JPH03154867A - 1―メチルアデノシンの免疫学的測定方法,そのための測定試薬及び試薬キット - Google Patents

1―メチルアデノシンの免疫学的測定方法,そのための測定試薬及び試薬キット

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JPH03154867A
JPH03154867A JP29429289A JP29429289A JPH03154867A JP H03154867 A JPH03154867 A JP H03154867A JP 29429289 A JP29429289 A JP 29429289A JP 29429289 A JP29429289 A JP 29429289A JP H03154867 A JPH03154867 A JP H03154867A
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methyladenosine
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reagent
immobilized
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JP29429289A
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Ryoichi Hasegawa
長谷川 了一
Shuichiro Hino
日野 修一郎
Daisuke Araki
大輔 荒木
Hitomi Honda
本田 仁美
Kunihiko Ito
邦彦 伊藤
Michinao Mizugaki
水柿 道直
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は1−メチルアデノシンに対するモノクローナル
抗体を用いた免疫学的測定方法、そのための測定試薬及
び試薬キットに関する。
し従来の技術] 癌の診断や術後のモニタリングにおいて、患者の血清ヰ
や尿中に増加する癌関連物質いわゆる腫瘍マーカーの測
定は欠かせぬものとなっている。
現在、測定されている腫瘍マーカーとしては、癌胎児性
抗原(CEA)、免疫抑制酸性蛋白(IAP)や、肝癌
特異的なαフェトプロティン(AFP)あるいは肝癌特
異的な糖鎖抗原の一種であるC A 19−9などがあ
げられる。
ところで、癌になると増加する物質、すなわち腫瘍マー
カーと呼ばれている物質の中で、進行癌患者尿中に増加
するものとして1−メチルアデノシイが知られている。
この物質はトランスフて−・す府ヌ“クレイツクアシド
(t−FtNA)の構成成分の1つであり、その増加の
原因は、癌組織におけるt−RNAのブレークダウン(
breakdown)が正常組織に比較し、亢進してい
るためであるといわれているが、その増加のメカニズム
の詳細については未解明である。
現在、この1−メチルアデノシンの量を測定し、これか
ら進行癌の存在を判定する試みがなされているが、1−
メチルアデノシンの定量は高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)でおこなわれれるため、サンプルの前処理
等が煩雑であり、多検体を測定するには非常に長時間を
要するという欠点があった。
本発明者らは先に、簡便な1−メチルアデノシンの測定
法を開発すべく、種々検討をおこなった結果、1−メチ
ルアデノシンに対するモノクローナル抗体を新たに作成
し、これを用いることにより、尿サンプルの前処理操作
を行うことなくELISA法を応用した多検体同時測定
方法を実施することができ、測定の迅速化、簡素化がは
かれることを見出し特許出願した(特開昭62−299
766号公報)。
[発明が解決しようとする課題〕 その測定方法は、1−メチルアデノシンと牛血清アルブ
ミン(BSA)との結合物を担体に固定化し、これに検
体(尿など)と1−メチルアデノシンに対するモノクロ
ーナル抗体とを添加し、組木上の1−メチルアデノシン
に結合したモノクローナル抗体量を測定し、検体中の1
−メチルアデノシンを特異的に測定する迅速かつサンプ
ルの前処理操作のない簡便な優れた方法である。しかし
、より経済的に、かつより正確に測れる感度の高い方法
が望まれていた。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記状況に鑑み、1−メチルアデノシン
を迅速、簡便に特異的に測定し、かつ、より経済的に、
より正確に測定できるキットを開発すべく種々検討を行
なった結果、抗体を担体に固定し、標識抗原と検体中の
抗原とを溶液状態で一合させることにより前記問題を解
決できることを見い出し本発明に到達した。
即ち、本発明は試料中の1−メチルアデノシンを競合法
で測定するに際し、1−・メチルアデノシンに対するモ
ノクローナル抗体を不溶性担体番=固定した固定化抗体
と標識物質で標識した標a1−メチルアデノシンを用い
ることを特徴とする1−メチルアデノシンの測定方法、
そのための測定試薬および試薬キットである。
本発明の測定方法は、特開昭62−299766号公報
の測定方法と競合法による方法である点で共通するが、
1−メチルアデノシンに対する抗体を不溶性担体に固定
化し、検体と標識抗原とを溶液状態で競合させる点に特
徴がある。それ故、標識抗原の一定量を精度良く反応系
に添加することが可能と・なり、常に一定条件下で競合
反応を行なうことができるなめ、バラツキがより少なく
なり、より正確に測定することが可能となった。また、
特開昭62−299766号公報では2種類の標識化試
薬すなわち酵素標識抗体と1−メチルアデノシン標識B
SAを必要としたが、本発明では酵素標識1−メチルア
デノシンのみでよく、複雑な標識化反応工程を必要とす
る試薬を減らすことができ、より経済的に測定キットを
作ることが可能となった。
本発明で用いる1−メチルアデノシンに対するモノクロ
ーナル抗体は、1−メチルアデノシンを特異的に認識す
るモノクローナル抗体であればよい0例えば、本゛発明
者らが先に出願した特開昭62−299766号公報に
記載した方法によって調製することができる。
すな〜わち、まず、1−メチルアデノシンを用いて動物
を免疫し、その動物の肺細胞を採取する。
この工程において、1−メチルアデノシンはそれ単独よ
りはむしろ適当なキャリア・プロティン(Carrie
r Protein)と結合させたのち、免疫原と“し
て用いる。1−メチルアデノシンとしては、例えば進行
癌患者の尿中から公知の方法、例えば市販されている標
品を用いることができ、キャリア・プロティンとしては
、ハプテン部分を免疫担当細胞が認識することを可能に
する目的で用いられるプロティン、例えばキーホール・
リンペット・ヘモシアニン、牛血清アルブミン等を用い
ることができる。また、この1−メチルアデノシンとキ
ャリア・プロティンを結合する方法としては、例えば、
核酸塩基の糖部分を過ヨウ素酸で酸化したのちキャリア
・プロティンと結合させる等の方法が挙げられる。更に
、免疫動物としては、マウス、ラット等が挙げられる。
次に得られた免疫動物の肺細胞を骨1urt、m胞と融
合し、ハイブリドーマを得る。細胞融合においては、公
知のポリエチレングリコールを用いる方法(Harc 
5hulian、 C,D、Wide & G、に5h
ler、Nature276 、269−270 (1
978)) 、例えばEpStein−8arrVir
usを感染させて形質転換細胞を作成する方法(G、K
ohler & C,旧l5tein、 Nature
 256.495−497 (1975)) 、あるい
は電気パルスによる方法(J、Vienken& U、
 Ziiieriann、 FE8S Latters
 137゜11−13 (1982))のいずれを用い
ても良い、尚、ハイブリドーマのスクリーニングに当た
っては、キャリア・プロティンに対する抗体産生ハイプ
リドーマを除去するための工夫が必要である。このため
には、免疫に用いたキャリア・プロティンと異なった種
由来のプロティンを1−メチルアデノシンに結合させた
ものを抗原として用い、抗体産生ハイブリドーマのスク
リーニングを行う等の方法を用いることが望ましい。
斯くして得られたハイブリドーマは、更に遊離の、1−
メチルアデノシンで阻害されるか否か検討し、以下常法
によりクローニングして目的の抗体を産生するハイブリ
ドーマを得る。
このようにハイブリドーマを経由してモノクローナル抗
体を製造する際の、肺細胞とミエローマ細胞は、同一種
の動物からのものが好ましく、特にマウス牌細胞とマウ
ス由来ミエローマ細胞が実用上に好適である。
このようにして選択したハイブリドーマ又は形質転換細
胞を培養して、所望の特異的モノクローナル抗体を生成
させる。クローニングによって選択された、1−メチル
アデノシンを認識する抗体を産生ずるハイブリドーマ又
は形質転換細胞は凍結して保存することができ、また、
これを適当な方法で大量に培養することもできる。そし
て、培養上清から1−メチルアデノシンに特異的に結合
するモノクローナル抗体を得ることができる。また、か
かる細胞を動物に移植してl1lfI&化し、その腹水
や血清から目的とする抗体を得ることもできる。モノク
ローナル抗体の精製は、アフィニティクロマトグラフィ
ー等の方法によって行なわれる。
本発明に用いられる1−メチルアデノシンに対するモノ
クローナル抗体は、そのフラグメント、例えばF(ab
’)2. Fab’、 Facbであってもよい。
F(ab’)2. Fab’、 Facbなとの抗体ノ
フラグ、s<ントの調製は、モノクローナル抗体を公知
の方法で酵素処理等することによって得られる0例えば
、抗体をペプシン処理・してF(ab’)2を得、さら
にこのフラグメントを還元処理してFab’を得ること
ができる(A、 N15onoff et al 、 
Arch、 Biochen。
Bioohys、、 89.230(1960) 、 
P、Parhai、 J。
Imnonol、、 131.2895(1983)等
を参照のこと)。
本発明の不溶性担体としては、ポリスチレン。
ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン。
ABS 、ポリフッ化ビニル、ポリアミンメチルビニル
エーテル−マレイン酸共重合体、6−ナイロン。
6.6−ナイロンなどのプラスチック、アミノ酸重合体
、ガラス、シリカゲルなどがあげられる。
かかる不溶性担体の形状はビーズ、マイクロスフイア−
、スティック、試験管、フィルム、マイクロプレートあ
るいはメンブレンなど特に限定されない、またその表面
は鏡面、粗面などどのような形態であってもよいが、例
えば、ビーズとして、中心線平均粗さ(Ra)が1.5
μm以下である鏡面化されたビーズが、好ましく用いら
れる。
不溶性担体にかかる抗体を固定化する方法や手段は何ら
限定されるものではなく公知の方法や手段、例えば、不
溶性担体のアミノ基、カルボキシル基などと架橋剤を介
して不溶性担体と抗体とを共有結合させる方法、不溶性
担体のマトリックス中に固定する方法、生物学的親和性
を利用して固定する方法、例えば抗体に対する抗体ある
いはプロチインAなどを担体に予め固定しておき、これ
に抗体を固定させる方法あるいは不溶性担体に物理吸着
させる方法などが挙げられる。なかでも物理吸着法が好
ましく用いられる。物理吸着法の一般的な操作法として
は、例えば、抗体溶液中に不溶性担体を浸漬して、4℃
で一晩又は室温で数時間反応させるという方法が用いら
れる。この場合、抗体溶液のpHは限定されるものでは
ないがpH2,0〜10の抗体溶液中に不溶性担体を浸
漬して抗体を固定化することができる0通常は中性付近
のpHが好ましく用いられる。用いる抗体によっては酸
性側のpHが好ましく用いられる。
かかる水溶液としては特に限定されないが緩衝液が好ま
しい0M衝液としてはクエン酸−リン酸二ナトリウム緩
衝液、リン酸−ナトリウム−リン酸二ナトリウムMm液
、炭酸ナトリウム−炭酸水素ナトリウムなどを挙げるこ
とができる。MIli液の塩濃度は0.1〜IMの範囲
で用いられ、好ましくは0.1〜0.5 Mの範囲であ
る。
例えば物理的吸着法による場合、抗体溶液中の抗体等の
濃度及び固定時間等の条件は、抗体又は抗体フラグメン
トの種類によって異なるが、一般には1〜100μg 
/ mlの溶液が用いられ、この溶液中に抗体を固定す
べき不溶性担体を浸漬し2〜8℃で1〜24時間、又は
室温で数時間静置する。
静置が終わり抗体の固定化された不溶性担体は、例えば
、リン酸緩衝液生理食塩水(PBS)で数回洗浄した後
、ウシ血清アルブミンの1%程度のPBS溶液(以下、
BSA−PBSと略す)に室温で2〜12時間又は2〜
8℃で一晩装置しPBSで数回洗浄し、適当なM錆液に
浸漬して保存するか、そ、のまま風乾するか、抗体の失
活を防ぐために蛋白や糖を含んだ溶液に浸漬してから遠
心分離して乾燥する方法がとられる。又、必要に応じて
上記固定抗体を加熱処理することもできる。
本発明の測定方法に用いられる標識抗原の標識物質とし
ては、酵素、蛍光物質1発光物質及び放射性物質等を使
用するのが有利である。酵素としては、ペルオキシダー
ゼ、アルカリフォスファターゼ、β−D−ガラクトシダ
ーゼ、蛍光物質とししてはフルオレッセインインチオシ
アネート、フィコビリプロティン等、発光物質としては
インルシノール、ルシゲニン等、そして放射性物質とし
ては125. 131,140.3H等を用いることが
できるが、これらは例示したものに限らず、免疫学的測
定方法に使用し得るものであれば、他のものでも使用で
きる。好ましくは酵素である。標識物質が酵素である場
合には、その活性を測定するために基質、必要により発
色剤が用いられる。
酵素としてペルオキシダーゼを用いる場合には、基質と
してHzO□を用い、発色剤として2.2’−アジノジ
ー[3−エチルベンズチアゾリンスルホンa]アンモニ
ウム塩(ABTS)、5−アミノサリチル酸、0−フェ
ニレンジアミン、4−アミノアンチピリン、3,3°、
5,5°−テトラメチルベンジジン等、酵素にアルカリ
フォスファターゼを用いる場合は基質として0−ニトロ
フェニルフォスフェート等、酵素にβ−D−ガラクトシ
ダーゼを用いる場合は基質としてフルオレセイン−ジー
(β−D−ガラクトピラノシド)、4−メチルウンベリ
フェリル−β−D−ガラクトピラノシド等を用いること
ができる。
また、標識化の方法は何ら限定されるものではなく公知
の方法、例えば核酸塩基の糖部分を過ヨウ素酸で酸化し
たのちに標識物質のアミノ基と結合させるなどの方法が
挙げることができる。
次にこのようにして得られる測定試薬を用いて、試薬料
中の1−メチルアデノシンを測定する方法について説明
する。
本発明は1−メチルアデノシンに対するモノクローナル
抗体を不溶性担体に固定した固定化抗体と原籍1−メチ
ルアデノシンを用いて、競合法で測定する方法である。
すなわち、例えばチューブの中に試料、標識1−メチル
アデノシン及び固定抗体とを加え、試料中の1−メチル
アデノシンと標識1−メチルアデノシンとを固定抗体と
競合的に一定時間反応させる0次いで試料と標識1−メ
チルアデノシンとを除去するために洗浄し、固定抗体に
結合した標識1−メチルアデノシンの標識物質量を測定
する。標識物質が酵素′の場合には、洗浄後、更に酵素
の基質と必要に応じて発色剤を加え一定時間酵素反応を
行った後停止液を加えて酵素反応を停止させ、発色した
溶液の吸光度を測定する。また、試料中の1−メチルア
デノシンを標識1−メチルアデノシンとモノクローナル
抗体とをあらかじめ反応させ、次いでモノクローナル抗
体と親和性を有する生物学的親和性物質、例えば抗マウ
ス抗体を固定化した不溶性担体を加え、不溶性担体に結
合した標識1−メチルアデノシンの標識物質を測定して
もよい。
測定に際しての免疫反応温度条件は、構成要素である蛋
白質の性質を変性させず、かつ免疫反応を著しく抑制し
ない限り特に制限はないが、一般には50℃以下、好ま
しくは約り℃〜45℃程度の温度条件下に約5分から2
0時間程度を要して反応を行えばよい。
上記における免疫反応に用いられる溶媒としては反応に
悪影響を与えない#11街液が通常用いられる0例えば
リン酸緩衝液、トリス−塩#!i緩衝液。
酢酸M錆液などのpHが6.0から8.0程度のものを
用いるのが好ましい。
また本発明においては、必要に応じて免疫反応溶液中に
、BSAなどの蛋白質やシュクロースなどの糖類や界面
活性剤や防腐剤などを含んでもよい、特に、免疫反応溶
液に分子量1,6万〜5.0万及び等電点1.0〜5.
0である蛋白質又はそれを含む混合物を存在せしめ、こ
れらの免疫反応溶液における最終濃度が0.02〜0.
9重量%となるように調整すると、非特異的吸着が抑制
され、高感度が得られやすくなり好ましい、かかる蛋白
質又はそれを含む混合物は、本発明の免疫学的測定方法
に用いる試薬キットの他の一部を構成する免疫測定試薬
に免疫反応溶液中に前記所定の量となるように含有せし
めることもできる。かかる蛋白質としては、例えばカゼ
イン、ペプシン、オボグリコプロテイン、オロソムコイ
ドなどがあげられる。このような混合物としては、例え
ば主成分として前記タンパク質10〜60重量%、好ま
しくは20〜50重景%、糖(例えば乳糖)30〜80
重量%、好ましくは40〜60重量%、その他脂肪(例
えば0.5〜2重量%)、灰分(例えば5〜12重量%
)、水分(例えば2〜8重量%)などを含むことができ
る。このような混合物として典型的なのはスキムミルク
である。スキムミルクはタンパク質としてカゼインを含
むものであるが、カゼインを単独で使用した場合に比べ
て、スキムミルクは、免疫反応溶液中における分散性が
良く、非特異的吸着を低減させる効果が高く、温度4℃
における保存性が良い(沈澱が生じにくい)という特徴
を有する。なお、スキムミルクとしては、脱脂したミル
クであれば、何の由来の乳でありも良く、−香典型的な
もののひとつとしては、市販されているDifCO社製
のスキムミルクがある。
本発明はまた、試料中の1−メチルアデノシンを競合法
で測定するための、(a)1−メチルアデノシンに対す
るモノクローナル抗体を不溶性担体に固定化した固定化
抗体試薬と(b)標識物質で標識化した標識1−メチル
アデノシンとからなる測定試薬及び、かかる測定のため
の前記測定試薬(a)、 (b)とを含むことからなる
試薬キットであって、前記測定試薬(a)、 (b)以
外にも(C)溶解剤。
(d)洗浄剤、及び標識物質として酵素が用いられる場
合には(e)酵素活性を測定するための基質及び反応停
止剤をも含むことができる。更にこれら試薬以外にも発
色剤等その他の公知の試薬が使用され得る。
本発明の試料としては、なんら限定されるものではない
が例えばヒトや動物の尿、血清、血漿などの体液や細胞
培養液などが挙げられる。
[発明の効果] 本発明の方法は、1−メチルアデノシンを迅速。
簡便に一高感度で特異的に測定し、かつバラツキが少な
く、添加回収試験や希釈回収試験など実用上十分な性能
を有し、高精度に進行癌などの有無を判定することがで
きるという効果を有する。また、より経済的に試薬及び
キットを提供できる。
[実施例] 次に実施例を挙げ、本発明を説明するが本発明はこれら
実施例に限定されるものではない。
実施例1 (1)  固定化抗体の調製 1−メチルアデノシンに対するモノクローナル抗体は、
本発明者らが先に出願した特開昭62−299766号
公報の実施例1に記載した方法で得た。このモノクロー
ナル抗体を0.18リン酸緩衝液(+d16.O)に溶
解した20μg / rnn温溶液中にポリスチレンビ
ーズ(イムノクミカル社製D−7゜直径6.31)を加
え、4℃で18時間浸漬静置した。ビーズを0.OIH
P B Sで洗浄後、1%BSA −0,OIM P 
B S (all7.2)溶液に25℃で2時間浸漬し
、固定化抗体を得た。固定化抗体は0.01Mトリス−
塩酸緩衝液の中に浸漬し、4℃で保存した。
(2標識抗原の調製 1−メチルアデノシン10.を0.IHNaIO4水溶
液0.3mlに溶解し、水冷下40分間静置した。1M
エチレングリコール水溶液30μ!を加えて5分間静置
後、K、co、水溶液でpHを9.0に調整した。この
溶液に西洋ワサビパーオキシダーゼ(HRP)の20 
sg / ml水溶液1 allを加え、4℃で30分
間反応させ、1−メチルアデノシンにパーオキシダーゼ
を結合させた。更に、NaBHaで還元後、0.01H
P B S中で透析し、高速液体クロマトグラフィー(
Tosoh TSK−GolG30005W)で1−メ
チルアデノシン−tlRP複合体を分離・精製し、1−
メチルアデノシン1モルに対しIIRPが1.2モル結
合したHRP標識化1−メチルアデノシン(1−メチル
アデノシン濃度850μg/ml)を得た。
(31−メチルアデノシンの測定 1、−メチルアデノシンの3.1.0.3 、0.1 
0.03. OIH/ (DI温溶液0.5%BSA−
0,05MPBS)の200μlとHRP標識1−メチ
ルアデノシンを1%卵アルブミン−0,5%BSA−0
,4%シュクロース−〇、0114 P B S溶液’
(DI7.2)で400倍に希釈した溶液200μ!を
プラスチックチューブに加え、更に、この中に抗体固定
化ビーズ1ケを加え、31℃で60分間反応させた。生
理食塩液で洗浄後、5nHH,o、と0.045%3,
3°、5.5°−テトラメチルベンジジン・塩酸塩溶液
の等量混合溶液409μlを加え、37℃で30分間反
応させた。その後、1NH2sOa1−を加えて反応を
停止させ、450nmの吸光度を測定した。その結果、
第1図及び第1表に示したように1−メチルアデノシン
濃度に依存して固定化抗体と標識化抗原の反応が阻害さ
れ吸光度が低下し良好な検量線が得られた。また、この
ときの測定値(n=2)のバラツキ(変動係数Cv)は
5%以下で良好であった。
(4)希釈回収性及び添加回収性の検討(3に記載の方
法に従って、ヒト尿検体(A〜D)を用いて希釈回収試
験と添加回収試験を行った。この場合、検体は0.5%
BSA−0,05MPBS溶液で20倍希釈して測定し
た。測定結果を第2表及び第3表に示した。その結果、
いずれも±20%以内の回収性を示し良好であった。
第2表希釈回収性試験結果 第1表 1−メチルアデノシン濃度と吸光度及び変動係
数第3表添加回収試験結果 第4表から本発明の測定は精度良く定量が可能であり、
臨床上、癌の診断やモニタリングに有用であることがわ
かる。
第4表 尿検体の測定値 実施例2 実施例1の(1)の固定化抗体の調製において、固定化
後の処理を1%BSA−20%ラクトースー0.01M
 P B S (pH7,2)溶液で、25℃3時間浸
漬処理し、脱水後、真空乾燥して固定化抗体を調製した
以外は、実施例1と同様な方法で正常人及び白血病患者
の尿検体を用い1−メチルアデノシンを測定した。その
結果を第4表に示した。濃度表示としてはクレアチニン
補正を行い表示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で作成した本発明の1−メチルアデ
ノシンの測定方法における検量線を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、試料中の1−メチルアデノシンを競合法で測定する
    に際し、1−メチルアデノシンに対するモノクローナル
    抗体を不溶性担体に固定した固定化抗体と標識物質で標
    識した標識1−メチルアデノシンを用いることを特徴と
    する1−メチルアデノシンの測定方法。 2、試料中の1−メチルアデノシンを競合法で測定する
    ための測定試薬であって、(a)1−メチルアデノシン
    に対するモノクローナル抗体を不溶性担体に固定した固
    定化抗体試薬と(b)標識物質で標識した標識1−メチ
    ルアデノシンとを含むことからなる測定試薬。 3、試料中の1−メチルアデノシンを競合法で測定する
    ための試薬キットであって、(a)1−メチルアデノシ
    ンに対するモノクローナル抗体を不溶性担体に固定した
    固定化抗体試薬、(b)標識物質で標識した標識1−メ
    チルアデノシンとを含むことからなる試薬キット。
JP29429289A 1989-11-13 1989-11-13 1―メチルアデノシンの免疫学的測定方法,そのための測定試薬及び試薬キット Pending JPH03154867A (ja)

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