ク42から取ってキャップを外し、チューブを分注目3
2のサンプル用ラック37にセットする。これを4種類
のサンプルについて順次行う。
(2)サンプルDNAを10ulづつ、1種類につき4
本、計16本分、分注機32の分取・分注ラック36に
セットされている空チューブに分注する。
(3)サンプルの入ったチューブを分注機のラック37
から取り、キャップをチューブにつけ、チューブを室温
ラック41に戻す、これを4種類のサンプルについて順
次行う。
(4)蛍光ラベルプライマーの入ったチューブを氷温の
ラック42から取り、分注機のブライマー用ラック38
にチューブをセントし、これを4種のプライマーである
G(グアニン)、T(チミン)、A(アデニン)、C(
シトシン)について順次行う。
(5)分注8132によりプライマーを4種のDNAサ
ンプルの入ったチューブに4μ2づつ分注し、これを4
種のプライマー(G、T、A、C)について順次行い、
計16回(本)の分注を行うことになる。
(6)プライマーを分注機のラックから取ってチューブ
を氷温のラック42に戻す、これを4種のプライマーに
ついて順次行う。
(7)緩衝液を、チューブのセットされている分注機の
ラックから3μiづつ分注機上の16本のサンプルの入
ったチューブに分注する。
(8)混合サンプルの入ったチューブを分注機上のラッ
クから取り、キャップ用ラック52からキャップを持っ
てきてキャップを取りつけ、−旦チューブを4°Cのラ
ンクにセットする。これを4種のプライマーに対応する
もの、4種のDNAサンプルに対応するもので計16本
行う。
以上の(1)〜(8)の工程で鋳型DNAと蛍光ラベル
プライマーとが緩衝液で混合されたことになる。
次に、低速遠心分離機44のロータ位置を■番の位置に
セットする。
(9)サンプルの入ったチューブを4℃のラック42か
ら取り、チューブを遠心分離機のロータにセットする。
これを、ロータを1ポジシヨンづつ動かしながら、4本
のチューブを遠心分離機44にセットする。
この状態で遠心分離機を200Orpm+で数秒間遠心
し、均一混合を保証するための前処理として、少量試料
をチューブ底部に集める。
(10)試料を間違えないようにするために、■番の位
置にロータの位置を動かしてチューブを遠心ロータから
取り出し、ボルテクサ−43にセットして振動撹拌しサ
ンプルを混合する。
混合により試料が飛散してチューブ壁に付着してしまい
、十分混合しない恐れがあるので、チューブを再び遠心
分離機にセットし、ボルテクサーによる混合を4本のチ
ューブについてすべて行った後、2000rpmで数秒
間遠心する。
(11)チューブを遠心分離機のロータ位置■番から取
り出して4℃のラックにチューブをセットし、ロータの
位置を1番づつ動かしながら、4本のチューブについて
こもを行う。
(9)〜(11)の掻作をもう3組について行い、4種
のDNAサンプルに対応するすべてのチューブについて
、計16本のチューブの処理を行うことになる。
(,12)4℃のラックからチューブを取り、60℃の
ラック53にチューブをセットする。これを16本のサ
ンプルについてすべて行い、60℃で5分間保温する。
これは、すべて熱変性するための処理で、不適正な位置
にプライマーが結合している可能性があるので熱変性す
るためのものである。
(13)60℃のラックからチューブを取り、常温のラ
ック45にチューブをセットする。これを16本のサン
プルについてすべて行い、室温で30分間放置する。こ
うして60℃から室温まで徐冷することによりプライマ
ーを適正な位置に結合させて部分的な2本鎖を形成する
(14)チューブを常温のラック45から取り、4℃の
ラック42にセットする。これを16本のサンプルにつ
いてすべて行い、次の処理のために4℃で5分間冷却す
る。
以上の処理により鋳型DNAとプライマーの部分的な2
本鎖が形成され、アニーリング処理が行われたことにな
る。
(15)5分間冷却したチューブを4℃のラック42か
ら取り、キャップをチューブから外し、キャップはキャ
ップ用ラック52上に置く、そしてキャップを外したチ
ューブを分注機32の分注用ラック36にセットする。
これを16本のチューブ全てについて行う。
(16)酵素反応基質の入ワたチューブを4°Cのラッ
ク42から取り、分注機32上のプライマー兼酵素反応
基質用ラック3日にチューブをセットする。これを4種
の基質(G、 T、 A、 C)について順次行う。
(17)次に(5)と同じ処理を行い、酵素反応基質を
4種類のDNAサンプルの入ったチューブに4μiづつ
分注(G、T、A、Cの順番はプライマーの種類に対応
させる)し、これを、4種のプライマーについて順次行
う、計16本のチューブに分注を行うことになる。
(18)酵素反応基質の入ったチューブを分注機32の
ラック38から取り、チューブを氷温のラック42に戻
し、これを4種(G、T、A、C)の1質について順次
行う。
(19)次に(7)と同様に酵素をチューブのセットさ
れている分注機上のラックから2911づつ、分注機上
の16本のサンプルの入ったチューブに分注する。
(20)(8)と同様に混合サンプルの入ったチューブ
を分注機上のラックから取り、キャップ用ラックの上に
置かれているキャップを取りつける。
チューブを4℃のラックにセントする。これを4種の基
質に対応するもの、4種のDNAに対応するもので16
本行う。
そして(9)〜(11)と同様に低速遠心・ポルテック
ス・低速遠心を行って混合する。この操作を4回繰り返
すことは前と同じである。
(21)4°Cのラック42からチューブを取り、チュ
ーブを16°Cのラック54にセットし、これを16本
のチューブすべてについて行う。
16°Cで30分間保温するようにする。この処理によ
り、DNAの伸長反応が起こり、鋳型DNAの配列に従
って相補DNA鎖が形成される。
(22)チューブを16°Cのラック54から取り、チ
ューブを60°Cのラックにセットする。これを16本
のチューブすべてについて行い、60°Cで10分間加
熱する。この加熱処理によりDNAポリメラーゼを失活
させて伸長反応を停止させる。
(23)チューブを60℃のラックから取り、4°Cの
ラック42にセットする。これを16本のチューブすべ
てについて行つ。
(24)チューブを4°Cのラック42から取り、キャ
ップをチューブから外してキャップ用ラック上52に置
き、キャップを外したチューブを分注機32の分注用ラ
ンク36にセットする。これを16本のチューブすべて
について行う。
(25)酢酸ナトリウムを分注機上にセットされている
チューブから3.Oul、づつ、分注機上の16本のサ
ンプルの入ったチューブに分注する。これは塩濃度を上
げて沈澱を生じゃすくするためである。
(26)さらに沈澱剤としてエタノールを分注機の専用
ラインを通して、100ulづつ分注機上の1.6本の
チューブに分注する。
(27)(8)と同様に混合サンプルの入ったチューブ
を分注機上のラックがら取り、キャップ用ラック52上
に置かれているキャップを取り付け、チューブを4℃の
ラック42にセットする。
これを4種の基質に対応するもの、4種のDNAサンプ
ルに対応するもので16本行う。
(2日)サンプルの入ったチューブを4°Cのラックか
ら取り出し、サンプルチューブの内容をボルテクサー4
3で混合し、チューブを4℃のラック42にセットする
。これを16本のチューブすべてについて行う、この場
合は液体の量が多いために壁面に付着した試料を集める
ための遠心分離は不要である。
(29)チューブを4℃のラックがら取り、キャップを
チューブから外してキャップ用ラック52の上に置き、
キャップを外したチューブを、再び4°Cのラックにセ
ットする。これを16本のチューブすべてについて行う
(30)ロボットアームに着いているハンドを外して、
所定の場所に置き、ロボットアームにシリンジハンドを
着ける。
(31)シリンジハンドの先にチップをチンブラック4
6から取って着け、1種のDNAサンプルについてC6
5μffi、A65μffi、Tl30μ1G130μ
2となるように分注を行い、分注後、チップを廃液ボト
ル4日の中に捨てる。これを4種のDNAサンプルにつ
いて行う、混合されたサンプルのチューブが4本できる
。ここで、C,A。
T、Cを上記割合としたのは蛍光の強さがT、  Gは
C,Aに対して半分の強さであるので、これを揃えるた
めである。
(32)シリンジハンドをロボットアームから外し、所
定の場所に置き、グリップハンドをロボットアームに着
ける。
(33)上記のように混合したチューブを4°Cのラッ
クから取り、キャップラック52から持ってきたキャッ
プをチューブに着け、チューブを4°Cのラックにセッ
トする。これを4本のチューブについて行う。
(34)チューブを4°Cのラックから取り、冷却遠心
分離機のロータ位置を2番にセットする。遠心分離機ロ
ータパケット■にチューブをセットし、冷却遠心分離機
のロータ位置を1つづつ動かしながら4本のチューブを
すべて遠心分離機にセットする。そして、10分間冷却
後110000rpで30分遠心する。10分間冷却の
冷却はDNAを完全に沈澱させるためのものであり、1
10000rpで30分遠心することによりDNAを完
全にチューブ底部に集めて濃縮する。
(35)冷却遠心分離機の蓋を開き、ロータ位置を0番
にしてチューブをロータから取り出し、チューブからキ
ャップを外して上清のエタノールを廃液ボトルに捨て、
チューブをキャップ着脱装置のチューブ置場49cにセ
ットする。
(36)遠心分離機ロータ位置を0番にして上と同じ操
作を2番目のチューブについて行う。
(37)遠心分離機ロータ位置を0番にして、上と同じ
操作を行う。
(38)遠心弁Haロータ位置を0番にして、上と同じ
操作を行う。
(39)ロボットアームに着いているグリップハンドを
外してロボットアームにシリンジハンドを着ける。
(40)チップをチップラツク46から取り、シリンジ
の先に着け、70%エタノールをボトル47から350
#j!吸い取り、チューブ置場1番にあるチューブの中
に70%エタノールを分注し、これを4本のチューブに
ついて行う、チップを廃液ボトルに捨てる。70%エタ
ノールの分注はDNAの沈澱に残存している塩類等を洗
浄するためのものである。
(41)シリンジハンドをロボットアームから外し、所
定の場所に置き、グリップハンドをロボットアームに着
ける。
(42)チューブをチューブ置場1番から取り、キャッ
プをチューブに取り着けて冷却遠心分離機のロータ位置
を1番にし、チューブを遠心分離機のロータにセットす
る。
(43)2番目のチューブについても同様に遠心骨、離
機にセットする。
(44)3番目のチューブについても同様に遠心分離機
にセットする。
(45)4番目のチューブについても同様に遠心分離機
にセットする。
遠心分離機中でチューブを10分間冷却後、11000
0rpで10分遠心し、DNAを完全に沈澱させるとと
もに、チューブ底部に集めて濃縮し、遠心分離機のロー
タの位置を1番にする。
(4,6)1番のチューブを遠心分NIlから取り出し
、キャップを外し、グリップハンドの回転動作を利用し
て上清のエタノールを廃液ボトル48に捨て、キャップ
をチューブに取り着けてチューブを4℃ラックに戻して
保存する。
遠心分離機のロータの位置を1番づつ動かして、上のエ
タノールを捨てる操作を4本のチューブについて行う。
グリップハンドをロボットアームから外し、所定の場所
に置く、そして、蛍光物質が光に対して不安定であるた
め、−時暗所で保存する。
実際には、さらに負圧状態で遠心分離にかけて乾燥をお
こなって、シーケンサ−にかけることになる。
以上の処理により、アニーリング、DNA伸長、濃縮が
全自動で行われたことになる。
なお、16サンプルの処理を行う場合には、前記(1)
〜(33)までを4サイクル行うと16本のチューブが
完成し、前記(34)番の冷却遠心以鋒はロータの4ケ
所のパケット穴すべてを用い、16本のチューブを1度
に遠心処理し、エタノール廃液、エタノール分注の操作
は再び4本づつ4サイクル行えばよい。
なお、本実施例では冷却温度を4℃としたが、これは水
冷での冷却のためであり、他の冷却媒体を使用してさら
に冷却温度を下げてもよいことは言うまでもない。
【発明の効果〕
以上のように本発明によれば、DNA分析用前処理をす
べて自動化することができ、特に混合と遠心分離により
、チューブ壁面に付着する試料を完、全に落とし去るこ
とができるのでμlオーダーの液体をマイクロチューブ
中で確実に混合することができ、さらにキャップ付のマ
イクロチューブを用いているので混合時のサンプルの散
失及び高温時の液体の蒸発を防ぐことができる。また、
冷却遠心分離機を用いることによりDNA試料の遠心分
離とva縮を行うことか可能である。さらに、本発明に
おいては制御装置のプログラムを変更するだけで処理工
程の追加、変更等を容易に行うことができ、多様な前処
理に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のシステムの概念図、第2図は本発明の
システムの具体的な配置図、第3図は回転ロボットの外
観図、第4図はグリップハンドの構造を示す図、第5図
はシリンジハンドの概略構造を示す図、第6図はキャブ
着脱装置の概略構造を示す図、第7図は遠心分離機の構
造を説明するた検の図である。 21・・・コントローラ、31は回転ロボット、32は
分取・分注機、33〜36・・・空チユーブラック兼分
取・分注ラック、37・・・サンプル分注ラック、38
・・・試験用ラック、39・・・95%エタノールボト
ル、40・・・グリップハンド、41・・・常温ラック
、42・・・氷温ラック、43・・・ボルテクサ、44
・・・遠心分離機、45は常温ラック、46・・・チッ
プラツク、47・・・70%エタノールボトル、48・
・・廃液ボトル、49・・・キャップステーション、5
2・・・キャップラック、53.54・・・インキユベ
ータ、55はシリンジハンド、56・・・冷却遠心分離
機、61は回転台、62・・・駆動用ワイヤー、63・
・・アーム支持部、64・・・アーム、70・・・ハン
ド本体、72・・・フィンガ、73・・・フィンガグリ
ップ、76・・・キャップ、80・・・シリンジハンド
、81・・・ロッド、82・・・シリンジ、83・・・
ピストン、91・・・ジョーズ、92・・・チューブ支
持台、93・・・グリップハンド、93a、93bはグ
リップフィンガ、94・・・ロッド、95・・・スクリ
ューロッド、100・・・ローター、101〜104・
・・バケント。 出  願  人  東燃株式会社

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)DNAサンプルに蛍光ラベルプライマーを加えて
    アニーリングした後、酵素反応によりDNAを伸長させ
    るとともに、濃縮するようにしたDNA分析用自動前処
    理システムであって、DNAサンプルを入れたサンプル
    容器を把持して移送し、所定位置にセットする把持移送
    手段と、サンプル、プライマー、緩衝液等を分注する分
    注手段と、サンプル容器へのキャップの着脱を行うキャ
    ップ着脱手段と、サンプルを所定温度に加熱して保温す
    る加熱・保温手段と、サンプルを冷却する冷却手段と、
    サンプル容器を振動させて攪拌する混合手段と、低速回
    転用の第1の遠心分離手段と、高速回転用の第2の遠心
    分離手段と、前記各手段をシーケンス制御する制御手段
    とを備え、アニーリング処理、伸長処理および濃縮処理
    を全自動化したことを特徴とするDNA分析用自動前処
    理システム。
  2. (2)アニーリング処理は把持・移送手段と分注手段と
    によりDNAサンプルに蛍光ラベルプライマーを加え、
    混合手段および第1の遠心分離手段とにより混合するこ
    とを特徴とする請求項1記載のDNA分析用自動前処理
    システム。
  3. (3)DNA伸長処理はアニーリングしたDNAサンプ
    ルに把持・移送手段と分注手段とにより基質と酵素を加
    え、更に第1の遠心分離手段と混合手段により混合した
    後、所定温度で反応させることにより行われることを特
    徴とする請求項1記載の、DNA分析用自動前処理シス
    テム。
  4. (4)濃縮処理は伸長処理したDNAサンプルに把持・
    移送手段と分注手段とにより沈澱剤を加え、冷却手段と
    第2の遠心分離手段とにより冷却しつつ遠心分離して濃
    縮することを特徴とする請求項1記載のDNA分析用自
    動前処理システム。
  5. (5)把持移送手段は上下動および回転可能なアームと
    、アームの先端に着脱可能に取り付けられたグリップハ
    ンドからなることを特徴とする請求項1記載のDNA分
    析用自動前処理システム。
  6. (6)分注手段はピストン運動によりシリンジチップへ
    の液体の吸入、排出をおこなうシリンジハンドからなる
    請求項1記載のDNA分析用自動前処理システム。
  7. (7)キャップ着脱手段は、チューブの下部を把持して
    回転させる手段を備え、把持移送手段によりキャップを
    把持した状態でチューブを回転させることによりキャッ
    プの着脱を行うことを特徴とする請求項1記載のDNA
    分析用自動前処理システム。
  8. (8)キャップ着脱手段は、キャップ把持手段とチュー
    ブの下部を把持して回転させる手段とを備え、キャップ
    を把持した状態でチューブを回転させることによりキャ
    ップの着脱を行うことを特徴とする請求項1記載のDN
    A分析用自動前処理システム。
JP29436989A 1989-11-13 1989-11-13 Dna分析用自動前処理システム Pending JPH03154869A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05232122A (ja) * 1992-02-22 1993-09-07 Horiba Ltd 分析用の前処理装置
JPH11281544A (ja) * 1998-03-30 1999-10-15 Japan Tobacco Inc 分析前処理システム
WO2000022440A1 (fr) * 1998-10-13 2000-04-20 Precision System Science Co., Ltd. Separateur/extracteur automatique et procede de commande associe

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